幸せ呼ぶ猫神の呟き

【気になるこの症状】5月頃から急増する紫外線…白内障の原因、約20% 日頃からUVカットを

5月頃から太陽から降り注ぐ紫外線量が急激に増える。皮膚へのダメージのみならず、長年かけて目の「白内障」の発症要因になる。症状に気がつかなくても有病率は50代で約半数とされる。日差しの強い日は、紫外線対策を心がけよう。

 【目のレンズが変性】

 白内障は、目のレンズの役割を果たしている水晶体が濁ることで、別項のような症状が現れる。原因で最も多いのは加齢(老化現象)によるものだが、WHO(世界保健機関)によると全体の約20%は紫外線が原因と報告されている。おはらざわ眼科(東京都北区)の小原澤英彰院長が説明する。

 「水晶体は目に入る紫外線を吸収して、紫外線の害が目の奥に及ばないように守る働きもしています。しかし、長年浴び続けていると水晶体のタンパク質が変性して濁ってくるのです」

 他にも糖尿病やアトピー性皮膚炎などに合併したり、薬剤(ステロイド剤)の副作用で起こる場合もあるという。

 【中心部に及ぶと症状】

 有病率は、50代で約50%、60代で約70%、70代で約80%とされるが、これは検査でみた初期の濁りを含めた確率。水晶体の濁り方には、個人差があるという。

 「濁りが水晶体の周辺部だけでは視力は低下しません。濁りが中心部に及ぶと『目がかすむ』『まぶしい』ようになる。一時的に近くが見えやすくなるのは、白内障の影響で水晶体の厚さが増して、一時的に近視化するからです」

 通常、症状は10年、20年かけてゆっくり進行し、治療が必要になる多くは60代以降。視力低下で仕事や生活に支障が出る、運転免許の更新ができないなどの理由からだ。

 「白内障の点眼薬もありますが、これは濁るスピードを遅らせるものです。症状の改善や視力を回復させるには、手術しか治療法はありません」

 【手術は10~15分】

 眼科の検査では、通常の視力検査や眼底検査、濁りの状態を調べる細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査などが行われる。水晶体の濁りの程度は、両目とも同じとはかぎらないという。

 「手術は点眼麻酔で、角膜の隅を2ミリくらい切開します。そこから器具を挿入して水晶体を超音波で砕いて取り出し、直径6ミリほどの折り畳み式の眼内レンズを入れるだけです。手術時間(片目)は10~15分。日帰り手術でできます」

 手術の翌日には眼帯を取ることができるが、視力が安定するには2週間~2カ月くらいかかるという。

 「予防の紫外線対策は、UVカットのできる眼鏡やサングラスは有効です。ただし、色が着いているだけでUVカット加工がされていないサングラスは、目の瞳孔(どうこう)が開くのでかえって逆効果になります」

 《白内障の主な症状》
 ★目のかすみ
 ★視力の低下
 ★明るい場所だと、まぶしくて見えにくい
 ★2重、3重に見える
 ★一時的に近くが見えやすくなる。眼鏡が合わなくなる

【血圧を下げる新常識】植物や小鳥、昆虫、川の音など…自然音でリラックス 血管拡張で血圧も下がる 深呼吸も効果的

ムシムシと汗ばむ陽気が不快でイライラ。職場のストレスも重なれば、血圧が異常に高い状態が続くことがある。夏場は、血管が広がって血圧が下がりやすいといわれるが、ストレスなどにより正常値より高い状態が続いてしまう人もいる。しかし、ストレス発散は難しい。日常生活が忙しいとなおさらだ。

 「私自身、24時間の血圧測定による研究を行っていますが、自然の音を聞いたときに血圧が下がることに気がつきました。植物や小鳥、昆虫、川の音など、自然の音を聞いてリラックスすることが、高い血圧を下げるために役立つのです」

 こう話すのは、東京女子医科大学東医療センター内科の渡辺尚彦教授。自然の音を集めている人の協力を得て、血圧を下げやすい音を集めてみたという。そして、今年3月、「聞くだけで血圧が下がるCDブック」(ワニブックス)を発売。外来患者7人(45~75歳)に、1日4分×3曲を聞いてもらって効果を検証したそうだ。

 「研究に参加していただいた患者さんの収縮期血圧の平均値は、141・3(単位/mmHg以下同)でした。自然の音を聞いてもらった結果、直後に平均値が132・3に下がったのです。全ての方がリラックスしており、自然音には血圧を下げる効果があることを確信しています」

ストレスで血圧が上昇しやすいのは、自律神経の交感神経が優位になり、血管を収縮することなどに関係している。自然音などを聞いてリラックスすると、副交感神経が優位になるため、血管が拡張して血圧が下がりやすくなるのだ。

 「テレビの旅番組のシーンで、山の木々、川のせせらぎなどの音を聴くとリラックスできると私自身も感じていました。忙しいと実際に旅へ頻繁に行くことはできませんが、CDならば通勤中や就寝前にも聞くことができます。ご自身に合ったリラックスできる方法を取り入れてみてください」

 深呼吸をするだけでも、高い血圧を下げるのには効果的。深呼吸によって脳の呼吸中枢の緊張が緩み、その近くにある交感神経の中枢もほぐれて、血圧が下がりやすくなるそうだ。ゆっくり鼻から吸い込み、空気をお腹にためるように意識して、ゆっくり吐き出すのがコツ。

 「自然の中でゆっくりと腹式呼吸を行うことで、血圧は正常に導きやすくなります。たまの休みには、ぜひ自然の中でのんびり過ごすことを考えていただきたいと思います」と渡辺教授は話す。

 週末にはできれば森林浴をしながら深呼吸をして、血圧を整えたいものだ。 (安達純子)
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