ビンジ飲酒:むちゃ飲みでケガのリスク25倍

 「ビンジ飲酒」と呼ばれるむちゃな飲み方をすると、転倒やけんかなどでけがをするケースが25倍以上も多くなったという調査結果を、筑波大や三重大などの研究チームが発表した。急激な血中アルコール濃度の上昇が運動機能や平衡感覚を低下させ、体調悪化だけではなく、けがの危険性が高まることにも注意を呼びかけている。【大場あい】

 「ビンジ飲酒」は、短時間の多量な飲酒を指す欧米の用語。米疾病対策センターなどの基準では、男性は2時間以内に酒5杯(日本人の場合は純アルコール50グラム)、女性は4杯(同40グラム)以上となっている。アルコール度数5%のビール500ミリリットル缶で換算すると、男性で2.5本、女性で2本に相当する。

 筑波大の吉本尚講師を中心とする研究チームは2013年、三重県内の3大学で健康診断を受けた20歳以上の大学生、院生2842人に、ビンジ飲酒の経験などについてアンケートを実施した。

 全項目に回答した2177人分を分析したところ、けんかや不注意による転倒など、飲酒した際に何らかのけがを経験した人は107人に上り、うち104人は年1回以上ビンジ飲酒をしたことが分かった。

 年齢や性別による影響を除外して解析すると、ビンジ飲酒をした人は、そうではない人の25.6倍もけがをしていたとの結果になった。吉本講師は「急性アルコール中毒に比べて、ビンジ飲酒によるけがの危険性はほとんど知られていない。適切な飲むスピードについても教育する必要がある」と指摘する。

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