へそのゴマは取るべからず!のウソ・ホント

普段、みなさんはおへそのケアをどのようにされていますか?よく「へそのごま」を、むりやり取ってはいけない、と言われますが、これは本当なのでしょうか。今回は、この「へそのごま」の実態と、正しい「おへそケア」について、医師に教えていただきました。

・へそのごまの正体
へそのごまといわれるものは、皮脂や角質の老廃物などが溜まって塊となったもの。その見た目は、まさに黒ごまのようですが、ここはまさに細菌にとって絶好の環境です。そして細菌が繁殖すると、独特のイヤ~なニオイを放つようになります。

・へそのごまは、取るべきか
へそのごまを放置すると細菌の温床になるので、清潔にしたいのですが、だからといって耳カキや綿棒、指などで力づくで取るのはNG。へそ周辺のヒフ・皮下組織・筋肉は非常に薄く腹膜にとても近いので、傷をつけてしまうとそこからばい菌が侵入し臍炎(さいえん)を起こしてしまうからです。

■これが正しい、おへそケア
・入浴時にシャワーなどで洗い流す
・スポンジタオルで軽めに優しく洗浄する
・へそのごまが大きい場合、お風呂やオリーブオイルでふやかして除去
・ポイントは傷を付けないよう細心の注意を払うこと
※元々細菌が多くいるところなので、そこのヒフ傷がつくと、先に述べたとおり「臍炎」になりかねません。

「臍炎」になると……
<症状>

「臍炎」では腹痛を伴う非常にツラい症状が発生します。実際に腹痛で受診された患者さんの中には、「ヘソのゴマをとって出血した」という方もおり、症状と問診で「臍炎」だと診断がついてしまうこともあります。また、へそから滲出液(しんしゅつえき)が出る場合は、それを細菌培養検査にまわします。

<治療法>
まず抗生物質を処方されるのが一般的です。通常は概ね抗生物質が有効とされる、ヒフの常在菌が炎症を起こしているので飲み薬だけで治りますが、何度も抗生物質を用いた人などでは耐性菌が炎症を起こすことも。その場合はその菌に有効だと確定した抗生物質を使う必要があるでしょう。

・医師からのアドバイス
おへそは、細菌が溜まりやすいので日常的に清潔にしておきたい部位ではありますが、そのケアをする際は、くれぐれも傷をつけないように気をつけましょう。
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