「なぜ買ったのか・・・」の後悔を防ぐためにしたい7のこと

夏休みを目前に控え、何かとお金がかかるこの時期。ムダ使いはしたくないし、ムダなものは生活から省きたい。でもなぜだか私たちは、時として物欲が爆発して間違った買い物をしてしまう。勢いで買ったはいいものの、まったく使わなかったり、“なんでこんなものを買ったんだろう?”と後悔したり…。どうやらそれは、脳に原因があるらしい。脳科学者・菅原道仁氏に、そのメカニズムとムダ使いを回避する方法を教えてもらった。

【「なぜ買ったのか・・・」の後悔を防ぐためにしたい7のこと】

01 衝動買いをする前に、できれば3日間、最低でも15分間考えよう
 ストレスが溜まるとモノを買いたくなる人も多いはず。けど、本当にその物が欲しいわけではないことが、往々にしてある。「脳内でドーパミンが出て、気分が高揚しているだけ。残念ながら、その状態はいつまでも続かず、達成した(買った)瞬間に消えていきます。だいたい15分ぐらいが限度だという研究結果も出ているほど。買った後、家に帰り冷静になってみると“なんでこんなもの買ってしまったんだろう”と後悔するのはそのためです」。

02 『おすすめ』を買う前に、本当に欲しいか自問自答しよう
 買ってから後悔するのは、“脳のサボり”で起きることが多い。脳というのは、深く考えていそうで、実はそうではないという。「いちいち細かいことを考えていると疲れてしまうから、省エネのために、自動的に判断する“脳のクセ”がついているんです。物を買うときも、いちいちじっくり考えていたら疲れてしまう。だから、おすすめという文字を見ると自然に選んでしまったり、料金プランが松竹梅の3つあると、なんとなく真ん中を選んだりします。そのような脳のサボりグセを把握して、日頃から、“本当に自分が買いたいものか”を考える習慣を付けるのが大切です」

03 『最後の一点』『在庫を調べてきますね』に気をつけよう
 脳のサボりの他に、“買わされた”ときにも後悔がついてくる。世の中にはさまざまなセールス手段があって、巧みに誘導されがち。その例がこちら。

●『最後の一点』と聞くと無性に欲しくなる!
⇒心理的リアクタンス:人は自分がコントロールできないことに対して執着心が沸き、欲しくなる

●『在庫を調べてきますね』の親切さに流されて買ってしまう
⇒返報性の法則:人に優しくされると、優しさを返したくなる心理によるもの。試食すると買ってしまうのも、同じメカニズム

04 モノを買うときは、自分が主人公の具体的なストーリーを描こう
 「自分が主人公でない買い物は、後悔することが多いです。例えば時計を買いたいと思ったとき、本当に今、自分にとってそれが必要なのかを考えます。コツは、自分が主人公のストーリーを描くことです。“自分が”その時計を買ってどうしたいのかを具体的にイメージできるかが重要です」。

05 “誰かに自慢したい”は“間違った物欲”だと知ろう
 「“誰かに自慢したい”、“誰かにかっこよく見られたい”というのは、一見、自分が主人公のようですが、実は、別の誰かが主人公になってしまっています。かっこいいと思われるかどうかは、自分ではコントロールできないことですよね。それを目的にしてしまうと、思い通りにならなかったときに後悔しやすいです」。

06 “いいね!”を求めない、オタク的買い方をしよう
 「オタク的なモノの買い方が僕は理想だと思います。“これを買ったら誰かにいいね!してもらえるか”で判断しないですよね。本当に自分が欲しいものなら、周りの人にムダだと言われても買う。そもそも他人に理解してもらおうと思って買っていないですからね。高いお金を出しても後悔しにくいです」。

07 同じお金を使うなら、体験型に費やそう
 ストレスが溜まって浪費したくなったら、物にお金を使うよりも“体験”に使ったほうがいいそう。「体験型のほうが後悔しにくいという研究結果が出ています。旅行に行った、演劇を見た、友達とカラオケをした、ゴルフをした、という体験は、主人公が自分になりやすいんです。楽しんだのは自分ですからね」。無駄遣いしやすい人は、できるだけ“体験型”を選んでみるのがいいかも。

これからモノを買うときには、これらのことを心がけてみては。「なんで買ってしまったんだろう・・・」の後悔が減るかも。

Profile
脳神経外科医 菅原 道仁(すがわら みちひと)

菅原脳神経外科クリニック院長。クモ膜下出血や脳梗塞といった緊急の脳疾患を専門として、国立国際医療研究センターや北原国際病院(東京・八王子市)に15年間勤務。その診療経験をもとに「人生目標から考える医療」のスタイルを確立し、心や生き方までをサポートする医療を行う。2015年6月に菅原脳神経外科クリニックを開院。誰もが人生を楽しむため、人生目標を達成するための医療を目指し、日々診療にあたっている。おもな著書には、『成功する人は心配症』(かんき出版)、『そのお金のムダ使い、やめられます』(文響社)、『死ぬまで健康でいられる5つの習慣』(講談社)などがある。

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