幸せ呼ぶ猫神の呟き UVカーディガンのメカニズムって?効果が長続きしやすいものは?

UVカーディガンのメカニズムって?効果が長続きしやすいものは?

紫外線が気になる季節がやってきた。日焼けだけでなく、シミやシワ、皮膚がんなど、人体に与える紫外線のさまざまな影響が気になるところ。日焼け止めクリームや日傘などでの対策はもちろん、UVカット加工されているカーディガンを活用している人もいることだろう。さっと羽織って肌を守ることができるUVカーディガンは大変便利であるが、その仕組み、メカニズムはどうなっているのだろう? 「教えて!goo」にも、「UVカット商品について」ということで、質問が寄せられていた。

そこで、UVカット商品を数多く取り扱っている、株式会社千趣会の国沢千豊さんに話を聞いた。その結果、効果が長続きしやすいUVカーディガン、100%カットできるのかどうかが判明したので、紹介したいと思う。

■UVカーディガンの仕組み

ズバリ、UVカーディガンの仕組みを教えてください。

「一般的にUVカーディガンは、A波とB波の遮蔽率に対する試験を実施し商品化されています。UV加工は、繊維にカーボンやセラミックなどを練りこむ方法と、紫外線吸収剤などを生地に付着させる方法により施され、紫外線を生地に吸収あるいは反射させて皮膚まで届きにくくさせる効果があります」(国沢さん)

ここでちょっとおさらい。紫外線量は季節や天候によって異なるが、太陽から届く紫外線は、約9割が『A波』、1割弱が『B波』、地表にはほとんど到達しないと言われている『C波』に分類される。A波は肌に急激な障害は与えないが、蓄積的なダメージを与えることで知られている。B波は短時間浴びるだけでも炎症やシミの原因となる上、肌表面の表皮細胞やDNAを傷つけることもあり、注意が必要だ。

UVカーディガンは、悪影響があるA波とB波から肌をガードすることを目的とした商品である。

ちなみに、通常、日本ではUVカット率のことを「紫外線遮蔽率」と表現するが、世界的には「UPF(紫外線防御指数)」と表されることが多い。外国産の製品で戸惑わないよう、頭の片隅にでもいれておきたいところだ。

■効果が長続きしやすいUVカーディガンとは?

ところで、洗濯などをしてもその効果は持続するのだろうか。

「洗濯などの取扱い状況により、持続期間は異なります。ただ、繊維にカーボンやセラミックなどを練りこむ加工法を用いた商品の方が、効果は長く持続します」(国沢さん)

繊維にカーボンなどを練りこんだUVカーディガンには「永久加工」と表示されているものもあるようだ。購入する際に確認したい。

■100%カットは、ほぼ不可能

UVカット加工されていないカーディガンでは、紫外線を防ぐことは不可能なのだろうか。

「UV加工が施されていない衣類でも、生地の織密度や編密度が高いものや、生地自体が厚手のものならUVカット効果が見込めます」(国沢さん)

基本的に通気性の低いものは紫外線も通しにくいと考えてよいだろう。ただ、夏場の暑い時期にそういった衣類の着用はなかなか難しそうである。そう考えると、薄手タイプのUVカーディガンを活用しない手はなさそうだ。

しかし、国沢さんは最後に重要な忠告をしてくれた。

「どんなUVカット商品でも、プラスチックや金属のように完全に“隙間”をなくすことはできません。つまり100%紫外線をカットできるとは言い切れないため、夏季の外出時などは特に、日焼け止めクリームや日傘を併用することをおすすめします」(国沢さん)

いくら繊維がUV加工されているとはいえ、隙間からの日差しを防ぐことは不可能。

これからの季節、賢く紫外線から肌を守り、ダメージを最小限に抑えたいところ。日焼け対策アイテムの一つとして、UVカーディガンの着用も考えると良いだろう。

●専門家プロフィール:国沢 千豊
株式会社千趣会 カタログ企画1部プランナー。ファッション系基幹媒体「ベルメゾンコレクション」のカタログ企画・編集業務に従事。40~50代女性のファッションを研究し、顧客視点に立った商品開発も手掛けている。

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