「至急連絡」は無視せよ SMS架空請求詐欺の手口と対策法

〈ネット視聴の未払いがあります。至急、ご連絡ください。ヤフーカスタマーセンター0363847687〉

 最近、日刊ゲンダイ記者の携帯電話番号宛てにショートメール(SMS)でこんな文言が送られてきた。何かの間違いでは? そう思って、記載された番号に電話してしまったらアウト。受話器の向こうから「有料動画サイトに登録があり、すでに法的手続きに移行している」と告げられるのだ。

 この時点で大抵の人はおじけづいてしまう。身に覚えがなくとも「法的手続き」なんて言われれば動揺するし、悪人たちは冷静な口調で「本日中に登録解除いただけない場合、“身辺調査”および“法的措置へ移行”させていただく」と畳み掛けてくる。

 実はコレ、最近急増しているSMSを使った架空請求詐欺だ。昨年5月ごろに始まり、東京都生活文化局の調べでは、都内の被害は昨年末時点で計165件に上る。1人当たりの平均被害額は、22万6000円だ。

 昨年12月に消費者庁が注意喚起したことで一時的に鳴りを潜めたが、今年6月ごろからまたぞろ悪の動きを活発化させている。同庁財産被害対策室担当者が言う。

「“東京03”や“大阪06”から始まる電話番号だったり、実在する社名だったりと一見ホンモノらしく見えますが、業者とはまったく関係ありません。そもそもヤフーさんによると、SMSで未納料金を請求することはないそうです。なぜそんな連中を野放しに?と思うでしょうが、捜査当局が電話番号から詐欺集団を割り出そうとしても、使われる番号もコロコロ変わる。番号の名義から追跡しようにも、架空名義で契約していたりして、捜査が行き詰まるらしい。とりあえずSMSで請求が来ても“無視”してください」

■撃退する方法は?

 類似型としては「アマゾンジャパン相談係」や「債権管理連盟顧問弁護団」もある。同一集団の疑いが濃いが、「法的手続きに以降(移行)」と漢字を間違えることもあるというから、かなりのおバカか、外国人が絡んでいるケースも考えられる。では、ガツンと撃退する方法はあるのか。

「無視するのが一番ですが、ある被害者は〈有料動画へのアクセス記録は残っているのか〉〈どう証明できるのか〉などと質問攻めにしたところ、ガチャンと電話を切られたそうです。詐欺集団も面倒くさいと思ったのでしょうね」(前出の消費者庁担当者)

 お勧めはしないが、質問攻めもアリか。

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