ローンと個人向けリース、車を持つならどちらがお得?

■「個人向けリース」利用者は年々増えている
最近リースも流行しているようだが、ローンとどちらが得なのか? 車を持つときの一つの方法として、「個人向けリース」というものがあります。このリースは以前より人気が高く、2009年頃から2013年まで、契約台数は増えることはあっても減ることはないというほど利用されています。

各自動車会社や信販会社が「同じ予算でワンランク上のクルマに乗れる」という点をアピールしていることも影響しているでしょう。さらにはリースに似ていて微妙に違う、「残価設定ローン」というものもあります。このローンの詳細については、「トヨタも本腰! 残価設定ローンの○と×」の記事をご参照ください。

リースといえば、借りるものなので自由がきかないというイメージもありますが、「レンタカー」「カーシェアリング」とは異なり、設定されている車種からグレード、オプションを自由に選択できます。そのため、購入するときと同じように「自分の車」に仕上げることができるのです。契約までの流れも、特別難しいことはほとんどありません。

では、ローンとリースどちらがお得なのか?に迫ってみましょう。

■何が違うの?ローンとリース
ローンとリースの一番の違いは、所有者となれるかどうかということです。ローンの場合は支払いが終わればクルマは自分の「持ち物」になりますが、リースは自分の好みにカスタマイズできるとはいっても、あくまで「借り物」。契約が満了しても自分の物にはなりません。ローンにするかリースにするか。ポイントになるのは、「1. 頭金」「2. 支払額」「乗り換え」の3つのキーワードでしょう。この3つが、ローン、リースを選択する大きな目安になります。

■1. 頭金
比較してみると、どちらもメリット、デメリットがあることがよくわかる。自分にはどっちが合っているだろう?

■ローンの場合
車をローンで購入するとき、値引きの交渉をしますよね。その上で総支払額から月々の支払額を算出します。毎月の支払額を抑えたい場合、「頭金」を用意することで月々の支払額を抑えます。

■リースの場合
リースの場合は「頭金」に代わり、契約時に「予定残存価格」を設定します。これは、契約満了時の車の価値(残価)をあらかじめ設定し、その金額を車両本体価格から差し引くというものです(こういう点が残価設定ローンに似ているといわれています)。契約時にすでに契約満了時の「下取り価格」が「頭金」として組み込まれているので、毎月の支払額が抑えられるというメリットがあります。リース会社はあらかじめ値引きをした車両価格を設定しているため、値引き交渉は全くといっていいほどありません。交渉のわずらわしさを解消できます。

■2. 支払額
■ローンの場合
月々の支払額と燃料代のほかに、自動車税や車検代、自動車保険といった出費の用意も必要です。毎月の支払いの他、1年~数年単位でのまとまった出費の計画が必要です。

■リースの場合
月々のリース料の中に、契約満了時までの自動車税、重量税、自賠責保険料、車検代、税金関係の諸費用が含まれています。場合によっては自動車保険も長期で組み込むことができます。月々の支払い以外に必要なのは、燃料代と整備料金、交換部品代くらいです。維持費が安定するメリットがあります。

■3. 乗り換え
■ローンの場合
契約時支払回数を決めて、それが終わったら乗り換えるのが基本です。でも、どうしても使い勝手が合わなれば、残債を上乗せして違う車に乗り換えることもできます。

■リースの場合
多くの場合、契約期間を3年もしくは5年と決めています。契約満了時には「新しいクルマに乗り換える」「再リース契約をする」「リース契約した車をそのまま買い取る」「リース契約をやめる」という4つの選択肢があり、車検のタイミングのたびに、車をどうするか選択することになります。

・乗り換える場合:新しい車でリース契約 ・再リース契約の場合:今の車のままリース契約の延長、 ・買い取る場合:提示される残存価格をローンまたは現金一括払いで買い取り ・リース契約をやめる場合:車をリース会社に返して終了
乗り換えを含めた決断のタイミングが自動的に訪れるので、毎月の支払額がそれほど変わらない場合には、定期的に新しいクルマに乗ることもできます。

■注意も必要!リースには制約もある
意外に制約の多いリース。でも、メリットはいっぱい。ローンとどちらがいいかを判断するのは、結局は価値観の問題です リースで車に乗ることにはメリットが多く、魅力がたくさんあるようです。ただ、検討するには注意も必要です。

リース契約でクルマに乗り、契約満了になったらまた新しい車をリース契約するのなら、定期的に新しい車に乗れるでしょう。しかし、裏を返せばリースで乗り続ける限り、毎月の支払いが終わらないのです。ローンの場合は、支払いが終われば車は自分のものとなり、毎月払っていた金額を貯金に回すこともできますが、リースを続ければそれは難しくなります(リースを続けても十分に貯金できる場合は別ですが)。

■リースには走行距離や中途解約に制限も
リース契約には「走行距離制限」が設定されている場合があります。毎月の走行距離を契約時に設定し、契約満了時に設定距離を上回っていると、1kmあたり3円から10円程度で清算しなければならないことも。自分がどの程度走るのか事前に考えなくてはいけないのです。「選んだクルマが自分をドライブ好きに変えた……」などという人は、思わぬ出費に気をつける必要があります。

さらに、リース契約は基本的に中途解約できません。乗り換えのタイミングはあくまでも契約満了時。「憧れの2人乗りのスポーツカーをリース契約して乗っていたのだが、結婚して子どもができたので使い物にならない」といったケースや、「事故を起こしてしまい、車は治ったが縁起が悪いから乗り換えたい」など、自分の都合で中途解約してしまうと、「中途解約金」や「違約金」が発生。思わぬ出費で大きな痛手を負う可能性があります。

また、リース契約後に自分で取り付けたナビやアルミホイールなどは、契約満了時に元の状態へ戻さなければならない場合もありますので気をつけましょう。

■結局、ローンにするか、リースにするか
車にまつわるお金も定額制にしたいなら、リース契約にして月々のリース料と燃料代だけを気にすれば良さそうです。しかし、車が思いのほか気に入ってしまい手放したくなくなり、リース契約満了の後にクルマを買い取るとなれば、結果として最初からローンを組んで買ったほうが安上がりだった……ということもあります。

手軽さやメリット、月々の支払額なども大切ですが、ライフプランや自分の価値観に合わせてローンかリースかを選んでいくのが、ベストなのかもしれませんね。

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