幸せ呼ぶ猫神の呟き 出産後、共働きカップルがセックスレスになる理由と解決策

出産後、共働きカップルがセックスレスになる理由と解決策

■共働きカップルのセックスレス~産後編~

 産後のセックスレス期間が長くなるカップルは意外と多いと言われています。お互いに育児や仕事に追われて忙しく、疲れているからだと思い込んでいませんか?

 産後半年経ってもセックスが再開しないというカップルは実際多いです。妊娠・出産関連の雑誌にもよく取りあげられる、誰もが関心を持つ話題。夫婦のタイプは千差万別ですし、事情も色々。ましてや夫婦の超プライベートな内容でもあるので、男性も女性も一人で悩むということが少なくありません。子どもができると夫婦関係にどんな変化があるのでしょう。

■産後セックスレスの要因は?

 産後、なぜセックスレスになりがちかというと、いくつか要因があります。まず生理的には、女性は母乳をあげることによってプロラクチン、オキシトシンといったセックスの場面でも分泌される女性ホルモンが充満するので、性的に満ち足りた感覚が体内でおきています。

 かといって授乳を中止したら性的欲求が生まれてくるというわけではないのです。産後は、女性の体はゆっくりと時間をかけて戻り、月経が戻るまでも時間がかかります。男性、女性、産前産後女性という三つの性があるといって良いかもしれません。ヘテロセクシャル、トランスセクシャル、バイセクシャル、とか色んなセクシャリティをいれれば、もっと多様ですが……。

 その他には、赤ちゃんが目を覚まさないか気になって集中できないとか、会陰切開した場合、傷みを伴わないか心配などの理由でセックス再開を拒んでしまうなど。男性の場合は、産後、妻を何度か誘ってみたけれど拒まれ、やる気がなくなりそのまましなくなったとか、とにかく産後は育児と仕事に追われて忙しくて疲れてしまいそれどころではないという風潮があるように思います。

 産後は働いていようといまいと、新しい育児の世界で疲弊してしまい精神的消耗が多くなりがちです。心にゆとりがないと、なかなか出来ないのがセックス。よりセンシティブなタイプの人たちがセックスレスになりやすいでしょう。

■自分にとってのセックスとは何だろう?

 心にゆとりがないときこそ、セックスをして根に水をそそぐようにする人もたくさんいます。ただ、セックスレスであろうとセックスフルであろうと、自分にとってセックスはどんな効果があるのだろうかということを見つめ直してみてはどうでしょう。

 寂しいとき嬉しいとき、分かち合いたいとき、かまってほしいとき、色々あると思います。特に寂しいとき、かまってほしいときにセックスがあると嬉しいというタイプの人は、産後は子どもをかまって非常に忙しくなるため、今は必要性がないものと決めてしまいがちかもしれません。

■日本の60歳カップルは平均週2回

 高齢者の性に関する本によると、日本の60歳カップルは平均週2回セックスをしているそうです。一般的に初婚年齢が28歳くらいだとすると、60代になるまで約30年間夫婦でいることに。「もう子どもができたからしない」とか、「自分の心と体がいらないって言っている気がするから、ずっとしないことにする」というのはあまりに切ないことですよね。

 女性は産前・産後で生理の波が変わります。男性は妊娠出産しないから何も変わらないのではなく、仕事や体調などが大きく影響する性的欲求の波があります。目標を強くかかげて仕事に立ち向かう戦闘態勢の男性はエネルギーがあって、そんな時は毎日でも性的エネルギーを使いたいことも多いとか。いずれにせよ変わらない人はいないし、すべての生態というのは成熟していくとともに変わります。その変わること自体を楽しんで欲しいと思います。

■「獲得愛」から「継続愛」へ

 結婚前、自分を結婚相手と決めて欲しいがゆえのセックスにおける「獲得愛」のエネルギーと、結婚してお互いをパートナーと決めて「継続愛」を深めるセックスのエネルギーは質の違うものです。恋人時代のセックスが一番燃えて熱いセックスなんだと決めてしまうと、過去と比較してしまいがち。あのころのような熱い気持ちはもうないのか、とか、あのころのように長く、深く愛し合えることはもうないのか、とか、前に比べて時間が短いとか……。

 育児がはじまったり、仕事で役職について責任が大きくなってきたりすると、2人の性的な関係はどんどん劣化する方向しか見えなくなってくるのは残念です。共働きカップルだったらお互いが、職場や人生でどんなことがおこるかわからないので、ふたりのリズムはちがって当たり前。男性にとっても女性にとってもしたい日したくない日、できる日できない日というのがあり、仕事の影響は大きいでしょう。

 共働きの夫婦は、エネルギーを使わないでも、自分は自分でいいんだと思えたり、癒しになるような、いろんなバリエーションのセックスがあってもいいのではないでしょうか?

■「忙しいからセックスできない」という方程式を外す

 10年この仕事をしていると、共働きの出産育児プランに関してコンサルティングすることも多いのでたくさん相談を受けますが、疲れているからこそ、セックスをして癒されるというカップルもクラスにはいっぱいいます。忙しいからセックスできないという方程式はありえません。忙しいからできないという単純論法で決めてしまうと、これから先の30代40代50代も絶対できないですよね。

 クラスには女子大生から40代まで来られますが、パートナー(異性)と、ともに働き、ともに暮らし、ともに相手の新しい出会いや発見、自分自身の新しい出会いや発見や成長を分かち合っていくことこそ、夫婦の醍醐味。

 性の関係でも変化の波を楽しんでいくのが大前提です。人は社会的にも性的にも人間的にも成長します。そこでまだ生殖年齢にあるカップルが、子どもが一人生まれたらセクシャリティを卒業するということはありません。

■家の中に癒しをクリエイト

 諸外国では夫は4時に仕事が終わって5時まで飲んで家に帰って来るのが当たり前だったり、旦那がお昼ご飯を食べに自宅に帰ってくることもあります。諸外国から見れば日本の、「仕事とセックスは家に持ち込まない」という考え方とか、夜中まで働くのが当たり前みたいなことは考えられないことです。

 夕食やお酒をそれぞれに外でとってくることもファミリーとしての感覚がずれていて、動物的にも日本人の一日の終え方にはゆがみがあるといえるかもしれません。夫が夜中の1時、2時に帰宅してセックスできないのは当たり前です。性風俗など商品化された性が手軽に入手でき、暗黙の了解で認められている日本の社会にも原因があるかもしれません。

 世界には一夫一婦制の国はたくさんあります。インドなどは、お互いに性的経験がないまま結婚し、そのパートナーシップを一生続けます。離婚もありません。85%の人が性の相手は一生お互いしか知らないという人生だそうです。人口政策により、二人目を出産すると不妊手術を受けなければいけないという問題もありますが……。

 いずれにしろお互いにファミリーの中のカップルとしての意識を持てば、外でお金を払って癒しを求めるのではなく家の中に癒しをクリエイトできるはずです。思いやりの気持ちを持ってそれぞれの夫婦のオリジナルな愛を築いていってくださいね。

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