幸せ呼ぶ猫神の呟き 女性たちが考える「出産後の仕事復帰」 子どもが何歳までにしたい?

女性たちが考える「出産後の仕事復帰」 子どもが何歳までにしたい?

シンガー・ソングライターで、現在は4人組ロックバンド「FLOWER FLOWER」のボーカル、yuiさん(28)が双子の男児を出産していたことが、報じられています。yuiさんは、今年4月に20代の一般男性との結婚・妊娠をバンドの公式サイトで発表していました。

今後は、育児と両立させながら、自身の体調をみながら音楽活動にも復帰する予定だということです。ファンにとっては、復帰がいつなのか、気になるところですね。

芸能人に関わらず、今の時代の女性たちにとっては出産が終われば育児のこと、育児が始まれば仕事との両立について、悩みは尽きないのではないでしょうか。さまざまな問題や思いもあるようです。

女性たちは出産後、どのくらいの期間で復帰を望んでいるのか。またそのときの不安や障害要素はどんなことなのでしょうか。みてみましょう。
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◆職場で堂々と妊娠を言い出せない環境?

育児と仕事の両立は、雇用形態によってもその可能性は大きく変わってきます。

正社員の場合でも、そもそも時間に融通がきく勤務体制か、また定時のフルタイム勤務であっても、子どもがある一定年齢になるまでは時短勤務が可能であるなど、出産前後の産休や育休だけでなく、その後の子育てにも配慮した制度が整っている企業であれば、復帰も容易かもしれません。

しかし、そうした企業は一部の大企業に限られるのが現状です。

アイリックコーポレーションが運営する総合保険窓口「保険クリニック」では、2015年6月1日~6月2日、妊娠・出産経験のある20歳~40歳の女性500名を対象にアンケートを実施しています。

まず、「妊娠が分かった時の勤務形態はどれでしたか」という質問では、

「正社員」が52.0%
「パート・アルバイト」33.2%
「派遣社員」8.0%
「契約社員」6.8%

という結果でした。
続いて、「職場へ報告する時は躊躇しましたか」という質問では、「躊躇した」が46.2%、「躊躇しない」が53.8%でした。
また、勤務形態別に、「躊躇した」と応えた女性の割合をみると、以下のようでした。

正社員49.6%
派遣社員47.5%
パート・アルバイト41.6%
契約社員41.2%

どのような勤務形態であっても、働く女性は職場において妊娠の報告を躊躇してしまう傾向にあることがわかります。政府の成長戦略の中では「女性が輝く日本」があげられていますが、いまだ正社員の「2人に1人」という数字には驚きますね。

◆仕事をもつ女性の約半数が退職!

また、「妊娠・出産後の仕事をどうしましたか」という質問では、
退職した52%
産休・育休を利用した39.2%
同じ会社で雇用形態を変えた4.0%
その他2.8%
転職した2.0%

という結果に。このうち正社員で産休・育休を利用した人は61.2%にのぼります。一方で契約社員、派遣社員、パート・アルバイトの方になると、利用できたのは15.4%(37名)のみと言うことが分かりました。

「子どもが小さいうちはなるべくいっしょにいてあげたい」という女性がいることも、女性が仕事を辞める理由のひとつではありますが、最近は待機児童の問題もあり、育休制度が手薄い企業では、継続が難しい、というのも実態なのです。

実際の仕事復帰は出産後どのくらい?

では、女性たちが出産を終えて、仕事へ復帰するのは、子どもが何か月(何歳)のときなのでしょうか。出産前の仕事を継続している人、そうでない人を含めての本アンケート結果では、以下のような結果となりました。

1~3か月 42人
4~6か月 32人
4~6か月 25人
10か月~1歳 53人
1歳1か月~1歳3か月 32人
1歳4か月~1歳6か月 18人
1歳7か月~1歳9か月 9人
1歳10か月~2歳 4人
2歳1か月~2歳6か月 5人
2歳7か月~3歳 26人
その他 14人
現在、育休中(または妊娠中) 59人
仕事復帰していない 181人

もっとも多いのは「仕事復帰していない」であり、「育休明け」は10.6%、産休明けは8.4%でした(法定では、産休明けとは、出産後翌日から8週間、育休明けとは1歳まで(一定の事情がある場合は1歳6か月までです)。

このうち、「一度は退職したが、仕事に復帰した人」は79名おり、その中で復帰時期として最も多かったのは子どもが2歳7ヶ月~3歳でした。

主婦に特化した人材サービスを展開するビー・スタイルが主婦を対象にしたアンケートでも、「出産後、仕事復帰したいと考える子ども年齢」については0~3歳までが一番多いという結果が出ています。

また、仕事復帰の際の不安や実態については、

●不安
・「子ども、家庭の都合で休めることを許してくれる会社、職場なのか。子育てをわかってくれる上司がいるか心配」
・「子どもがしょっちゅう熱や病気になったとき、又は長引いたりしたときに、休ませてもらえるかが不安」
・「子どもの体調不良で休めるか、そのことに理解のある会社かということと、両立が負担にならない範囲で仕事ができるかどうかが心配」
・「ブランクがあっても、周りが理解してくれるのか。また、受け入れて貰えるのかどうか」

●実態
・「結婚後は「いつ子どもができるかわからない」、出産後は「いつ子どもが原因で休むかわからない」と何処も雇ってくれなかった」
・「勤務時間帯や勤務場所を重視して仕事を探すのでなかなか働く場所がなかった」
などいう声が上がっています。

世界経済フォーラムが毎年発表している「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート」(2014年度)によれば、女性の社会進出度の日本の総合ランキングは142カ国中104位だそうです。これは先進国の中で非常に低い水準。

女性たちの理想と社会が想定している現実との間には、大きなギャップが存在している。それが今の日本の現状なのです。

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