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ネクタイが汚れた時、おしぼりでの応急処置はNG!

ネクタイは自宅での洗濯が難しいイメージがあり、洗ったことは一度もないという人がほとんどではないか。致命的な汚れがついたら、捨ててしまうのが当たり前の人もいるだろう。そこで、知っているようで知らないネクタイの汚れへの対処法について、ライオンお洗濯マイスターの大貫和泉さんに聞いた。その結果、万が一汚してしまった場合は応急処置が大切であること、またその際におしぼりを使うのは避けた方がいいことが判明したので、詳しく紹介したいと思う。

■自宅でネクタイは洗濯できるのか?

汚れが目につくようになったネクタイを自宅で洗うことは可能だろうか。

「最近ではウォッシャブルネクタイも販売されていますが、家庭では洗濯できないものがほとんど。その理由は、ネクタイには芯地が入っており、素材もシルク素材や刺繍が施されているものが多いため、家で洗うと、型くずれや色落ち、色移りの可能性があるからです。まずは、タグについている洗濯表示をみて、家庭で洗濯可能かどうか確認。洗濯できる場合は、タグや洗濯表示に従ってお手入れしましょう」(大貫さん)

ウォッシャブルネクタイであれば洗濯もできるが、洗濯できないネクタイはどうすればいいのだろう?

「クリーニングに出しましょう。頻度としては、少なくとも衣替えの前にクリーニングに出してからしまっておくことをおすすめします。汚れは、時間がたてばたつほど落ちにくくなりますので、汚したと思ったらなるべく早くクリーニングに出すことが肝心ですね。ちなみにシミをつけたときでも、正しい方法で応急処置をすればシミは薄くなります。その後のクリーニングでの汚れの落ち具合にも影響するので、応急処置は大切ですよ」(大貫さん)

クリーニングに出したからといって、必ず汚れが落ちるわけではない。正しく応急処置をすることで、クリーニングの成果がより期待できるという。

■シミをつけたときの応急処置

ではそのシミをつけたときの応急処置はどうすればいいのか、詳しく聞いてみた。

「食べ物のシミをつけた場合、まず固形物をハンカチやティッシュでつまみ取ります。ゴシゴシこすってしまうとシミが広がって落ちにくくなるので、必ずつまみ取るようにします。醤油やワイン、コーヒー、パスタソース、カレー、焼き肉のタレなど水溶性の汚れは、水で濡らしたハンカチなどでつまみ、汚れをハンカチやティッシュに移し取ります。その後、乾いたハンカチやティッシュで押さえて水分を取り、自然乾燥させます。一方、バターやチョコレートなど油溶性の汚れの場合は、乾いたティッシュで軽くつまみ、油分をできるだけ移し取ります」(大貫さん)

水溶性、油溶性のどちらに当てはまるか判断に迷うことがあるかもしれない。その場合は、油溶性の汚れの方法を行うとよいという。

■おしぼりで応急処置は避けるべし

「応急処置で目立たなくなっても、そのままにすると時間とともにシミは濃くなり、取れにくくなります。帰宅後、なるべく早くクリーニングに出しましょう。また、飲食店などのおしぼりは、塩素系漂白剤で処理されている場合があり、色柄部分が色落ちする場合があるため、使わないほうがいいですね」(大貫さん)

外食時の汚れをおしぼりでふき取ることは皆さんやってしまいがちなので気をつたい。大貫さんによると、応急処置には市販のシミ取り剤がおすすめだという。水溶性と油溶性、どちらのシミにも効果を発揮するものもあるようなので、携帯用サイズのものをカバンに入れておくとよさそうだ。なお、「教えて!goo」では、「男性の皆さんに質問です。お気に入りのネクタイが汚れてしまったら、どうしていますか?」ということで、皆さんの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:ライオン お洗濯マイスター 大貫 和泉
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わってきたライオンの研究員。消費生活アドバイザーでもあり、働く母親目線で、技術や研究に基づく洗濯情報をわかりやすく伝えている。

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