幸せ呼ぶ猫神の呟き 実はコワイ! 耳かきで病気になるってホント?

実はコワイ! 耳かきで病気になるってホント?

文部科学省が子どもの健康状態を把握するために行っている調査によると、中耳炎や外耳炎など耳の病気のある小中学生の割合が増えているようです。アレルギー性鼻炎の増加や、耳かきをし過ぎて傷つけていることなどが原因だと言われています。

■耳垢って何?

「耳垢」(じこう、みみあか)は主に耳の穴から鼓膜の間(外耳)で発生し、新陳代謝で古くなった外耳の皮膚の一部や、耳に入ったホコリ・ゴミ、さらに皮膚から分泌される液体によってできています。外耳は鼓膜までの部分を言いますので、耳垢は中耳とは関係がありません。

■耳垢の働き
耳垢には良い面と悪い面があります。

■良い面
・外耳の皮膚の潤いを保つ
・抗菌作用

■悪い面
・耳垢が多いと、外耳道を詰まり、聞こえにくくなる

■耳垢を取るべき?

外耳道には、顎を動かすことなどで耳垢を自然に排出させるシステムがあるため、無理に取る必要はありません。特に、乾いた耳垢は自然に排出されます。むしろ耳垢を取り過ぎると、外耳は乾燥しやすくなってしまいます。さらに、カビや細菌が繁殖することで慢性的に炎症を起こし、耳垢が湿ってしまうことで、より耳垢が自然に出にくくなることもあります。これを、慢性外耳炎と呼びます。

■耳垢を取る時に

耳の穴には迷走神経という副交感神経が走っていて、この神経には体をリラックスさせる作用があります。耳掃除が気持ちいい理由が分かりますね。とはいえ、耳垢の取り過ぎは良くありません。

■正しい耳垢の取り方

耳垢の掃除は週に1回から月に1回程度に留めましょう。耳かき棒は耳の奥まで押し込まないようにします。綿棒を使用する時も同じです。 耳垢を鼓膜の方へ押し込んでしまうと、鼓膜自身を傷つけたりしますので、できれば耳の穴(入口)から1cmぐらいの所で耳垢を取るようにします。 また、耳垢の状態によって対応が異なります。乾いた耳垢なら、なるべく耳垢を取らなくてもいいですし、湿った耳垢なら耳かきで耳の外へと取り除きます。

耳かき棒であまり耳垢を取ろうとすると、外耳の皮膚を傷つけて、外耳炎を起こしますので、強くこすらないようにしましょう。また、全ての耳垢を取りきらないようにしましょう。

■耳垢に関するウソ? ホント?

■耳垢を取らないと中耳炎になる?
【×】
中耳炎は、鼓膜の内側で起こる炎症です。原因の多くは、風邪などによって耳管から細菌が耳に入ることがあります。外耳にある耳垢は中耳炎に関係がありません。

■ワキガの人は耳垢が湿っている?
【○】
ワキガは腋臭症と言い、腋の下からの汗が刺激のある独特なにおいを発することを言います。この汗を出すのがアポクリン汗腺です。耳垢が湿るのは、外耳のアポクリン汗腺によることが多いです。このアポクリン汗腺が多いことが、ワキガの原因になっています。

■耳垢を放置すると聞こえなくなる
【基本は×、まれに○】
耳垢塞栓を起こすほど放置すると、外耳道が詰まっている状態ですから聞こえなくなります。ただし、多くの場合耳垢は自然に出ていきますので、乾いている場合は無理にとる必要はありません。湿っている場合でも炎症などを起こさない限り、問題ないことが多いです。

■耳掃除は気持ちいい?
【○】
耳の穴にはリラックスさせる迷走神経があるので、耳かきで迷走神経を刺激すると気持ちよくなります。

■耳掃除で咳が出る?
【○】
迷走神経は内臓に関わる神経で、一部外耳にあります。この迷走神経が刺激されることによって、咳が出ることがあります。

■花粉症があると耳垢が多い?
【×】
花粉症などのアレルギー性鼻炎の合併症として、中耳炎を起こしますが、鼓膜より外側の外耳には影響しません。

■耳垢は汚い?
【×】
耳垢は、古い皮膚などが集まったものですが、抗菌作用、カビや細菌が繁殖しないように耳の状態を保持していますので、汚いものではありません。皮膚の垢ということで、悪いイメージになっているかもしれません。

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