逆効果のケースも!? 薬の効き目を弱めてしまう“健康食品”の組み合わせ

【ママからのご相談】
普段から食事には気を付けている義母(同居中)ですが、健康食品もたくさん飲んでいます。「病院からのお薬も出ているのに大丈夫?」と聞いても、「これは食品だから大丈夫」だと言います。本当にこのまま放っておいても大丈夫でしょうか?

●A. たとえ食品であっても摂取には十分な注意が必要です。

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

健康食品に特定保健食品(トクホ)、今年の4月からは栄養機能食品と、栄養補給のための商品がたくさん出ていますね。特に、年齢的な不安が出てくるとついつい頼りたくなるものです。

しかし、たとえ食品であっても、摂取する際には注意が必要です。

普通にスーパーの店頭に並んでいる食品(グレープフルーツや牛乳など)でさえ、薬の効能に大きく影響を与えることがあります。ですから、健康食品のような“一定の成分が強化された食品”の摂取はなおさら気をつけなければなりません。

また、巧みな広告や営業トークに惑わされないようにすることも大切です。

●カルシウム剤で骨粗鬆症薬の効果が弱まる!?

高齢の女性によく飲まれているのがカルシウム剤。女性は閉経とともに骨密度が急激に低下するといわれ、病院では、「重症化しないうちに」と骨粗しょう症薬が処方されることがあります。

医者にそう言われると、不安になってさらにカルシウム剤を別途で摂取し、骨粗鬆症を予防しようとされる人が多いのですが、もし病院で処方されているものがビスホスホネート系製剤であれば、健康食品に添加されているカルシウムによって、薬効が弱まることがあります。

カルシウムはビスホスホネート系製剤の他にも、数種類の抗生物質の効果を弱めてしまうことがあるので、摂取する際は飲んでいる薬をチェックすることが大切です。

また、カルシウムとバランスよく取らないと骨に吸着しにくいとの理由から、よくセットになって摂取されるのがマグネシウム。このマグネシウムもカルシウム同様、一部の骨粗鬆症薬や抗生物質の効果を弱めてしまうので注意が必要です。

●鉄剤もダメ!?

加齢とともに貧血に悩まされる人が多いですが、鉄分強化の健康食品などにも注意が必要です。

鉄は赤血球の中のヘモグロビンの原料ともなる重要な栄養素ではありますが、健康食品などに添加されている場合、下痢止めのひとつであるタンニン酸アルブミンやビスホスホネート系製剤(骨粗しょう症薬)、メチルドパ(降圧剤)や一部の抗生物質の薬効を弱めてしまいます。

まずは、お義母さまが飲まれている薬を一緒にチェックして、「何が必要なのか?」「摂取を控えた方がいいものは何なのか?」をしっかり把握することが大切です。

ご相談者様が一人でチェックしてお義母さまに伝えるよりも、一緒にチェックすることで、お義母様にも理解していただきやすくなるでしょう。

●健康食品よりも、まず日常の食習慣を見直しましょう

加齢とともに食べる量も減り、「これでは十分な栄養が取れていないのでは?」という不安をしっかりと受け止めてあげた上で、食材選びのコツを一緒に考えるなど、お義母さんとコミュニケーションをとることで不安を和らげてあげましょう。そうすることで健康食品などに過大な依存をすることなく、日常の食事で栄養補給する方向に徐々にシフトすることができるでしょう。

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