老後難民予備軍は会社員の4割!どうなる老後

■サラリーマンの老後に対する考え方は?
フィデリティ投信が昨年実施した「サラリーマン1万人アンケート 2016」で非常に興味深い結果が出ていました。

このアンケートは2010年から毎年実施されているもので、今回も老後の生活や退職金の準備状況などに関する調査で、1万2,389人の主に会社員や公務員を対象に実施されました。

アンケート実施時期が昨年の2月だったので、世界経済は原油安や中国やブラジルなどの新興国経済不安などで、大きく揺さぶられ株価や為替も冷え込んでいました。

一方で、NISA人口も1,000万人を超えた頃で、国内では雇用状況の改善などから、会社員の平均所得も上昇していました。しかし依然として、老後に不安を感じているという回答が多く見られました。

主な質問項目をピックアップして、上位回答を要約すると次のとおりです(いずれも回答は全体平均のもの。カッコ内はアンケートが開始された2010年の調査結果)。

■退職後の生活のイメージは?
・1位 のんびり・マイペースな生活 44.2%(51.7%) ・2位 ほそぼそ・質素な生活 17.5%(19.3%) ・3位 明るく・楽しい生活 11.8%(12.6%)2010年の調査と比べて、「のんびり・マイペースな生活」の数値が7.5ポイント減少しています。年齢別でみると、特に20代男性は(55.5%→44.8%)と30代男性では(53.8%→43.5%)で減少幅が大きく、その分、20代では「ほそぼそ・質素な生活」が増加(12.4%→13.6%)していて、若い世代が将来を楽観視していないことがうかがえます。

■退職後の生活を、今の高齢者と比べると?
・1位 今の高齢者よりも悪くなっていると思う 38.3%(36.4%) ・2位 どちらかと言えば今の高齢者よりも悪くなっていると思う 24.6%(33.6%) ・3位 今の高齢者と変わらない程度の生活は送れると思う 11.5%(13.8%)いずれも前回と大きく変化はありませんが、1位と2位の「今よりも悪くなっていると思う」と「どちらかといえば悪くなっていると思う」との回答の合計は62.9%におよびます。

■公的年金は安心できるか?
・1位 不安だ 49.5%(53.0%) ・2位 あまり安心できない 30.6%(35.9%) ・3位 まあまあ安心できる 7.9%(5.8%)上位2つの合計80.1%の人が、公的年金だけでは安心できないと考えているようです。

多くの人が、老後の生活が厳しくなり、年金だけでは生活が苦しいと思っています。自分がいつリタイアをしてセカンドライフを迎えるかは、ある程度見通しがつくので、早めにセカンドライフ資金の準備を始めたいところです。

■老後資金の準備状況で驚きの結果が
老後資金の準備状況に関するアンケート結果を見てみましょう。

■退職後に生活用として準備している資金は?(公的年金除く)
・必要額平均(希望額) 2,994.2万円 ・調査結果の平均額 760.1万円 ・準備額ゼロ円の人の割合 39.7% ・準備額1,000万円以上の人の割合 20.0%希望する資金額「2994万円」に対し、実際にはその約25%しか準備できておらず、理想と現実の大きなギャップが見られます。中でも準備額0円が約4割という結果には驚いてしまいます。

■老後をあきらめたくない!
老後の厳しさはわかっていても、日々の生活や住宅資金、教育資金のやりくりなどで思うようにいかない。あるいは「将来」より「今」が大切、というのが現実なのでしょうか。とはいえ、リタイヤを迎えた時に「あの時、わかっていたのに、準備しておけばよかった」と、後悔することがないようにしたいところです

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