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日本人女性の平均閉経年齢って?生理不順と閉経の違いを知ろう

40歳代になると、生理(月経)不順や不正出血など、これまであまり感じなかった生理(月経)に関するトラブルが出て来ることがあります。また、生理(月経)に関するもっとも大きな変化「閉経」も、40歳代になったら気を付けておきたいことの1つです。ここでは、40歳代における生理(月経)不順と閉経についてみてみます。

◆閉経とは何か

閉経とは「生理(月経)が永久に止まった状態」のことです。閉経は、突然起こるものではありません。およそ1年の間、生理(月経)が全くみられなかった場合に「閉経した」となります。

日本産婦人科学会などの調査によると、日本人女性の閉経年齢の平均はおよそ50歳。しかし個人差が大きく、早い人は40歳代前半、遅い人で50歳代後半という人もいます。ある調査によれば、45歳から56歳くらいの間に集中しており、最も多くの人が閉経した年齢は50歳でした。

日本産科婦人科学会では、43歳未満での閉経を「早発閉経」と定義しています。原因はいろいろあるようですが、中でも40歳未満で無月経となってしまう場合は、早発卵巣不全の可能性があります。

◆閉経はなぜ起こるのか

まず、年齢を重ねることで卵巣の機能が低下し、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減ることで起こります。
一般的には、20歳代から30歳代くらいまでは、卵巣の重さは14gくらいあるといわれています。しかし40歳代になると急に重さが減り、50歳代くらいでは、数グラムになってしまいます。

妊娠やピル(経口避妊薬)などで一時的に排卵しない時期もありますが、閉経年齢を遅らせることは困難で、40歳代になると、いずれ卵子を作りだす力のある原始卵胞の数が急に減少してきます。こうなると、これまでのように定期的な排卵はみられなくなり、その結果、月経が止まる=閉経すると考えられています。

◆40歳代の月経不順とは?

40歳代には「閉経期」と呼ばれる時期があります。これは、最終生理(月経)前の数年間から、最終生理(月経)後1年間、つまり閉経が確定するまでの時期です。この間は、特に生理(月経)不順が見られる時期です。

一般的には、40歳代前後(30歳代後半から40歳代前半ごろ)から、徐々に生理(月経)の期間が短くなり、生理(月経)の期間も短くなります。

それに合わせて、1回の生理(月経)での出血量も減ってきます。そして40歳代半ばから40歳代後半ごろになると、徐々に生理(月経)周期が長くなり(2~3か月に1度くらいの頻度)、生理(月経)の期間も長くなります。これが1~数年続き、やがて生理(月経)がなくなります。

◆40歳代の不正出血

40歳代では、しばしば不正出血がみられることもあります。
そもそも不正出血とは、月経周期に関係なく出血することをいいますが、その原因は様々です。

●不正出血の原因と思われるもの
・機能性出血(ホルモンのバランスが崩れ、排卵・月経のサイクルが乱れることで起こる)
・妊娠(妊娠した時に起こる着床時出血、妊娠経過の中で起こる流産などが原因)
・子宮筋腫・子宮がん・子宮内膜炎など(子宮の病気によるもの)
・膣炎(トリコモナス膣炎・カンジダ膣炎など、感染症が原因
・頸管ポリープ(子宮頸管の粘膜に出来たポリープからの出血によるもの)
・卵巣腫瘍

30歳代ころまでは、機能性出血、妊娠、子宮筋腫、頸管ポリープ、若年性体癌などが考えられますが、40歳代では全ての可能性があります。特に更年期前後の時期は、子宮体がんの頻度が増えるといわれています。
基本的に、機能性出血はホルモンバランスの異常などが影響しますので、閉経が近くなると誰にでも起こる可能性はあります。

また、甲状腺機能亢進症や糖尿病などの内分泌疾患、過度のやせ、肥満なども原因になることがあるため、大きな病気が潜んでいる可能性があります。
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◆40歳代こそ婦人科受診を

女性が一生のうちで婦人科や産科を受診するきっかけは色々あります。初経、結婚、妊娠・出産などのライフイベントかもしれません。

では閉経期に近づく40歳代ではどうでしょうか。この頃には、月経周期の乱れや不正出血、更年期障害など、女性の身体が大きく変わる時期でもあります。身体の不調を感じたら、「そろそろ更年期だから」などと放置してしまうのではなく、婦人科を受診して詳しい検査を受けることをお勧めします。

またこの時期は同時に、あなたの娘さんもそろそろ初経を迎える時期かもしれません。
その時、月経が重いなど心配なことがある場合は、一緒に婦人科を受診してみてはいかがでしょうか。初経を迎えた女の子がいきなり婦人科を受診するのは、勇気がいることでしょう。

しかし、ご自身が信頼できる婦人科医師との関係が築けていれば、親子2代で女性の身体について正しい知識を持てるチャンスかもしれません。10代のうちから自分自身の身体について知っておくことは、この先の人生の上でも非常に大きな強みになるのではないでしょうか。

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