シングルマザーになる人は知っておきたい「お金」と「元夫とのつながり」

各所で報じられているとおり、タレントのスザンヌさんが離婚しました。1歳になる子供を連れての、いわゆるシングルマザーになったわけです。子供がいない夫婦の離婚と違って、子供がいる場合は離婚後に必要となる手続きも色々と変わってきます。

ここでは、「お金」と「元夫とのつながり」について考えてみます。

◆子供がいない場合の離婚といる場合の離婚
子供がない夫婦の離婚と、子供がいる夫婦の離婚とでは大きな違いがあります。子供がいない場合、離婚した二人は完全な他人に戻ります。これに対し子供がいる場合は、「子供の親」として、二人の関係はある程度続いていくのです。

離婚すれば夫婦関係は解消しますが、親子関係が解消されることはないからです。具体的には、子供の「戸籍」や「養育費」に関する申請や取り決めをしなければなりません。以下に具体例を挙げていきます。

◆離婚する前に決めておくこと
夫婦が離婚する場合、「慰謝料・財産分与」や「離婚後の妻の姓」などについて事前に決めておく必要があります。子供がいる場合は、さらに下記のことも決めなくてはなりません。スザンヌさんの場合はすでに離婚が成立しているので、これらのことは決まっていると考えられます。

 ・子供の姓
 ・子供の親権
 ・子供の養育費

◆離婚に際して必要になる手続き
離婚とは、夫の戸籍から妻の戸籍を抜くことです。ただし、親権が母親にある場合でも、何もしないと子供の戸籍は夫の戸籍に入ったままなので、別途妻の戸籍に移す手続きが必要になります。

また、子供が夫の扶養家族になっている場合は、「被扶養者異動届」や「被保険者種別変更」などを夫の勤務先に提出する必要があります。

◆再婚したら「養子縁組」が必要!?
お節介ながら、今後スザンヌさんが再婚する場合を考えてみましょう。まずは子供の戸籍について。母親が子供を連れて再婚する場合、母親は再婚相手と婚姻届けを提出して、新しい戸籍を作ることになります。

この時も、子供は自動的にその新しい籍に入るわけではなく、母親の再婚相手と「養子縁組」をすることでその籍に入ります。養子縁組をすることで、子供の姓も母親の再婚相手と同じものになり、また母親の再婚相手は実子としてその子を養育する義務が生じるのです。

◆養育費はどうやって決まる?
養育費についてはどうでしょうか。離婚前に決めた内容に沿って、母親の前夫は子供の養育費を支払う必要があります。この養育費は一律に決まっているわけではなく、下記の要素を考慮して協議の上で決定されます。

 ・養育費を支払う者の年収
 ・親権を持つ者の年収
 ・子供の年齢・人数

◆元妻の再婚後も養育費は支払う義務がある?
では、前夫は、母親(元妻)が再婚した後も払い続ける必要があるのでしょうか? あります。ただし、金額は状況に応じて変更できます。再婚相手に経済的な余裕があるのであれば、減額を求めることが可能です。

それ以外にも、前夫の年収が減ったり、再婚して扶養家族が増えたりすることで、減額を請求できます。スザンヌさんの場合は、スザンヌさん自身または元夫の斉藤和巳氏が再婚した場合に、養育費が減額される可能性がありそうです。

ちなみに、2011年の厚生労働省の調査によれば、シングルマザーの8割が養育費を払ってもらえていないという現実があります。

◆離婚やシングルマザーが珍しくない時代
いまや夫婦の3組に1組が離婚する時代です。また、2010年の国勢調査の結果によれば、日本のシングルマザーの数は100万人を超えています。つまり、多くの人にとって、スザンヌさんの離婚話は他人事ではないと言えます。

子供にとっては親の離婚は不幸な出来事ですが、こんな時代だからこそ、その不幸が少しでも軽減される制度づくりが必要ではないでしょうか。

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