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体臭で分かる!? キケンな病気のサインとは?

●糖尿病ってどんな病気?

私たちが体を動かすエネルギー源は「ブドウ糖」です。このブドウ糖は、食べ物や飲み物から摂取された炭水化物が消化されて形を変えたもので、血液に取り込まれて体中の細胞に届けられています。

しかし「糖尿病」になると、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンが不足して、血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれなくなります。その結果、筋肉や内臓などにエネルギーが届かず、全身がエネルギー不足になります。

また血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)も、異常に高くなってしまうのです。

●甘酸っぱい体臭は糖尿病のサイン

糖尿病になると、甘酸っぱいような独特の体臭がするようになるのですが、これは「ケトン体」という物質の臭いです。

このケトン体は、エネルギー不足になった体が、糖の代わりに、体内にストックしている中性脂肪を燃焼させ、エネルギーを得ようとした結果、その副産物として発生するものです。

そして、ケトン体が混じった血液が全身を巡るうちに、汗と共に出るため、体臭がするようになるのです。

●糖尿病は早期発見・早期治療が鍵

糖尿病は自覚症状がないことが多いので、気づかずに見過ごしてしまいがちです。でも放置していると病気が進行し、腎臓障害や網膜症、神経障害などの合併症を招く恐れもあるため、早期発見・早期治療が欠かせません。

「全身がだるく疲れやすい」「この頃太ってきた」「何もしていないのに急に体重が減った」「とてものどが渇く」「尿の量や回数が多い」「目がかすむ」「手足にしびれを感じる」「立ちくらみがする」などの症状は、糖尿病の初期症状です。

これらの症状がいくつか重なっている人は、糖尿病の検査を早めに受けに行きましょう。また、健康診断にも糖尿病の検査は含まれていますから、毎年必ず健康診断を受けることも大切です。

(この記事の監修: 松下皮フ形成外科 院長 / 松下博明 先生)

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