小さな失敗で人間関係をこじらせないコツ

◆小さな失敗で、壊れてしまう人間関係……

約束の時間にいつも遅刻してくる人を見ると、「ルーズだな」と感じてしまうもの。さらに遅刻した人から「いつも間に合うように家を出てるんだよね。でも、○○線っていつも遅れるんだよね」といった言い訳をされると、「だったら電車の遅れを見越して早く家を出ればいいのに」「自分に甘いなぁ」とマイナスイメージが募ってしまうこともあるかもしれません。

また、例えば飲み物や食べ物をよくこぼす子どもに、親は「まったく、この子はちゃんと注意しないんだから!」「ぼ~っとしてるからよ!」などと、イライラすることが多いと思います。しかし、子ども本人は「たまたまこぼれちゃっただけ」などと、ケロリとしていたりします。すると、親はますます「自分でやったことを反省しないんだから!」とイライラしてしまうのではないでしょうか?

このように、「失敗をした人」と「誰かの失敗を見た人」とでは、失敗に対する受け止め方にずいぶん差があるものです。この差はどこから生まれるのでしょう?
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◆失敗した人の感じ方・失敗を見た人の感じ方

「失敗した人」と「失敗を見た人」との間に生じる失敗への解釈の違いは、「行為者・観察者バイアス」という心理学の理論で捉えると、分かりやすくなります。「行為者・観察者バイアス」とは、ある行為を行った「行為者」とそれを見た「観察者」が、その行為の原因・結果の因果関係に違う解釈を行うというバイアスを意味します。

先例の、約束時間に遅刻した人、ジュースをこぼした子という2人の「失敗した人」(行為者)は、自分の失敗の原因を「いつも遅れる電車のせい」や「たまたま」などと説明していました。つまり、状況や環境などの自分以外のものに原因があると解釈したわけです。一方で、その「失敗を見た人」(観察者)の2人は、「ルーズだから」「注意が足りないから」などと、あきれたり非難したりしていました。つまり、本人自身の内面に原因があると解釈したわけです。

このように、一般的に行為者は結果の原因を自分以外の「外的な要素」に求めやすいのに対し、それを見た観察者は行為者本人の「内的な要素」に原因を求めやすい傾向があるとされています。これを「行為者・観察者バイアス」と呼びます。

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