猫の耳(聴覚)は人間の4倍!形で気持ちもわかっちゃう?!
猫の耳はこんなにすごい!
犬の嗅覚がすぐれているというのはよく知られていますが、猫は聴覚がすぐれているのをご存知でしたか? 猫はもともと単独で獲物を待ち伏せして捕える動物ですが、実は目はあまりよくなく、ぼんやり見えている程度だといわれています。猫は夜行性ということもあり、小さな動物がたてるかすかな音でも聞き分けられるよう、視覚よりも聴覚が発達したのです。
猫の聴力はどのくらい?
猫も人間と同じように五感(視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚)を持っていますが、その中でいちばんすぐれているのが聴覚で、犬の2倍、人間の4倍以上もあるのです。人間に聞こえる音域が20ヘルツ~2万ヘルツなのに対して、猫が聞き取れるのは30ヘルツ~6万ヘルツとも10万ヘルツともいわれています。人間に比べると高音域が並外れてよく聞こえ、しかも超音波まで聞き取ることができるのです。
ネズミの声や虫の羽音、そして子猫の鳴き声などが高音であることを考えると、納得できますね。逆に低い音はあまり得意ではないようですが、猫が男性より女性の声を好むことが多いのは、そのせいかもしれませんね。ときどき猫が何もない壁や天井をじっと見つめていて、もしかして幽霊でも見えているのでは?!と背筋が冷たくなったりすることはありませんか? 安心してください。幽霊ではありません。小さな虫などが動くときのかすかな音をキャッチして、その音の主を探しているのです。
家に帰ったら、猫が玄関で待っていてくれて嬉しかったという経験のある人も多いのではないでしょうか。これは偶然ではなく、飼い主の足音や車の音をちゃんと聞き分けているのでしょう。それだけ耳がいいということですね。
バランス感覚がすぐれているのも耳のおかげ?
猫は塀の上などの細いところでもスイスイ歩いたり、高いところから落ちても空中で身をひるがえして、じょうずに足で着地したりしますよね。これは、耳の奥(内耳)にある「三半規管」と「前庭」が他の動物よりも発達しているおかげです。この2つの器官が連結し、重力に対する頭や体の向きを計算して調整することで、すばらしいバランス感覚を保っているのです。
ちなみに耳の聞こえない猫でも、このバランス感覚は普通の猫と変わりません。ただし内耳の炎症や前庭の疾患があると、バランス感覚を失うことがあります。猫の歩き方がおかしい、フラフラしているなどの症状があれば、すぐに動物病院で診てもらってくださいね。
猫の耳は別々に動く!
猫の耳は約30個もの筋肉からなっていて、左右別々に自由自在に動かすことができます。そうすることで音を効率よく集め、目に頼ることなく音源の方向や距離を正確に測ることができるのです。獲物となる小動物は夜行性であることが多いですが、暗闇の中でも獲物を捕えるのが得意なのは、耳のおかげなのですね。
猫の耳から読み解く気持ち
リラックスしているときの猫の耳は、自然に立ってやや外側を向いています。耳の形を見れば、そのときの猫の感情がだいたいわかりますので、猫と仲良くなるためにもぜひ覚えておきましょう。
前に向けてピンと立てる
何かに興味をひかれて集中しているとき。耳もヒゲもそちらに向けてじっと見つめます。聞き慣れない音がしたときなどにも、急にピン!と立てます。
後ろにやや反らす
初めて見たり嗅いだりしたものを、「これ何だろう?」と探っているとき。あるいは、気分が乗らないときに構われたりして、「ちょっといやだな~」と思っているときなどにもこうなります。
真横や後ろにぺったり寝かせる
怖がっているとき、怒っているとき、警戒しているときなど。怯えていても攻撃してくることがあるので、この状態のときはあまり刺激しないようにしましょう。
後ろに向ける
猫の背後で物音がしたり人間が話したりしていると、顔は前を向いたまま耳だけ後ろに向けることがあります。無関心を装っていても、ちょっと気になるのですね。
ピクピク動かす
人間には聞こえないような小さな音に注意を向けているとき。耳を細かく動かしながら、音の正体や音源の位置を探っているのです。また、猫を呼んだときに耳をピクピク動かすのは、「そっちに行くのは面倒くさいけど、とりあえず聞こえてますよー」という、猫なりの合図と考えてもいいでしょう。
まとめ
獲物を捕えたり、高いところから落ちても怪我をしなかったり、感情を表したりと、いろいろな役割をする耳。猫にとっては生きていく上でとても大事なものなのですね。愛猫の居場所がすぐわかるように、あるいはかわいいからと首輪に鈴をつける人もいますが、音にとても敏感な猫にとってはストレスになることもあります。いやがったり元気がなくなったりするようなら、はずしてあげてくださいね。
犬の嗅覚がすぐれているというのはよく知られていますが、猫は聴覚がすぐれているのをご存知でしたか? 猫はもともと単独で獲物を待ち伏せして捕える動物ですが、実は目はあまりよくなく、ぼんやり見えている程度だといわれています。猫は夜行性ということもあり、小さな動物がたてるかすかな音でも聞き分けられるよう、視覚よりも聴覚が発達したのです。
猫の聴力はどのくらい?
猫も人間と同じように五感(視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚)を持っていますが、その中でいちばんすぐれているのが聴覚で、犬の2倍、人間の4倍以上もあるのです。人間に聞こえる音域が20ヘルツ~2万ヘルツなのに対して、猫が聞き取れるのは30ヘルツ~6万ヘルツとも10万ヘルツともいわれています。人間に比べると高音域が並外れてよく聞こえ、しかも超音波まで聞き取ることができるのです。
ネズミの声や虫の羽音、そして子猫の鳴き声などが高音であることを考えると、納得できますね。逆に低い音はあまり得意ではないようですが、猫が男性より女性の声を好むことが多いのは、そのせいかもしれませんね。ときどき猫が何もない壁や天井をじっと見つめていて、もしかして幽霊でも見えているのでは?!と背筋が冷たくなったりすることはありませんか? 安心してください。幽霊ではありません。小さな虫などが動くときのかすかな音をキャッチして、その音の主を探しているのです。
家に帰ったら、猫が玄関で待っていてくれて嬉しかったという経験のある人も多いのではないでしょうか。これは偶然ではなく、飼い主の足音や車の音をちゃんと聞き分けているのでしょう。それだけ耳がいいということですね。
バランス感覚がすぐれているのも耳のおかげ?
猫は塀の上などの細いところでもスイスイ歩いたり、高いところから落ちても空中で身をひるがえして、じょうずに足で着地したりしますよね。これは、耳の奥(内耳)にある「三半規管」と「前庭」が他の動物よりも発達しているおかげです。この2つの器官が連結し、重力に対する頭や体の向きを計算して調整することで、すばらしいバランス感覚を保っているのです。
ちなみに耳の聞こえない猫でも、このバランス感覚は普通の猫と変わりません。ただし内耳の炎症や前庭の疾患があると、バランス感覚を失うことがあります。猫の歩き方がおかしい、フラフラしているなどの症状があれば、すぐに動物病院で診てもらってくださいね。
猫の耳は別々に動く!
猫の耳は約30個もの筋肉からなっていて、左右別々に自由自在に動かすことができます。そうすることで音を効率よく集め、目に頼ることなく音源の方向や距離を正確に測ることができるのです。獲物となる小動物は夜行性であることが多いですが、暗闇の中でも獲物を捕えるのが得意なのは、耳のおかげなのですね。
猫の耳から読み解く気持ち
リラックスしているときの猫の耳は、自然に立ってやや外側を向いています。耳の形を見れば、そのときの猫の感情がだいたいわかりますので、猫と仲良くなるためにもぜひ覚えておきましょう。
前に向けてピンと立てる
何かに興味をひかれて集中しているとき。耳もヒゲもそちらに向けてじっと見つめます。聞き慣れない音がしたときなどにも、急にピン!と立てます。
後ろにやや反らす
初めて見たり嗅いだりしたものを、「これ何だろう?」と探っているとき。あるいは、気分が乗らないときに構われたりして、「ちょっといやだな~」と思っているときなどにもこうなります。
真横や後ろにぺったり寝かせる
怖がっているとき、怒っているとき、警戒しているときなど。怯えていても攻撃してくることがあるので、この状態のときはあまり刺激しないようにしましょう。
後ろに向ける
猫の背後で物音がしたり人間が話したりしていると、顔は前を向いたまま耳だけ後ろに向けることがあります。無関心を装っていても、ちょっと気になるのですね。
ピクピク動かす
人間には聞こえないような小さな音に注意を向けているとき。耳を細かく動かしながら、音の正体や音源の位置を探っているのです。また、猫を呼んだときに耳をピクピク動かすのは、「そっちに行くのは面倒くさいけど、とりあえず聞こえてますよー」という、猫なりの合図と考えてもいいでしょう。
まとめ
獲物を捕えたり、高いところから落ちても怪我をしなかったり、感情を表したりと、いろいろな役割をする耳。猫にとっては生きていく上でとても大事なものなのですね。愛猫の居場所がすぐわかるように、あるいはかわいいからと首輪に鈴をつける人もいますが、音にとても敏感な猫にとってはストレスになることもあります。いやがったり元気がなくなったりするようなら、はずしてあげてくださいね。