辛いもので舌ヒリヒリへの対処法 牛乳、アイスクリームで正常に?

激辛カレーや唐辛子、トムヤムクンなど、辛すぎるものを食べると、舌がヒリヒリして痛くなることがある。よく冷水に水を浸す、何か冷たいものを食べるなどして対処するが、これらは正しい対処法なのだろうか。歯科医師に、正しい対処法と、できるだけ早く回復できる方法を聞いてみた。

辛いものを食べたとき、舌の上では何が起きている?

今回は話を聞いたのは、中川駅前歯科クリニックの院長・二宮 威重先生だ。辛いものを食べたとき、舌の上ではどのようなことが起こっているのだろうか。「辛味は味覚として考えられがちですが、5基本味“甘味、塩味、酸味、苦味、うま味”には含まれず、痛みとして脳に伝わります。唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは、舌や口の中の痛覚神経を刺激し、辛味として感じます。同時に、温度は上昇していないものの“灼熱感”を引き起こします。

体内に吸収されたカプサイシンは、アドレナリンの分泌を活発にして発汗を促すほか、気管支を強く刺激することで気管支の収縮が起き、息切れや咳が出ることがあります。唐辛子の摂取によって汗が出たり、咳が出たりするのはこのためです」ただ辛いだけとはいえ、口の中だけにとどまらず、身体じゅうが何やら大変な事態になることもあるようだ。

辛いもので舌がヒリヒリしたときの対処法

もし辛いもので舌がヒリヒリしてしょうがなくなった場合、正しい対処法にはどのようなものがあるのだろうか。また、素早く正常な状態に戻す方法も教えてもらった。

1.水でうがいする
「水で洗い流し、辛子成分を舌や粘膜からはがします。ただ、素早く手軽にできる反面、水では辛子成分(カプサイシン)はなかなか舌表面からはがれない欠点があります」

2.水を飲む
「飲食店などでうがいができないときは、他人に分からない程度にブクブクして水を飲みます」

3.牛乳を飲む
「牛乳に含まれる“カゼイン”というたんぱく質が舌の表面につき、辛子成分(カプサイシン)が舌の神経に作用するのを防ぎます。牛乳のほか、アイスクリーム、ヨーグルトにもカゼインが含まれていますので、効果が期待できます」

4.冷やす
「辛さは、冷たい料理よりも、熱い料理のほうが感じやすいです。食べる前であれば、料理を冷やしてから食べるのも一つの方法です。一口食べた後に辛いと気付いたら、水や氷を口に含むのもいいでしょう」ちなみに砂糖など甘いものを舐める方法はどうなのかと聞いたところ、「甘味でごまかすのは一つの方法ですが、それほど効果は高くありません」とのことだった。

辛いものを食べる前は、よく水を準備しておくことは多いが、今後は予備対策として牛乳や氷もそばに置いて準備万端の状態にしておくといいかもしれない。

歯科医師 二宮 威重先生
東京歯科大学を卒業後、2000年に中川駅前歯科クリニックを開業。一般的な歯科治療だけでなく、味覚障害、舌痛症、など、口の健康に関する様々な治療を行う。「情報プレゼンター とくダネ!」、「報道ステーションSUNDAY」、「Nスタニュースワイド」、「グッド!モーニング」など、多数のメディアに掲載、出演。http://www5.famille.ne.jp/~ekimae/

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