薬剤性過眠に注意! 飲むと眠くなる副作用がある薬一覧

◆飲むと眠くなる「脳の病気薬」一覧

脳の病気の治療薬には、脳の働きを抑えるため眠くなるものが多くあります。眠気の副作用が多い薬は、以下のものです。

・三環系および四環系抗うつ薬:アミトリプチリン(トリプタノール)、ミアンセリン(テトラミド)など

・抗精神病薬:クロルプロマジン(ウィンタミン)、リスペリドン(リスパダール)など

・抗不安薬:エチゾラム(デパス)、ジアゼパム(セルシン)など

・抗てんかん薬:バルビツール酸、バルプロ酸(デパケン)、カルバマゼピン(テグレトール)など

・ドパミン受容体作動薬:プラミペキソール(ビ・シフロール)、ロピニロール(レキップ)

パーキンソン病やむずむず脚症候群の治療に使われるドパミン受容体作動薬は、眠気を感じていなくても突然眠ってしまう「睡眠発作」を起こすことがあります。内服中は安全のため、車の運転などの危険を伴う作業は避けてください。
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◆飲むと眠くなる「体の病気薬」一覧

副作用として眠気を起こすことがある薬として、次のようなものも知られています。

・抗ヒスタミン薬:ジフェンヒドラミン(レスタミン)、クロルフェニラミン(ポララミン)など

・鎮咳薬:ジヒドロコデイン、ジメモルファン(アストミン)、デキストロメトルファン(メジコン)など

・気管支拡張薬:メトキシフェナミン(フェナミン)など

・胃腸機能調整薬:トリメブチン(セレキノン)

・局所麻酔薬:塩酸ジブカイン(ペルカミン)

・消炎鎮痛薬:メフェナム酸(ポンタール)、イブプロフェン(イブ、ブルフェン)、ロキソプロフェン(ロキソニン)、プレガバリン(リリカ)など

・オピオイド鎮痛薬:モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなど

・筋弛緩薬:チザニジン(テルネリン)、エペリゾン(ミオナール)など

・降圧薬:エナラプリル(レニベース)、アムロジピン(アムロジン)など

市販の風邪薬には抗ヒスタミン薬や鎮咳薬などが含まれているため、飲むと眠くなります。抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンは、眠気という副作用を逆手にとって、睡眠改善薬として「ドリエル」や「ナイトール」の名前で薬局・薬店で売っています。

◆医師から処方される「睡眠薬」一覧

医師から処方される睡眠薬を飲んで眠くなるのは、副作用というより効果の現れです。睡眠薬には次のような種類があります。薬剤は「一般名(代表的な商品名)」で表しています。

・ベンゾジアゼピン系:トリアゾラム(ハルシオン)やブロチゾラム(レンドルミン)など

・非ベンゾジアゼピン系:ゾピクロン(アモバン)やゾルピデム(マイスリー)など

・バルビツール酸系:バルビタールやフェノバルビタール(フェノバール)など

・非バルビツール酸系

これらのうちでよく使われているものは、ベンゾジアゼピン系睡眠薬と非ベンゾジアゼピン系睡眠薬です。それぞれに、作用時間の短いものから長いものまであります。作用時間が長い薬は、夜の早い時刻に飲んでも翌日まで効果が続いてしまい、日中に眠気を催すことがあります。「持ち越し効果」と呼ばれるもので、これが起こるようなら薬を変える必要があります。

一方で、作用時間が短い睡眠薬でも、早朝に目覚めてしまった時などに飲むと朝が来ても作用が続くため、目覚められなかったり午前中の眠気が強くなったりします。特別な理由がない限り、深夜や早朝に睡眠薬を飲むのはやめたほうが良いでしょう。
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◆「睡眠薬の作用を強める薬」一覧

テレビドラマでは睡眠薬で命を落とすシーンがありますが、昔と違い今の睡眠薬はとても安全になりました。しかし、アルコールと一緒に睡眠薬を飲むと、睡眠薬の分解が遅れるため効果や副作用が強く出てしまいます。睡眠薬の血液内の濃度を上げてしまう薬は、他にもあるので注意が必要です。

・抗真菌薬:フルコナゾール(ジフルカン)、イトラコナゾール(イトリゾール)など

・マクロライド系抗生剤:クラリスロマイシン(クラリス)、エリスロマイシン(エリスロシン)、ジョサマイシンなど

・カルシウム拮抗薬:ジルチアゼム(ヘルベッサー)、ニカルジピン(ペルジピン)、ベラパミル(ワソラン)など

・抗エイズウィルス(HIV)薬:インジナビル(クリキシパン)、リトナビル(ノービア)など

・抗潰瘍薬(H2ブロッカー):シメチジン(タガメット)、ファモチジン(ガスター)など

抗真菌薬は爪の水虫などに、カルシウム拮抗薬は高血圧や不整脈の治療などに使われています。

意外のものでは、グレープフルーツも睡眠薬の作用を強めます。グレープフルーツの苦みの成分であるフラボノイドが、肝臓で睡眠薬の分解を邪魔するからです。夏みかんやザボン、ポンタンにも気を付けてください。
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◆急にやめると眠たくなる薬

ナルコレプシーなどの過眠症の治療には、メチルフェニデート(リタリン)やモダフィニル(モディオダール)などの覚醒維持薬(中枢精神刺激薬)が用いられます。メチルフェニデートは、子どもの病気である注意欠陥多動性障害の治療にも使われています。

これらの覚醒維持薬を急にやめると、反動で強い眠気が襲ってきます。ですから病気が良くなっても、自己判断で薬を中止してはいけません。必ず主治医の指示に従って、薬を減らしていきましょう。その際でも急な眠気が起こることがあるので、十分に注意してください。

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