死ぬまで現役 下半身のツボ 突然にして勃たなくなる原因とは

 「半年ほど前まで精力旺盛だった男性でも、一気にEDになることがあるんです」こう語るのは、ED治療の第一人者である『浜松町第一クリニック』院長の竹越昭彦氏だ。

 EDとは本来、何かしらの要因があり、基本的にジワジワと進行するものだ。 「特に器質性EDの場合、血流の流れが悪くなったり、体力が減退したりと年齢とともに進行するケースがほとんど。ある時突然、なんてことは滅多にないのです」

 一方、心因性EDは突発的なものが多い。 「その日の精神状態にも左右されます。初めてセックスする相手で緊張しすぎたり、仕事のことが気になってセックスに集中できなかったり…。ただし、この場合は“その時だけ”のケースが多い」

 ところが今回、取り上げるケースは違う。半年前まで元気一杯だったのに、ある時期から突如、勃起力が衰えて挿入も不可能、しかもその後、改善されないのだ。「これは一番厄介なタイプです。本人も原因がよく分からないので、改善法に検討がつかない」

 体力不足なら運動を始めればいい。精神的な問題ならメンタルの持ち方を変えればOK。だが、このケースの場合、本人も“なぜ?”となる。「実はコレ、女性にモテるタイプの男性に多いんです。昔から女性に苦労せず、コンスタントにセックスを楽しんできた男性が、40、50代あたりから突如、こうした症状に見舞われるんです」

 そうした“傾向”を調べるなか、竹越氏はもう一つの事実に気づいたという。「突然EDになった男性の話をまとめていくと、一定期間、セックスから遠ざかっている場合が多い。例えば、週に一度は誰かとセックスをしていたモテ男が、仕事や家庭の都合で1カ月ほどしない時期があった…すると、次のセックスの時、急にダメになってしまうんです」

 このことから考えられるのは、“感覚のズレ”だ。 「普段からセックス三昧のイケイケ男は、女性を満足させるテクニックと体力、ムード作りも持ち合わせています。本人も常に自信満々なので、女性が寄ってくるんです」

 しかし、人間はどんなに得意な分野でも、しばらく期間が開くと感覚が鈍る。「それはセックスでも同じで、いざ女性を抱こうとすると、本調子が出ない。前戯もどこかぎこちなくなり、ベッドでのトークもいまいち冴えない。すると、知らず知らずに“これでよかったのか?”と考えてしまう。自信のある分野であればあるほど、負の連鎖に陥ってしまうのです」

 その結果、脳が性的興奮を覚えにくくなる。いつも“当たり前にしていた”ことができなくなった時、人は快感どころではなくなる。
 「だから、突然EDになったと悩まれるんです。理由が分かれば改善方法も見つかります。まず“セックスを楽しむ”ことを第一に考えること。女好きのモテ男は元々、女性へのサービス精神も旺盛。それを少し控えて、自分が楽しむことを一番に考えれば、すぐに感覚は元に戻ります」

 女に苦労していない男性も、思わぬところでEDになる落とし穴があるのだ。

竹越昭彦氏
『浜松町第一クリニック』院長。ED治療の第一人者で、バイアグラやレビトラ、シアリスといった治療薬のそれぞれの効果や服用法などに精通。著書に『40代からの心と体に効く【生涯SEX】のすすめ』(扶桑社新書)がある。

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