死ぬまで現役 下半身のツボ ED解消は現状の理解から

 「EDとは、“たまに勃起しないときがある”こと。また、“勃起できるか不安である”という気持ちも、すでにEDと診断されます」こう語るのは、EDドクターこと『浜松町第一クリニック』院長の竹越昭彦氏だ。

意外や意外。EDとは「勃起不全」、つまり、完全にペニスが勃たない現象を指すのだと思っていたが、それは大間違いという。「中高年男性の多くが、いまだに勘違いされている。“いつもダメなワケじゃない”とか、“昔より勃起の時間が短くなっただけ”など、まだまだ自分は大丈夫=EDではないと思い込もうとするんです。でも、その時点でEDなのです」

 さらに言えば、我々が考えるED=完全に勃起しない現象は、稀なケース。「この事実に気づいていないと、次第に男としての自信喪失につながるのです」 いったいなぜなのか。そこで今回は、「EDによって引き起こされる男の人生マイナス面」を徹底検証した。

 まず、「自分はEDではない」と思いつつも、性交の時は時々勃起しないこともあるとしよう。 「すると、大抵の男性は二つのことを要因として考えます。一つは“肉体の衰え”。もう一つは“精神的な疲れ”ですね。その時の調子によって、男性はこのどちらかを最初に考えるのです」

 肉体の衰え、と考えた場合、男性は“オス”としての自信を失い始める。 「体力も精力も減退して、若い奴らには本能レベルで敵わないことを無意識に自覚し始めるのです」

 すると、闘争心も弱まる。肉体の衰えが“勝てる自信”も弱めるからだ。 「その結果、職場での存在意義も低下し始めるんです。自分は必要ないんじゃないかと…そうなると、もはや心の病です」時々、勃起しない現象をEDと理解しないでいると、別の部分でどんどん自分の自信を失ってしまう。

 “精神的な疲れ”と判断した場合も同じだ。「自分の心が疲れているから勃起しない――そう考える時点で、すでにプライベートや仕事で相当なストレスを抱えているのです。そして、ストレスとなる理由はズバリ、自分の描いた理想と現実があまりにかけ離れているからです」

 確かにその通り。ストレスの源は“こんなはずじゃなかった”という夢破れた心理だ。「こういうストレスを抱えると、いまいる自分の場所が嫌になる。例えば家庭。妻や子供との関係もうまくいかなくなり、家庭での自分の存在意義が低下してしまう。EDで妻との性交渉も回数が減っていればなおさらです」このように、EDによって引き起こされる男の人生マイナス面は、恐ろしいほど底が深いのだ。

 では、どうするべきか。
 「簡単です。時々、勃起しなくなったら、“俺もついにEDだ”と自覚して、ED治療薬を飲むなり、運動をしてみるなり、何かしらの対策を取ること。そういったポジティブな精神が必要なんです。逆にEDなのに、“まだ大丈夫”と諦めきれず、ずるずると勃起するかしないかの性行為を続けていると、あらゆる面で自分を傷つけることになります」

 まずは、自分がEDと認める勇気が必要なのだ。

竹越昭彦氏
『浜松町第一クリニック』院長。ED治療の第一人者で、バイアグラやレビトラ、シアリスといった治療薬のそれぞれの効果や服用法などに精通。著書に『40代からの心と体に効く【生涯SEX】のすすめ』(扶桑社新書)がある。

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