死ぬまで現役 下半身のツボ セックスで重要なのは“リラックス”

 「男性の勘違いで多いのは“ハゲている男は絶倫”という考えです」
 こう語るのは、EDドクターこと『浜松町第一クリニック』院長の竹越昭彦氏だ。

 以前、こんなことがあった。
 「私の知人男性が『ついに俺もEDになった』と打ち明けてきたんです。それは年齢的にも仕方ないこと。まずはEDになった原因を突き止めることが大事です。心因性の問題なのか、それとも器質性の問題なのか」

 EDには2種類のタイプがあることは本コーナーでも何度も説明してきた。そして、EDの8割が不安や緊張といった心因性(精神的な問題)だ。
 しかし、その知人男性はこう言うのだ。
 「おかしいよなぁ。俺は若い頃から頭髪も薄かったし、今はハゲてるだろ(笑)。男性ホルモンの分泌が盛んなのにな~」
 つまり、ハゲている俺がEDなどになるはずがない…と思い込んでいるのだ。

 竹越氏がこう語る。
 「確かに、男性ホルモンが性欲の元です。これが少なくなれば精力も減退します。そのため男性は筋トレなどをして、男性ホルモンを分泌させたほうがいい」

 しかし、男性ホルモンの分泌がハゲさせるというのは、少し違うという。
 「難しい話になりますが、男性ホルモンが毛母細胞に入ると、毛乳頭や皮脂腺にある5αリダクターゼという酵素によって、ジヒドロテストステロンに変化するのです。ハゲになるのは、このジヒドロテストステロンの影響なのです」

 ただ、誰もがジヒドロテストステロンに変化するわけではない。
 「要は、変化しなければハゲないのです。なので、男性ホルモンの分泌が盛んでも、ハゲるどころか髪の毛の多い人もいるんです」

 つまり、男性ホルモン=性欲旺盛だからハゲるとは、決して言えないのだ。
 「もちろん、ハゲだから性欲が弱いなんてことはありません」

 それよりも怖いのは、ハゲだから…という理由で、「俺は性欲旺盛」と自信過剰になったり、「もう女性から相手にされない」と諦めたりすることだ。
 「自信を持つことも大事ですが、セックスにおいて自信過剰になると、逆に自分にプレッシャーをかけてしまう。これが、勃起力の妨げになるのも事実」

 一方、ハゲを負い目に感じて、自信を失うのもよくない。
 「中折れするかもしれないという不安がEDを悪化させるように、俺は見た目が悪い、モテないといったマイナスな感情を持っていると、性的な興奮が高まりにくいのです。かといって、自信を持ちすぎても勃ちにくい。難しいところです」

 セックスをするうえで最適な心理状態は、“リラックス”すること。
 「やはり一番いいのは、“勃たなくても大丈夫”といういい意味での開き直りです。さらに、心から落ち着く相手とのセックスを楽しむ。既婚者の方なら奥さんとの性交渉がベストなのです。ちなみに女性は、男性のハゲをさほど気にしていません。女性の中にも“ハゲは絶倫”と勘違いしている方もいるので、モテる要素と考えるのはいいでしょう」

竹越昭彦氏
『浜松町第一クリニック』院長。ED治療の第一人者で、バイアグラやレビトラ、シアリスといった治療薬のそれぞれの効果や服用法などに精通。著書に『40代からの心と体に効く【生涯SEX】のすすめ』(扶桑社新書)がある。

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