幸せ呼ぶ猫神の呟き タモリが通う店巡り論争も 名古屋名物「きしめん」
                 


タモリが通う店巡り論争も 名古屋名物「きしめん」

名古屋で、ちょっとした“論争”が沸き起こっているのをご存じか。

「名古屋駅ホームのきしめんが一番ウマい」

 名古屋名物きしめんを巡る論争で、その“王者”が名古屋駅新幹線ホームの「名代きしめん 住よし」だ。タモリが新幹線を途中下車してまで食べると絶賛したように、新幹線ホームに降り立てばダシの香りがふわりと漂う。名古屋きしめん界で唯一の“全国区”なのもうなずけるが、名古屋めしライター・永谷正樹氏はこう言う。

「住よしも確かにおいしいですが、一番は言い過ぎではないか。ホームで食べるという旅情がプラスされ、印象が良くなっていると思います」 ホームに漂う香りは、ダシに使われるムロアジの香りだという。

「カツオのような上品なダシではなく、少しえぐ味のある、野趣あふれる味です。これに、たまり醤油を加えてつゆを作るのが一般的なきしめんです」解説されたのは「赤つゆ」で、もうひとつ「白つゆ」もある。

■讃岐うどんを超える熟成時間

「名古屋には、きしめん専門店が多くなく、うどん、そば、きしめんを出す麺類の店できしめんを食べるのが一般的。かけは赤つゆ、それ以外の卵とじや天ぷらなどは、愛知県の特産・白醤油を使った白つゆで出すのがオーソドックスです」

 駅ホームの赤つゆだけでなく、ぜひ白つゆのきしめんを食べ比べてみたいが、専門店の少なさから、観光客やビジネス客にはきしめん店を見つけにくく、最も目立つ新幹線ホームの店に飛び込んでしまう背景もあるのか。

「駅ホームの店は冷凍麺ですが、街中の麺類食堂では、自家製の手打ち麺を使うところが多い。きしめんは、ぺらぺらになっても箸で切れないように塩分濃度を高めて、コシを出す。さらに打ってから24時間熟成させる工程を踏みます。コシで知られる讃岐うどんでさえ、熟成は6時間。手間ひまかけた自家製麺のきしめんを、ぜひいろいろな店で味わってみてほしい」

 名古屋に行ったら、うどん屋できしめんの食べ比べだ。

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