幸せ呼ぶ猫神の呟き ■こども・家事育児
FC2ブログ

「家事はお金で解決できる」は本当か? 家事代行に潜む落とし穴


夫婦共働きでの家事分担をめぐる議論について、たびたび聞かれる「ケンカになるくらいなら家事は代行サービスに外注すればいい」「家事はお金で解決できる」という意見。筆者は常々、そういった論調に疑問を感じていました。

先日、実際に家事を外注したところ、やはりお金を払って家事代行を使ったところで家庭内の家事のすべてが解決されるわけではないことがわかりました。では、利用して実感した「家事は外注すればいい」に潜む落とし穴とは何でしょうか。
.
外注できない細かい家事が多すぎる

「家事を外注する」というと、掃除や洗濯、買い出しや料理などをイメージするでしょう。しかし、24時間体制と言ってもいい家の中では、そういったわかりやすい家事よりも、名前も付けられないような細かい家事の方が圧倒的に多いもの。

トイレットペーパーやティッシュの交換、食後に食器を下げてテーブルを拭く、お茶の作り置き、ゴミ出し前のゴミのとりまとめ、加湿器の水の補充、玄関の靴を揃える、出しっぱなしにした物をしまう、飲みっぱなしのコップの片付け…。

こうした“名もなき家事”は数多く、積もり積もって毎日の負担になっています。そしてその負担の多くは、妻が担っているのが一般的。「これ、お願いします」と言えない毎日の名もなき家事に対して、利用時間が決まっている家事代行サービスにすべてカバーしてもらうというのは無理がありますよね。

なかなか拭えない罪悪感とどう戦うか

家事を自分でやらず、他人にお願いすることに対して、まだまだ付きまとうのが強い罪悪感。ここには、仕事や育児に忙しい30~40代の母親たちの世代の影響があります。厚生労働省によると、1980年には専業主婦家庭が1100万世帯と、共働き世帯よりも圧倒的なマジョリティでした。

そのため今の30~40代は、母親が家事をやるのは当たり前の光景でした。今、いくら時代が変化しているとは言っても、潜在的にはなんとなく「夫よりも妻が家事を」「家事は自分でやれる」といった意識が働き続けています。

これは、現代女性にとってはもはや呪いにさえなっていると感じられます。専業主婦であった母親がこなしていた「完璧な家事」のイメージ。毎日の料理はもちろん手作り、掃除の行き届いた部屋、家族全員分の洗濯物を畳んでいる姿。こうした原風景からか、「夫が自分の母親と比較してきて辛い」という女性も少なくありません。

家事代行サービスで夫婦の家事分担を解決しようと思うなら、女性だけでなく、男性も、このイメージから脱却することが絶対条件。脱却しなければ、「家事を他人にお願いする」罪悪感から抜けられないままとなってしまいます。

他人を家にあげるハードル

筆者宅の場合、筆者よりも夫の方が「他人を家にあげる」ということに対して強い拒否感を持っています。それは家事代行サービスだけでなく、諸々の工事業者、ベビーシッター、自分が会ったことのない筆者の友人にさえも、「素性をしっかり知らなければ家にあげたくない」という感覚です。

この「他人を家にあげること」は、家事代行サービスを頼む上で意外と大きなハードルとなります。家事をお願いするということは、台所やトイレ、お風呂、寝室など、家中をくまなく見られるということでもあるからです。

脱ぎっぱなしの下着や髪の毛の詰まったお風呂の排水溝、おしっこやうんちが飛び散ったトイレなど、見られたくないものまで見せてしまうのが、家事代行サービス。このハードルを乗り越えない限りは、「掃除をしてもらうために掃除する」といった本末転倒な現象も起こってしまうでしょう。

家事代行サービスは確かに、上手に使えば共働き世代の強い味方です。しかし、人によってはサービスを使ったからといって、家事にまつわるあらゆることが簡単に解決できるわけではありません。

家事において大事なことは、単にサービスや便利家電を駆使すればいいということではなく、完璧を求めず、やらなくてはいけないことがあったら、その時にできる誰かが行うということではないでしょうか。

VERY妻はこう変わった。夫の家事育児への意識は変わるのか?

「ママであること」を目いっぱい楽しむためのファッションやライフスタイルが詰まった女性誌の『VERY』。今、最新号の特集がSNSで話題になっています。

それは、「『きちんと家のことをやるなら働いてもいいよ』と将来息子がパートナーに言わないために今からできること」。

約50文字の中に、子育て中の夫婦がそれぞれ育ってきた家庭の環境や、家族の人間関係がギューッと凝縮されているような強烈なタイトルです。

『VERY』という雑誌に対しては、「経済力がある夫を持つ、オシャレ感度が高いセレブ主婦が読む雑誌」というイメージを抱いている方が多いかもしれません。

これまで、20年以上にわたって「良い母」「良い妻」のイメージを作ってきた『VERY』に何が……?  その歴史を振り返ると、世間で「正解」とされる育児観の変化が浮かび上がってきます。


90年代~2000年前半「シロガネーゼ」「アシャレーヌ」のセレブ全盛期

『VERY』は光文社から1995年に創刊。三浦りさ子さんや岡田美里さんといった人気モデルが看板モデルとなり、東京都白金発のセレブ妻「シロガネーゼ」や、兵庫県芦屋発の「アシャレーヌ」といった言葉を世に送り出します。

また、「公園デビュー」「幼稚園デビュー」のシチューションに合わせたファッションや「主婦だけどお嬢さんスタイル」などを提唱。

当時は人気のプロモデルが見せてくれる、ちょっと手に届かないけど「目の保養」と感じられる華やかな雑誌の世界が印象的です。
.

2010年、「イケダン」登場!

そして、2005年ころから「園ママの“掟”」や「受験バカ一代」という連載が始まり、セレブママの生態を斜めから見る読み物が出没。

家事も育児もオシャレも楽しむ女性が模範……という表向きのメッセージを発しながらも、「“幸せ”は夫婦のオシャレに表れる」「記念日くらいキレイな妻だと感謝して」といった攻めた特集タイトルが目立ち始めます。

そして2010年2月号、「イケダンの隣に私がいる!」という大特集が組まれます。

「イケてるダンナ」を意味する「イケダン」という言葉に反応したのが、当時TBSの局アナで、昼の人気ラジオ番組のMCをつとめていた小島慶子さんでした。

小島さんは、生放送の番組中で妻の幸せを実現するための1つのツールのような「イケダン」や、「私の“キレイ”が家族の幸せ」という世界観を強烈に批判。育休中で、乳飲み子を昼寝させながら半分寝かけていた筆者がすっかり目覚めてしまうほどの熱量でした。

その後、『VERY』はその批判を無視することなく、小島さんを連載コラムの執筆者として起用することに。

このころから「『産婦人科医の主人は、私の産後うつに気づいてくれませんでした』 聞こえていますか?  産後うつという叫び」(2010年8月)や、「ママ友ワールドは地獄じゃない」(2011年9月)といった、「キラキラした『VERY』の世界」の影の部分も積極的に発信し始めます。

子育ての「光と影」のコントラストが印象的な2010年代

2010年代に入ると、子育て中にスカウトされた「タキマキ」こと滝沢眞規子さんや、クリス・ウェブ・佳子さんといった元一般人のモデルが活躍。

ファッションのコーディネートページにカジュアルな要素が増えるとともに、働くママのためのコーディネートも充実していきます。

また、子育て世代のライフスタイルの多様化にともない、誌面の内容にも変化が見られます。

 ・「子育てがつらい私はダメ母ですか?」(2013年2月)
 ・「『いい母』の定義なんて誰が決めた?」(2016年10月)
 ・「ママだからって、夕食をがんばりたくない宣言!」(2018年3月)
このように「時々、子育てが辛い」という感情に寄り添いつつ、家事や育児をパーフェクトにがんばらなくてもいいという特集が組まれるように。

2015年には世の中の「イケダン」に向けて、<忙しすぎて洗えなかった夕食のお皿をとがめたことはありませんか? (中略)「ありがとう」という前に、ストックの切れそうなトイレットペーパーを買ってこよう。言葉より、そろそろ態度で示そうよ> というメッセージを発信し、SNS上で話題となりました。

冒頭で紹介した2019年1月号の特集に至るまでには、こうした様々な「前振り」があったのです。

親世代から引き継いだ「夫は稼ぎ、妻は家事と育児をすべき」という価値観は、まだまだ子育て中の男女にまとわりつき、不況から就職氷河期をくぐりぬけた世代に、「幸せとは何か」という疑問を投げかけ続けています。

「“家事をしろ”と言う前に、男と同じだけ稼いでこい」と妻を見下す夫、「育児の大変さを知らないくせに」と夫を見下す妻。

そんな不毛な争いの原因の1つがそれぞれの育ってきた家庭環境にあるとしたら、その連鎖をVERY世代で断ち切ろうという気概が感じられます。

今回の『VERY』の特集は、現代の子育て世代が社会の「過渡期」に置かれていることを自覚しつつ、子どもたちの未来を見据えた示唆に富む特集だと言えるのではないでしょうか。

体罰はしつけにならない!子供への悪影響とは?

「しつけのためにやった」では済まされない!体罰の悪影響

ニュースになる度に多くの人の胸を痛める、親による子供の虐待事件。「しつけのためにやった」は親の言い訳であり、弱さの露呈です。ここでは、体罰がもたらす心理的な悪影響について書いていきます。

「体罰はしつけ」と考える親たちの思い込み

世の中には、「体罰はしつけになる」と思っている人たちがいます。

オーストラリアの大学の調査によれば、そのような発想の人は、

・しつけの一環としての体罰であれば子供に害はない
・たまに叩くくらいなら子供を傷つけることはない
・体罰こそ、子供が唯一理解できる教えだ

という身勝手な思い込みを持っていたり、

・体罰を使わないと、子供を甘やかすことになる
・体罰で子供に責任感を学ばせる
・子供は体罰により他者をリスペクトすることを学ぶ

と体罰が良い教えにつながると考えている人さえいることを指摘しています。

体罰の即効性が勘違いを起こす

「子供は痛い思いをすると学ぶ」と思い込んでいる人たちは、体罰をしたことで、子供が言うことを聞いた経験から、「やはり体罰は効くのだ」という思いを深めていきがちです。しかし、体罰によって、その子が親の言うことを聞くのは、体罰がイヤだからです。痛さから逃れたいからです。そこには、良い教えなど微塵もありません。

子供に教えるということは、

・新しいスキルを授けること
・新しい行動ややり方を伝えること

です。「やめろ!」「ダメだ!」と目の前の子供の行動を力で阻止するだけの体罰や言葉の暴力には、その力がないのです。

大人が子供に対し、力を加えたら、子供は言いなりになるしかありません。大人の力には到底かなわないのですから。しかし、自分が力で圧していることを忘れ、その状況だけを見て、「やっぱり体罰は効く」と勘違いしてしまう……。

体罰は、その瞬間だけ、子供の行動をコントロールできるがために、甚だしい勘違いを起こしがちですが、それはその瞬間だけ。そこには、新たなスキルも置き換えるべき行動も示されていないのですから、子供は、次も同じような行動を繰り返すケースがほとんどです。それに対し、その親は、「もっと痛くしないと分からないのだ」と体罰を強め、エスカレートや常用へと転じていくのです。

体罰は子供の心もボロボロにしてしまう

体罰は、子供たちの体を傷つけるだけでなく、心の中の「自己感」をも著しく破壊します。

そこには、

・親子間の絆である「アタッチメント」もない

・それゆえ、自分の存在を認められるだけの「自己肯定感」も育たない

・さらには、大きな人間に力で抑制されることで、自分を非力に感じ、「自己効力感」も失う……

私が”ポジティブ育児メソッド”の中で強く推奨している、子供の自己の土台部分の3つがどれも砕かれてしまうのです。その子がその子らしさを発揮できるよう、すくすくと自己を育めるよう、サポートするのが本来の親の役目なのに、子供の自己感を丸ごと握りつぶす体罰には、甚だ憤りを感じます。

親から体罰や言葉の暴力を受けて育った子は、二次的な影響として、自分自身も、強い力に頼る傾向があります。なぜなら、その子は、親がそうやって問題を解決してきたのを目の前で見てきたからです。

問題解決力というのは、日々の経験で習得していくものであり、小さいうちは、親からその術を学んでいきます。もし親が体罰を常用していたら、そこにあるメッセージは、「おまえも困ったら、力でねじ伏せればいいんだよ」。暴力しか知らなければ、いざというときに、すぐに手が出てしまうなど、問題を抱えるようになってしまうのです。

日本は体罰への対応が緩い

2018年現在、世界の53の国々が、子供への全ての体罰を禁止する声明を出しているのをご存知でしょうか? 今から約40年ほど前の1979年に北欧の国・スウェーデンが着手し、1983年にフィンランド、1987年のノルウェー、その後ヨーロッパ諸国へ、そして今では、大陸を超えてその動きが広がっています。

しかし、残念ながら、日本の名前はそこにはありません。「体罰はダメ!」とみんな言っていても、禁止している国々と比べたら、まだまだ緩いのです。

「ちょっと手を叩くくらいなら大丈夫」という気持ちは、しだいにエスカレートを引き起こします。

ちょっと叩いて言うことを聞かなかった

力を強めたら言うことを聞いた

しっかり強く叩かないと効果がないのだ

よし、もっと強めていかないとダメだ

という展開になるからです。だから、体罰は”いかなるもの”もNGです。「つい手が出そうに……」という方、力に頼らないしつけをぜひ学んでください。正しい知識が入り、心のからくりが分かると、自分のこともコントロールしやすくなるし、子供の心も理解しやすくなります。げんこつを握るのでなく、鉛筆を握って欲しい、そう切に願います。

わが子がいじめの被害者に……解決したと思ったら今度は私に嫌がらせしてきた!「いじめ」が起きたときに心得ておきたいこと

いじめがなくなってほしいと、多くの子ども達や親は願っていると思います。しかしいじめは、簡単にはなくなりません。
いじめが発覚し、加害者から被害者へ謝罪がありいじめは終わった……と思っていたら、おもわぬ形で再び問題が起きてしまったママさんから、ママスタBBSに相談が寄せられました。

『小学校低学年の息子が、同級生(Aくん)からいじめを受けたが、先生が対応してくれいじめは解決した。後日、Aくんのママと偶然に出会い、その場で謝罪があり、息子に「嫌なことがあったらハッキリ言ってね」と言葉をかけてきた。息子はいじめられたときのことを話し「もうしないで欲しい」と伝えた。その後、先生から「Aくんの親御さんから、お母様(私)から今回の件で脅かされて怖いと話がありました。どういうことでしょうか?」と連絡が来た。翌日、親しいママ友から「Aくんママが、あなたのことをすごく怖いと言っている」と心配して連絡をくれた』

どうやらAくんママは社交的でママ友が多いようですが、投稿者さんは控えめな性格で、ママ友も少ない様子。息子さんが小学校低学年ですから、この先もAくんやAくんママと関わらない訳にはいかないようです。事実に反することを吹聴するAくんママに、どのように対応したらいいのか、また、解決に向かって取り組んでくださった先生や、教えてくれたママ友にどう話したらいいのかわからないと悩んでいます。

いじめの加害者のママが今度は被害者のママへの嫌がらせ?

我が子がいじめを受けただけでも悩み、苦しくて辛い思いをしたのに。やっと解決し息子さんが元気に学校に通っているというのに。今度は親のほうから思いもよらぬ問題が持ち上がってきました。ママスタBBSには心配するコメントやアドバイスが寄せられれいます。『やっかいな人に、引っかかってしまいましたね。あなたがムキになって、その人に喰い下ったりしたら相手の思うツボ。放っておいてはどうでしょう?』

『Aくんママに直接言っちゃったのがマズかったね。これからは関わらないほうがいいと思うよ』

『私が出くわしたお母さんにそっくり。私は出会ったときに挨拶だけして「急いでますので、すみません」って去ったよ。でもすぐに「すごくツンケンしてて無理」とか「謝ろうとしたのに受け入れてくれず酷い」とか、周りの人に言いまわってました。どんな対応をしても、言う人は言うんだなって思います。『Aくんママは、自分の子に悪評がたつのが不安なんだよ。だから、あなたに問題があるように周りに吹聴して、周りから固めようとしているんだよ。先生と親しいママ友には、あらかじめ本当のことを話しておいたほうがいいと思う』


『黙ってないで。私なら学校の先生に真実の出来事を言う。1番怖い思いをしたのは、あなたの子なんだから』

相手がどんな人かによって、対応策はいろいろあると思いますが、誤魔化されてはいけない事実は、投稿者さんの息子さんがいじめを受けた被害者だということ。息子さんが、元気に学校生活を送るために、どうしたらいいのかを考えるのが大切ですよね。被害者と加害者、どちらのお子さんとも関わっている担任の先生に、正確な状況を把握してもらうことは必要不可欠。コメントにも多くあったように、先生に事実をお伝えするのが最優先ではないでしょうか。これまでいじめの解決に向けて、手を尽くしてくださった先生が「自分は間違った指導をしてしまったのでは?」と悩んでしまわれないようにしたいですよね。

親がそんな態度なら加害者の子が反省しないのでは?

いじめは、どうなったら“解決=もういじめは起きない”になるのでしょう。被害者なら、いじめを受ける前の日常生活が取り戻されること。心身の傷が癒えること。加害者なら、謝ったら終わり……でしょうか?先ほどのコメントの中には、Aくんが本当に反省していけるのかと心配する声も寄せられています。

『親がそんな態度なら、Aくんは反省して心を入れ替えられるかな? また被害に遭う子が出てくるのでは? 今はAくんママと仲良くしている人も、だんだんにあなたを誤解していたと気がつくと思います。低学年のうちは誤魔化せても、高学年になるにつれて、そういう子は要注意人物として周知の事実になっていきます』

『またすぐ被害者が出そうだね。卒業する頃には、AくんやAくんママがどんな人なのか、みんなに知れ渡るよ』

この投稿を読み、筆者も「Aくんがまた加害者になってしまうのでは?」と考えてしまいました。加害者が、また別の子をいじめるようになったら、加害者にとっていじめは解決していないと思うのです。「いじめられる子に問題がある」と言われることもありますが、本当にそうなのでしょうか?  加害者が、再びいじめをしない姿を見せること、その努力をすることで、初めていじめは解決に向かうと思うのです。

多くの子どもが被害者・加害者のどちらも経験している。もし加害者になったらママは……?

できれば我が子には、いじめの被害者にも加害者にもならないでほしい。親たちの願いとは裏腹に、ほとんどの子どもにとって、いじめは避けて通れない問題になっています。文部科学省のいじめ追跡調査2013ー2015によると、小4から中3の6年間に被害・加害とも9割の児童・生徒が経験していると報告されています。9割という数字に、筆者は驚きを通りこして恐怖を感じました。いつ我が子が被害者・加害者になる日が来てもおかしくないからです。もし我が子が被害者になったら、全力で我が子を守ると思います。でも、もし加害者になったら……。相手のお子さんに謝罪し、再びいじめを起こさせないよう子どもと一緒に努力するママになれるのでしょうか?

同じ年頃の子どもをもつママとして、両方の親の立場で、じっくりと考えたいトピックでした。

「勉強ができる母×息子」が最強の組み合わせ?その理由は

〈父親よりも母親の遺伝子が子供の学力に影響する〉。そんな新説が今、世の中のお母さんたちをザワつかせている。

「この先、『なんでできないの!』という叱り方は、天に唾する行為ってことですよね」(44才主婦)
「いくら子供のテストの点が悪くても『パパの子だからしょうがない』とは口が裂けても言えないってことなの?」(32才事務員)
「わが子の将来、終わったかも…」(39才会社員)

 あまりにショッキングな言説が世に出回るきっかけとなったのは、2018年3月に文科省が公表した報告書だ。

 この報告書は、全国の小学6年生、中学3年生延べ200万人に実施した「全国学力・学習状況調査」(通称・全国学力テスト、2017年度)と、「両親の学歴」「所得」「就業時間」などを尋ねた保護者12万人へのアンケートをもとに、家庭内のどの要因が子供の学力に影響するかを分析したもの。

 分析の結果、「父親の学歴」よりも「母親の学歴」の方が、子供の学力に影響することがわかった。

 これを受けて『週刊現代』(11月24日号)は、《わが子が勉強できないのは母親のせい、父親は関係ない》という記事で、母親の学歴どころか、「母から受け継いだ遺伝子が子供の学力を左右する」と主張した。

 にわかに湧き上がる「子供の学力は母親が決める説」は、果たして本当か──。

◆「勉強のできる母×息子」が最強の組み合わせ

 渦中の文科省の報告書で大きな注目を集めたのは、小6、中3ともに、それぞれが受験した4科目すべてにおいて、母親の学歴の高低にともなう正答率の差が、父親のそれより大きかったことだ。

 たとえば中3の数学Bでは、父親の最終学歴が「高等学校・高等専修学校」の子供の平均正答率は44.1%で、「大学」は56.5%。その差は12.4ポイントだった。

 だが母親が「高等学校・高等専修学校」卒だと正答率は43.3%。「大学」卒になると60.0%で。その差は16.7ポイントに拡大する。これらの結果から、母親の学歴が子供の学力に大きく影響するとの説が生まれた。

 そもそも、子供の学力は遺伝が大きく影響する。教育心理学者のアーサー・ジェンセン氏は1969年に「知能の7割は遺伝によって決まる」という内容の論文を発表している。

 また、最新の研究から、『日本人の9割が知らない遺伝の真実』(SB新書)の著者で、慶應義塾大学教授(行動遺伝学)の安藤寿康さんがこんな指摘をする。

「学力と遺伝の関係は昔から世界中で研究されており、信頼できるデータが得られています。それによると、知的な能力を示すIQ(知能指数)は、およそ50%が遺伝の影響を受けるとされます。残りの30%が家庭環境、20%が学校や友人など一人ひとりが有する独自の環境の影響を受けると考えられています」

成長曲線に関心持って 子供の「低身長」と「やせ」について聞く

子供の成長には個人差があるが、身長が伸びなかったり、体重が増えなかったり、逆に増えすぎたりする場合、「成長障害」と診断されることがある。子供の成長は、親にとって最も重大な心配事。そこで大阪赤十字病院小児科の野村安隆医師に、成長障害について聞いた。野村医師は、子供の成長の指標となる「成長曲線」に関心を持ってほしいと話す。

(聞き手 広瀬一雄)

■成長曲線に関心持って

 子供は、年齢に応じて発育していきます。たとえば体重が増えている場合は、単純な肥満である場合が多いですが、特に平均より著しく減っていたり、身長が低かったりする場合には、基礎疾患(病気)が原因の場合があります。

 成長の度合いを知るために、身長や体重を記入し、平均値からどのくらい離れているかが分かる「成長曲線」の記入を勧めています。母子手帳にも記載されていて、学校の養護教員もつけています。

 成長曲線で、平均からどのくらい離れているかを表す数値にはパーセンタイルやSD(標準偏差)を使い、正常の範囲を超えたり、傾きが異常だったりする場合、注意が必要です。

 やせている場合、たとえば甲状腺など内分泌の病気で多く消費してしまう、消化器の病気や栄養の吸収が悪い病気など、さまざまな原因が考えられます。

 検査を行うことになりますが、成長曲線から分かることもあります。神経性食思不振症、一般に摂食障害ともいわれますが、曲線で体重の伸びが悪くなった時期の生活状況を聞くと、ちょうど両親が不仲となった時期に一致し、家庭環境の問題が明らかとなったケースもありました。

 何らかの病気が隠れている場合、早くから治療した方がいいことは間違いありません。成長曲線、そして成長障害に関心を持ってほしいです。 

■病気が隠れている場合がある「低身長」

 身長についても、やはり平均値からどのくらい離れているかが分かる「成長曲線」をつけていると、正常な範囲からどのくらい、いつから外れているかがわかります。特に低身長の場合は、基礎疾患(病気)が原因の場合があり、注意が必要です。低身長が、腫瘍ができたためだったり、成長ホルモンや甲状腺の異常、染色体異常の「ターナー症候群」などが原因だったりします。

 身長の伸びが止まりかけているような大きい子供は別として、年間に4センチは身長が伸びていないと「伸びが悪い」といえます。

 小さな子供のうちは、食事が進まない。ミルクを飲まない。またアレルギーのために食事を一部除去している-などのケースがあり、栄養に問題がある場合もあります。

 また、成長ホルモンが出ていないことによって身長が低い場合があります。成長ホルモンは寝ている間に出るので、バランス良く食事して、寝る直前には食べずに、すこやかに寝るよう気をつけてもらうことが大切です。成長ホルモンが出ない低身長の場合、大阪赤十字病院では3、4日入院してもらい、検査を行い、治療することがあります。

 子供の成長に関しては、2、3歳までにどう栄養を取るか、が本当に大切です。そのころから食事や生活習慣に特に気をつけてほしいです。乳児期に体重が増えないと、低身長のリスクが高くなります。同時に、成長曲線をチェックすることも忘れずに行ってほしいです。 

多動症の子ども2人を一度に療育へ連れて行くのが大変……。ママを助けるアドバイスや支援・サービスとは

『多動症の子を2人連れて駐車場の車から施設まで遠いから行き来だけでしんどい』

ママスタBBSに5歳と2歳半になる男の子2人を持つママからあるお悩みが投稿されました。5歳のお子さんは多動症の診断を受け半年ほど前から投薬をしながら療育へ通っているそうです。2歳半のお子さんのほうはまだ小さいため診断は出ていませんがママである投稿者さんの目から見ても恐らく発達障害ではないかと感じているそうです。

『2人とも手も繋いでくれないし無理矢理掴むと癇癪を起こす。混雑してる駐車場を2人してダッシュ。しかも逆方向に走られると本当にきつい』発達障害があってもなくても、この年代のお子さん2人をママ1人で遠くまで通院させるのは骨が折れます。いつか事故が起こってしまわないか心配・不安にもなるでしょう。その「いつか」を心配するのではなく、何かできることははないものか、BBSのママたちの声に耳を傾けてみました。

多動症とは

ママたちの声を紹介する前に、今回登場した「多動症」について少しだけお話ししておきましょう。

多動症とは正式には「注意欠如・多動性障害」と呼ばれていて、「ADHD」の略称で紹介されていることもあります。自閉症やアスペルガー症候群などと同じ「発達障害」ではありますが、あくまでも生まれつきにある「特性」であって決して病気ではありません。多動症の多くは現時点の発達年齢に見合わない「多動」や「衝動性」「不注意」などが7歳ごろまでに現れるとされています。学童期のお子さんの3~7%に存在していて、統計的にみると女性より男性のほうが数倍多いと報告されています。

特徴としては「じっとしていられない」「しゃべりすぎる」「おとなしく遊ぶことが難しい」などがあげられます。一般的に多動症は成長とともに軽くなる傾向にあるそうですが、多動だけでなく発達障害には個人差が大きいため、一概に軽くなるかどうかについて言及することは難しいでしょう。参考:厚生労働省|メンタルヘルス こころの病気を知る 病名から知る「発達障害」

「立派なママ!」「今がしんどいピーク」……。ママたちからのエール

BBSに集まったママたちは同じ発達障害のお子さんをもつママもいらっしゃり、投稿者さんの辛さや苦しみに何とか寄り添おうとさまざまな意見や共感・励ましの声を寄せてくれました。『うちも長男がすごい多動激しくて、どこでも大声で泣き叫びの癇癪。頭がおかしくなりそうだったけどいま、小学4年生になってだいぶ落ち着いてきたよ。しんどいよね、大変だよね、でも、逃げださないで向き合うお母さんは本当に立派だよ』

『うちは3歳から5歳のころが一番キツかった。今8歳だけどすごく落ち着いてるし一緒に出掛けることも頼もしいくらいだよ』
『一番しんどい年齢だね。でも子どもは絶対成長するから大丈夫。今がピークであとは少しずつ楽になるから頑張って

1人で悩み苦しんでいる投稿者さんにこの声が届くことを願わずにはいられません。ワンオペ育児なる言葉が当たり前のように広まった今、投稿者さんのように一人で苦しんでいるママがどれほど多いことでしょう。励ましてくれる人がいれば、救われる気持ちもきっとあると信じたいですよね。

『それだけの症状出てる子ども2人はキツいな。付添い増やせない?』
『療育行くときだけでも誰か付き添いいないかな』

5歳と2歳半となると、発達障害があるなしに関わらずまだまだ聞き訳ない子どももいるでしょう。そのうえ衝動的に走り出してしまうなどの特性を考えると、出かける際は誰か付き添いをお願いできないかという意見には賛成です。発達障害の子どもの特性は千差万別で1人1人違います。理想だけを語れば1人の子どもに1人の大人が最低でも付き添えることがベストです。

『預かり保育とかある?』
『療育園とか行けないかな? とりあえず投稿者さんが1人になる時間が欲しいね』

投稿者さんの話によると、お子さんは2人とも療育に通っているのですが、上のお子さんと下のお子さんの療育の日は別の日になっているそうです。できれば片方のお子さんは預けて落ち着いて療育に行きたいと思っても、地域の一時保育は常に定員オーバーで成す術もなく……。発達障害があるとそれ相応の知識のある方に対応していただかないと、保育者の方もお子さんもさんもつらい思いをしてしまいかねませんので、受け入れ先を探すことも大変でしょう。ですが可能であれば一人は預けて、落ち着いてもう一人を療育へ連れて行けることが理想です。

ママを助ける行政や民間のサービスはあるのか?
『地域の社会福祉協議会とかに相談したら施設に連れていくときとかにボランティアを派遣してくれるかも』
『児童相談所に行こう! とにかく切羽詰まって無理だと泣きながらいえば何かしてくれるはず。お金があればシッターを呼ぼう。最悪どちらか施設とか何かしらしないとママが壊れるよ』

大変な状況は続くとどんどん視野が狭くなり、誰かに助けを求める気力すらなくなってしまうこともあります。しかしダメもとでもいいので思い切って誰かに助けてほしいと声をあげてほしいと筆者も考えました。

経済的負担やお住まいのエリアの行政の事情、民間のサービスの有無などでできること、やれること、やってもらえることは異なりますが、何かしら投稿者さんとお子さんを救うための手立てはどこかにあるかもしれません。行政にできることがなくても、そこから民間のサービスを紹介してもらえるケースもあります。2人のお子さんを連れて外出することも大変でしょうから、まずは電話で地域の保健センターや役所などに相談してみてはいかがでしょう?

使えるものは何でも使えばいい!

お子さんが通われている療育施設や医療施設にケースワーカーさんなどは在籍していませんか? もしいらっしゃれば、相談して療育の日は連携して駐車場の車までお迎えに来てもらったり、投稿者さんがママとお話しするときは預かってもらうなど、困っていることについて助けてほしいとお願いしてみてはいかがでしょうか。ずっと今の”しんどい”状態が続いていると人を頼ったりお願いすることもまた、しんどくなってしまうかもしれません。そうならないために支援をする人がいて、行政や民間に支援の輪が広がっています。それを「これでもか!」というぐらい利用してしまえばいいんです。

蓄積される疲労はカラダもココロも押しつぶしてしまいかねません。そうなってしまったら、お子さんは誰が守るのでしょう。行政や民間のサービスはお子さんを支援するだけのものではありません。お子さんを守るママ自身を支援するものでもあるのです。諦めず、何か協力してもらえることはないか探してみてください。あまりにもツライときはママスタBBSなどで同じ経験を持つママたちとお話をして気持ちを楽にするのもいいですね。少しでも投稿者さんの負担が軽くなる方法がみつかることを祈っています。

子供が不登校…ひきこもり回避は「共感と理解」がポイント

 子供が学校に行きたがらない。落ち込みがち。表情が暗くあまり笑わない――。子供の様子にちょっとした「陰り」が見えてきたら、どうすべきか?

「適応障害」といわれる状態がある。WHOの診療ガイドラインでは「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されている。

 心療内科・精神科の専門医療機関である「赤坂クリニック」の貝谷久宣理事長は次のように言う。

「適応障害は、病気と健康の“境目”にいる状態です。適応障害は大人に起こるものと考えられがちですが、子供にも見られます。子供の場合は“不安”が強く、大抵、赤ちゃんの頃からその傾向があります」

 貝谷理事長によれば、赤ちゃんの時に「すぐ泣く」「男の人に抱かれると怖がって泣く」「人見知りが極端に激しい」などがあると、人より不安が強い可能性が考えられる。

 一般的には、成長の過程で不安を乗り越える経験を繰り返し、“鍛錬”されていく。しかし、そうでないケースもある。

「保育園や幼稚園では、お母さんがいない新しい環境になかなか慣れない。小学校入学後は、学校に行くのを嫌がる。普通はすぐに忘れてしまうような失敗でも、大きなダメージを受けるようになる」

■ストレスがなくなれば6カ月以内に回復

 A君は小学5年の時、父親の転勤で地方都市から東京に転校。それまで住んでいたのは大人も子供も皆、顔見知りの地域で、おとなしい性格のA君にも友達がたくさんいた。

 しかし引っ越し先は進学に熱心な親が多く、クラスメートの大半は中学受験のために塾通い。周囲に同調せねばと、両親はA君に中学受験をさせようとしたが、通い出した塾で「今の成績では難しい」と言われた。

 腹痛や頭痛を訴えて学校や塾に行きたがらなくなったのは、小学校6年の夏休み明けだ。

 両親は「受験から逃げている」と叱ったが、A君はその都度黙り込み、次第に部屋に閉じこもりがちになった。

 貝谷理事長が言う。

「適応障害は引き金となったストレスがなくなれば、6カ月以内に回復します。しかしストレスがあるままでは、やがてうつ病や不安障害に移行する可能性があります」

 子供の適応障害では、大きな役割を果たすのが親だ。

「怒ったり、子供がやりたくないことを強要させるのは逆効果。『なぜやりたくないのか』に耳を傾け、本人が抱えている問題を知る。『どうすればできるのか』『どこまでならできるのか』など、解決法をともに探っていく。子供の気持ちに共感し、理解することが大事です」(貝谷理事長)

 A君のケースでは、小児の心療内科を親が受診。医師のアドバイスを受け、A君と繰り返し話をする中で、親の「みんなが中学受験をするのだから、我が子にもそれをさせることが親の務め」という気持ちと、「転校という大きな環境の変化に加え、中学受験もしなければならなくなったのが大きなストレス」というA君の気持ちに大きな乖離があることを、親が理解した。

 親が態度を改め、A君の自主性を重んじるようになるにつれて、A君は徐々に登校するようになり、クラスメートとも打ち解けていった。

「適応障害、つまり“病気とは言えない”状態の間に親が手を打つことが大事。早い段階で心療内科や精神科に相談するのも手です。小児も安全に使える不安を抑制する薬もあるので、場合によっては使うのもいい。事態が長引くと、本格的なひきこもりになる恐れがあります」

 ちょっとした変化も見逃してはいけない。

子育てママへの「今が一番いい時ね」という言葉、納得する? 反発する?

子連れで歩いていると、よくおじいちゃんやおばあちゃんに話しかけられますよね。小学生~1歳までの3児を育児中の筆者も、多くの方と話してきました。一番多く言われるのが、「大変だけど、今が一番いい時ね」という言葉。この言葉から、様々なことを考えさせられました。
.
多くの育児経験者が口にする「今が一番いい時」

子育てを経験したおばあちゃんによく言われるのが、「今が一番いい時ね」。乳児~幼稚園児連れのときに言われるので、「今=子どもが乳幼児期」のことでしょう。「大変ね~、危ないこともするし、目が離せないでしょう。でも、今が一番いい時ね」と、不思議なほど多くの人が最後に付け足すのです。

そうはいっても、特に乳幼児子育て中のママは「そうは思えない」という人も少なくないのでは?  子どもから目も手も離せない毎日に疲れたり、上の子にも下の子にも泣かれて自分が泣きたくなったり、忙しい時に子どもから話しかけられて怒ってしまったり。「『今が一番』と思えない私はダメなのかな」なんて思うことも。

ワンオペ育児、共働き、核家族という現代の育児環境では、親が疲れ過ぎて余裕を失い、育児を楽しめる瞬間が減っているのかもしれません。それでも育児経験者が口にする「今が一番いい時」には、現在のお母さんに伝えたいメッセージがあるように思うのです。
.
「今思えば」が前についている

「今が一番いい時」と言われるたびに気になるのは、その時のおばあちゃんの横顔。当時の我が子を思い出し、懐かしむような、愛しむような、何ともいえない嬉しそうな表情をするのです。

なかには、詳しい話をしてくださる方もいました。「今では子どもと会うのも年に数回だし、孫も部活だ、試験だって忙しくて、なかなか会えなくてね…」「男の子が話をしてくれるのは、今思うと10年くらいだったわ」「大変だけど、ママ~ってきてくれるときが一番幸せだった」など。

「あの子が2歳のときに、一緒に散歩したり、水に小石を落として遊んだのが今でも忘れられないわ」「歩きたての可愛さったらないよね。ほんの一時だけど」「子どもって賢いのよ~! ちゃんと大人の気持ちを汲み取ってくれるの」と当時を慈しむような表情は、言葉よりも印象的です。

思い思いに育児体験を語るおばあちゃんたちは、「今思えば、あの時が一番いい時だった」と本当は言いたいのじゃないでしょうか。子育て中、「今が一番」と思える余裕がなかったのは、皆同じなのでしょう。

遠い未来を想像してみる

おばあちゃんたちの話を聞きながら、遠い未来を想像してみます。自身のことを思い起こしても、確実に思春期はくるし、親と手さえ繋ぐこともなくなれば、友達と遊ぶ方が楽しかったり、「早く一人暮らしをしたい」と思う日はくるでしょう。子ども側からしても、素直に親に甘えられるのは、ほんの10年です。

時々、1歳の末っ子を見てふと「あれ、リビングに小さな子がいる」と思うときがあります。「自分の人生の中で、何でもないことでも大喜びしたり、キャーキャー騒いだり、いつも傍らにいてくれる小さな子がいるなんて」と不思議に思います。次の瞬間にはもうママに戻るのですが、おばあちゃんたちの言う通り、小さな子がいる生活は人生でも束の間の幸せな時なのかもしれません。

モチモチの太ももとか、手を繋いだときの小さな手の感触と温もりとか、横に並ぶ小さな影とか、トテトテ歩く足音とか、思いきり笑う笑顔とか、テレビで歌が流れると腰を動かす様子とか、こぼしながらもママのためにとくんでくれるお茶とか…。そういった「今しかないこの瞬間」を、せっかく育児をしているのですから、しっかりとキャッチしたいものです。

そのためにはもう少し気を抜き、心身の余裕を取り戻す必要もあるでしょう。幼児期を過ぎれば思うように家事もできますし、部屋もキレイにできます。「今だけ」と少し家事の手を抜く自分を許し、いつもよりも心身の余裕を取り戻して、今だけの可愛さを堪能してみる。そんな時を週に何日かでも、増やしたいものです。

現代の育児環境は大変といっても、自分の人生は一度しかありませんし、子育てができるのは今だけです。おばあちゃんたちが教えてくれた「一番いい時」というメッセージを、忙しい日々の中でも思い出したいと思います。
.
宮野 茉莉子

ひとり寝を始めるのは自我が生まれる○歳~小学○年生がベスト

小さいころは添い寝をしているご家庭が多いと思いますが、お子さまに個室を与え、ひとり寝へと移行するタイミングはいつごろがよいのでしょうか。教育学博士の篠田有子先生に聞きました。

ひとり寝を始めるのは自我が生まれる4歳~小学1年生がベスト

私が研究を始めたころ、小学5、6年生の75%、中学生では95%が保護者から離れて寝ていました。近年、ひとり寝をする年齢がだんだん遅くなっているように思います。お子さまが少ないことも影響しているのかもしれませんが、子離れがなかなかできない、母親が父親との関係よりも、子どもとの関係を重視しているといった背景が考えられます。父親も、そうしたお子さまと母親の関係を優しく見守っている傾向にあるようです。

ただ、お子さまを自立させるという観点から考えた場合、4歳から小学1年生くらいに子どもに個室を与え、ひとり寝をさせることを推奨しています。このころから準備しておけば、寂しくなったら両親のベッドに潜りこむこともできますし、泣いて訴えることもできるからです。甘えん坊のお子さまもいるかもしれませんが、らせん階段を上るように一進一退を繰り返しながら、前へと進んでいきます。

一方、中学生のころになってから個室を与えた場合、不安や心配事があっても、保護者のベッドに潜りこむなんて、したくてもできないという年齢に突入しています。不安や心配事があると、学力だって上がりませんし、やる気も出てきません。ひとり寝デビューはできるだけ早いうちから準備しておくことが、自立を考えたうえではスムーズだと言えます。

◆篠田先生に聞く! ひとり寝アドバイス
Q1.もう既に小学3年生です。いつからひとり寝させればよいですか?

A1.学期の始まりなど何かの節目に提案を!
小学校入学が一番よいタイミングですが、以降でも学年や学期が変わる時、「○○になったら一人で寝てみようね」と事前に話をしておくとよいでしょう。そのほか、引っ越しや家を建てた、新しいベッドを購入したなどの機会があればスムーズにひとり寝できるようになります。きょうだいの進級に合わせてきょうだい寝からスタートしてもよいでしょう。

Q2.きょうだいがいる場合はどうしたらよいですか?

A2.上の子から順にひとり寝、もしくはきょうだい寝を!
最初のうちは添い寝をしていて、時期がきたら上の子から順にひとり寝をさせ、やがてきょうだいだけで寝る習慣をつけさせましょう。もちろん、年齢差がないならすぐにきょうだい寝でもよいと思います。

Q3.子どもが寝付くまで一緒に居てはダメですか?

A3.慣れるまでは一緒に居てもOK。
初日からケロッとして一人で寝られる子もいますが、泣いてしまう子の場合は、まずは寝付くまで一緒に居てもよいと思います。やがて一人で寝られることがわかれば自信もつき、次第にお子さまもやる気になるはずです。また、絵本を読み聞かせたり、じゃれあい遊びをしたりするなどの入眠前の儀式をすれば、お子さまも気持ちを切り替えられるのでおすすめです。また、ひとり寝を嫌がる場合には、ブランケットやお気に入りのぬいぐるみなどを用意してあげるのもよいかもしれません。保護者がいなくても安心な空間をつくってあげましょう。

Q4.たまに一緒に寝たいと甘えてきますが、許してよいでしょうか?

A4.邪険にせずに、甘えたい気持ちを十分に受け止めてあげましょう。
自立したように見えても小学5、6年生までは、保護者に甘えたくなる時もあると思います。たとえば、地震や台風などがあった時、友達とけんかした時などです。そんな時に、お布団に潜りこんできたとしても、邪険に接するのではなく、その気持ちを受け止め、一緒に寝てあげてください。月2回は一緒に寝るのはOKというように最初のうちは決めているご家庭もあるようですよ。

≪篠田先生からのメッセージ≫
保護者が、いつまでも「もう少し一緒に寝たかった」「子ども一人だと寂しい思いをさせるのではないか」といった不安な気持ちがあると、お子さまにも伝わってしまいます。ひとり寝デビューまでに、添い寝や普段のコミュニケーションを通じて、お子さまに十分に愛情が伝わっていれば、親子の絆は壊れることはありません。一度決めたら、保護者はお子さまを信じて、ひとり寝をサポートしてあげましょう。

小さすぎると変形の原因にも…子どもの靴の選び方

足に合うサイズ・構造 安全重視して

 子どもの成長に応じて、靴の買い替えが必要となる。サイズの合わない靴を履いていると、足の発達や健康に悪影響を与える恐れもある。子どもの靴の選び方についての注意点をまとめた。

 東京都港区の女性会社員(39)は、定期的に都内の子ども靴専門店を訪れ、長女(5)の靴を買い替えている。「なるべく子どもの足に合ったものを履かせたい」と話す。

 サイズが合わない靴を履いていると、どんなトラブルが起きうるのだろうか。子どもの靴と健康について研究する「日独小児靴学研究会」(京都市)共同代表で、「靴外来」を開設する「塩之谷整形外科」(愛知県豊橋市)の塩之谷香院長は「足のトラブルを抱えて来院するお子さんの場合、靴に何らかの問題があるケースがほとんど」と指摘する。
.
合わない靴で足に問題

 小さすぎる靴を履いていると、爪先が圧迫されてしまう。「子どもの足は靱帯(じんたい)や骨格が未完成です。成長段階で圧迫されると指が曲がった状態になるため、変形の原因になる可能性があります」。一方、ブカブカだと、靴の中で足が固定されずに動いてしまう。「歩き方や歩く姿勢に影響し、足全体の疲労につながる。足を保護するという役目を果たせず、脱げてケガをすることもあります。サイズが合っていても、ひもを結ばず、足をスポンと入れるだけの履き方だと、足が固定されません」と塩之谷院長は説明する。

 傷んだ靴を履き続けることにも気を付けたい。塩之谷院長は「きちんと履かずに靴のかかと部分を踏んでしまってつぶれている靴や、靴底がすり減ってしまった靴は傾きやすく、足首の関節に負担がかかってしまうこともあります」と話す。

専門家の助言受け購入

 子どもの成長に応じたサイズ選びはどうしたらいいか。子ども靴専門のシューフィッターの資格を持つ、子ども靴専門店「アンファン・ドゥ・アルカ恵比寿店」(東京都)の天笠亜衣子さんは「できればシューフィッターのいる店舗で足のサイズを計測してもらった上で選ぶのが望ましい」と指摘する。店頭で子どもに実際に履かせて確認することが大切だという。「かかとを合わせて、爪先に10~12ミリ程度の余裕があるのが適切なサイズの目安です」

 サイズ表示が同じでも、メーカーによって大きさがやや異なることがあり、注意したい。メーカーによっては、インソール(中敷き)に適切な爪先の位置を表示した靴もある。

 かかと部分が固く、指の付け根部分が曲がりやすいものを選びたい。靴の形状は、「関節を守るため、くるぶしまで覆うハイカットのデザインを薦めています」と天笠さん。足の甲などに隙間ができにくいひも靴が理想的だが、日本では靴を脱ぎ履きする機会も多いため、面ファスナー式の商品も便利だ。ベルトを輪に通してとめる折り返し式だと足にフィットしやすいという。「子ども用でもヒールの高いオシャレな靴もあるが、転ぶ危険もある。デザインよりも安全重視で選んで」

 靴の買い替えについて、塩之谷院長は「小学生なら、少なくとも各学期が始まるタイミングでサイズを見直すと良いでしょう」と話す。「子どもは靴のサイズが合っていなかったり、痛みがあったりしても、声を上げないことがあるので大人が目配りをすることが必要です。足に合った靴をきちんと履くということを心がけてください」

いつから始める?どうやって教える?発達にあったひらがなの教え方

子どもと言葉でコミュニケーションができるようになってくると「そろそろひらがなも教えたいな」「みんないつ頃読めるようになっているの?」とひらがなの学習に関心を深めるかたが多くなります。実際のところ、何歳ごろからひらがな学習を始めているのか、アンケートを実施しました。

伸び幅が大きいのは3歳前後 一気にひらがなへの関心が高まる

編集部が実施したアンケートでは、お子さまにひらがなを教えたことが「ある」と回答されたかたの割合の伸び幅が一番大きかったのが、「2・3歳」から「3・4歳」の間。「3・4歳」になると84.5%ものかたが、お子さまのひらがな学習に取り組まれた経験があるという結果になりました。実際に「ひらがな」を教えたかたにお話をうかがうと「名前だけは読めるようになったが、ほかは何度教えても覚えてくれず疲れてしまった。(こまちさん)」

「ひらがな表に書いてある絵の方を覚えてしまい、字自体は覚えていない。(なっちさん)」
「間違いを指摘すると怒る。(りんごさん)」といった声も聞かれ、教えるのはなかなか難しいようです。この時期は、どうやって教えるとよいのでしょうか。  発達心理学を研究されている沢井佳子先生にお話をうかがいました。「あひる」は読めるのに「ひ」は読めない!?それはパターンとして覚えているから

 沢井:3歳前後の子どもは「あひる」という字が読めても、「ひ」が読めないということがあります。それは文字を読んでいるのではなく「あひる」という3文字の形のパターンを認識し、形全体に、「アヒル」という音を当てて覚えているためです。それは、ひらがな文字が読めることとは異なります。ひらがな文字を読むには、「アヒル」という音のかたまりを、「ア・ヒ・ル」と音節に分解し、1音節に1文字のひらがなを、「あ」「ひ」「る」と対応させる必要があります。こうした「音節分解」を理解する遊びとして、おうちのかたが、1音節に1回手をたたきながら、「ア、ヒ、ル」と言って、音節を区切る見本を示しましょう。ひらがなの「あ」が「ア」を表し、「ひ」が「ヒ」を表す「表音文字」であることを、確認する過程が大切なのです。音節分解ができるようになれば、「音」と「ひらがな文字」との対応が理解されます。

 音節分解ができたら、次は「しりとり」遊びを通じて、「単語の頭の音と、末尾の音」に注意しながら、言葉をさがす課題へとステップアップして学んでいきましょう。このときに大事なのは、手や体などで、五感を使って、たたく動作や足のステップなど、大きな動きとセットにして、文字を覚えていくということです。言葉の学習に、動作を加えることで、記憶はいっそう定着しやすくなるのです。
 また、3歳頃はひらがなだけでなく、いろいろなことを体験して、思考のレパートリーを広げたいものです。周囲の物や人と関わり、いろいろなことを体験することで、子どもはものごとの「違い(差異)や同じ(共通性)」を見つけて、言葉の意味(概念)を考える思考ができるようになるからです。「違うところは何か?」「同じところは何か?」という、行ったり来たりの判断の過程で、子どもは知識を積み上げ、経験から得た知識と言葉で考えた知識とをつなぐ、柔軟な思考力をみがいていくことができるのです。

3歳児の特徴は表象能力の高まり それは「考える力」の土台となるもの

 そもそも3歳前後は「表象能力」と呼ばれる、「頭で思い描く力」がものすごく高まる時期です。2歳頃は、言葉の理解は進んでいるので、言って聞かせた言葉自体はわかりますが、言葉が表す内容をありありと頭に思い浮かべること(表象すること)までには至りません。 その点3歳になると、ものの概念を形成し、それを表す言葉をどんどん学んで、頭の中に映す世界を広げていますから、ものごとの「共通性」や「差異」を見出すことができるようになっているのです。そして、頭の中で、ものごとを分類・整理して思考する力が増し、やがて論理的にものごとを考えられるようになります。子どもの思考力を伸ばすには、外に出て積極的にいろいろな体験をし、どんな体験をしたのかを、たくさんおしゃべりすることをオススメします。
.
プロフィール
沢井 佳子先生

認知発達支援と視聴覚教育メディア設計を専門とする。お茶の水女子大学大学院修了。専攻は発達心理学。教育番組『ひらけ!ポンキッキ』の心理学スタッフなどを経て、現在チャイルド・ラボ所長。幼児教育番組『しまじろうのわお!』(テレビ東京系列)監修。静岡大学情報学部客員教授。人工知能学会「コモンセンス知識と情動研究会」幹事。「日本子ども学会」常任理事。

世帯年収と子供の学力、比例するのは「年収1200万円」まで

《秋田が学力トップ! その驚くべき秘密とは?》《大阪市は2年連続ワーストを更新》──今年7月末に公表された「全国学力・学習状況調査」(通称・全国学力テスト、2017年度)の結果はそう話題となった。2007年から毎年4月、全国の国公私立の小学6年生と中学3年生延べ200万人を対象に実施されてきた国語と算数・数学の一大テストは、約50憶円の国費が投じられるビッグプロジェクトで、全国の教育者からの注目度も高い。

 2016、2017年度の学力テストで「2年連続、政令指定都市内で最下位」と、不名誉な注目を浴びた大阪市長は事態を重く見て、テスト結果を校長や教員のボーナスに反映する方針を示した。

 教育現場が結果を巡って白熱する一方で、テストに付随して行われた「保護者アンケート」の存在はあまり知られていない。これまで、2013年度と2017年度の2度のみ、実施された。教育ジャーナリストのおおたとしまささんが言う。

「学力テストは都道府県別や市町村別のランキングばかりが注目されますが、実は『保護者アンケート』からも多くのことが読みとれます」

 アンケートの対象は、テストを受けた小6と中3の保護者から無作為に抽出された12万人。「両親の学歴」「所得」「就業時間」といった家庭環境や経済状況を尋ね、子供のテスト正答率との相関関係を調べたものだ。調査にあたったお茶の水女子大学文教育学部の浜野隆教授が解説する。

「分析の結果、子供の学力に影響を与える要因は、本人の努力や学校の在り方だけでなく、保護者と家庭環境の影響が強いことを実感しました。もちろん学校教育も大切ですが、学校は“すべての子供に平等な教育をする”という建前がある。基本的にクラス全員が同じ時間、同じ内容の授業を受けるため、それ以外の時間をどう過ごすかが、学力に大きく影響するのだと思います」

 調査結果は242頁に及ぶ報告書にまとめられた。膨大な報告書をひもとくと、子供の学力を決定する数々の「不都合な真実」が見えてきた。

◆中3の数学Aでは正答率に20%以上の差

 小6・中3とも、親の収入に比例して子供の学力が高くなるという結果が、今回、明白に示されたのだ。特に、世帯年収と学力の差が顕著だった中3の数学Aでは、「世帯年収200万円未満」の子供の正答率が51.2%だった一方、「1000万~1200万円」の子供の正答率は74.3%に達した。

前出のおおたさんは、世帯年収と子供の学力が本当に示すのは「日本社会の格差」であると指摘する。

「高い年収を稼げる親は、偏差値の高い学校を出た高学歴の人が多い傾向にあります。理由は、今の日本社会のシステムでは、一流大学を卒業した高学歴の人間ほど一流企業に入っていい仕事を得るチャンスに恵まれ、結果として収入が高くなるから。その一方で、例外はありますが大学中退など途中で道がそれてしまえば、就職試験すら受けられない会社も多い。親の格差が、子供にも受け継がれてしまう風潮が、このデータから読み解ける」

 もちろん、親の収入が多ければ、塾や家庭教師にお金をかけることで、学校の授業だけを受けるよりもさらに大きな学習効果を得られるという側面もある。大手中学受験塾で1年にかかる費用は平均100万円ともいわれており、高収入の世帯でなければ払うのはかなり難しい。東京大学の「学生生活実態調査」によれば、東大生の親の62.7%は年収950万円以上だという。

 しかし、親の年収が高ければ高いほど、子供の学力が上がり続けるわけではない。今回の調査によると、中3では年収1500万円以上の世帯より、年収1200万~1500万円の世帯の方が子供の学力が高かった。

「一定のレベルに達すると、そこから先はいくら年収が上がっても親の能力は変わらず、その結果、子供に与える影響も変わらないと考えられる。年収1200万円の一流企業のサラリーマンと年収3000万円のベンチャー企業社長では、それほど能力に大きな差はないし、お金持ちになるかどうかは運もあります。その境目が年収およそ1200万円ということでしょう」(おおたさん)

子供の学力、父親の学歴よりも母親の学歴が影響大

 7月末に「全国学力・学習状況調査」(通称・全国学力テスト、2017年度)の結果が公表された。教育現場では、結果を巡って一喜一憂する一方で、テストに付随して行われた「保護者アンケート」というものがある。これまで、2013年度と2017年度の2度のみ、実施されたものだ。アンケートの対象は、テストを受けた小6と中3の保護者から無作為に抽出された12万人。

「両親の学歴」「所得」「就業時間」といった家庭環境や経済状況を尋ね、子供のテスト正答率との相関関係を調べたものだ。 この調査から、両親の学歴は子供の学力に影響を与えるものなのかどうかも見えてきた。 結果的には、保護者の学歴も子供の学力と比例する。特に注目すべきは父親よりも母親の学歴だ。 

 たとえば中3の数学Bでは、父親の最終学歴が「高等学校・高等専修学校」の子供の平均正答率は44.1%で、「大学」になると56.5%。その差は12.4ポイントだ。しかし母親が「高等学校・高等専修学校」卒だと正答率は43.3%、「大学」卒になると60.0%で、その差は16.7ポイントまで拡大する。精神科医の香山リカさんがその理由を分析する。

「『女に学問はいらない』と言われていた時代は終わり、現代は女性も大学まで進学することが珍しくなくなり、高学歴の母親が増えました。努力して最高学府までたどりついた母親たちはそのことを“成功体験”として誇りに思い、若いうちに勉強に励むことに価値を見出す傾向があります。

 そのため、子供に対しても自然と、また心から『勉強は大切だ』『大学で学ぶために努力することはいいことだ』と伝えることができる。結果として子供の学力が向上するのではないでしょうか」

 そもそも、伝統的に日本の家庭の子育てでは、母親の影響力が強い。

「“イクメン”も一般的になってきたものの、日本では依然として“夫が外で働き、妻は家を守る”という家庭が多い。必然的に家の中は母親が中心に回るため、子供にとって母親に評価されることは大きな意味を持ちます。そんなバックグラウンドにおいて高学歴で意識の高い母親が登場したことにより、子供への影響力がさらに増したのではないでしょうか」(香山さん)

「できる子の親」がしている、目からウロコの3つの工夫

子どもには「できる子」になってほしいけれど、自分が勉強嫌いだったから、何をしたらよいのか、どうサポートしたらよいのかわからない…。そんな親御さんに向けて、メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』著者の柳川由紀さんが、「できる子の親」がしているとってもカンタンな子どもを伸ばす裏ワザを紹介しています。

「できる子」の親がしていることは?

Q.自分は子どもの頃から優秀ではなく、もっと勉強しておけば良かったと思う後悔組です。そのため、子どもにはなるべく優秀でいてほしいのですが、勉強しろ、というのは自分がしてこなかったので言えません。どうサポートすれば、「できる子ども」になるのでしょう?(小3男児、小5女児のお母さまより)

柳川さんの回答

小学校高学年になると勉強の大切さを実感する頃です。

また、2年生ではようやく学校生活の流れをつかみこれから勉強が楽しくなる時期です。

「できる子」にするためのコツとして、「できる子」の親の特徴をご紹介します。

1.子どもの教科書全てに目を通す

新学期に教科書を受け取ったあと、名前だけ書いて放置、と言うことはありませんか?

「できる子ども」の親は、子どもと一緒に教科書に目を通します。

その理由は3つ。まず、親として子どもが何を勉強するのかを把握するため。

次に、子どもにとっては予習に繋がるから。最後は親の姿勢を子どもに見せるため。

毎日目を通す親もいれば、週末だけ、と言う親もいます。いずれにしても子どもと一緒に教科書を読んでいます。

2.楽しみながら教科に繋げる

6年生になると算数では「割合」問題が出ます。親は予め教科書を読んでいるので、子どもと一緒にスーパーへ買い物に行き、「お総菜全品20%引き」を子どもと一緒に計算します。

算数の授業で習うよりも前に実生活で体験させておくのです。

同様に、年生の算数ではリットル、デシリットル、ミリリットルの単位が出てきます。

500ミリリットルは、何デシリットルかわかりますか?単位が変わるとわかりにくいですね?

「できる子ども」の親は、お風呂で一緒にお湯遊びをしながら単位変換を体験できるように、空いたジュースパックを利用して一緒に遊びながら体験させて覚えるよう工夫します。

3.さりげなく学ぶ

1階のトイレには「ことわざカルタ表」、2階「かけ算九九表」を貼っておけば、毎日必ず、この二つには目を通すことになります。リビングに昆虫図鑑や歴史上の有名人物の伝記本を置く、辞書を置く、と言う工夫をしておけば、わからないとことは親子ですぐ手にとって調べることができます。

家庭教育アドバイス・・・「子どもが学ぶ前段階の知識を増やすこと」

子どもが授業で新しい事柄を覚えるとき、まるっきり初めてのことを覚えるよりも、せめてその事柄の名前だけでも知っていれば、知的好奇心が刺激されます。

心理学、教育学ではそうした事前の知識や興味関心を持っていることを「レディネス」がある、と言います。

レディネスとは英語でready(準備のできた)の名詞形でreadiness、つまり「心構え」です。

「勉強するに当たっての事前の心構え」ということです。

レディネスを持っている子どもは、やる気やモチベーションが上がります。

子どもにレディネスを持たせるのは親の役目です。親が意識して、普段の生活の中で、自然に子どもの好奇心や知識を増やせるように工夫することです。

すぐ手の届くところに、歴史マンガ本はありますか?

アナログ時計はありますか?

温度、湿度計はありますか?

一緒に星座を見たことはありますか?

釣りに出かけたことはありますか?

博物館、美術館、水族館へ出かけましたか?

遊びや、普段の生活の中で楽しみながら、子どものレディネスを増やしていきましょう。

夫が育休を取る場合、家計への影響と対策とは?

厚生労働省が2010年6月に「イクメンプロジェクト」を始動して早8年。イクメンという言葉自体は浸透しているものの、男性の育児休業の取得率そのものが上がっているとは感じ難いという方も多いのではないでしょうか?そんな今回は、「本当は夫にも育児休業を取ってほしい・・・」と願う奥さま達のために、ご主人が育休を取得した場合の家計への影響と対策をお伝えいたします。
.
■男性でも育児休業給付金はもらえるの?

育児休業給付とは、育児休業期間中に雇用保険から生活保障としてお金が支払われる制度であり、雇用保険に加入していることなどの給付条件があります。女性のためという印象の強い制度ですが、雇用保険の保障ですから男性も取得することができますし、奥さまが専業主婦のご主人も保障の対象となります。

余談ですが、男性の育児休業取得がスタンダードになれば、家族のあり方が変わっていくだろうと言われています。どんな風に変わっていくのかは、歴史も浅く、浸透もしていないため正直まだ分かりません。

ただ、育児経験のある男性が職場に増えることで、多かれ少なかれ存在する男女の隔たりが少し小さくなるような気がします。そして、それは「男女の仕事と育児の両立」という制度の目的に近づくと思います。何より、子どもが赤ちゃんの期間に両親のどちらかに偏ることなく過ごす時間を取れたことが、成長過程において良い影響があったとなれば、政策は大成功といえるでしょう。
.
■ご主人の育休取得。家計への影響と対策とは?

では、ご主人が育休取得した場合、家計にはどのような影響があるのでしょうか?

育児休業給付金は原則、休業開始時賃金日額×支給日数の67%(6ヵ月以降は50%)の支給となります。よって、育児休業を取得する場合、給付を受けたとしても当然収入は減少します。仕事を休むことによって外出も減り、一見すると出て行くお金も減りそうに思えますが、赤ちゃんが産まれるとオムツやミルク、おしり拭きなど新たな出費も増えるようです。また、夫婦2人の時のような外食は難しくても、お惣菜を買ってきたり、出前を頼んだりということが増えるかもしれません。

せっかく育児に専念するために休暇を取ったのに、予定外の出費によって貯金を切り崩さなければいけないなんて自体だけは避けたいですよね。では、そうならないためにはどうしたら良いのでしょうか?

お子さまが生まれる前に、出産費用だけではなく、ご主人が育児休暇を取得した際の収入減を見通したライフプランを立てておくことが大切です。そうしておけば、ご主人の育休取得期間中も経済的な負担を感じることなく過ごすことができます。特に、固定費の見直しは早い段階で取りかかることをおすすめします。というのも、固定費の代表例として保険料や携帯電話代などがありますが、手続きが必要になることはみなさんつい後回しになりがちだからです。

■その他、ご主人の育休取得で考えておくべきこと

男性にも育休取得の権利はあるものの、残念ながら一般的にはまだまだ浸透していません。そのため、制度があるからといってご主人に無理強いするのは、メリットばかりではありません。なかには、男性の育児休暇は「出世を諦めた」と受け取る会社もあるなんて話しも耳にします。ご主人のお勤め先で前例がないと、やはり取得しづらいですよね。

また、会社で責任のある仕事を任されているご主人の場合も注意が必要です。たとえ労働者の権利であり、不当な扱いを受けた場合に相談できる窓口があったとしても、復帰後にその会社で働くのは今の男性社会を生きるご主人です。働きづらい環境になってしまうようなことがあれば、後々になって予期せぬ転職やそれによる収入減が発生してしまうかもしれません。よって、ご夫婦の育児に対する思いとそれぞれの役割を事前にしっかりとすり合わせておくことが大切ですね。

なお、奥さまが専業主婦でお仕事一筋なご主人は、家事初心者であるケースが多いです。協力してもらえると思いきや……まるで赤ちゃんが2人いるようで後悔している!なんてことにはならないようにしたいものですね。

ちなみに、筆者は「男性が育児に参加すること」そして「育休を取得すること」に対して大賛成です。夫の会社では男性が育休を取った前例がないらしいのですが、本人が望み、会社がそれを許可するならば、ぜひ第一号になってほしいと思っています。会社で出世をすることだけが男性の成功ではないですし、お金の稼ぎ方、価値観は人それぞれです。男性と女性とでは考え方も身体の作りも異なるので、完璧な代わりはできないでしょう。しかし、仕事と子育てに関しては、性別それぞれの特性を活かすことにより更なるパワーアップが期待できると思っています。

夢の実現に向けたライフプランを立てるときに、お金の話は必要不可欠です。この機会にファイナンシャルプランナーに相談されると良いかもしれません。

 認知症の母(83才)が今も鮮明に覚えているのは、父が急逝したあの日のこと。N記者(54才・女性)が、当時のことを振り返る。

 約2250件もの家庭で勉強を教えてきたカリスマ家庭教師の西村則康さんは、リビングに入った瞬間、その家の子供の成績が伸びやすいかどうかがわかるという。

 頭のいい子が育つ家には、どんな特徴があるのだろうか? 子供のやる気を生む部屋のポイントを解説する。

【1】本棚&文具置き場
 すぐに使う勉強道具は、勉強場所のすぐ近くに。地球儀は子供が取りやすい位置に置こう。

【2】ホワイトボード
 親子間の伝言や、子供の課題、プリントなどをここに貼り、情報を家族で共有する。

【3】ダイニングテーブル
 テーブルはノート、参考書、図鑑などの書籍が6冊程度広げられる大きさが理想。

【4】収納付きのミニ机
 収納付きで可動式の小さな机があると便利。これを動かせば、好きな場所で勉強できる。

【5】読みかけの本やおもちゃ
 親が片付けても子供がすぐに散らかす。それくらい好奇心がある方が成績も伸びやすい。

【6】植物(動物でも)
 植物や動物を育てるなど、親子で一緒に何かに取り組む“共有体験”が家庭内でもできているのが◎。

【7】テレビ
 勉強中につけているのは好ましくないが、ニュースで出てきた話題について、親子で調べるのは、コミュニケーション能力を養ういい訓練に。

【8】本棚
 本がすぐに増えて整理が追い付かず、雑然としているのはOK。きれいにそろっているのは繰り返し読んでいないし、新しい本が増えていない証拠。

【9】トイレ
 壁に年表や地図を貼っておけばいつでも学べる。

【10】子供部屋のドア
 部屋にひとりでこもらせないよう、ドアは常時開放し、子供の様子がわかるようにしておく。

【11】子供部屋
 親も気軽に入れるようにする。子供のそばに親の目があるのは大切だが、見張るというより“居る”程度で。プレッシャーにならないようにしたい。

【12】親の部屋
 親の部屋にも子供が気軽に入り、親の趣味のグッズや本を手に取れるようにすると世界が広がる。

うるさいリビングで勉強したほうが「頭のいい子」が育つ説

「頭のいい子ほど、子供部屋などの個室で勉強をしていません。親やきょうだいがいる“うるさい”リビングで勉強するケースが多いんです」

 こう話すのは、難関中学に合格した子供の家を10年以上調査した教育学習環境研究者の四十万靖(しじま・やすし)さんだ。

「勉強には、親子が気軽に会話や視線を交わせる距離感が大切なんです。頭のいい子とは、テストの点が取れる子ではなく、コミュニケーション能力が高い子のこと。家が、その力を育む空間になっているかは、賢い人間を育てるうえで重要なことなんです」(四十万さん)

◆できる子の家は散らかっている

 しかし、リビングで勉強していて、子供は気が散らないのだろうか。

「音のない環境に慣れている子は試験の時、紙をめくるなどのささいな音が気になって集中しづらいんです。むしろ、生活音がある中で勉強する癖をつけさせた方がいい。集中できている子には、雑音など聞こえていませんから」(西村さん)

 音があるだけでなく、部屋も雑然としていた方がいいと、西村さんは続ける。

「頭のいい子の家はほとんど、床に読みかけの本やおもちゃが転がっていました。きれいにしようとしている形跡はあるんですが、いくら親が片付けても、子供の好奇心が勝って、すぐに散らかってしまい、結果的に雑然とするんです」

 一方、隅々まで整然としていたり、高価な調度品が飾られている部屋では、子供の好奇心や向上心が育ちづらいという。

「こういった部屋にする親には、完璧主義者や理想が高すぎる人が多い。たとえ子供が一生懸命勉強しても“子供が勉強するのは当然”と決めつけているので、ほめることもなく、子供も“どうせ、やっても認めてもらえない”とあきらめてしまいがちです」(西村さん)

 本棚に勉強用の本しか並んでおらず、それもピチッときれいに並んでいる、地球儀はインテリアとして扱われ、ほこりをかぶっているなど、本来学びに使うための道具が、形だけになっているケースも、子供の学ぶ意欲を養えていない証拠だ。

夏休み明けは特に要注意! 子供を自殺から守る親の関わり方

■休み明けは要注意! 年々増加傾向にある10代の自殺

 日本国内で、年間約3万人が自ら命を絶つと言われ、その中でも小中高生の割合が年々増加の傾向にあるということです。特に夏休みなどの長期休暇明けに増える特徴があります。主な原因としては、身近な人との死別体験などによる喪失感、いじめや家庭問題の苦痛体験、また昨今では自殺企図手段への容易なアクセス、などがあります(内閣府作成2014年度ゲートキーパー研修テキスト参照)。

 とりわけ、いじめに対しては、大きな社会問題として取り上げられることが多くなってきていますね。10代の子供の自殺のニュースを聞くと「自殺以外の解決方法を見出せず、衝動的に思いつめて自殺してしまったのだろうか?」と、私たち大人は重い気持ちになります。自殺時の子供の心理として、「もう、どうすることもできない」という絶望感や、「誰も助けてくれない」と思い込む孤独感、そして激しい苦痛を感じ、「切迫した気持ちになっていますぐ危険行動を起こしかねない」衝動性にかられ、最悪の選択をするようです。

■子供の様子が「おかしい」と感じたら、まずは話を聞く

 子供が最近元気がなかったり、少し思い詰めているような様子の時、最悪の結果を防ぐために親はどのように対応すれば良いのでしょうか?

□ステップ1 温かみを持って傾聴する 

 まずは、子供の話をゆっくり聴きましょう。初めは単語程度の言葉しか出てこないかもしれませんが、決して矢継ぎ早に質問してはいけません。子供の反応を見ながら、時間をかけて向き合いましょう。話しやすい雰囲気で、あいづちを打ちながら、真剣に聴いている様子が伝わるようにすることが大切です。そして子供が語る、体験したこと、感じていることに対し、正しいとか、良いとか悪いとかの判断をしたり、もっとこうするべき、などの批評はしない事が重要です。

□ステップ2 ねぎらう

 話してくれたこと、気持ちを打ち明けてくれたことに、「よく話してくれたね、ありがとう」と感謝の気持ちを伝え、今まで一人で苦痛に耐えてきたことをねぎらいましょう。

□ステップ3 心配していることを伝える

 子供が置かれている状況を理解し、「あなたのことをこんなに心配している」と、心から子供のことを心配していることを伝えましょう。

□ステップ4 一緒に考え、孤立を防ぎ安心感を与える

 「これが正解」という解決策は直ぐにはみつかりません。ですが一緒に悩み、「どうすれば良いか」考えるだけで、孤立感や絶望感を抱いている子供には、大きな支援になります。

□ステップ5 専門の窓口への相談

 状況や場合によっては、医師や法テラス、市政の窓口へ相談に行くことも視野にいれましょう。

■子供の自殺を防ぐため、親が意識して関わるべきこと

□ポイント1 周囲の人の気持ちから「死」について話す

 周囲の人の気持ちから「命の尊さ」について気づかせることが重要です。「あなたが生まれてきたのは、多くの人の命を受け継いで生まれてきたのよ」。お父さん、お母さんがいなければ、あなたは生まれてこなかったこと、そのお父さんとお母さんもそれぞれのおじいちゃん、おばあちゃんがいなければ生まれてこなかったこと、「命」はあなた一人のものではないこと、多くの人の「命」を受け継いで与えられたことを話しましょう。

 また「死」を自分からの目線ではなく、自分を取り囲む人々の気持ちから考えることによって、「あなたがいなくなると悲しむ人がいること」などをしっかり伝えておきたいものですね。

□ポイント2 何でも話し合える親子の信頼関係を築いておく          

 日頃から子供に関心を持ち、ちょっとした変化にも気づいてあげましょう。子供の普段からの何気ない会話にも話に耳を傾け、なんでも話せる親子関係を築いておくことが大切です。スマホやバーチャルのゲームの世界で、簡単に人が死に、リセットすれば簡単に生き返る、そういうことを身近にしている子供たちは死への理解が浅く、辛いときにとっさに自殺という手段を選んでしまいがちになるのかもしれません。

 「命はかけがえのないもの」であることを伝え、自殺が問題の根本解決にならないことや「自殺以外の問題解決方法は必ずあること」をしっかり日頃から話しておきましょう。親は、最悪の事態が起こってから、どうしようもない悲しみや後悔をする前に、「辛いことがあっても、一瞬思いとどまれば、その苦しい体験が後の人生に役立つこと」や、時にはしっかり抱きしめ「どんなあなたでも大好きよ」と言葉にして伝え、子供の命をしっかり守りたいものですね。

変わりゆく長時間保育。子どもに与える影響やメリット・注意点をご紹介

フルタイムで働きながら子育てをする保護者にとって、長時間保育はとてもありがたく、利用したいと希望する方も多いのではないでしょうか。しかし、そのような保護者であっても、長時間お子さまを預けることに不安を感じることもあるかと思います。今回は、これから働こうと考えている保護者や長時間保育を考えている保護者のために、ぜひ知っておいて欲しい長時間保育のメリットや注意点、お子さまに与える影響についてご紹介します。
.
長時間保育ってなに?

長時間保育とは、一般的に通常の保育時間を超えて延長保育を利用し、お子さまを8時間以上保育園などに預けることを言います。また、内閣府の子ども・子育て支援新制度(※1)で、2015年より、1号から3号まで区分されたことで、短時間保育対象児と長時間保育対象児とに分けられました。

・1号…満3歳以上小学校就学前のお子さまで学校教育のみを受けるお子さま
・2号…満3歳以上小学校就学前の保育を必要とするお子さま
・3号…満3歳未満で保育を必要とするお子さま

この2号、3号が、長時間保育対象児であり、保育園などに通う「保育を受けることが困難であるお子さま」全般のことを指しています。制度には地域差がありますので、詳細は自治体に確認をするとよいでしょう。また、一般的な長時間保育とは、延長保育を利用することです。認可保育園の場合、その延長保育は園によって朝と夕方以降の枠があり、夕方以降では、保護者の希望よりも早い時間に終了してしまうところもあるでしょう。認可保育園の延長時間までにお迎えに行けない場合、保護者は、無認可保育園を利用することもあります。

一方、無認可保育園は、11時間以上預けられるところや、朝6時からの早朝保育を行っているところ、24時間保育を受け付けているところもあります。そのため、残業が多い場合や、職場から保育園までの行き来に長時間を要する場合などに利用することができるので、働く保護者の強い味方だと言えるかもしれません。

長時間保育を利用するときの注意点

では、長時間保育を利用する際に、どのようなことに気をつけていけばよいのでしょうか。次の点を心がけることで精神面のケアにつなげていけるとよいでしょう。

・休みの日は一緒に過ごす時間を作る
やはり、さみしいと感じるお子さまもいますので、休みの日などはできる限りお子さまとの時間をつくり、家族で一緒に過ごすようにしましょう。一緒に楽しくスーパーへ買い物に行く、一緒に楽しくご飯を食べるなど、普段の生活と同じことでも大丈夫です。普段と同じことでも、笑顔で一緒に過ごすことでお子さまが満足し、次もまた頑張れるような時間を過ごしてあげましょう。

・長時間保育が毎日続かないように調整をしてあげる
お母さんの仕事の状況で、早めに帰れる時があれば、たまには早くお迎えに行き、喜ばしてあげることも大切です。また、お迎えは必ずしもお母さんが行かなくてはいけないというわけではありません。お父さんが早く退社できる日をつくったり、おじいちゃんやおばあちゃんにお迎えをお願いしたりし、お母さんだけでなく周りの大人が協力し、お子さまの長時間保育が毎日続かないように調整してあげてもよいでしょう。

・お迎え時間を守り、フォローを忘れずに行う
朝、お子さまに伝えたお迎えの時間は守るようにし、送迎時には抱きしめてスキンシップをとるなど、しっかり愛情を伝えられるようなフォローを忘れないようにしましょう。

・泣かない子、聞き分けがよく見える子ほど、見えないサインに気を配ってあげる
泣く、甘えるといった、目に見える「寂しい」サインを出さないお子さまもいるものです。聞き分けのいいお子さまほど、我慢しすぎている場合もあります。ストレスを感じていないか、ケアやフォローをしっかりしてあげましょう。

・連絡ノートへの記入や内容チェックはしっかりしておく
連絡ノートの記入やチェックを毎日しっかり行い、お子さまの様子を知っている先生と密にコミュニケーションをとれるようにしておきましょう。

保育園と連携し、メリットを生かしながら利用しよう

保育園だよりや連絡帳を活用したり、お子さまの送迎時に先生と直接会話をするなど、お子さまの情報を先生と共有し、保育園での生活やお子さまの様子をしっかり把握することが大切です。また、帰宅後や仕事が休みの日には親子でしかできない遊びをしたり、思いっきり甘えさせてあげたりなど、しっかり関わっていくようにしましょう。長時間保育は働く保護者にとっては必要なものです。長時間保育のメリットを生かしながら、保護者とお子さまどちらにとっても負担になりすぎないよう、上手に利用するようにしましょう。

(参照元)
(※1)http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/setsumei

最新記事
PR
       

◆今月のおすすめドメイン 上場企業97%の登録実績をあなたのサイトにも。年間920円(税抜)

FC2Ad