子供に悪影響な「毒親」の行動と克服のしかた

■子供に悪影響をおよぼす毒親の行動とは
「児童虐待」という言葉からは、殴る・蹴るなどの暴力という言葉が連想されてしまいます。しかし、暴力だけが虐待ではありません。次に挙げる心理的虐待は、とても見過ごされやすい親の行動です。

■ドメスティック・バイオレンス(DV)を行う
子供にとって、親がDVをしている様子を目撃することはトラウマに繋がる要素です。安全なはずの家庭が安全ではないと認識されてしまうのです。母親がDVを受ける様子を見ていると、「女性には、そのように接するものだ」という先入観が生まれてしまうこともあります。

■子供を支配する
子供であっても自分の意志や自由があります。それを、親の思い通りに育てようとし、規則を守らせようとするのです。そして、自分の思い通りにならないと暴力や激しい言葉で支配しようとします。

■子供の人格・価値観を否定する
子供にとって家庭は、無条件に自分を受け入れてくれる場所であるべきです。その家庭において、子供の人格・価値観を否定しようとします。中には、個人的な理由で否定する親もいます。


■大人になっても消えない影響
毒親の影響は、大人になっても適切なケアを受けなければ、残ってしまうことが多いものです。次に挙げるものは、その一例です。

●異性関係を含めた対人関係で、信頼できない。常に相手の顔色を見てしまう
●よく分からない不安がつきまとう。突然、不安になる
●自分の意見が分からない。自分がないとよく言われる
●自分に自信が持てない。
●感情の起伏が激しい。怒り・不安に振り回される
●支配する・支配される関係でないと人間関係が築けない

このような影響は、頭では分かっていてもなかなか変えられないものばかりです。

■親からの影響を克服していくためには
■親からの影響を自覚する
自分の親から刷り込まれた価値観にはなかなか気づかないものです。上記の「親の行動」と「影響」に心当たりがないかをよく見て下さい。少しでも、当てはまるように思われた場合は、毒親に該当している可能性があります。

■必要であれば、専門的治療をうける
親の影響が強ければ、複雑性PTSDや解離性障害と呼ばれる精神疾患を発症してしまう場合もあります。この場合は、医療機関やカウンセリング・ルームなどで、専門的な治療を受けていく必要があります。治療としては、トラウマになってしまった記憶を過去の出来事にしていくEMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)、自分の感情をコントロールし、人間関係のスキル等を学んでいく弁証法的行動療法などがよいでしょう。

■親との決別
最終的には、物理的にも、精神的にも親とは決別をしていく必要があります。そのためには、親と決別できる強さを持っている必要があります。時には、誰かの手を借りる必要があるかもしれません。しかし、親と何らかの形で決別しなければ、この問題は続いてしまいます。

■自分の代で連鎖を止める
毒親の元で育った子供は、残念ながら毒親になってしまう可能性を持っています。毒親の両親も毒親の被害者かもしれません。このように毒親は後の世代に伝わっていくものです。しかし、適切な治療を受けることで、この悪循環を断ち切ることができます。

アスリートがよくいう「体幹」とはなに? 鍛えるとどうなる?

アスリートがトレーニングで鍛えている「体幹」。

体幹トレーニングなどもよく聞く言葉です。この体幹、なぜ鍛えるといいのでしょうか?

体幹とはどういったものなのか、なぜ鍛えるのか解説していきます。
体幹ってどこ?
体幹とは、四肢と頭部を除いた胴体部分のことです。体幹には胴体部分に位置する胸部、腹部、背部、腰部のすべてが含まれています。

最近よく聞く体幹トレーニングは、この胴体部分すべてではなく、体幹筋と呼ばれる腹部や背部など、体幹に付随する筋肉を鍛えることを指しているようです。
体幹の役割とは?
体幹には、私たちが活動をする上で欠かせない次のような役割があります。

・胸部・腹部の位置にあることから、内臓を守る

・すべての基本動作(寝返りや立ち上がり、立位・座位などの姿勢の保持、歩行)などの要となる

・身体の安定性を保つ

・身体のバランスを調整する

・四肢の動きを支える

・動作や正しい姿勢を維持する
体幹を鍛えるのがいいのはなぜ?

体幹部が安定することで、日常生活における基本的な動き、歩行をはじめとする運動能力が維持できます。また、体幹を鍛えることで、四肢の素早い正確な動きや動作能力の向上が期待できるともいわれています。

アスリートが体幹を鍛えるのは、四肢の動きの向上だけでなく、俊敏性やバランスにも効果があるからなのです。

近年、医療や福祉の現場においても、腰痛予防や転倒予防の観点から、体幹トレーニングが注目を集めています。

筋肉は使わないと衰えてしまうものですが、加齢や運動不足によって体幹の筋力が衰えてしまうことを防ぐという意味でも、体幹を鍛えることは大切といえます。
日常生活でもこんなメリットが
体幹を鍛えることは、私たちの日常生活においても次のようなメリットがあります。
肩こりや腰痛の予防・軽減につながる
猫背などの姿勢不良は、肩こりや腰痛を引き起こす原因の1つです。体幹の筋力が低下することで正しい姿勢を保持できず、血行が悪くなったり、正しくない姿勢によって痛みを引き起こしてしまうのです。

体幹筋を鍛え、正しい姿勢をキープできることで血行の改善にもなり、肩こりや腰痛症状の軽減・予防につながります。
スタイルを維持する
体幹を鍛えることで正しい姿勢をとれるようになると、内臓を正常な位置でキープすることができるようになります。

その結果、ポッコリとしたお腹が解消され、スタイルの維持の効果も期待できます。

身体を支え・動かすために必要な体幹。運動などのパフォーマンスを上げるだけでなく、自分自身の今後の健康や生活のためにも、ぜひ鍛えていきたいものですね。

<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
助産師・保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

ゲームをやらせないのはもったいない!? 実は子どもの力になる「勉強との両立」のコツ

ゲームがしたい子どもの気持ちは分かっていても、ゲームに夢中になると勉強が疎かになるとの考えから、ゲームを禁止にしている家庭もあるでしょう。

ゲームは勉強への影響だけではなく、依存や視力低下の原因にもなることから、どうしてもママ達からは敬遠されがちです。

「ゲームは子どもにとって良くない」というイメージだけで禁止している家庭も少なくありませんが、ゲームをよくやる子は本当に勉強ができず、視力も悪く、依存してしまう傾向にあるのでしょうか。

ゲームについては賛否両論ありますが、そんな中、朝日小学生新聞社は「家庭で遊ぶゲームについて」のアンケートを実施し、ゲームがもたらす子どもへの影響についてのアンケート結果を発表しました。

その結果、ゲームは親が思っている以上に子どもに良い効果があることが判明したのです。

今回は、ゲームが子どもにとってどんな面で好影響なのか、そしてゲームをうまく活用しながら、勉強も嫌がらず自主的にやってくれるようになったというママ2人にインタビューをし、ゲームと勉強の両立を実現した方法についてお伝えしたいと思います。

■ゲームは親が思っている以上に子供にとって良い効果がある?

朝日小学生新聞社は、457人の小学1年~6年の男女とその親を対象に「家庭で遊ぶゲームについて」のアンケートを行いました。

その結果、小学生の85.1%がゲーム好きであることが分かり、ゲーム機を持つ子どもの91.9%が家庭内においてゲームに対するルールを持っていることが分かったのです。

そのルールとは「宿題や勉強を済ませてからゲームをする」や「ゲームの時間を決めてやっている」などであり、1日のゲーム平均時間は50.6分であることも分かりました。

そして気になるゲームが子どもに良い効果があるという内容についてですが、ゲームOKの子はゲームNGの子よりも勉強時間が短い(OK82.3分、NG89.0分)ことが分かり、ゲームOKの子の方が効率的に勉強ができていることが分かります。

そして、ゲームOKの子の方がNGの子よりも勉強に対する集中力が高い(OK81.1%、NG73.3%)ことが分かり、宿題や勉強もゲームOKの子はNGの子より計画的(OK70.5%、NG60.0&%)に行えることが分かりました。

まだまだあります。

ゲームOKの子はNGの子と比べ、以下の点で優れていることが分かりました。

勉強を自主的にやる(OK75.9%、NG46.7%)社会性(ルールを守るなど)が高い (OK88.7%、NG73.3%)コミュニケーション能力(家族の会話時間が長い)が高い (OK90.5分、NG62.5分)特に違いがあるのが、「自主性」と「計画性」と「コミュニケーション能力」であり、自主性については好きなゲームをやるためだったら…という子どもなりの考えが想像できますし、計画性についても、家庭内の決められたルールの中で時間を決め計画的にやろうとする子どもの姿勢が想像できます。

そしてコミュニケーション能力については、RPG、レース、アドベンチャー、音楽などゲームのさまざまなジャンルから得られる知識も多く、それがきっかけとなり親子の会話が増え、会話のバリエーションも広がっていることが考えられますね。

■息子が変わった!ゲームと勉強の両立を実現させた方法とは

では実際にゲームNGをOKにしたことが、逆にゲームと勉強の両立を実現させ、子どもが自主的に勉強をするようになったというママ2人にインタビューをしました。

ゲームをうまく活用しながら、勉強も嫌がらず自主的にやってくれるようになったというその方法とはどんな方法でしょうか。

■小さなご褒美制度

うちは学校のテストで90点以上を取ってきたら、ルールで決めたゲーム時間プラスαでご褒美を与えています、と話すのは小学校3年生の息子を持つMさん。

ご褒美制度を採用した結果、テスト前にはしっかりと勉強をするようになり、今までなら分からないところをそのままにしていましたが、最近では積極的に聞いてくるようになったと言います。

肝心のテストの点数ですが、ゲームの時間を増やしたいと思う気持ちが勝ってか、ほとんどのテストが90点以上になり、毎回自慢げにテストを見せながら「はい、今日も30分プラスね!」と言ってくるようになりました。

エサで釣っているようで、本当にこれで良いのか不安はありましたが、目標を定めそれに向かって頑張っているに変わりはなく、以前よりちゃんと勉強をするようになった息子を見てこれで良かったと思っています、とMさんは話します。

■アラーム時間制限制度

うちは学校から帰ったら「学校の宿題」と「習い事の宿題」そして「自主学習プリント」の3つを1時間以内に済ませる「アラーム時間制限制度」を採用していると話すのは、小学校2年生の息子を持つWさん。

キッチンタイマーを利用し、着席させ「よーいドン」で勉強スタート。ジャスト1時間以内で全てを終わらせることを目標にしています。

アラームが鳴ったら、終わっていようがいまいが勉強はおしまい。その後は好きなゲームを決めた時間やらせています。

勉強が終わらず中途半端になってしまった時は、翌朝続きをやるようにし、1時間で全て終わらせた場合は、翌朝も15分だけゲームの時間に充てることができるというルールを採用しました、とWさん。

勉強が中途半端の状態でゲームをやると、気分的にスッキリしない感触を覚えたようで、このルールを採用してから1か月経った頃には集中して勉強ができるようになり、ほぼ1時間以内に終われるようになったそうです。

1時間以内で終わらせられれば、翌朝の15分はゲームの時間になり、終わらせられなければその時間が勉強時間になってしまうというルールが息子にとっては、勉強の計画性や集中力を高めるきっかけになったと思っています、とWさんは話します。

■まとめ

このように、今回のアンケート結果から、ゲームは親が考えている以上に子どもにとって良い効果があることが分かりました。

ルールも決まりもなくダラダラやらせるのは良くないでしょうが、決められたルールの中で適度にやらせることが逆に子どもにとって良い効果を生み出すのであれば、子どもがやりたがっているのを禁止にするメリットはあまりないように感じます。

頭ごなしに「ゲームが悪い」と決めつけ禁止するよりも、子どもがやりたいと意欲を燃やすゲームをうまく利用し、勉強にも活かせる方法を見出すことの方が、子どもにとってもママにとっても気持ちが良いものです。

今回ご紹介したMさんやWさんのように、各家庭でいろいろ考え、試してみてはいかがでしょうか。うまく行けば、これまでのママのイライラが解消されるようになるかもしれませんよ。

【お金】子どもには使えるのに自分には使えない!主婦に増加「貯金地獄」に陥る原因と特徴

近年、女性の間で増え続ける「貯金地獄」。

「借金地獄」は聞いたことがあっても「貯金地獄」って?といまいち理解できない人も多いでしょうが、貯金はあったらあったに越したことがないはずなのに、なぜ地獄なのでしょうか。

貯金地獄とは、いくら貯金をしても不安でたまらない状況に陥ってしまう人のことを指し、「お金使えない症候群」と似たような症状の人のことを言いますが、そういった状況に陥ってしまう人の多くは20代~30代の独身女性に多いと言われています。

しかし最近、こうした「貯金地獄」に陥る人は、主婦の間にも増え続けていると言われ、主婦の貯金地獄の特徴としては「子どもには使えるのに、自分のためには使えない」というもの。

20代前半から40代後半の子育て世代と言えば、住宅ローンや教育費が重く圧し掛かる時期でもあり、そこに退職金や年金も保証されていない世代でもあります。

子どものこと、自分たちのこと全てにおいて将来的な不安を抱えていることから、主婦が「貯金地獄」に陥るのは分からないでもありませんが、デメリットがあることにも気づかず自分のことは二の次で日々我慢し節約に励んでしまいます。

今回は、不動産売買の現場でたくさんのお客様と接する中、貯金地獄に陥っていると思われる主婦を何人も見てきた宅建士の著者が、貯金地獄に陥る原因と特徴についてお伝えしたいと思います。

「貯金地獄」に陥る原因とは

老後の不安などを理由に不動産投資に目を向ける人が急増していますが、不動産投資を希望するお客様の中には十分すぎるほどの自己資金を所持しているお客様も多く存在します。

そのようなお客様はさぞかし年収が高かったり、親が資産家だったりするのかな~と思いきや、そのようなお金持ちではない場合がほとんどです。

年収400万円~600万円の世帯が多く、親が資産家でも何でもないのに1,000万円以上の自己資金を用意しているから驚きを隠せません。

そういった世帯に見え隠れするのが「貯金地獄」というもの。

様々なお話を伺っていると、貯金地獄に陥る原因は大きく分けて3つあることが分かりました。

漠然とした将来的不安を抱えている

将来的に子供の教育費や老後資金がどれくらい必要なのか、具体的な金額が分からないまま漠然とした不安を抱えながら貯金に走っている状態です。

過剰な節約や貯金に走る人ほど、ライフプランやマネープランを専門家等に相談しておらず、現実的な対処を行っていないがために不安を抱きやすくなっています。

人間はよく分からないことに対しては不安を抱きやすい生き物ですから、現実を分からず対処もしないまま漠然とした不安を抱えてしまい、貯金に走ってしまうということですね。

生まれ育った家庭環境による影響

幼い頃、自分の欲しいものを親から買って貰えなかったり、親から自分の好みを否定されてきたなど、お金に厳しい家庭環境の中で育ってきた人は、「お金を使うこと=いけないこと」と考えてしまう傾向にあります。

その結果、必要なものでも買うことを我慢し、貯金に走ってしまうのです。

趣味も特技も何もない自分への不満解消

節約志向の人に多く見受けられるのが、仕事以外に打ち込める自分だけの趣味や特技を持っておらず、交友関係も少ないというものです。

このような状態は理想とは真逆の「不満状態」であり、その不満を払拭してくれるのが貯蓄額ということ。

他人が持っていない「貯蓄額」を所持することによって、自分という存在を自分の中で認めようとするのでしょう。

あなたは大丈夫?「貯金地獄」に陥る主婦の特徴とは

著者が担当したお客様で、貯金地獄に陥っていると思われる主婦には様々な特徴があることが分かりました。

例えば、「買いたいもの、食べたいものより価格を優先してしまう」や「〇〇のために貯金するといった明確な目的がない」「趣味や娯楽もお金が掛からないことを優先させる」などがありますが、行き過ぎた貯金にもデメリットはあります。

デメリットとは、「我慢ばかりで人生が楽しくない」「交友関係が広がらない」「自分の未来への可能性をも閉ざしてしまう」などですが、「貯金地獄」に陥り悩んでいる人の解決策としては、まず「お金を使うことに対する罪悪感を捨てる」ことです。

あなたも「貯金地獄」に陥っていないか、一度チェックしてみてください。

□ 必要なものであっても、買い物をした後に罪悪感を感じたことがある
□ 自分の好みや機能性より、安さを優先してしまうことが多い
□ 洋服や靴は、セール以外では買わないようにしている
□ 友達と遊びにいくときも交通費などの小さな出費が気になる
□ 食費や交通費、冷暖房費などはできるかぎり切り詰めたい
□ 試食品や試供品をたくさん集めようとしたことがある
□ 友人へのお土産などを買いたくない
□ お金を使うこと自体が良くないことだと考えてしまう
□ 1円でも安く買いたいと思ってしまう
□ スーパーに行くと、購入したいものよりまずは値段に目がいってしまう
□ 身近な人が、無駄遣いをしているとイライラすることがある

楽待「こんな人は「お金使えない症候群」なぜお金を使うのが怖くなってしまう?」

上記は「お金使えない症候群」であるかどうかをチェックするものですが、この中で3つ以上当てはまるものがあれば、それは強く貯金を意識する「貯金地獄」に陥っている可能性が高いと言えます。

子どもの靴や洋服、習い事などには躊躇せず使えるのに、自分のことになると極度の節約志向になる主婦にアドバイスをするならば、「出費=投資」と考えること。

貯金地獄に陥っている人のほとんどは、「出費=損をするもの」と考えていますが、

例えばこう考えたらどうでしょうか。

美味しい食事をするための出費=健康への投資美容への出費=容姿を整え、交友関係を広げることへの投資旅行や趣味への出費=感性や思考力を磨くことへの投資資格取得のための出費=知識や経験を増やすことへの投資

このように考えればお金を使うことへの罪悪感も少しはなくなるのではないでしょうか。

まとめ

節約や貯金は大事ですが、行き過ぎた節約や貯金は人生をつまらなくしてしまいますから、ほどほどにしたいものです。

とは言っても節約志向や貯金体質をすぐに替えるのは難しいですから、貯金地獄に陥っているかもしれないと思った場合は、一度お金の専門家にご相談されてみてはいかがでしょうか。

お金も心もゆとりある子育て世帯を応援しています。

「おちんちんってなんであるの?」と聞かれたら。子どもと読みたい“性”の絵本4選

性教育なんてまだまだ先の話…と思っていませんか?

実は、小さな子どもと“性”の話は無関係ではありません。自分でトイレができるようになる2歳頃から5歳頃は、自分の性器に興味を持つ年頃でもあります。子どもから「なんでパパにはおちんちんがあるの?」「どうしてママや女の子にはおちんちんがないの?」「女の子と男の子でおしっこするところの形が違うのはなんで?」などと、答えるのが難しい質問をされることも珍しくないのです。

疑問に答えてあげることも大切ですが、「大事なところを人に見せちゃダメ」というマナーや性被害に対する注意も、早めに伝えておきたいですよね。こで今回は、性教育の本の中でも、内容がわかりやすく、ママが声に出して読みやすいものを探してみました。子どもに読み聞かせて、自然に性の知識を伝えましょう。

■おちんちんの存在が気になる男の子&女の子に

■『おちんちんのえほん』(からだとこころのえほん)』

■やまもとなおひで(著)、さとうまきこ(絵)、ポプラ社

トイレに行ったときやお風呂に入るとき、必ず目に入るもの。男の子なら、気にならない子はいないでしょう。ヒマがあるとしげしげと見つめて観察したり、さわってみたりする子もいます。女の子だって、パパの股間を見るたび「なんでこんなものが?私やママにはないのに…」と不思議に思っているはず。

そんな「おちんちん」への興味を入り口として、幼児や小学校低学年の子ども向けに、基本的な性の知識をやさしいタッチのイラストと柔らかい語り口でわかりやすく教えてくれるのが、この本です。主な内容は、男の子と女の子の見た目の違い、おしっこやうんちをするところを人に見せないマナー、「知らない人についていかない」という性犯罪に関する注意、男女それぞれの体の構造、赤ちゃんができて生まれてくる仕組みなど。

さらに、おちんちんの洗い方や、「汚れたパンツはお風呂で洗っておこう」なんてことまで書かれています。幼児に伝えておきたい性の知識は、ほぼ網羅されているのではないでしょうか。性行為(セックス)に関する描写は、「パパの『せいし』とママの『らんし』。ふたつの『いのちのもと』がであって、きみがうまれた」と、かなりぼかした表現ですが、ママにとっては、かえって声に出して読みやすいでしょう。

就学前の幼児の場合、性への興味といっても、自分の性器への興味や、人間という生き物に対する知的好奇心が中心。思春期のティーンエイジャーのように、異性やセックス自体に強い興味があるわけではないので、幼児に読み聞かせるならちょうどいい内容といえます。

■女の子の「プライベートゾーン」の大切さを教えてくれる

■『わたしのはなし (おかあさんとみる性の本) 』

■山本直英、和歌山静子(著)、童心社

まだ羞恥心のない幼児は、パンツや肌が見えていてもあまり気にしません。それどころか、ときにはふざけて人前で下半身を丸出しにすることも…。特に女の子の場合、スカートをはく機会が多いですし、お行儀や知らない大人の視線には気をつけてほしいですよね。ただ、単に「パンツが見えないように気をつけて」と言っても、理由が明確にわからないと、子どもはなかなか言われた通りにはしてくれないものです。

そんな女の子&ママにおすすめなのが、この本。お話の前半では、「愛ちゃん」というどこにでもいそうな元気な女の子の日常生活を紹介しながら、女の子の心と体、プライベートゾーンの大切さを伝えていきます。そして後半は、「プライベートゾーンを他人にのぞかれたりさわられたりしたら『やめて』と言う」「知らない人につれていかれそうになったら絶対について行かない」という重要な注意喚起に続きます。「あなたの存在は大切。だから体を人に見せちゃダメ」という流れでお話が展開するので、子どもも納得しやすいはずです。

■危険から逃げた子どもたちの体験をリアルに表現

■『とにかくさけんでにげるんだ わるい人から身をまもる本』

■ベティー・ボガホールド(著)、川原まり子(絵)、安藤由紀(訳)、岩崎書店

平成28年度の「警察白書」によると、平成27年の子ども(13歳未満)の「強制わいせつ」の被害件数は881件、「強姦」は61件、「公然わいせつ」は140件。平成18年から27年までの被害件数の推移を見ると、強制わいせつや強姦は、約10年間でほぼ横ばい状態、公然わいせつは増加傾向にあります。子どもが被害者となる犯罪の認知件数自体は、近年減少傾向にあるそうですが、性被害に限定すれば、減っているとはいえません。

日頃からこうした性被害や誘拐事件を心配して「知らない人について行ってはダメ」と言い聞かせているママ、パパも多いと思います。しかし子どもの立場に立ってみると、そう言われただけでは、何が危険なのか、どういうことが起こるのか、いまひとつイメージできないでしょう。

そこでおすすめなのがこの本です。

性被害に関しては、先述の2冊でも軽くふれられていますが、アメリカ人の著者による本書では、ただ注意を促すだけでなく、子どもたちが身の回りの大人や知らない人に体をさわられそうになったり連れ去られそうになった体験が、シチュエーション別に、詳しくリアルに綴られています。イラストは柔らかい水彩タッチで生々しさはないのですが、性被害の怖さはきちんと表現されているので、子どもも「とにかく叫んで逃げなきゃいけないんだ!」と危機感を持ってくれるはず。

子どもが実際に性被害に遭った場合や遭いそうになった場合に親がとるべき対応についても、ストーリーの中に描き込まれているので、ママにも参考になります。

■性とセックスを包み隠さず解説! 小学生以上向き

■『ぼくどこからきたの?』

■ピーター・メイル(著)、アーサー・ロビンス(絵)、たにかわ しゅんたろう(訳)、河出書房新社

現代社会では、性にまつわる情報が氾濫しているので、いまどきの子どもは、小学校低学年でも、セックスについて口にすることがあるようです。うすうす感づいた時点で、親に「赤ちゃんはどうすればできるの?」と質問する子どももいるでしょう。そんなとき、ママは「もうちょっと大きくなってからね…」と言葉を濁してしまうかもしれませんね。

しかし、ごまかしたままにしておくと、親以外の情報源から間違った知識を仕入れてしまう可能性もあります。性に関して「口にしてはいけないこと」というネガティブなイメージだけを持ってしまうのも心配です。子どもにセックスのことをきちんと伝えるのに最適なのが、この本。表紙と扉には、タイトルのほかに「あるがままの いのちのはなし。ごまかしなし、さしえつき。」というコピーが書かれています。

その言葉の通り、たとえばママとパパがベッドにいるシーンでは、セックスのことを「おんなのうえに よこになって、 ペニスを おんなのなかに、ヴァギナに いれることだ」ときちんと、具体的に説明しています。さらに、精子と卵子の出会い、妊娠中のママのお腹の中で赤ちゃんが成長していく様子も詳しく解説。いわば命が誕生するまでのすべての行程が、ユーモアあふれる語り口とコミカルなイラストで、明るくポジティブに表現、説明されているのです。

いつ読んであげるかは、子どもの性格や早熟度にもよると思いますが、文字が多く、頭で理解しなければならない新しい情報や知識が多く含まれているので、就学前の幼児には少し難しいかもしれません。逆に、すでに子どもが大きくなっていて読み聞かせるのが不自然に感じる場合は、「読んでみてね」とプレゼントするのもアリでしょう。

■まとめ

以上、幼児向けの本3冊と、小学生以上におすすめの本1冊をご紹介しました。日本の学校でも性教育の授業はありますが、その時間は少ないといわれています。また、子どもが思春期に突入すると、避妊や性感染症予防の知識が必須になりますが、中学生になってから急に親と性の話をするのは少しムリがありますよね。

将来、子どもに恋愛や性の悩みが生じたときに相談に乗りやすくするためにも、異性と良い関係を築いてもらうためにも、子ども時代のうちに、ママやパパから、自分の体を大切にすることや命が始まることの素晴らしさといった話をしてあげられるといいでしょう。子どもの前で性のことを話すのは気恥ずかしいものですが、そんなときこそ絵本の力を借りてみてはいかがでしょうか。

友だちに悪口を言われた子どもが落ち込んでいる…そんなわが子へのフォローは?

保護者にはささいに思える悪口でも、小学生くらいの子どもは結構気にするものです。友だちに悪口を言われた子どもが落ち込んでいたら、どのようなフォローをするのがベターでしょうか。

「そんなことくらい」と軽く返すのはNG

最も避けたいのは、「そんなことくらい」などと軽く返してしまうこと。打たれ強い子どもなら、「そうだよな。こんなことは気にする必要がないよな」と思ってくれるかもしれませんが、そう考えられない子どもなら、「お母さん(お父さん)は自分のことを真剣に考えてくれない。悩みを打ち明けてもムダだ」と考え、保護者は信頼を失ってしまうかもしれません。そうなると、今後、子どもはSOSサインを出しにくくなるでしょう。

実際、保護者から見ると、ささいに思えるケースは少なくないものです。それでも、本人が落ち込んでいるのは事実ですから、やはり軽く考えるべきではありません。まず、しっかりと話を聞いて、子どもの怒りや悲しみなどの感情に共感してあげることが大切です。
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大人が介入するまでもない単発的なケースなら

悪口が単発的なもので、かつ悪質ではなかったら、大人が介入して大ごとにするのは得策ではないかもしれません。できれば、子どもどうしで解決できるようにフォローしましょう。翌日、悪口を言った子どもに対し、「そういうことを言われると傷つくよ」「これからも友だちでいたいから、もう言わないでね」などと、はっきりと気持ちを伝えるように促しましょう。わが子が落ち込む姿を見るのは何ともつらいものですが、トラブルを乗り越えて成長できることも多々あるものです。
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いじめの範ちゅうに入るような悪質なケースなら

ひどく傷つくことを言われたり、止めるように言っても執ように続いたりするような場合、子どもどうしの関係性にもよりますが、いじめの範ちゅうに入ると考えてよいでしょう。こうした場合は、大人が介入するべきです。直接学校を訪問するか、担任の先生に事情を伝えて指導してもらように伝えましょう。

その際、子どもに「先生に話すからね」と了解をとってからコンタクトをとるようにしてください。先生に話すことをいやがる場合は、「自分ではっきりと止めるように言えるのか」「止めてくれない場合はどうするか(そのときは先生に話してよいか)」などと話し合いましょう。悪口を言う子どもは、軽い気持ちでからかっているつもりのことが少なくありません。そのため、先生に叱られると止めるケースは多いですが、それでも続く場合は、先生と連携して本格的な対策を講じる必要があります。

悪口を気にすることに意味はないことも教えたい

保護者なら誰しも、他人の悪口なんて気にしないで強く生きてほしいと願っているでしょう。確かにその通りですが、普通はそう言われてもすぐに気にならなくなることはありません。まず子どもの気持ちに寄り添い、目の前の問題を解決できるように導くことが必要です。

そうしたフォローを十分にしたうえで、子どもとの対話を通して他人の悪口を気にすることには意味がないことを教えるとよいかもしれません。例えば、「○○さんにバカと言われたけど、あなたは自分のことをバカだと思う? 思わないでしょう。それなら気にする必要はないよね」などと、子どもの意見も聞きながら丁寧に伝えます。

悪口の内容より、悪口を言われたこと、言い換えると友だちから悪意を向けられたことに傷ついているケースもあるかもしれません。その場合は、「その子と友だちでいたいのか」「友だちでいたいと思わないなら、悪口を無視をするなどの対応も考えられるのではないか」などと、これからの関係についても話し合うとよいかもしれません。

小さな子供が祖父母を嫌がる理由を児童心理カウンセラーに聞いてみた

おじいちゃん、おばあちゃんにとって、孫は目の中に入れても痛くない存在。たっぷり可愛がりたいはずだが、構おうとすると孫に逃げられてしまうケースもあるらしい。「教えて!goo」にも祖父になつかない1歳の娘に悩む母親から「義理両親との同居」という相談が寄せられている。どうにかならないものか。児童心理カウンセラーの横山人美先生に孫に嫌われない方法を聞いてみた。

■冷たい、自分のことばかり言う……

横山先生はまず最初に「お孫さんが大好きなおじいちゃん、おばあちゃんの姿を考えてみましょう」と提案する。

そして、孫が抱く好ましい祖父母のイメージに「あたたかい・嬉しい・話しやすい・きちんとした」といったキーワードを挙げる一方、その反対のイメージ、つまり孫に嫌われる理由として「冷たい・共感しない・自分のことばかり言う・不潔でだらしない」ことを指摘する。

もしも、孫に避けられている自覚があるならば、思い当たるところがないか、振り返ってみるとよいだろう。清潔な身なりを心掛け、自分の話をする前に孫のおしゃべりに耳を傾けてみよう。

「お孫さんとおじいちゃんやおばあちゃんは本来お互いに良い影響を及ぼします。特に女性(おばあちゃん)は、外に出る回数も増え、おしゃれになり若返りの効果も期待できます」(横山先生)

横山先生は「お孫さんを連れて颯爽と歩くご夫婦は洋服のセンスもよくとても若々しい。お孫さんもとても穏やかな良い表情をしています」と街で見かけた例を紹介しながら微笑む。

■良い思い出になる祖父母の匂い

孫に嫌われる理由として、いわゆる加齢臭や老人臭を挙げる人は多いが、横山先生は「よほど不潔な場合を除いて、子供たちに伝えたい香りの中には、自然の匂いとして、季節の匂い・草花や土の香り・食べ物の香りなどとともに『動物の発する匂い』があるほどです」と否定する。

言い換えれば、「加齢臭や老人臭も自然界にあるものとして、子供のうちに当たり前に認識することで、『おじいちゃんやおばあちゃんの香り』として成長し、その匂いを良い思い出につなげることができる」(横山先生)ということだ。

以前リリースした「大発見!加齢臭はクサくなかった……専門医『気にしないこと大切』」(https://oshiete.goo.ne.jp/watch/entry/03d8a2a875ca90f80883130f6436a283/)という記事でも、体臭の専門家が同様の意見を述べていることからも、清潔にさえしていれば、気にすることはないだろう。

■両親の悪口を言うと孫は混乱、祖父母の悪口も絶対ダメ

横山先生が「お孫さんにとって一番大切な人はおとうさんとおかあさんです」と述べるように、孫と祖父母の関係性は間に入る母親と父親の存在がカギを握る。

孫の目の前でついつい自分の子供(孫の両親)を叱ったり、悪口を言ったり、尊重しないなどの態度や行動は孫を混乱させるそうだ。

逆に、両親が祖父母の悪口を言ったりすると「その言葉だけで子供たちはおじいちゃんやおばあちゃんを嫌いになり、寄り付かなくなってしまいます」(横山先生)。

横山先生は「陰口は家族であってもしない方がよいのです」と念押しする。小さな孫(子供)を不安な気持ちにさせないためにも気をつけよう。

■孫が価値観の違いを知る良い機会

「ご両親以外に愛情とぬくもりを与えてくれるという安心感は、お孫さんの気持ちの安定を育みます」と横山先生。子供を大切にしてくれる大人の存在は、多ければ多いほど良いのに決まっている。

そして、祖父母を含む家族間で良いコミュニケーションを取り合えば、それは子供の明るい未来へとつながる。横山先生は次のように話す。

「家族という社会の中の一番小さい単位の中で、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃんという価値観の違う世界を知り、お互いの良いところを尊重し合い、助け合い、褒めあうことで、大きな社会を生き抜く力につなげてみてはいかがでしょうか」(横山先生)

ステキなアドバイスをありがとうございました!

●専門家プロフィール:横山人美
新潟県出身。短大卒業後、幼稚園教諭、英会話教室・専門学校講師を経て、心理学者・晴香葉子さんに師事し成城心理文化学院認定講師となる。Keep Smilingを起業。個別コンサルティング、講演、セミナー講師を中心に活動中。

子どもを叱るときに「鬼がくるよ!」「お化けが出るよ!」と脅すのはアリ?

子どもが幼い時期は、「鬼がくるよ!」「お化けが出るよ!」といった叱り文句は効果てき面です。しかし、子どもがあまりに怖がるために、「悪影響もあるのでは?」と心配になる保護者のかたもいらっしゃるかもしれません。賛否両論の意見を参照しながら、鬼やお化けを用いたしつけが子どもに及ぼす影響を考えてみました。

賛否両論がある「鬼がくるよ」というしつけ

子どもが言うことを聞かないとき、「鬼がくるよ!」「お化けが出るよ!」などと言って怖がらせることがあるかもしれません。最近は、鬼が電話越しに子どもを叱ってくれるという凝ったアプリまであるようです。

効果てき面のため、ちょっと困ったら鬼やお化けをチラつかせるという保護者のかたも多いようです。しかし、こうしたしつけは「脅し」とも言えそうですよね。あまり多用すると、子どもによくない影響があるのではと心配しつつ、つい使ってしまうという保護者のかたもいらっしゃるのではないでしょうか。実際、鬼やお化けを用いたしつけには、賛否両論があるようです。次のような意見が聞かれます。

◆賛成意見
◎小さいうちは言葉で説明してもわからないことが多い。望ましくない行動を止めるために「怖い存在」は必要。
◎小学生になって、本当に鬼がくると思う子どもはいない。成長後にトラウマが続くことはない。
◎嘘も方便。

◆反対意見
◎「鬼が怖いから」という理由で言うことを聞いているだけで、叱られている本当の理由は理解していない。
◎本気で怖がって夜泣きなどにつながることがある。
◎嘘は良くない。

どちらの意見も「確かに」と思わされるところがありますよね。
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脅しのしつけに頼り過ぎるのは考え物

言葉があまり理解できない時期は、望ましくない行動を止めるために、ある程度、脅しのしつけを用いるのは仕方ないかもしれません。しかし、効き目が大きいからといって、頼りきりになるのは考え物です。いつまでも叱られている本当の理由を理解できるようになりませんし、成長するにつれて鬼やお化けに慣れてしまい、しつけの効果はなくなっていきます。完全に理解できないとしても、「なぜ、これをする必要があるのか」「なぜ、これをしたらダメなのか」といった理由を根気強く説明する姿勢が大切と言えるでしょう。

もっとも、鬼やお化けに限らず、子育ての中で意識せずに「脅し」を用いる場面は案外多いかもしれません。言うことを聞かない子どもに「サンタさんがこないよ!」と言ったり、片付けをしない子どもに「ごはん抜きにするよ!」と叱ったりするのも一種の脅しと言えるでしょう。言うことを聞かない子どもに対し、「もう知らない!」などと言うのも、「○○をしないと見捨てるよ」というメッセージが含まれていると考えると、脅しと言えるかもしれません。

こうした言葉の中には子どもの心に深い傷をつけてしまうものもありそうです。「子どものために」と思って放つ言葉が、子どもを傷つける「脅し」になっていないか、しっかりと見極める必要がありそうです。

「いい子症候群」とは?どんなお子さまに当てはまるの?


「いい子症候群」という言葉を聞いたとき、みなさんはどのようなお子さまを想像しますか?いい子」とありますから、「やさしくて思いやりのある子?」と思うかたもいるでしょう。また、「症候群」という言葉から「大丈夫かな?」と少し心配な気持ちになるかたもいるかもしれません。では、「いい子症候群」とはどのようなお子さまのことなのでしょうか。15年以上保育業務に携わってきた保育士がご説明します。
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「いい子症候群」とは?

「いい子症候群」とは、保護者のかたが思い描くような「いい子」でいようとするお子さまのことです。お子さまはいい子でいようとして、自分の気持ちを抑えてしまうことがあります。また、「パパやママに喜んでほしい、認めてもらいたい」といった気持ちから保護者のかたの言う通りにしか行動できず、自分の意思をもてなくなってしまうこともあるでしょう。「いい子症候群」のお子さまはこれらの積み重ねによって、トラブルの回避方法がわからないまま成長してしまったり、コミュニケーション力が低下してしまったりする可能性があります。

また、「いい子症候群」のお子さまは保護者のかたと一緒にいるときに「言うことを聞くいい子」でい続けようとするあまり、保護者のかたの目の届かない場所ではたまったストレスをよくない方法で発散しようとすることもあります。例えば家の外ではいじめる側になってしまったり、幼稚園や学校などの先生の言うことを聞こうとしなくなったりといったことが行動として現れる場合もあるようです。
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「いい子症候群」かも? チェックしたいポイント3つ

以下では「いい子症候群」になるかもしれない、あるいはなっているかもしれないことを確認できるチェックポイントをご紹介します。
もしお子さまに当てはまる言動があったら、保護者のかた自身の言動に気をつけていく必要があるかもしれません。ただし当てはまることがあるからといって、育児に自信をなくす必要はありません。このチェックはよい方向へ進んでいくためのものと考えてください。チェックしたことをきっかけに、保護者のかたがお子さまの兆候や保護者のかた自身の言動について気づけることが重要です。

◆【ポイント1】保護者のかたの指示がないと不安なお子さま
何か選択をしなければならない場面で、お子さまが保護者のかたの顔色を見るようなことはありませんか?「何を選んでいいのかわからない」と思っていたり「“こうしたい”という希望はあるけれど、それを言うと叱られてしまうかもしれないからパパやママに選択してほしい」と思っていたりする場合があるかもしれません。また、保護者のかたの指示で行動を決められてきたお子さまは自分で考えることなく、言動が受け身になりがちです。

◆【ポイント2】感情表現が乏しい、自己主張することが苦手なお子さま
欲しいものを主張して駄々をこねることがない、泣いてぐずることがないなど、お子さまが子どもらしい感情を素直に表現しなかったということはありませんか? 実際に欲しいものがないという場合もありますが、「本当の気持ちを言ったらパパやママの意思に反してしまう」と考え、素直な気持ちを口に出せなくなっているかもしれません。

◆【ポイント3】反抗期がなかったお子さま
保護者のかたが困ることがないほど、お子さまに反抗期がなかったということはありませんか?保護者のかたからすると手のかからないとてもいい子に感じるかもしれませんが、反抗するということは自分の意思をもち成長していくということです。従ってそれがなかったということは、自分の意思をがまんして過ごしていたという抑圧された感情をもっているかもしれません。また抑圧された感情は、「自分の気持ちは言っても無駄だから言わない」など、「人に認めてもらえない」という気持ちを増幅させます。そのため、そういった気持ちをもったまま失敗を経験すると深く落ち込んでしまい、前向きになるのが難しくなってしまうことがあるでしょう。

お子さまが「いい子症候群」になってしまう理由

例えばお子さまがどんなところでも走り回ってしまうというとき、お子さまにどのように声をかけていますか? 思わず「いい子にしなさい」「言うことを聞きなさい!」などと強めに何度も言ったり、ときには強い口調で「なんでいい子にできないの?」「なんで言ったことができないの?」と怒ってしまうなど、保護者のかたの気持ちを押しつけようとしてしまうことがあるかもしれません。同世代のお子さまと一緒に過ごす場面ではどうでしょう。自分のお子さまだけができないことがあったとき、「なんでうちの子だけできないの」という残念な気持ちを顔に出してしまうということはありませんか? また、お子さまが小さかった頃、ひとりで上手に洋服を脱げたときや靴を履けたときなど、できるようになって当たり前と思い、ほめなかった経験はないでしょうか。

このように、ルールを重要視し過ぎて保護者のかたの理想を押しつけてしまうことが多く、お子さまの気持ちを理解しないことがあると、お子さまは「いい子症候群」になりがちです。また、お子さまをほめない、お子さまが関心のあることに興味をもてない、お子さまよりも保護者のかた自身の気持ちを優先に考えてしまうことが多いなど、お子さまの気持ちを無視した行動をとってしまうことがある場合にも、お子さまを「いい子症候群」にしてしまいがちです。.

お子さまの気持ちを尊重しよう!

保護者のかたはつい、大人の目線でものを見たり考えたりしたりしてしまうかと思います。とはいえ、お子さまが「いい子症候群」にならないようにするためには、保護者のかたがお子さまと同じ目線に立ち、お子さまの気持ちを理解して向き合っていくということが重要です。お子さまはひとりの独立した個人であることを理解しましょう。何がしたいのか、どんな気持ちなのかなど、お子さまの本音を確認することが大切です。

そしてお子さまがどんなことを言っても、きちんと受け止めてあげましょう。これはお子さまの言いなりになることとは違います。どんな気持ちで何を思ったのかを理解してあげることが重要です。その気持ちを理解したうえで、さらに社会的ルールを踏まえた気持ちなど、成長した気持ちが必要だと感じたときは、そのことを説明し、理由を伝えてあげてください。

また選択しなければならないことがある場面では「子どもだから」という理由で保護者のかたが決めるのではなく、お子さまが自分で選択する機会をきちんと与えてあげるようにしましょう。その積み重ねは成長とともに「自分は認めてもらった」という自信や責任感へとつながるはずです。このように、「いい子症候群」は保護者のかたがお子さまの気持ちを尊重し理解することで回避できると言えます。お子さまが生まれたとき「おなかが空いた」「お尻が気持ち悪い」「眠い」と泣くのは、意思表示をしている証拠です。

それから成長するにつれて、さらに自分自身の意思を言葉や行動で表現するようになります。そうして自分の意思を表現していくことで、他人とのコミュニケーションの仕方を覚えたり、自分の発言に責任をもったり、行動に自信をもったりしていくのです。 保護者のかたも、お子さまはそうやって大人になっていくのだと考え、できるだけ考えを尊重し見守ってあげましょう。

いつまで川の字で寝る?幼少期の寝かたが心の育ちに影響する

お子さまは保護者のかたと一緒に寝ていますか? それとも家族別々ですか? 実は、幼少期の寝かた(就寝形態)は、お子さまの発達や親子関係に大きな影響を及ぼすそうです。1984(昭和59)年から20年余り、5,000件以上も日本の家族がどう寝ているか調査してきた、教育学博士の篠田有子先生にお話を伺いました。

3~4歳までは添い寝OK!

日本では、古くから添い寝をする文化があり、現在も多くのご家庭で親子の添い寝が行われています。幼少期の添い寝というのは、親子の信頼関係を築くために、非常によい方法だといえます。皮膚接触はもちろん、寝息も聞こえ、匂いも嗅ぐことのできる距離ですから、全身のあらゆる感覚神経で親の愛情を感じ取り、安心感を得られるのです。親から愛されているという実感は、お子さまの感覚器官の発達を促し、知的能力を開花させるためにもとても大切です。また、「自分は親から愛されているんだ」という実感こそ、さまざまなことに関心を持って学ぼうという意欲につながりますし、成長してからどんな困難にあっても自分を信じて乗り越えていこう、生き抜こうとするパワーの源になります。

近年、欧米式に赤ちゃんのころから保護者とは別室で寝かせるかたもいるようですが、日本のご家庭で行う場合には、習慣も考え方も異なるため、保護者との接触不足が心配です。欧米の場合は、いくつになってもハグしたり、キスしたりして愛情表現をする習慣がありますが、年齢が上がるにつれスキンシップが徐々に減っていく日本では、愛情伝達が不足しがちだからです。乳幼児期にスキンシップが足りないと、精神的な落ち着きが育たず、反抗的になったり、なかなか自立できなかったりする心配もあります。3~4歳くらいまでは、ぜひ安心・信頼が育つ添い寝をおすすめしたいと思います。

お子さまの自立を促すのは母親中心の川の字

添い寝というとお子さま中心の川の字で寝られるかたが多いと思いますが、5,000件以上の家族の寝かたを調べたデータとその統計学的な分析から、お子さまの自立を考えた際におすすめなのは、母親中心の川の字です。では、両者を調査してわかった心の育ち方の傾向を見てみましょう。

1)母親中央型……母親中心の川の字
このタイプで寝ているお子さまは、母親の隣に寝て十分なスキンシップが得られ、安心や信頼の心が育ちます。一方、離れて寝る父親を母親とは違った存在として認識します。母親とは密着し、父親とは間接的に接触することで、依存と自立のバランスのとれた情緒的に安定したお子さまが育ちます。母親中央型の家族は、お子さまの自立を見守るやや厳しい父親と、父子の関係を演出する母親がいて、川の字で寝ている間も夫婦は離れず信頼関係が保たれるので、きょうだいが2人、3人と増えていくのにしたがって、またお子さまの成長に合わせて、ひとり寝やきょうだい寝へ移行するのもスムーズです。

2)子ども中央型……子ども中心の川の字
最近ますます増える傾向にあるのが子ども中央型です。育児に積極的に参加する「イクメン」が増えていることが影響しているのだと思います。このタイプの場合、お子さまは両親の隣に接して寝ますから、十二分にスキンシップを経験し、安心や信頼の心が育ちます。ただ、このご家族は父母ともに子どもとの一体感が強く過保護気味なので父性的なしつけが作用しにくく、お子さまは自己中心的になりがちです。ご両親は早目の子離れを心がけてください。

母親と子どもが添い寝をして。父親だけ別室に寝るというご家庭もあるかもしれませんが、この場合、お子さまは父性的な関わりを受けにくく、情緒は不安定で社会性も未熟な傾向があります。これらは、あくまで調査によって比較的多く見られた傾向ですが、お仕事やさまざまな背景からどちらかの親としか一緒に寝られないという場合は、就寝時以外に父親や母親(もしくはそうした役割を果たす親類や周囲の大人)との関わりを重視してあげたいですね。たとえば、夜勤が多いご家庭では、「お父さん(お母さん)はお仕事をいつもがんばっているよ」と伝える、そしてお休みの日にたっぷりと遊んであげるなどするとよいでしょう。

子に悪影響を与えるママの服の色にはあの色が多かった!?

「例えば、パジャマの上にちょっと何か羽織らせて、連れ出してしまうことはありませんか? 大人はパジャマで外に出ることを恥ずかしいことだと知っていますが、子どもは知らないので、羽織ったものを外で脱いだり、帰ってそのまま寝たりします。すると、家の中と外の境界線がなくなってしまうのです」(水谷さん 以下同)

子どもに対して「公の場」とはどういうものか口で説明するのは難しいもの。「他人に迷惑をかけていないのに、なぜいけないの?」と疑問がわく子もいる。「中と外の境界線がなくなると、大きくなってから、電車の中で化粧することも『誰にも迷惑かけていないのに何が悪いの?』と思うようになるかもしれません。確かに、騒音もニオイも発していいかもしれませんが、公の場である電車で化粧をするのは本来恥ずかしいことですよね」

「恥ずかしさ」は育ち方によって大きく異なり、言葉で説明するのは難しいもの。それだけに、子どもの頃にきちんと教えていく必要があるということだ。また、服の状態もそうした「恥ずかしさ」に影響を与えるという。

「家の中で油断してしまうのは仕方ないにしても、日頃から毛玉や擦り切れを平気でそのままにしていると、どうしても外に出るときにも普段からの気のゆるみが出てしまいがち。保育園や幼稚園の参観日でもタイツのかかとの毛玉や靴下の擦り切れをそのままにしたりしていませんか? 外でもそうした状態が当たり前になってしまうと、子どもはそういった状態でもいいんだと思ってしまいます。『アイロンをかける』『毛玉をとる』など、ちょっとした手入れや、丁寧な着方をするだけで、子どもの家の外に対する意識が変わります」

「例えば、パジャマの上にちょっと何か羽織らせて、連れ出してしまうことはありませんか? 大人はパジャマで外に出ることを恥ずかしいことだと知っていますが、子どもは知らないので、羽織ったものを外で脱いだり、帰ってそのまま寝たりします。すると、家の中と外の境界線がなくなってしまうのです」(水谷さん 以下同)

子どもに対して「公の場」とはどういうものか口で説明するのは難しいもの。「他人に迷惑をかけていないのに、なぜいけないの?」と疑問がわく子もいる。「中と外の境界線がなくなると、大きくなってから、電車の中で化粧することも『誰にも迷惑かけていないのに何が悪いの?』と思うようになるかもしれません。確かに、騒音もニオイも発していいかもしれませんが、公の場である電車で化粧をするのは本来恥ずかしいことですよね」

「恥ずかしさ」は育ち方によって大きく異なり、言葉で説明するのは難しいもの。それだけに、子どもの頃にきちんと教えていく必要があるということだ。また、服の状態もそうした「恥ずかしさ」に影響を与えるという。

「家の中で油断してしまうのは仕方ないにしても、日頃から毛玉や擦り切れを平気でそのままにしていると、どうしても外に出るときにも普段からの気のゆるみが出てしまいがち。保育園や幼稚園の参観日でもタイツのかかとの毛玉や靴下の擦り切れをそのままにしたりしていませんか? 外でもそうした状態が当たり前になってしまうと、子どもはそういった状態でもいいんだと思ってしまいます。『アイロンをかける』『毛玉をとる』など、ちょっとした手入れや、丁寧な着方をするだけで、子どもの家の外に対する意識が変わります」 滑り台で遊ぶ子どもと親

●子に悪影響を与えるママの服の色は、黒やグレーが多い!?
ところで、子どもがママに積極的に話すか話さないかも、ママの服装による影響があるのだとか。『子どもが保育園や幼稚園のことを話してくれない』と悩むママは多くいます。そうした悩みを抱えるママたちに共通するのは、みなさん黒やグレーなどの服を着ていることなのです」

黒やグレーは落ち着いた印象を与えるのに、どうしてそれが親子の会話の有無に影響するの?

「特に黒は、人に威圧感を与える色です。子どもからすれば、威圧感や冷たさのある黒やグレーだと話しかけづらい。そのため、できればママの顔が明るく見える暖色系を着ると、話しかけやすい印象になります」ちなみに、色彩学の専門家・野村順一氏によると、赤ちゃんの好きな色は1位が黄色、2位が白、3位がピンクだとか。逆に、嫌いなのは青や紫などの寒色系で、もっとも嫌いなのが黒だそう。

自分の好きな服で過ごすのもママにとっての楽しみのひとつ。自分の「好き」は最優先しつつも、ときには自分の服装が子に与える影響について考えてみたり、子どもが好む色を部分的に取り入れてみたりするのも大切なことなのかも?

子どもに罵声「豊田真由子議員」的な母親

豊田真由子衆院議員の罵声に対し「もしかして、自分も?」とおびえる女性がいる。特に子育て中の母親たちは「なんで言うことを聞かないの!」とキレた結果、子どもを萎縮させることになり、自己嫌悪を抱きがちだ。噴き出す怒りをどうコントロールすればいいのか。ムック『プレジデントFamily 日本一わかりやすい小学校受験大百科 2018完全保存版』で、アンガーマネジメントについて取材した担当編集者が解説する――。

■子どもに罵声「私は『このハゲーー!!』の豊田議員と同じ?」

男性秘書への暴言暴行で、自民党を離党した豊田真由子衆院議員。

「ハゲーーー」「違うだろーーーー!」。ドカドカッ(蹴る音)

『週刊新潮』(6月29日号)が記事とともに公開した音声を聞いて、罵声の風圧(?)の強さに驚いた人は多いだろう。特に男性は、「あれはひどい」「怖すぎる」とおびえているかもしれない。

私は男性とは違う意味でおびえた。

自分だって、子どもに怒っている時……もっと正直にいえば、キレてしまっている時、程度の差はあるにしろ(と願いたい)、似たようなものかもしれない、と。

バイオリニストの高嶋ちさ子さんは、母親から「次はあなたよ」と指摘されたと自身のブログに書いている。ふだんから「キレキャラ」で鳴らしている高嶋さんだから、「巻き込み事故」としながらも、「人のふり見て、我がふり直そう」と自戒した。高嶋さんだけでなく、子どもを怒りすぎてしまったと悔いたことのある母親なら、豊田議員の言動はさすがに行き過ぎと思ったとしても、わが身を振り返って、一抹の気まずさ、申し訳なさを感じた人もいるのではないだろうか。

怒りをコンとロールできない人は人間関係を破壊する怒りのコントロール(アンガーマネジメント)は、社会生活を営むうえで大切なスキルだ。これがうまくできないと、職場や家庭の人間関係を決定的に破壊し、積み上げてきたものも水の泡となる。豊田議員もプロフィールを見れば、勉強や仕事に励んできた姿が浮かぶ。やったことを見れば同情の余地はないが、同性として残念な気持ちがぬぐえない。

だからこそ、人は怒りをコントロールしたいとアンガーマネジメントに注目するのだろう。書店にはノウハウを紹介する本や雑誌がたくさん並んでいる。

■「大切なのは、怒りを否定してはいけないこと」

取り扱いに苦労する怒りという感情。どうすれば上手にコントロールできるのだろうか。

「怒らない魔法のような方法はない。大切なのは、怒りを否定しないこと」

精神科医の片田珠美先生はそう語る。

プレジデントFamily編集部では、別冊ムック『日本一わかりやすい小学校受験大百科 2018完全保存版』のなかで、「わかっているけど怒ってしまう人のために お受験中の母が絶対叱らないための10の方法」というアンガーマネジメントの特集を組み、片田先生を取材した。

小学校受験は「わが子によりよい教育を与えたい」という親の思いから始めることがほとんどだ。だが、幼児を相手にさまざまな課題を教えるのは難しいため、ついキレてしまう。萎縮するわが子を見て、なんで怒ってしまうのだろうと悔やむお母さんがたくさんいるのだ。

この取材で最初に片田先生に言われたのが、上記の「大切なのは、怒りを否定しないこと」という言葉だった。

子どもにキレる人は「母子一体感が強すぎる」「怒りとは、『自分にはうまくいっていないことがある』『問題がある』という大切なサインです。それを無理に抑え込んだり、気づかぬふりをしたりすると、いつしか爆発してしまう。この爆発を防ぐには、自分の中にある怒りを認めて、その理由と真摯に向き合うことが大切です。逆説的ですが、『怒り』を大切にすることで、表出方法をコントロールできるようになるのです」(片田先生)

「怒りを大切にする」といっても、もちろん、豊田議員のように感情を野放図にぶちまけることではない。自分は怒っている。マグマのような感情が湧き出ている。まず、自分が怒っていることに気づいて、認める。そして、湧き上がってくる怒りの原因は何なのかを考えて、本質的な問題解決に取り組むことをいう。

「たとえば、母親が子どもに必要以上にキレてしまうのは、自分の思い通りにならないことに対するいら立ちです。子どもを思い通りにしたいと考える深層心理には強すぎる母子一体感があります」

母子一体感とは、文字通り子どもと自分が一心同体のように感じる心理だ。子どもがまだ小さく、親の世話を必要としている時期に、母子がこのような心理状態になるのは、ある意味、自然なことである。しかし、その度が過ぎると、子どもにも意思があるということを忘れてしまう。

「特に、高学歴でバリバリのキャリアウーマンのようなお母さんは、子どもができない理由がわかりません。子どもの失敗が自分の経歴に傷をつけるように感じ、怒ってしまう。逆に劣等感があって、子どもで挽回したいと思っている親は、子どもへの要求が過度になりがちです。もし、心当たりがあったら、怒りの原因は強すぎる母子一体感にある可能性が高い。まずは、『子どもは自分とは別人格』と認めることが第一歩。こう思えるようになるだけで、かなり冷静になれるはずです」

■原因を理解するだけで、怒りはかなり鎮火できる

怒りの本質に向き合うと、見えてくるのは自分の未熟さや身勝手さだ。

ヒステリックに声を荒立てるのは、自分の思い通りにしようと子どもを脅しているにすぎないとわかる。わかれば、申し訳ないという気持ちになる。片田先生は言う。

「自分が何に怒っているのか、きちんと理解できるだけで暴発はかなりの部分で防げるのです。逆に言うと、表面的には穏やかに見えるけど内心は怒っているというタイプの人も、無意識に自分の怒りから目をそらしているので、同様に問題を抱えやすい。怒りが頭痛や吐き気などの身体症状として出ます。あるいは、意図しているのか、いないのかはわかりませんが、やるべきことをしないとか、相手が困るようなミスをするという形で怒りを出すこともあります。こうした方法も人間関係を壊し、結局自分に返ってきます」

「ごめん、ママ、かなり怒ってる。

ぶち切れて鬼になると思う」豊田議員がキレたのは、元秘書の男性が必要な資料を用意しなかったり、バースデーカードの宛先を誤って送ったりしたことが原因だったと伝えられている。もしかしたら、こうしたミスも本当は元秘書の抑え込まれた怒りによって、起こったことかもしれない。いずれにしても、豊田議員が自分の「怒り」に真摯に向き合って我が身を振り返り、罵倒された相手の「怒り」に気づいたりすることができれば、このようなことにはならなかったのではないかと思う。

私は片田先生への取材直後、深く反省した。ところが、少し時間がたち、子どもが言うことを聞いてくれない状況が訪れると、相変わらず怒ってしまう。カッとなってしまう。自己嫌悪してしまうが、それでも以前よりは、怒りを意識できるようになったと思う。次のように予告できるようになったからだ。

「ごめん、ママ、いま、かなり怒ってきている。あと3回言っても聞いてくれなかったら、ぶち切れて鬼になると思う」

すると、「鬼は勘弁」とそそくさと動いてくれる子どもたちだ。

今回取材した特集ページ「わかっているけど怒ってしまう人のために お受験中の母が絶対叱らないための10の方法」では、片田先生のほかに幼児教室のメリーランド教育研究所の大野啓子所長に話を伺った。「怒りを上手にコントロールできた親は、小学校受験で合格を引き寄せられる」と大野所長。理想論でない、使えるテクニック満載だ。

ぜひ、お手にとってご覧いただきたい。
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片田珠美さん
精神科医。大阪大学医学部卒業後、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス・パリ第8大学でラカン派の精神分析を学び、DEA(専門研究課程修了証書)取得。『他人を攻撃せずにはいられない人』『なぜ、「怒る」のをやめられないのか 「怒り恐怖症」と受動的攻撃』など著書多数。
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(プレジデントFamily編集部 森下 和海)

叱らずどんな親でも出来る!わが子を「自分からやる子」にするためのテクニック

親が子どもに対して持つ願望と言えば「約束したことは守って欲しい」「自ら気付いて行動して欲しい」「良い行動を身に付けて欲しい」ですが、それら全てを叱らずとも自らしてくれるようになれば、そんな嬉しいことはありませんよね。子どもの自主性を育てるためには、子ども自身の力だけでは足りず、親の力、つまり親子関係が重要だと言われています。

では、どんな子どもとの関わりが子どもの自主性を育てるのか。今回は、奥田健次著『叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本』を参考に、子どもの自主性を育てるためのちょっとしたテクニックをご紹介したいと思います。このテクニックはどんな親でも叱らず出来るものです。子どもに自主性を身に付けるために、どうすればよいか悩むママ達の参考になればと思います。

約束事は積極的に作らない!守って当たり前!

毎日学校から持ち帰る宿題や、習い事の宿題など、親としてはおやつや遊びの前に済ませて欲しいと思うことがたくさんあるものです。そんな親の願望を押し付けるかのように「宿題は遊びの前に済ませる」といった約束事を子どもとの間に作っている家庭は多いですよね。子どもが約束をちゃんと守った時は大袈裟に褒めたくもなりますが、約束事とは本来、守って当たり前のものです。

約束を守ったからといって褒めていると、褒めることが次第に少なくなり、守らなかった時だけ叱るようになってしまいます。それはまさに警察の取り調べと同じようなものですから、そうならないためには、守った守らなかったのコミュニケーションを繰り返すのではなく、ちゃんと出来たことを見逃さず、気づいて認めてあげることです。

そして、同書の中で奥田さんは、わが子の成長や自立を促すためには「ルールが必要」「ちゃんとやらせる経験が大事」だとする親の考えこそが、わが子を「横ばい人間」にするとも指摘しています。約束事に対する子どもの行動について厳しく叱っていると「約束したことさえちゃんとやっていれば叱られない」という考えが根付き、それが習慣化されてしまうと、言われたことしかやらなくなり、合格ラインギリギリのことだけやって叱られることを回避するような「横ばい人間」に。

叱られることを避けるために行動しているのか、それともその行動自体が楽しくて行動をしているのかの違いが、現在を含め将来の子どもの行動を大きく変えます。ですから、約束事は守って当たり前。約束事は積極的には作らず、横ばい人間にならないよう、子ども自らの行動を信じ、出来たことに対して認めてあげる姿勢が大切ですね。「なんで出来ないの?」ではなく「じゃあ、どうしたらいい?」

子どもが何度言っても出来ない時、どうしても口にしたくなるのが「何で出来ないの?」ですが、子どもは「何で?」と言われ続けても何でなのか分かりませんし、言われ続けることによって変わりもしません。子どもの行動を変えたければ、具体的な行動を示すことが大切です。「じゃあ、どうしたらいい?」と問いかければ、子ども自身も「こうだったら出来るのではないか」と考えますし、親からも「じゃあこうしてみようか!」と具体的な提案を打ち出してみたら子どもも「出来るかもしれない」と納得するかもしれません。子どもが出来そうな行動を具体的に示すことが、子どもの自主性を育むポイントです。

良い行いは教えるものではない!自分で身に付けるもの

子どもに良い行いを身に付けさせるために「教えよう」と考える親は多いですが、本来、良い行いは教えるものではなく、自ら身に付けるものです。教えて指示をしてやらせてしまうこと自体が子どもの自主性を奪ってしまうことになります。自ら考え行動したことに対して親から本気で褒めてもらえば、喜びを感じ、満足感や充実感を得て育っていくため、そうして育った子どもは、大人になってからも自主的に行動し、ぐんぐん伸びていくものです。ですから、子どもの自主性を育むためにも、良い行いは「教える」のではないことを意識しましょう。

アメとムチではなく、アメとアメなしが良い!

子育てには「アメとムチ」が必要だと考えがちですが、アメだけでは勿論ダメですし、ムチだけでも子どもはモチベーションが上がりませんから、子どもの自主性を育むことには繋がりません。「アメとムチではなく、アメとアメなし」とは、つまり叱ってはいけないということ。そのかわりに、アメを失うという経験をさせるということです。出来なかった時は「ダメじゃないの!」と頭ごなしに厳しく叱るのではなく、「残念だったね」とひと声掛ければ、子どもは喪失感を抱えます。つまり「楽しみをもらいそびれた、残念、悔しい!」という経験をさせることが、次の行動を変え、自主性を育むことに繋がるのです。

まとめ

このように、子どもの自主性を育むことと、親子関係とは密接な関係があることが分かります。出来ない子どもにイライラし、叱ってばかりいても子どもには何も響きませんし、子どもの成長にとって何もプラスにはなりません。また叱る行為は、叱る側も叱られる側も良い気はしませんから、叱るだけ損だということです。叱りなしで、子どもの自主性を育む環境づくりを意識してみませんか?

生後1か月で突然の発熱。予備知識もかかりつけもなくて、慌てて病院探し!

長男がまだ1カ月の赤ちゃんだった時に始めての高熱を出しました。

毎朝、体温を計っていて、平熱はだいたい37.0度です。

夕飯後に何となく長男の体が熱いなと思って体温を計ってみると、38度でびっくりしました。

生まれたばかりの新生児は、お母さんから免疫をもらっていて風邪などはひかないよと聞いていたので、熱を出すなんて思ってもいなかったし、こんな小さいのに熱が出て大丈夫なんだろうかと不安で仕方ありませんでした。

時計を見ると18時50分を過ぎており、開いている病院がないか慌てて探して1件見つけ病院に電話をし、診察してもらうことにしました。

こんな時にかかりつけがないと、どこにいけばよいのかから探さないといけなくて不安になりますね。

この病院に行けないと、夜間救急に走らないといけなくなるので焦っていました。


病院で熱を再度計ってもらうと38.6度、さらに上がっていて不安が増していきます。

診察では、胸の音を聞いたり喉をみたり触診があり、問題がなかったため血液検査もしました。

すぐに検査をしっかりしてくれると安心します。

医師の話ではやはり、「新生児~3カ月位の赤ちゃんはほとんど熱を出すことはないんだけどな」ということでした。

結局、血液検査でも原因は見当たらず点滴をしてもらって様子をみて、家に帰るように言われそのまま帰宅しましたが、その夜はずっと高熱が続いていて、熱で何かどこかが悪くなったらどうしようと不安でたまらなかったことを覚えています。

ほとんどの場合は問題がないそうですが、中には中耳炎や扁桃腺の腫れ、肺炎などの可能性もあるので、安易には判断しないで高熱の場合は受診してくださいねという事を医師から言われました。

赤ちゃんは体温調節が未熟なので、服装に気をつけて着せすぎないようにし、親が体温調節をしてあげてくださいということ、そして水分不足でも熱が出る事があるということを教わりました。

ぐったりしていたり、哺乳の力が弱く元気がないような状態でないかよくみてあげてくださいとのこと。

大人の感じ方と赤ちゃんの感じ方は違うので、その子なりの判断の基準を考えておかなければならないと思いました。


初めての育児で、初めての熱、家に夫もおらず一人だったので冷静になる事が出来ていなくて赤ちゃんの様子までは判断できていませんでした。

後から振り返ると、熱はありましたがおっぱいはよく飲みぐったりとはしていなかったと思います。

まずはしっかり様子を観察する事が大切だと思いました。

翌日には熱も下がり、赤ちゃんの機嫌もとても良かったので再度の受診はなし。

いざという時に慌てる事がないように、かかりつけの病院を決めておくこと、そして最低限の知識を持っておくことが重要だと感じました。

著者:ちぃたん
年齢:37歳
子どもの年齢:2歳7カ月と2カ月

1男1女のママです。大学で音楽を専門に学び、結婚前までは教員として子どもたちに指導してきました。現在は長男にピアノを教えています。妹も生まれ、楽しく育児しています。趣味はブログ、料理、パン作り、子どもとのお散歩。最近は長男がお料理を手伝ってくれるようになり、ますます楽しくなってきました。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

【てぃ先生に聞く】園の先生に学ぶ! 子どもの心のつかみ方

Twitterや書籍が話題のイケメン保育士・てぃ先生の連載企画! 全国のパパママから寄せられた子育ての悩みにズバリお答えいただきます。第4回は「幼稚園・保育園の方針や先生」に関する質問にお答えいただきます。今回は後編として、「先生に見習いたいこと」をテーマに、子どものハートをつかんで離さない、先生たちの秘訣に迫ります。

ちびっこギャングをまとめるには最高の仲間になれ!

質問1
保育園に通う年齢がいちばん大変だと思うのですが、先生たちはどうやって、あのギャングたちの心をつかんでまとめているのでしょうか。
(翔悠ママさん/10歳男の子、5歳男の子のママ)

■てぃ先生からのアドバイス

僕の場合、「先生」というより「仲間」、「仲のいいグループのまとめ役」みたいな感覚で接しています。例えば、お散歩に出かけるときは「ハイ、並んで~!」と指示するのではなく、「よし、いくぞ~!!」とみんなの気分を高める声かけをする。規律やルールを守らせようとするより、まず自分を好きになってもらう。すると自然と子どもたちがついてくるんです。

仮に先生ひとりで20人の子どもをまとめたいとき、トップダウンで指示しても子ども一人ひとりをフォローするのは大変ですから一向にまとまりません。でも、子どもたちがその先生に興味をもっていれば、それぞれの視線が先生に注がれていれば、ひと声で全員の気持ちをまとめられます。子どもに「先生、好き」と思ってもらうのが一番なんです。

そのためには、子どもとの共通点を日々見つけて接することが大事。好きな色が同じとか、好きな遊びが一緒とか。同じことで楽しめて、同じことで喜んでくれる大人が子どもは大好きです。担任していた3歳の男の子は戦隊ヒーローが大好き。役になりきって誰彼かまわず殴ったり蹴ったり、大騒ぎでした。さすがにほかの園児がケガをしては困るので、僕もヒーローに変身。「やめるんだ! みんなのことを叩くのは!! これ以上やると許さないぞ!」なんてなりきって制止していました。

場合にもよりますが、普通に「ダメだよ」というより、このように伝えた方が効果てきめん。遠回りのようで、実は一番の近道になるかも。

苦手なことでも子どもと一緒に楽しめばOK

質問2
運動会やお遊戯会で行われるダンスのレベルが高くて驚いています。「ママもやろう!」と誘われますが…。先生たちは歌やダンスの練習もしているんですか?
(たまママさん/9歳女の子、5歳女の子のママ)

■てぃ先生からのアドバイス

ハイ、しています。子どもたちが帰ったあとに先生みんなで練習したり、家で自主練をしたり。でも、あくまで子どもたちのお見本になる程度。歌やダンスが得意ではない先生もたくさんいます。僕だってそう!最近では「PPAP」や「恋ダンス」も頑張りましたねえ…。子どもには難しい振りもあるのでアレンジしながら。園児に映像を観せて「ここはできそうにないから、こんなふうに簡単にする?」「いいね、いいね~!」なんて盛り上がりながら振り付けをしました。子どもも自分で考えながら練習するので飲み込みが早かったです。

たまママさんのお子さんも、ママに完璧なダンスを求めているわけではなく、「園ですっごく面白かったから、ママにも知ってほしい!」と楽しい時間を共有したいのだと思います。ぜひ、一緒に踊ってあげてくださいね。

子ども目線で接すれば気持ちは通じ合う

どちらのアドバイスにも、子どもと同じ目線で物事を楽しむ先生の姿勢を感じます。子どもへの接し方に困ったとき、すぐに実践できそうですね。次回は「習い事・しつけ、ママ友・周囲の価値観とのズレ」に関する質問にお答えいただきます。お楽しみに!

「帰りたくない」のグズリを対処!一発で子どもを納得させる魔法の言葉4選

子供と一緒に公園やお友達の家に遊びに行くと、ほぼ必ずと言っていいほどママが悩まされてしまうことがありますよね。

「そろそろ帰るよ~」のママの呼びかけに対して「やだ!」の一点張りの子供。毎回帰宅までが大変…と頭を悩ませているママは多いのではないでしょうか。

今回はそんなママのために一発で納得させるセリフについて紹介!次のお出かけ前にチェックしておきましょう!

1.「ここにお泊りする?」

帰るよ~の一言の後に「やだ」といわれた時の効果的なセリフの一つ。「ここにお泊りする?」というもの。

意外にも「お泊りする?」の問いかけに「うん」と答える子どもは少ないのです。やっぱり遊びたい気持ちよりも、ママと一緒が良いという気持ちが強いのが子供。

「もし、うんって言われちゃったらどうしよう…」と不安を感じてしまうかもしれませんが、ぜひ思い切って聞いてみましょう。

「一人でお泊りするぐらいならやっぱり帰る…」と渋々ながらも、帰宅に応じてくれるはずです。

この一言で子供の心が動いたら「〇〇と一緒に帰れて嬉しい」「離れなくてよかった!」と嬉しい気持ちをきちんと伝えてあげてくださいね。

しかし、間違っても怒ったように「じゃあ一人でお泊りしなさい!」なんて言ってはいけません。ママと離れてお泊りすることをイメージするだけでも子供にとっては十分寂しい気持ちを感じます。

ここで怒り任せに伝えてしまうと、子供はより一層悲しい気持ちになってしまうので注意しましょう。

2.「この後○○なのに」

次におすすめなのが「この後〇〇なのに」という帰宅後の予定を伝える一言です。

「この後お買い物して帰るのに、まだ遊んでいたら遅くなっちゃうなぁ」「今日の夕ご飯ハンバーグなのに作れないなぁ」など、子供が思わず「やっぱ帰る!」というような予定を立てておきましょう。

「今日は忙しいんだから早く帰ろうよ」「明日朝早いから帰ろう」などでは、漠然としているので、子供はなかなか理解することができません。そのため、具体的に「どこへ」「何をする」といった内容を伝えるのがおすすめです。

しかし、このセリフには注意点が一つあります。それが「モノで釣ってはいけない」ということ。

「帰ったらお菓子あげるのになぁ」「コンビニ寄って好きなもの買っていいのになぁ」などとモノで釣ってしまうと、今後「お菓子買ってくれないなら帰らない」なんてことになってしまいます。

これでは、今までの状況よりも深刻になってしまいますよね。なるべく、子供の興味を引くような予定にとどめ、お菓子やオモチャで釣るようなセリフは控えましょう。

3.「あと1回だけね」

公園や児童館などにいると、様々なおもちゃや遊具がありますよね。子供同士で楽し気に遊んでいることも多いでしょう。そんな中で「さあ帰るよ~」といっても「やだ」となるのは当然です。

何の前触れもなく、突然遊びを中断させられてしまうのは子供にとっては意外にも衝撃。そこでおすすめなのが「あと1回」といった具体的な数字を出すセリフです。

「そろそろ帰るからあと1回だけ遊んでおいで」と帰宅の雰囲気を事前に匂わせておくのがおすすめ。

もしくは、「帰るよ」に対する「やだ」の後に「じゃあ、あと1回ね」と遊ぶ時間を少しだけ遠洋させてあげるのもおすすめです。

どちらも子供にとっては「突然の帰宅」ではなくなり、「まだ少しだけ遊べる」という心の余裕が出てきます。

こうして子供に心と時間の余裕を持たせてあげることで、帰宅の意識をするようになり、意外にもその後スムーズに公園や児童館から出ることが出来ます。

他にも「あの時計の針が6を指したら帰ろうね」「あと5分だけ遊んでおいで」など、数字だけではなく「時間」を事前に伝えるのも効果的なので、子供に合った方法で帰宅を促してみましょう。

4.「約束したのになぁ」

これは、事前準備が必要になってしまいますが、帰宅を嫌がる子供のために「約束したのになぁ」と伝えるのもおすすめ。

「1時間だけって約束したのに。ママ悲しいなぁ」「お約束守れないなぁもう来られないなぁ」など、帰宅を拒否することが「約束を破る行為になる」ということを子供に理解させると、「じゃあ帰る…」と素直に応じてくれることが少なくありません。

事前に「今日は1時間遊んだら帰ろうね」「ママが帰るよーって言ったらちゃんと帰れる?」など、子供と「帰宅の拒否をしない」という約束を取り付けます。これがなくては使えないセリフなので、事前の約束を忘れないようにしましょう。

もちろん、約束が守れたら「嬉しい!ママとのお約束守れたね」とたくさん褒めてあげてくださいね。

まとめ

公園、お友達の家、児童館……。子供が楽しめる場所はたくさんあるものの、「行ったら最後。なかなか帰れない」と頭を抱えるママは少なくありません。

今回の記事ではそんなママのために、子供の帰宅を促すための魔法のセリフについて紹介しました。わが子に効き目のありそうなセリフはあったでしょうか?

毎回お出かけのたびに、帰宅を拒否され続けたら、ママもだんだんお出かけが辛くなってしまうもの。

泳ぎ方よりも●●が大事!子どもに教えておきたい溺れたときの3つの対処法

毎年夏を迎えると、後を絶たない溺死事故。海やプール、川遊びを楽しむはずが、悲しい事故へと結びつかないためにも、事前に正しい知識を知っておきたいと思いますよね。そこでここでは、「子どもが溺れたときの対応法」と、泳ぎ方を教える前に子どもに教えておきたい「溺れてしまったときの対処法」をご紹介します。

◆子どもに教えておきたい溺れたときの3つの対処法
溺れてしまったときは、パニックになって思うような行動がとれません。まずは冷静になることが大切です。そのためには次の3つのポイントを覚えておきましょう。

●1:あおむけで浮く
溺れてしまったときに一番大切なことは、「浮くこと」です。このとき、あおむけになって呼吸を確保するようにしてください。溺れてしまうと、つい自分自身の力で助かろうとしてもがいてしまいます。もがくことで体力を消耗し、鼻や口に水が入りさらに苦しくなります。もともと人間の身体は水に浮くようにできているので、浮力を使ってうまく水面に浮かび、助けがくるまで待つことが助かることへの一番の近道です。

●2:服は脱がない
また、着衣をしたまま水中に落ちた場合、慌てて服を脱ごうとすることもあるかもしれません。水難事故のうち、7割以上は服を着たままの状態です。無理に服を脱いで浮かび上がろうとすると体力を消耗し、体温が奪われてしまいます。また、衣服は水を含んで重くなるため、動こうとすると余計に沈んでしまいます。

最初のうちは服を脱ごうとしてもがくのではなく、服は脱がずにあおむけになって浮くようにしましょう。落ち着くことができた場合は服を脱ぎ、衣類に空気を含ませて浮き輪の代わりにしてお腹で抱えるようにすると、より浮きやすくなります。

●3:水中で静かに足を動かす
溺れるとパニックになり、身体が硬直してしまうこともありでしょう。溺れたときにバタ足やクロールをし、空中に足を出すと沈んでしまいます。溺れたときは水の上に手足を出し入れする動作は控え、水中でゆっくりと静かに足を動かすようにすることが大切です。
大事なことは「沈まずに浮くこと」です。浮くためにはもがくのではなく、水中で最小限の動きをすることが望まれます。

◆泳げる子どもほど要注意!
「うちの子は泳げるから大丈夫」という考えは危険です。泳ぎが苦手な子よりも泳ぎが得意な子どものほうが溺れてしまいやすいと言われています。これは、泳げる子ほど水に対しての恐怖心が少なく、足の立たない場所へもどんどん泳いでしまうことが原因です。

水流が激しくなっている場所や、遠く離れたことに気づいてはじめて大変な状況だとパニックになり、慌てて引き返そうとします。その間、足をつってしまったり、海であれば流されてしまったりする危険があります。泳げる子にほどよく言い聞かせましょう。

◆もしも子どもが溺れてしまったら…?
子どもを水のなかから引き上げたものの、ぐったりして意識がない場合はどう対応すればいいのか困ってしまいますよね。周りの人に助けを呼び、救急車を呼びましょう。そして、次の対応が望まれます。

・1:子どもを仰向けに寝かせる
・2:子どものあご先を持ち上げて気道を確保する
・3:子どもの鼻をつまんで口全体を覆い、1.5~2秒かけて人工呼吸を2回する
・4:人工呼吸のあとは、頸動脈で脈を確認する
・5:反応がなければ心臓マッサージを5回行う

心臓マッサージをするときは、子どもの胸の下半分に指2本を当て、2cmほど沈むよう強めに押すのがポイントです。これを心臓が動き出す、もしくは救急車が到着するまで続けてください。

◆泳ぎを教える前に「浮き方」を教えよう!
溺れたときは仰向きの状態で力を抜いて、手足を広げて浮かぶ「背浮き」が基本的なスタイルです。無理に顔を水面からあげたり、身体を曲げたり腕を振ったりすると腰が落ちて沈んでしまいます。クロールや平泳ぎといった泳ぎ方を子どもに教えるよりも先に、浮き方を教えることを優先しましょう。

「水は怖くない」「人間の身体は浮く」ということを教えることができれば、いざというときにも冷静に対処できるはずです。

参考:溺れたときの対応法
http://www.kodomo-care.net/accident/drown.html

監修:坂本忍(医師)

子どもの友だちを「家にあげない」主義のママ

子どもに「お友達とうちで遊びたい」と言われることはありませんか? そんなとき「うちはダメ」と家に上がらせないことをルールとしている家庭はどのくらいあるのでしょうか?

■外遊びが基本! よその家も自分の家も上がるべからず

子どもの友達を家に上がらせない主義だと言うママがいます。自分の子どももお友達の家に上がらないように言っているようです。みなさんはどうしていますか?

『基本的には外遊び。よそのお宅にも上がらないように言っている。特にお母さんがお留守の家には。でも、広場に小さい子が多い時間帯や、上級生がたくさんいて遊び場がないときにわが家に来たときは上げるよ』

『私もその子の親を知っていて、連絡が取れる子でないと上げない。あと、外から勝手に部屋を覗いて、あれこれ言った子は絶対に入れない、入れてもトイレだけって決めている』

『家中の部屋を渡り歩いて、押し入れやタンスを開けられて以来、みんな出入り禁止に。人の家と自分の家を比べてバカにしたり、言いふらす子どももいたりしてウンザリ!! うちの子たちにも、よその家に入らないように言っている』

■よその家でのマナーは、経験しないと身につかない

ここからは子どもの友だちが家に来ることを「良し」としているご家庭をご紹介します。他人の家でどう振る舞えば良いのかを知る機会をあえて作る、こんな考えのママもいるようです。

『うちは上が中学生でいつでも家で遊べる環境にしているけど、経験している子としていない子はすぐに分かる。大人だって、慣れない環境でとっさの行動ができないことだってあるのに』

『高学年になっても、自分の家と他人の家は違うことを分かっていない子がいるよね。自分の家にお友だちを招いて親に教えられたり、お友だちの家で注意されて学んだりするんだろうけど、そういう経験がない子や、注意されることもなかった子は気付きにくいんだと思う』

『子どもたちのために買った新築だから、上がってもらってOK。たくさんの友だちが家に来たけど「お母さんに、上がったらダメって言われているから内緒にしておいてね」っていう子は何人もいるよ』

マナーの悪い子には他人でも注意するというママもいました。良い意味でも悪い意味でも、お友だちを家に上げることで、それまで見えなかった交友を知る良い機会になるかもしれませんよ!

聞いてない!入園してわかった「保育園」理想と現実エピソード4つ

出典:https://www.shutterstock.com

6月になり、今年度から保育園に入園にされたお子さんも、やっと慣れ始めたことだと思います。小学生になるまでの長い期間、子どもが良い環境で過ごせるようにと、多くの保育園見学に行って、選りすぐりの園に入園したはずだったのに……。

「あれ……?」ママの方も2ヶ月経って一通りの流れがわかってきたからこそ出てきた、違和感ってありませんか?今日は、折角入れた保育園のはずだったのに「想像と違った!」という保育園の理想と現実エピソードをお伝えします。

そんなの聞いてない!転園を考えてしまう程、独特な保育園エピソード!

出典:https://www.shutterstock.com

(1)運動会にナゼ!? 大量の持ち寄り料理でビュッフェスタイルお昼ごはん
ビュッフェスタイルの50人前の料理を持ち寄って食べる……。楽しいとは思うけど前日から何時間も準備に追われます。 筆者のママ友はそれを、ディズニーランド症候群と読んでいます。ディズニーランド症候群とは、ディズニーランドに行くまでに「何乗ろう?」「何買おう?」と色々想像してワクワクしていても、実際に蓋を開けてみたら違った! ということらしいです。

ディズニーランドは入っても楽しいですが……。

(2)トイレトレーニングに全く協力的じゃない

2,3歳頃から、家でトイトレを始めるケースが多いと思いますが、平日子どもは保育園にいる時間の方が長いため、園で一緒に取り組んでくれないと全然進歩しない。いったいいつになったらオムツが取れるのか、先が思いやられる……。と、嘆いていました。

(3)オムツは持ち帰りか有料で捨ててもらう

オムツを捨ててもらえるのは当たり前じゃなく、保育園で捨ててもらうには別途料金が必要なところも。オムツを毎日持ち帰るのは大変だけど、毎月数1000円払って捨ててもらうのもなんだか惜しい気が……。

(4)夏祭り・七夕・講演会にお楽しみ会!?「親が出る場面が多い」

まだまだあります! 親子キャンプ、保育士体験、バザー・プール出しなど。毎月行事が多すぎて、有給をすぐに使い切ってしまう……。親も参加した方が、子どもにもきっと良いのは分かっているけど、現実も理解してほしい。

ここは幼稚園かッ!保育園なのに「親の出番多すぎない!?」問題

「保育園は本当に楽よね~」というのがママたちの一般的なイメージ。基本的に、保育園は共働き家庭のためにあるから、幼稚園のように頻繁に行事や親の役員決めなんかも無いはずです。それでもやはり、親の出番が多すぎる保育園も中にはあるようで「仕事しながらだと、こんなことできない! 出れない!」と悲鳴をあげるママ友もいます。

今は様々な特色の保育園があり、こだわりママにとっては魅力を感じる部分ももちろんあるはずです。自分に合った教育方針に感銘を受けて入園希望を出し、せっかく受かったというのに、仕事に集中できない環境だとなると、本末転倒な話になってしまいますよね。

以上のような「ちょっと理想と違った……」と悩んでいるママ友の話を聞きます。それでも例えば「英語教育に熱心」「音楽をたくさん教えてくれる」「自然豊かな園庭がある」などの、魅力があるから入園したのでしょうが、5年以上も同じ環境で生活をするとなると、その合わない点がかなり苦痛になりますよね。

子どもには最高の環境で生活させたいから、選りすぐりの保育園を探して入れたのに、入ってみて、理想とは違ったと悩んでいるママ。100%マッチすることって保育園に関わらず、ほとんどないのかもしれません。ママが自分の時間や仕事を後回しにしてでも、子どもに手をかけれるか、それとも今は普通に毎日預かってもらって仕事に集中したいか……。優先するものをまず考えて、今後のことを決めると良いと思います。

小学生の間で流行っている危険な“度胸だめし”。やめさせるにはどうすればいい?

■小学生の遊び方がエスカレートしている!

最近、ツイッターで、「3年生の女の子がわざとバイクの前に飛び出して来た」という投稿があり、大きな話題となりました。「走っている車やバイクの前に飛び出す」という度胸だめしが、小学生の間で流行っているらしいのです。危険極まりない行為をやりたくなる心理とは何なのか? そして、大人はそれに対し、どう対応していくべきなのでしょうか?

■危険な遊びをやりたくなる心理

「自分を強く見せたい」

「勇気がある人間だと思われたい」

人間ならだれもがそう思います。さらには、

「本音はやりたくないけれど、ノーと言えないからやる」

こんな心理も存在します。特に子どもの場合、ガキ大将的な存在の子がいると、「仲間外れが怖い」などの理由で、本意ではない振る舞いをすることも多くなります。「強がりたい」「強い者には逆らえない」、どちらも理解はできます。その延長で、“度胸だめし”が発生するのも分かります。私たちも子ども時代に、少なくとも何度かはこのような思いを経験し、何らかの度胸だめしをしたことがあると思います。もっともっと可愛いものでしたが……。

子どもがわざと車の前に飛び出したとしても、もし事故になれば、社会的制裁は運転者に下されます。車を運転している方は、こんな遊びに巻き込まれたら、たまったものではありません。もはや、昔のような当事者だけで楽しむ度胸だめしとは違い、他者を巻き込んだ危険な遊びへと発展してしまっているのです。

■子どもたちにとっての「命」が軽くなってきているという懸念

子どもたちの度胸だめしがエスカレートしている理由として考えられるのが、「命の重さ」の変化です。最近、子どもたちにとって、命が軽く捉えられつつあるようです。その背景にゲームの存在があるのではと感じています。今の時代、子どもたちはゲームの世界に慣れ親しんでいます。その世界は、高いところから落下しても無傷、いざというときには高く舞い上がれる、もし倒れても復活する……など、まるで「生命」が2つも3つもある超人のような錯覚を感じさせます。そのような場面に多くさらされることで、命に対する尊さが薄れてきているのではないでしょうか。

大人にとっては、現実と非現実の区別は簡単かもしれません。しかし、その境界線は、年齢が下がるほど、あいまいになります。筆者はこれまでにも、ゲームの弊害について書いてきましたが、低年齢のうちは、親がゲームのコンテンツに注意を払う必要があると思います。

■頭ごなしに叱っても子どもの行動は変わらない

このような危険行為に対し、私たち大人は、どう対応していくべきなのでしょうか? 私たちは、子どもの問題行動を改善したいとき、「〇〇すると、××になるぞ!」という叱り方をすることがよくあります。「そんなことしたら、痛い目に遭うぞ」とワーストシナリオを提示し、注意喚起をするやり方です。しかし、これには、子どもの行動を改善させる効果が薄いことが分かっています(*アメリカの研究:「オオカミ少年」の物語は、子どもの嘘を減らす効果がなかったのに対し、正直であることの素晴らしさを称えた「ジョージ少年と桜の木」という物語は、効果が非常に高かった)。

子どもの行動を変えるには、「〇〇すると、××になるぞ!」という脅し系よりも、「~~するのはとても素晴らしい」と理想形を提示する方が、ずっと効果的なのです。今回のケースで言えば、「車にぶつかったら、ケガするぞ!」と叱るだけでは不十分というわけです。なんとなく、びっくりさせるようなことを言った方が即効性がありそうですが、実際は逆。正当な教えこそが、子どもたちを動かします。例えば、

「この横断歩道は車が完全に止まったのを確認してから渡ろうね」
「左右を確認して渡っているのが分かると、運転している人はすごく安心なんだ」

といった内容です。あまりにも当たり前すぎるからか、こんな言い方では説得力がないのではと感じる方も多いようですが、子供には、「何がダメなのか」よりも、その代わりに「何をすべきか」を言ってあげないと伝わりにくくなります。大人はあ・うんの呼吸で、何をすべきかまで察知できるのですが、子どもは「ダメ」だけでは動けなくなってしまいがちなのです。

■刺激が多い時代、21世紀の道徳教育を

今、求められるのは、子どもたちのモラル向上です。「昔よりルーズになったから」ではなく、今の社会には悪い方へと脱線しがちな刺激がたくさん存在するからです。昔よりも刺激の多い時代に生きている以上、良し悪しの境界線がエスカレートしがちなのは否めません。それを踏まえた21世紀ならではの「道徳教育」が必要なのではないでしょうか。

最近の子どもたちは、ゲームやテレビに時間を費やす分、生身の人間とのふれあいが減ってきているため、「相手がどう思うか」と他者の立場に立った見方をするのが苦手な傾向があります。それをサポートするような心理学的なアプローチが、小学校の段階で必要になってきているのだと思います。これまで、小学校での道徳授業は、教科外活動でしたが、2018年からは、「特別の教科・道徳」とし、教科へと格上げになります。これを機に、良し悪しを教える道徳教育のみならず、「心」の理解を促す内容が強化されることを願っています。

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