人生の ホールインワン ■こども・子育て・・いじめ
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子供が不登校…ひきこもり回避は「共感と理解」がポイント

 子供が学校に行きたがらない。落ち込みがち。表情が暗くあまり笑わない――。子供の様子にちょっとした「陰り」が見えてきたら、どうすべきか?

「適応障害」といわれる状態がある。WHOの診療ガイドラインでは「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されている。

 心療内科・精神科の専門医療機関である「赤坂クリニック」の貝谷久宣理事長は次のように言う。

「適応障害は、病気と健康の“境目”にいる状態です。適応障害は大人に起こるものと考えられがちですが、子供にも見られます。子供の場合は“不安”が強く、大抵、赤ちゃんの頃からその傾向があります」

 貝谷理事長によれば、赤ちゃんの時に「すぐ泣く」「男の人に抱かれると怖がって泣く」「人見知りが極端に激しい」などがあると、人より不安が強い可能性が考えられる。

 一般的には、成長の過程で不安を乗り越える経験を繰り返し、“鍛錬”されていく。しかし、そうでないケースもある。

「保育園や幼稚園では、お母さんがいない新しい環境になかなか慣れない。小学校入学後は、学校に行くのを嫌がる。普通はすぐに忘れてしまうような失敗でも、大きなダメージを受けるようになる」

■ストレスがなくなれば6カ月以内に回復

 A君は小学5年の時、父親の転勤で地方都市から東京に転校。それまで住んでいたのは大人も子供も皆、顔見知りの地域で、おとなしい性格のA君にも友達がたくさんいた。

 しかし引っ越し先は進学に熱心な親が多く、クラスメートの大半は中学受験のために塾通い。周囲に同調せねばと、両親はA君に中学受験をさせようとしたが、通い出した塾で「今の成績では難しい」と言われた。

 腹痛や頭痛を訴えて学校や塾に行きたがらなくなったのは、小学校6年の夏休み明けだ。

 両親は「受験から逃げている」と叱ったが、A君はその都度黙り込み、次第に部屋に閉じこもりがちになった。

 貝谷理事長が言う。

「適応障害は引き金となったストレスがなくなれば、6カ月以内に回復します。しかしストレスがあるままでは、やがてうつ病や不安障害に移行する可能性があります」

 子供の適応障害では、大きな役割を果たすのが親だ。

「怒ったり、子供がやりたくないことを強要させるのは逆効果。『なぜやりたくないのか』に耳を傾け、本人が抱えている問題を知る。『どうすればできるのか』『どこまでならできるのか』など、解決法をともに探っていく。子供の気持ちに共感し、理解することが大事です」(貝谷理事長)

 A君のケースでは、小児の心療内科を親が受診。医師のアドバイスを受け、A君と繰り返し話をする中で、親の「みんなが中学受験をするのだから、我が子にもそれをさせることが親の務め」という気持ちと、「転校という大きな環境の変化に加え、中学受験もしなければならなくなったのが大きなストレス」というA君の気持ちに大きな乖離があることを、親が理解した。

 親が態度を改め、A君の自主性を重んじるようになるにつれて、A君は徐々に登校するようになり、クラスメートとも打ち解けていった。

「適応障害、つまり“病気とは言えない”状態の間に親が手を打つことが大事。早い段階で心療内科や精神科に相談するのも手です。小児も安全に使える不安を抑制する薬もあるので、場合によっては使うのもいい。事態が長引くと、本格的なひきこもりになる恐れがあります」

 ちょっとした変化も見逃してはいけない。

子育てママへの「今が一番いい時ね」という言葉、納得する? 反発する?

子連れで歩いていると、よくおじいちゃんやおばあちゃんに話しかけられますよね。小学生~1歳までの3児を育児中の筆者も、多くの方と話してきました。一番多く言われるのが、「大変だけど、今が一番いい時ね」という言葉。この言葉から、様々なことを考えさせられました。
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多くの育児経験者が口にする「今が一番いい時」

子育てを経験したおばあちゃんによく言われるのが、「今が一番いい時ね」。乳児~幼稚園児連れのときに言われるので、「今=子どもが乳幼児期」のことでしょう。「大変ね~、危ないこともするし、目が離せないでしょう。でも、今が一番いい時ね」と、不思議なほど多くの人が最後に付け足すのです。

そうはいっても、特に乳幼児子育て中のママは「そうは思えない」という人も少なくないのでは?  子どもから目も手も離せない毎日に疲れたり、上の子にも下の子にも泣かれて自分が泣きたくなったり、忙しい時に子どもから話しかけられて怒ってしまったり。「『今が一番』と思えない私はダメなのかな」なんて思うことも。

ワンオペ育児、共働き、核家族という現代の育児環境では、親が疲れ過ぎて余裕を失い、育児を楽しめる瞬間が減っているのかもしれません。それでも育児経験者が口にする「今が一番いい時」には、現在のお母さんに伝えたいメッセージがあるように思うのです。
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「今思えば」が前についている

「今が一番いい時」と言われるたびに気になるのは、その時のおばあちゃんの横顔。当時の我が子を思い出し、懐かしむような、愛しむような、何ともいえない嬉しそうな表情をするのです。

なかには、詳しい話をしてくださる方もいました。「今では子どもと会うのも年に数回だし、孫も部活だ、試験だって忙しくて、なかなか会えなくてね…」「男の子が話をしてくれるのは、今思うと10年くらいだったわ」「大変だけど、ママ~ってきてくれるときが一番幸せだった」など。

「あの子が2歳のときに、一緒に散歩したり、水に小石を落として遊んだのが今でも忘れられないわ」「歩きたての可愛さったらないよね。ほんの一時だけど」「子どもって賢いのよ~! ちゃんと大人の気持ちを汲み取ってくれるの」と当時を慈しむような表情は、言葉よりも印象的です。

思い思いに育児体験を語るおばあちゃんたちは、「今思えば、あの時が一番いい時だった」と本当は言いたいのじゃないでしょうか。子育て中、「今が一番」と思える余裕がなかったのは、皆同じなのでしょう。

遠い未来を想像してみる

おばあちゃんたちの話を聞きながら、遠い未来を想像してみます。自身のことを思い起こしても、確実に思春期はくるし、親と手さえ繋ぐこともなくなれば、友達と遊ぶ方が楽しかったり、「早く一人暮らしをしたい」と思う日はくるでしょう。子ども側からしても、素直に親に甘えられるのは、ほんの10年です。

時々、1歳の末っ子を見てふと「あれ、リビングに小さな子がいる」と思うときがあります。「自分の人生の中で、何でもないことでも大喜びしたり、キャーキャー騒いだり、いつも傍らにいてくれる小さな子がいるなんて」と不思議に思います。次の瞬間にはもうママに戻るのですが、おばあちゃんたちの言う通り、小さな子がいる生活は人生でも束の間の幸せな時なのかもしれません。

モチモチの太ももとか、手を繋いだときの小さな手の感触と温もりとか、横に並ぶ小さな影とか、トテトテ歩く足音とか、思いきり笑う笑顔とか、テレビで歌が流れると腰を動かす様子とか、こぼしながらもママのためにとくんでくれるお茶とか…。そういった「今しかないこの瞬間」を、せっかく育児をしているのですから、しっかりとキャッチしたいものです。

そのためにはもう少し気を抜き、心身の余裕を取り戻す必要もあるでしょう。幼児期を過ぎれば思うように家事もできますし、部屋もキレイにできます。「今だけ」と少し家事の手を抜く自分を許し、いつもよりも心身の余裕を取り戻して、今だけの可愛さを堪能してみる。そんな時を週に何日かでも、増やしたいものです。

現代の育児環境は大変といっても、自分の人生は一度しかありませんし、子育てができるのは今だけです。おばあちゃんたちが教えてくれた「一番いい時」というメッセージを、忙しい日々の中でも思い出したいと思います。
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宮野 茉莉子

ひとり寝を始めるのは自我が生まれる○歳~小学○年生がベスト

小さいころは添い寝をしているご家庭が多いと思いますが、お子さまに個室を与え、ひとり寝へと移行するタイミングはいつごろがよいのでしょうか。教育学博士の篠田有子先生に聞きました。

ひとり寝を始めるのは自我が生まれる4歳~小学1年生がベスト

私が研究を始めたころ、小学5、6年生の75%、中学生では95%が保護者から離れて寝ていました。近年、ひとり寝をする年齢がだんだん遅くなっているように思います。お子さまが少ないことも影響しているのかもしれませんが、子離れがなかなかできない、母親が父親との関係よりも、子どもとの関係を重視しているといった背景が考えられます。父親も、そうしたお子さまと母親の関係を優しく見守っている傾向にあるようです。

ただ、お子さまを自立させるという観点から考えた場合、4歳から小学1年生くらいに子どもに個室を与え、ひとり寝をさせることを推奨しています。このころから準備しておけば、寂しくなったら両親のベッドに潜りこむこともできますし、泣いて訴えることもできるからです。甘えん坊のお子さまもいるかもしれませんが、らせん階段を上るように一進一退を繰り返しながら、前へと進んでいきます。

一方、中学生のころになってから個室を与えた場合、不安や心配事があっても、保護者のベッドに潜りこむなんて、したくてもできないという年齢に突入しています。不安や心配事があると、学力だって上がりませんし、やる気も出てきません。ひとり寝デビューはできるだけ早いうちから準備しておくことが、自立を考えたうえではスムーズだと言えます。

◆篠田先生に聞く! ひとり寝アドバイス
Q1.もう既に小学3年生です。いつからひとり寝させればよいですか?

A1.学期の始まりなど何かの節目に提案を!
小学校入学が一番よいタイミングですが、以降でも学年や学期が変わる時、「○○になったら一人で寝てみようね」と事前に話をしておくとよいでしょう。そのほか、引っ越しや家を建てた、新しいベッドを購入したなどの機会があればスムーズにひとり寝できるようになります。きょうだいの進級に合わせてきょうだい寝からスタートしてもよいでしょう。

Q2.きょうだいがいる場合はどうしたらよいですか?

A2.上の子から順にひとり寝、もしくはきょうだい寝を!
最初のうちは添い寝をしていて、時期がきたら上の子から順にひとり寝をさせ、やがてきょうだいだけで寝る習慣をつけさせましょう。もちろん、年齢差がないならすぐにきょうだい寝でもよいと思います。

Q3.子どもが寝付くまで一緒に居てはダメですか?

A3.慣れるまでは一緒に居てもOK。
初日からケロッとして一人で寝られる子もいますが、泣いてしまう子の場合は、まずは寝付くまで一緒に居てもよいと思います。やがて一人で寝られることがわかれば自信もつき、次第にお子さまもやる気になるはずです。また、絵本を読み聞かせたり、じゃれあい遊びをしたりするなどの入眠前の儀式をすれば、お子さまも気持ちを切り替えられるのでおすすめです。また、ひとり寝を嫌がる場合には、ブランケットやお気に入りのぬいぐるみなどを用意してあげるのもよいかもしれません。保護者がいなくても安心な空間をつくってあげましょう。

Q4.たまに一緒に寝たいと甘えてきますが、許してよいでしょうか?

A4.邪険にせずに、甘えたい気持ちを十分に受け止めてあげましょう。
自立したように見えても小学5、6年生までは、保護者に甘えたくなる時もあると思います。たとえば、地震や台風などがあった時、友達とけんかした時などです。そんな時に、お布団に潜りこんできたとしても、邪険に接するのではなく、その気持ちを受け止め、一緒に寝てあげてください。月2回は一緒に寝るのはOKというように最初のうちは決めているご家庭もあるようですよ。

≪篠田先生からのメッセージ≫
保護者が、いつまでも「もう少し一緒に寝たかった」「子ども一人だと寂しい思いをさせるのではないか」といった不安な気持ちがあると、お子さまにも伝わってしまいます。ひとり寝デビューまでに、添い寝や普段のコミュニケーションを通じて、お子さまに十分に愛情が伝わっていれば、親子の絆は壊れることはありません。一度決めたら、保護者はお子さまを信じて、ひとり寝をサポートしてあげましょう。

小さすぎると変形の原因にも…子どもの靴の選び方

足に合うサイズ・構造 安全重視して

 子どもの成長に応じて、靴の買い替えが必要となる。サイズの合わない靴を履いていると、足の発達や健康に悪影響を与える恐れもある。子どもの靴の選び方についての注意点をまとめた。

 東京都港区の女性会社員(39)は、定期的に都内の子ども靴専門店を訪れ、長女(5)の靴を買い替えている。「なるべく子どもの足に合ったものを履かせたい」と話す。

 サイズが合わない靴を履いていると、どんなトラブルが起きうるのだろうか。子どもの靴と健康について研究する「日独小児靴学研究会」(京都市)共同代表で、「靴外来」を開設する「塩之谷整形外科」(愛知県豊橋市)の塩之谷香院長は「足のトラブルを抱えて来院するお子さんの場合、靴に何らかの問題があるケースがほとんど」と指摘する。
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合わない靴で足に問題

 小さすぎる靴を履いていると、爪先が圧迫されてしまう。「子どもの足は靱帯(じんたい)や骨格が未完成です。成長段階で圧迫されると指が曲がった状態になるため、変形の原因になる可能性があります」。一方、ブカブカだと、靴の中で足が固定されずに動いてしまう。「歩き方や歩く姿勢に影響し、足全体の疲労につながる。足を保護するという役目を果たせず、脱げてケガをすることもあります。サイズが合っていても、ひもを結ばず、足をスポンと入れるだけの履き方だと、足が固定されません」と塩之谷院長は説明する。

 傷んだ靴を履き続けることにも気を付けたい。塩之谷院長は「きちんと履かずに靴のかかと部分を踏んでしまってつぶれている靴や、靴底がすり減ってしまった靴は傾きやすく、足首の関節に負担がかかってしまうこともあります」と話す。

専門家の助言受け購入

 子どもの成長に応じたサイズ選びはどうしたらいいか。子ども靴専門のシューフィッターの資格を持つ、子ども靴専門店「アンファン・ドゥ・アルカ恵比寿店」(東京都)の天笠亜衣子さんは「できればシューフィッターのいる店舗で足のサイズを計測してもらった上で選ぶのが望ましい」と指摘する。店頭で子どもに実際に履かせて確認することが大切だという。「かかとを合わせて、爪先に10~12ミリ程度の余裕があるのが適切なサイズの目安です」

 サイズ表示が同じでも、メーカーによって大きさがやや異なることがあり、注意したい。メーカーによっては、インソール(中敷き)に適切な爪先の位置を表示した靴もある。

 かかと部分が固く、指の付け根部分が曲がりやすいものを選びたい。靴の形状は、「関節を守るため、くるぶしまで覆うハイカットのデザインを薦めています」と天笠さん。足の甲などに隙間ができにくいひも靴が理想的だが、日本では靴を脱ぎ履きする機会も多いため、面ファスナー式の商品も便利だ。ベルトを輪に通してとめる折り返し式だと足にフィットしやすいという。「子ども用でもヒールの高いオシャレな靴もあるが、転ぶ危険もある。デザインよりも安全重視で選んで」

 靴の買い替えについて、塩之谷院長は「小学生なら、少なくとも各学期が始まるタイミングでサイズを見直すと良いでしょう」と話す。「子どもは靴のサイズが合っていなかったり、痛みがあったりしても、声を上げないことがあるので大人が目配りをすることが必要です。足に合った靴をきちんと履くということを心がけてください」

いつから始める?どうやって教える?発達にあったひらがなの教え方

子どもと言葉でコミュニケーションができるようになってくると「そろそろひらがなも教えたいな」「みんないつ頃読めるようになっているの?」とひらがなの学習に関心を深めるかたが多くなります。実際のところ、何歳ごろからひらがな学習を始めているのか、アンケートを実施しました。

伸び幅が大きいのは3歳前後 一気にひらがなへの関心が高まる

編集部が実施したアンケートでは、お子さまにひらがなを教えたことが「ある」と回答されたかたの割合の伸び幅が一番大きかったのが、「2・3歳」から「3・4歳」の間。「3・4歳」になると84.5%ものかたが、お子さまのひらがな学習に取り組まれた経験があるという結果になりました。実際に「ひらがな」を教えたかたにお話をうかがうと「名前だけは読めるようになったが、ほかは何度教えても覚えてくれず疲れてしまった。(こまちさん)」

「ひらがな表に書いてある絵の方を覚えてしまい、字自体は覚えていない。(なっちさん)」
「間違いを指摘すると怒る。(りんごさん)」といった声も聞かれ、教えるのはなかなか難しいようです。この時期は、どうやって教えるとよいのでしょうか。  発達心理学を研究されている沢井佳子先生にお話をうかがいました。「あひる」は読めるのに「ひ」は読めない!?それはパターンとして覚えているから

 沢井:3歳前後の子どもは「あひる」という字が読めても、「ひ」が読めないということがあります。それは文字を読んでいるのではなく「あひる」という3文字の形のパターンを認識し、形全体に、「アヒル」という音を当てて覚えているためです。それは、ひらがな文字が読めることとは異なります。ひらがな文字を読むには、「アヒル」という音のかたまりを、「ア・ヒ・ル」と音節に分解し、1音節に1文字のひらがなを、「あ」「ひ」「る」と対応させる必要があります。こうした「音節分解」を理解する遊びとして、おうちのかたが、1音節に1回手をたたきながら、「ア、ヒ、ル」と言って、音節を区切る見本を示しましょう。ひらがなの「あ」が「ア」を表し、「ひ」が「ヒ」を表す「表音文字」であることを、確認する過程が大切なのです。音節分解ができるようになれば、「音」と「ひらがな文字」との対応が理解されます。

 音節分解ができたら、次は「しりとり」遊びを通じて、「単語の頭の音と、末尾の音」に注意しながら、言葉をさがす課題へとステップアップして学んでいきましょう。このときに大事なのは、手や体などで、五感を使って、たたく動作や足のステップなど、大きな動きとセットにして、文字を覚えていくということです。言葉の学習に、動作を加えることで、記憶はいっそう定着しやすくなるのです。
 また、3歳頃はひらがなだけでなく、いろいろなことを体験して、思考のレパートリーを広げたいものです。周囲の物や人と関わり、いろいろなことを体験することで、子どもはものごとの「違い(差異)や同じ(共通性)」を見つけて、言葉の意味(概念)を考える思考ができるようになるからです。「違うところは何か?」「同じところは何か?」という、行ったり来たりの判断の過程で、子どもは知識を積み上げ、経験から得た知識と言葉で考えた知識とをつなぐ、柔軟な思考力をみがいていくことができるのです。

3歳児の特徴は表象能力の高まり それは「考える力」の土台となるもの

 そもそも3歳前後は「表象能力」と呼ばれる、「頭で思い描く力」がものすごく高まる時期です。2歳頃は、言葉の理解は進んでいるので、言って聞かせた言葉自体はわかりますが、言葉が表す内容をありありと頭に思い浮かべること(表象すること)までには至りません。 その点3歳になると、ものの概念を形成し、それを表す言葉をどんどん学んで、頭の中に映す世界を広げていますから、ものごとの「共通性」や「差異」を見出すことができるようになっているのです。そして、頭の中で、ものごとを分類・整理して思考する力が増し、やがて論理的にものごとを考えられるようになります。子どもの思考力を伸ばすには、外に出て積極的にいろいろな体験をし、どんな体験をしたのかを、たくさんおしゃべりすることをオススメします。
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プロフィール
沢井 佳子先生

認知発達支援と視聴覚教育メディア設計を専門とする。お茶の水女子大学大学院修了。専攻は発達心理学。教育番組『ひらけ!ポンキッキ』の心理学スタッフなどを経て、現在チャイルド・ラボ所長。幼児教育番組『しまじろうのわお!』(テレビ東京系列)監修。静岡大学情報学部客員教授。人工知能学会「コモンセンス知識と情動研究会」幹事。「日本子ども学会」常任理事。

世帯年収と子供の学力、比例するのは「年収1200万円」まで

《秋田が学力トップ! その驚くべき秘密とは?》《大阪市は2年連続ワーストを更新》──今年7月末に公表された「全国学力・学習状況調査」(通称・全国学力テスト、2017年度)の結果はそう話題となった。2007年から毎年4月、全国の国公私立の小学6年生と中学3年生延べ200万人を対象に実施されてきた国語と算数・数学の一大テストは、約50憶円の国費が投じられるビッグプロジェクトで、全国の教育者からの注目度も高い。

 2016、2017年度の学力テストで「2年連続、政令指定都市内で最下位」と、不名誉な注目を浴びた大阪市長は事態を重く見て、テスト結果を校長や教員のボーナスに反映する方針を示した。

 教育現場が結果を巡って白熱する一方で、テストに付随して行われた「保護者アンケート」の存在はあまり知られていない。これまで、2013年度と2017年度の2度のみ、実施された。教育ジャーナリストのおおたとしまささんが言う。

「学力テストは都道府県別や市町村別のランキングばかりが注目されますが、実は『保護者アンケート』からも多くのことが読みとれます」

 アンケートの対象は、テストを受けた小6と中3の保護者から無作為に抽出された12万人。「両親の学歴」「所得」「就業時間」といった家庭環境や経済状況を尋ね、子供のテスト正答率との相関関係を調べたものだ。調査にあたったお茶の水女子大学文教育学部の浜野隆教授が解説する。

「分析の結果、子供の学力に影響を与える要因は、本人の努力や学校の在り方だけでなく、保護者と家庭環境の影響が強いことを実感しました。もちろん学校教育も大切ですが、学校は“すべての子供に平等な教育をする”という建前がある。基本的にクラス全員が同じ時間、同じ内容の授業を受けるため、それ以外の時間をどう過ごすかが、学力に大きく影響するのだと思います」

 調査結果は242頁に及ぶ報告書にまとめられた。膨大な報告書をひもとくと、子供の学力を決定する数々の「不都合な真実」が見えてきた。

◆中3の数学Aでは正答率に20%以上の差

 小6・中3とも、親の収入に比例して子供の学力が高くなるという結果が、今回、明白に示されたのだ。特に、世帯年収と学力の差が顕著だった中3の数学Aでは、「世帯年収200万円未満」の子供の正答率が51.2%だった一方、「1000万~1200万円」の子供の正答率は74.3%に達した。

前出のおおたさんは、世帯年収と子供の学力が本当に示すのは「日本社会の格差」であると指摘する。

「高い年収を稼げる親は、偏差値の高い学校を出た高学歴の人が多い傾向にあります。理由は、今の日本社会のシステムでは、一流大学を卒業した高学歴の人間ほど一流企業に入っていい仕事を得るチャンスに恵まれ、結果として収入が高くなるから。その一方で、例外はありますが大学中退など途中で道がそれてしまえば、就職試験すら受けられない会社も多い。親の格差が、子供にも受け継がれてしまう風潮が、このデータから読み解ける」

 もちろん、親の収入が多ければ、塾や家庭教師にお金をかけることで、学校の授業だけを受けるよりもさらに大きな学習効果を得られるという側面もある。大手中学受験塾で1年にかかる費用は平均100万円ともいわれており、高収入の世帯でなければ払うのはかなり難しい。東京大学の「学生生活実態調査」によれば、東大生の親の62.7%は年収950万円以上だという。

 しかし、親の年収が高ければ高いほど、子供の学力が上がり続けるわけではない。今回の調査によると、中3では年収1500万円以上の世帯より、年収1200万~1500万円の世帯の方が子供の学力が高かった。

「一定のレベルに達すると、そこから先はいくら年収が上がっても親の能力は変わらず、その結果、子供に与える影響も変わらないと考えられる。年収1200万円の一流企業のサラリーマンと年収3000万円のベンチャー企業社長では、それほど能力に大きな差はないし、お金持ちになるかどうかは運もあります。その境目が年収およそ1200万円ということでしょう」(おおたさん)

子供の学力、父親の学歴よりも母親の学歴が影響大

 7月末に「全国学力・学習状況調査」(通称・全国学力テスト、2017年度)の結果が公表された。教育現場では、結果を巡って一喜一憂する一方で、テストに付随して行われた「保護者アンケート」というものがある。これまで、2013年度と2017年度の2度のみ、実施されたものだ。アンケートの対象は、テストを受けた小6と中3の保護者から無作為に抽出された12万人。

「両親の学歴」「所得」「就業時間」といった家庭環境や経済状況を尋ね、子供のテスト正答率との相関関係を調べたものだ。 この調査から、両親の学歴は子供の学力に影響を与えるものなのかどうかも見えてきた。 結果的には、保護者の学歴も子供の学力と比例する。特に注目すべきは父親よりも母親の学歴だ。 

 たとえば中3の数学Bでは、父親の最終学歴が「高等学校・高等専修学校」の子供の平均正答率は44.1%で、「大学」になると56.5%。その差は12.4ポイントだ。しかし母親が「高等学校・高等専修学校」卒だと正答率は43.3%、「大学」卒になると60.0%で、その差は16.7ポイントまで拡大する。精神科医の香山リカさんがその理由を分析する。

「『女に学問はいらない』と言われていた時代は終わり、現代は女性も大学まで進学することが珍しくなくなり、高学歴の母親が増えました。努力して最高学府までたどりついた母親たちはそのことを“成功体験”として誇りに思い、若いうちに勉強に励むことに価値を見出す傾向があります。

 そのため、子供に対しても自然と、また心から『勉強は大切だ』『大学で学ぶために努力することはいいことだ』と伝えることができる。結果として子供の学力が向上するのではないでしょうか」

 そもそも、伝統的に日本の家庭の子育てでは、母親の影響力が強い。

「“イクメン”も一般的になってきたものの、日本では依然として“夫が外で働き、妻は家を守る”という家庭が多い。必然的に家の中は母親が中心に回るため、子供にとって母親に評価されることは大きな意味を持ちます。そんなバックグラウンドにおいて高学歴で意識の高い母親が登場したことにより、子供への影響力がさらに増したのではないでしょうか」(香山さん)

「できる子の親」がしている、目からウロコの3つの工夫

子どもには「できる子」になってほしいけれど、自分が勉強嫌いだったから、何をしたらよいのか、どうサポートしたらよいのかわからない…。そんな親御さんに向けて、メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』著者の柳川由紀さんが、「できる子の親」がしているとってもカンタンな子どもを伸ばす裏ワザを紹介しています。

「できる子」の親がしていることは?

Q.自分は子どもの頃から優秀ではなく、もっと勉強しておけば良かったと思う後悔組です。そのため、子どもにはなるべく優秀でいてほしいのですが、勉強しろ、というのは自分がしてこなかったので言えません。どうサポートすれば、「できる子ども」になるのでしょう?(小3男児、小5女児のお母さまより)

柳川さんの回答

小学校高学年になると勉強の大切さを実感する頃です。

また、2年生ではようやく学校生活の流れをつかみこれから勉強が楽しくなる時期です。

「できる子」にするためのコツとして、「できる子」の親の特徴をご紹介します。

1.子どもの教科書全てに目を通す

新学期に教科書を受け取ったあと、名前だけ書いて放置、と言うことはありませんか?

「できる子ども」の親は、子どもと一緒に教科書に目を通します。

その理由は3つ。まず、親として子どもが何を勉強するのかを把握するため。

次に、子どもにとっては予習に繋がるから。最後は親の姿勢を子どもに見せるため。

毎日目を通す親もいれば、週末だけ、と言う親もいます。いずれにしても子どもと一緒に教科書を読んでいます。

2.楽しみながら教科に繋げる

6年生になると算数では「割合」問題が出ます。親は予め教科書を読んでいるので、子どもと一緒にスーパーへ買い物に行き、「お総菜全品20%引き」を子どもと一緒に計算します。

算数の授業で習うよりも前に実生活で体験させておくのです。

同様に、年生の算数ではリットル、デシリットル、ミリリットルの単位が出てきます。

500ミリリットルは、何デシリットルかわかりますか?単位が変わるとわかりにくいですね?

「できる子ども」の親は、お風呂で一緒にお湯遊びをしながら単位変換を体験できるように、空いたジュースパックを利用して一緒に遊びながら体験させて覚えるよう工夫します。

3.さりげなく学ぶ

1階のトイレには「ことわざカルタ表」、2階「かけ算九九表」を貼っておけば、毎日必ず、この二つには目を通すことになります。リビングに昆虫図鑑や歴史上の有名人物の伝記本を置く、辞書を置く、と言う工夫をしておけば、わからないとことは親子ですぐ手にとって調べることができます。

家庭教育アドバイス・・・「子どもが学ぶ前段階の知識を増やすこと」

子どもが授業で新しい事柄を覚えるとき、まるっきり初めてのことを覚えるよりも、せめてその事柄の名前だけでも知っていれば、知的好奇心が刺激されます。

心理学、教育学ではそうした事前の知識や興味関心を持っていることを「レディネス」がある、と言います。

レディネスとは英語でready(準備のできた)の名詞形でreadiness、つまり「心構え」です。

「勉強するに当たっての事前の心構え」ということです。

レディネスを持っている子どもは、やる気やモチベーションが上がります。

子どもにレディネスを持たせるのは親の役目です。親が意識して、普段の生活の中で、自然に子どもの好奇心や知識を増やせるように工夫することです。

すぐ手の届くところに、歴史マンガ本はありますか?

アナログ時計はありますか?

温度、湿度計はありますか?

一緒に星座を見たことはありますか?

釣りに出かけたことはありますか?

博物館、美術館、水族館へ出かけましたか?

遊びや、普段の生活の中で楽しみながら、子どものレディネスを増やしていきましょう。

夫が育休を取る場合、家計への影響と対策とは?

厚生労働省が2010年6月に「イクメンプロジェクト」を始動して早8年。イクメンという言葉自体は浸透しているものの、男性の育児休業の取得率そのものが上がっているとは感じ難いという方も多いのではないでしょうか?そんな今回は、「本当は夫にも育児休業を取ってほしい・・・」と願う奥さま達のために、ご主人が育休を取得した場合の家計への影響と対策をお伝えいたします。
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■男性でも育児休業給付金はもらえるの?

育児休業給付とは、育児休業期間中に雇用保険から生活保障としてお金が支払われる制度であり、雇用保険に加入していることなどの給付条件があります。女性のためという印象の強い制度ですが、雇用保険の保障ですから男性も取得することができますし、奥さまが専業主婦のご主人も保障の対象となります。

余談ですが、男性の育児休業取得がスタンダードになれば、家族のあり方が変わっていくだろうと言われています。どんな風に変わっていくのかは、歴史も浅く、浸透もしていないため正直まだ分かりません。

ただ、育児経験のある男性が職場に増えることで、多かれ少なかれ存在する男女の隔たりが少し小さくなるような気がします。そして、それは「男女の仕事と育児の両立」という制度の目的に近づくと思います。何より、子どもが赤ちゃんの期間に両親のどちらかに偏ることなく過ごす時間を取れたことが、成長過程において良い影響があったとなれば、政策は大成功といえるでしょう。
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■ご主人の育休取得。家計への影響と対策とは?

では、ご主人が育休取得した場合、家計にはどのような影響があるのでしょうか?

育児休業給付金は原則、休業開始時賃金日額×支給日数の67%(6ヵ月以降は50%)の支給となります。よって、育児休業を取得する場合、給付を受けたとしても当然収入は減少します。仕事を休むことによって外出も減り、一見すると出て行くお金も減りそうに思えますが、赤ちゃんが産まれるとオムツやミルク、おしり拭きなど新たな出費も増えるようです。また、夫婦2人の時のような外食は難しくても、お惣菜を買ってきたり、出前を頼んだりということが増えるかもしれません。

せっかく育児に専念するために休暇を取ったのに、予定外の出費によって貯金を切り崩さなければいけないなんて自体だけは避けたいですよね。では、そうならないためにはどうしたら良いのでしょうか?

お子さまが生まれる前に、出産費用だけではなく、ご主人が育児休暇を取得した際の収入減を見通したライフプランを立てておくことが大切です。そうしておけば、ご主人の育休取得期間中も経済的な負担を感じることなく過ごすことができます。特に、固定費の見直しは早い段階で取りかかることをおすすめします。というのも、固定費の代表例として保険料や携帯電話代などがありますが、手続きが必要になることはみなさんつい後回しになりがちだからです。

■その他、ご主人の育休取得で考えておくべきこと

男性にも育休取得の権利はあるものの、残念ながら一般的にはまだまだ浸透していません。そのため、制度があるからといってご主人に無理強いするのは、メリットばかりではありません。なかには、男性の育児休暇は「出世を諦めた」と受け取る会社もあるなんて話しも耳にします。ご主人のお勤め先で前例がないと、やはり取得しづらいですよね。

また、会社で責任のある仕事を任されているご主人の場合も注意が必要です。たとえ労働者の権利であり、不当な扱いを受けた場合に相談できる窓口があったとしても、復帰後にその会社で働くのは今の男性社会を生きるご主人です。働きづらい環境になってしまうようなことがあれば、後々になって予期せぬ転職やそれによる収入減が発生してしまうかもしれません。よって、ご夫婦の育児に対する思いとそれぞれの役割を事前にしっかりとすり合わせておくことが大切ですね。

なお、奥さまが専業主婦でお仕事一筋なご主人は、家事初心者であるケースが多いです。協力してもらえると思いきや……まるで赤ちゃんが2人いるようで後悔している!なんてことにはならないようにしたいものですね。

ちなみに、筆者は「男性が育児に参加すること」そして「育休を取得すること」に対して大賛成です。夫の会社では男性が育休を取った前例がないらしいのですが、本人が望み、会社がそれを許可するならば、ぜひ第一号になってほしいと思っています。会社で出世をすることだけが男性の成功ではないですし、お金の稼ぎ方、価値観は人それぞれです。男性と女性とでは考え方も身体の作りも異なるので、完璧な代わりはできないでしょう。しかし、仕事と子育てに関しては、性別それぞれの特性を活かすことにより更なるパワーアップが期待できると思っています。

夢の実現に向けたライフプランを立てるときに、お金の話は必要不可欠です。この機会にファイナンシャルプランナーに相談されると良いかもしれません。

 認知症の母(83才)が今も鮮明に覚えているのは、父が急逝したあの日のこと。N記者(54才・女性)が、当時のことを振り返る。

 約2250件もの家庭で勉強を教えてきたカリスマ家庭教師の西村則康さんは、リビングに入った瞬間、その家の子供の成績が伸びやすいかどうかがわかるという。

 頭のいい子が育つ家には、どんな特徴があるのだろうか? 子供のやる気を生む部屋のポイントを解説する。

【1】本棚&文具置き場
 すぐに使う勉強道具は、勉強場所のすぐ近くに。地球儀は子供が取りやすい位置に置こう。

【2】ホワイトボード
 親子間の伝言や、子供の課題、プリントなどをここに貼り、情報を家族で共有する。

【3】ダイニングテーブル
 テーブルはノート、参考書、図鑑などの書籍が6冊程度広げられる大きさが理想。

【4】収納付きのミニ机
 収納付きで可動式の小さな机があると便利。これを動かせば、好きな場所で勉強できる。

【5】読みかけの本やおもちゃ
 親が片付けても子供がすぐに散らかす。それくらい好奇心がある方が成績も伸びやすい。

【6】植物(動物でも)
 植物や動物を育てるなど、親子で一緒に何かに取り組む“共有体験”が家庭内でもできているのが◎。

【7】テレビ
 勉強中につけているのは好ましくないが、ニュースで出てきた話題について、親子で調べるのは、コミュニケーション能力を養ういい訓練に。

【8】本棚
 本がすぐに増えて整理が追い付かず、雑然としているのはOK。きれいにそろっているのは繰り返し読んでいないし、新しい本が増えていない証拠。

【9】トイレ
 壁に年表や地図を貼っておけばいつでも学べる。

【10】子供部屋のドア
 部屋にひとりでこもらせないよう、ドアは常時開放し、子供の様子がわかるようにしておく。

【11】子供部屋
 親も気軽に入れるようにする。子供のそばに親の目があるのは大切だが、見張るというより“居る”程度で。プレッシャーにならないようにしたい。

【12】親の部屋
 親の部屋にも子供が気軽に入り、親の趣味のグッズや本を手に取れるようにすると世界が広がる。

うるさいリビングで勉強したほうが「頭のいい子」が育つ説

「頭のいい子ほど、子供部屋などの個室で勉強をしていません。親やきょうだいがいる“うるさい”リビングで勉強するケースが多いんです」

 こう話すのは、難関中学に合格した子供の家を10年以上調査した教育学習環境研究者の四十万靖(しじま・やすし)さんだ。

「勉強には、親子が気軽に会話や視線を交わせる距離感が大切なんです。頭のいい子とは、テストの点が取れる子ではなく、コミュニケーション能力が高い子のこと。家が、その力を育む空間になっているかは、賢い人間を育てるうえで重要なことなんです」(四十万さん)

◆できる子の家は散らかっている

 しかし、リビングで勉強していて、子供は気が散らないのだろうか。

「音のない環境に慣れている子は試験の時、紙をめくるなどのささいな音が気になって集中しづらいんです。むしろ、生活音がある中で勉強する癖をつけさせた方がいい。集中できている子には、雑音など聞こえていませんから」(西村さん)

 音があるだけでなく、部屋も雑然としていた方がいいと、西村さんは続ける。

「頭のいい子の家はほとんど、床に読みかけの本やおもちゃが転がっていました。きれいにしようとしている形跡はあるんですが、いくら親が片付けても、子供の好奇心が勝って、すぐに散らかってしまい、結果的に雑然とするんです」

 一方、隅々まで整然としていたり、高価な調度品が飾られている部屋では、子供の好奇心や向上心が育ちづらいという。

「こういった部屋にする親には、完璧主義者や理想が高すぎる人が多い。たとえ子供が一生懸命勉強しても“子供が勉強するのは当然”と決めつけているので、ほめることもなく、子供も“どうせ、やっても認めてもらえない”とあきらめてしまいがちです」(西村さん)

 本棚に勉強用の本しか並んでおらず、それもピチッときれいに並んでいる、地球儀はインテリアとして扱われ、ほこりをかぶっているなど、本来学びに使うための道具が、形だけになっているケースも、子供の学ぶ意欲を養えていない証拠だ。

夏休み明けは特に要注意! 子供を自殺から守る親の関わり方

■休み明けは要注意! 年々増加傾向にある10代の自殺

 日本国内で、年間約3万人が自ら命を絶つと言われ、その中でも小中高生の割合が年々増加の傾向にあるということです。特に夏休みなどの長期休暇明けに増える特徴があります。主な原因としては、身近な人との死別体験などによる喪失感、いじめや家庭問題の苦痛体験、また昨今では自殺企図手段への容易なアクセス、などがあります(内閣府作成2014年度ゲートキーパー研修テキスト参照)。

 とりわけ、いじめに対しては、大きな社会問題として取り上げられることが多くなってきていますね。10代の子供の自殺のニュースを聞くと「自殺以外の解決方法を見出せず、衝動的に思いつめて自殺してしまったのだろうか?」と、私たち大人は重い気持ちになります。自殺時の子供の心理として、「もう、どうすることもできない」という絶望感や、「誰も助けてくれない」と思い込む孤独感、そして激しい苦痛を感じ、「切迫した気持ちになっていますぐ危険行動を起こしかねない」衝動性にかられ、最悪の選択をするようです。

■子供の様子が「おかしい」と感じたら、まずは話を聞く

 子供が最近元気がなかったり、少し思い詰めているような様子の時、最悪の結果を防ぐために親はどのように対応すれば良いのでしょうか?

□ステップ1 温かみを持って傾聴する 

 まずは、子供の話をゆっくり聴きましょう。初めは単語程度の言葉しか出てこないかもしれませんが、決して矢継ぎ早に質問してはいけません。子供の反応を見ながら、時間をかけて向き合いましょう。話しやすい雰囲気で、あいづちを打ちながら、真剣に聴いている様子が伝わるようにすることが大切です。そして子供が語る、体験したこと、感じていることに対し、正しいとか、良いとか悪いとかの判断をしたり、もっとこうするべき、などの批評はしない事が重要です。

□ステップ2 ねぎらう

 話してくれたこと、気持ちを打ち明けてくれたことに、「よく話してくれたね、ありがとう」と感謝の気持ちを伝え、今まで一人で苦痛に耐えてきたことをねぎらいましょう。

□ステップ3 心配していることを伝える

 子供が置かれている状況を理解し、「あなたのことをこんなに心配している」と、心から子供のことを心配していることを伝えましょう。

□ステップ4 一緒に考え、孤立を防ぎ安心感を与える

 「これが正解」という解決策は直ぐにはみつかりません。ですが一緒に悩み、「どうすれば良いか」考えるだけで、孤立感や絶望感を抱いている子供には、大きな支援になります。

□ステップ5 専門の窓口への相談

 状況や場合によっては、医師や法テラス、市政の窓口へ相談に行くことも視野にいれましょう。

■子供の自殺を防ぐため、親が意識して関わるべきこと

□ポイント1 周囲の人の気持ちから「死」について話す

 周囲の人の気持ちから「命の尊さ」について気づかせることが重要です。「あなたが生まれてきたのは、多くの人の命を受け継いで生まれてきたのよ」。お父さん、お母さんがいなければ、あなたは生まれてこなかったこと、そのお父さんとお母さんもそれぞれのおじいちゃん、おばあちゃんがいなければ生まれてこなかったこと、「命」はあなた一人のものではないこと、多くの人の「命」を受け継いで与えられたことを話しましょう。

 また「死」を自分からの目線ではなく、自分を取り囲む人々の気持ちから考えることによって、「あなたがいなくなると悲しむ人がいること」などをしっかり伝えておきたいものですね。

□ポイント2 何でも話し合える親子の信頼関係を築いておく          

 日頃から子供に関心を持ち、ちょっとした変化にも気づいてあげましょう。子供の普段からの何気ない会話にも話に耳を傾け、なんでも話せる親子関係を築いておくことが大切です。スマホやバーチャルのゲームの世界で、簡単に人が死に、リセットすれば簡単に生き返る、そういうことを身近にしている子供たちは死への理解が浅く、辛いときにとっさに自殺という手段を選んでしまいがちになるのかもしれません。

 「命はかけがえのないもの」であることを伝え、自殺が問題の根本解決にならないことや「自殺以外の問題解決方法は必ずあること」をしっかり日頃から話しておきましょう。親は、最悪の事態が起こってから、どうしようもない悲しみや後悔をする前に、「辛いことがあっても、一瞬思いとどまれば、その苦しい体験が後の人生に役立つこと」や、時にはしっかり抱きしめ「どんなあなたでも大好きよ」と言葉にして伝え、子供の命をしっかり守りたいものですね。

変わりゆく長時間保育。子どもに与える影響やメリット・注意点をご紹介

フルタイムで働きながら子育てをする保護者にとって、長時間保育はとてもありがたく、利用したいと希望する方も多いのではないでしょうか。しかし、そのような保護者であっても、長時間お子さまを預けることに不安を感じることもあるかと思います。今回は、これから働こうと考えている保護者や長時間保育を考えている保護者のために、ぜひ知っておいて欲しい長時間保育のメリットや注意点、お子さまに与える影響についてご紹介します。
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長時間保育ってなに?

長時間保育とは、一般的に通常の保育時間を超えて延長保育を利用し、お子さまを8時間以上保育園などに預けることを言います。また、内閣府の子ども・子育て支援新制度(※1)で、2015年より、1号から3号まで区分されたことで、短時間保育対象児と長時間保育対象児とに分けられました。

・1号…満3歳以上小学校就学前のお子さまで学校教育のみを受けるお子さま
・2号…満3歳以上小学校就学前の保育を必要とするお子さま
・3号…満3歳未満で保育を必要とするお子さま

この2号、3号が、長時間保育対象児であり、保育園などに通う「保育を受けることが困難であるお子さま」全般のことを指しています。制度には地域差がありますので、詳細は自治体に確認をするとよいでしょう。また、一般的な長時間保育とは、延長保育を利用することです。認可保育園の場合、その延長保育は園によって朝と夕方以降の枠があり、夕方以降では、保護者の希望よりも早い時間に終了してしまうところもあるでしょう。認可保育園の延長時間までにお迎えに行けない場合、保護者は、無認可保育園を利用することもあります。

一方、無認可保育園は、11時間以上預けられるところや、朝6時からの早朝保育を行っているところ、24時間保育を受け付けているところもあります。そのため、残業が多い場合や、職場から保育園までの行き来に長時間を要する場合などに利用することができるので、働く保護者の強い味方だと言えるかもしれません。

長時間保育を利用するときの注意点

では、長時間保育を利用する際に、どのようなことに気をつけていけばよいのでしょうか。次の点を心がけることで精神面のケアにつなげていけるとよいでしょう。

・休みの日は一緒に過ごす時間を作る
やはり、さみしいと感じるお子さまもいますので、休みの日などはできる限りお子さまとの時間をつくり、家族で一緒に過ごすようにしましょう。一緒に楽しくスーパーへ買い物に行く、一緒に楽しくご飯を食べるなど、普段の生活と同じことでも大丈夫です。普段と同じことでも、笑顔で一緒に過ごすことでお子さまが満足し、次もまた頑張れるような時間を過ごしてあげましょう。

・長時間保育が毎日続かないように調整をしてあげる
お母さんの仕事の状況で、早めに帰れる時があれば、たまには早くお迎えに行き、喜ばしてあげることも大切です。また、お迎えは必ずしもお母さんが行かなくてはいけないというわけではありません。お父さんが早く退社できる日をつくったり、おじいちゃんやおばあちゃんにお迎えをお願いしたりし、お母さんだけでなく周りの大人が協力し、お子さまの長時間保育が毎日続かないように調整してあげてもよいでしょう。

・お迎え時間を守り、フォローを忘れずに行う
朝、お子さまに伝えたお迎えの時間は守るようにし、送迎時には抱きしめてスキンシップをとるなど、しっかり愛情を伝えられるようなフォローを忘れないようにしましょう。

・泣かない子、聞き分けがよく見える子ほど、見えないサインに気を配ってあげる
泣く、甘えるといった、目に見える「寂しい」サインを出さないお子さまもいるものです。聞き分けのいいお子さまほど、我慢しすぎている場合もあります。ストレスを感じていないか、ケアやフォローをしっかりしてあげましょう。

・連絡ノートへの記入や内容チェックはしっかりしておく
連絡ノートの記入やチェックを毎日しっかり行い、お子さまの様子を知っている先生と密にコミュニケーションをとれるようにしておきましょう。

保育園と連携し、メリットを生かしながら利用しよう

保育園だよりや連絡帳を活用したり、お子さまの送迎時に先生と直接会話をするなど、お子さまの情報を先生と共有し、保育園での生活やお子さまの様子をしっかり把握することが大切です。また、帰宅後や仕事が休みの日には親子でしかできない遊びをしたり、思いっきり甘えさせてあげたりなど、しっかり関わっていくようにしましょう。長時間保育は働く保護者にとっては必要なものです。長時間保育のメリットを生かしながら、保護者とお子さまどちらにとっても負担になりすぎないよう、上手に利用するようにしましょう。

(参照元)
(※1)http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/setsumei

子どもが非行を中心とした問題行動を起こしてしまう理由とは

保護者に嘘をつく、きょうだいをいじめる、保護者のお財布からお金を持ち出す……、これらの行動をお子さまが起こした場合、お子さまは心に大きなストレスを抱えているかもしれません。今回は、少年非行に詳しい立正大学社会福祉学部教授の村尾泰弘先生に、子どもが非行を中心とした問題行動を起こしてしまう理由についてお伺いしました。


子どもの問題行動はストレスを感じている証拠

わたしは以前、家庭裁判所調査官として、少年非行の問題に関わってきました。現在も、大学で教壇に立つかたわら、相談室や児童養護施設のスーパーバイザーとして、子どもの非行を中心とした問題行動について相談を受けています。少年非行にはさまざまな定義がありますが、家庭裁判所では少年による非行を、3つの種類に分けています。

【少年非行とは】
・犯罪少年…14歳以上20歳未満の犯罪をした少年
・触法少年…14歳未満の刑罰法令に触れる行為をした児童
・ぐ犯少年…今のままの状態を続けると犯罪行為をしてしまう、または刑罰法令に触れる行為をしてしまう可能性が高い20歳未満の少年

どの非行行動も、子どもから発せられるSOSのメッセージであることが多いのです。その子を取り巻く人間関係の中に何らかのストレスがあり、そのはけ口として万引きなどの非行行動をとってしまうことが多いのです。特に多いのは保護者やきょうだいとの人間関係においてトラブルを抱えている場合ですが、友達や先輩との関係、先生との関係でストレスを感じて問題行動に至ることもあります。子どもは、自分の気持ちを内省し、保護者や第三者に伝える力が未熟なため、無意識のうちにきょうだいをいじめたり、万引きをしたりすることで、親の関心を引こうとする場合があるのです。
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気を付けたいお子さまからのサイン

非行行動は、最初は保護者の目の届く家庭内で起こります。幼児であれば、友達をいじめる、友達におもちゃを貸さないということが頻繁に続けば、何らかのストレスを抱えている可能性があります。小学生であれば、嘘をつく、頻繁にケガをする、きょうだいをいじめるなどが挙げられます。その段階でお子さまのストレスが解消されなければ、家庭外の学校や社会で非行行動を行ってしまうことがあります。お金の持ち出しや万引きになると、事態はより深刻です。お子さまが日々の生活において何らかの欲求不満を抱えていることは明らかですので、早めの手立てが必要になってきます。

子どもに問題行動の多い家庭とは?

多くのご家庭から少年非行に関する相談を受けますが、「うちの子に限ってなぜ問題行動を起こすのかわからない」と言われることも少なくありません。多くの保護者がお子さまを「良い子」に育てようと、さまざまな努力や工夫をされていると思います。しかし、お子さまを思いやるあまりに、過保護や過干渉になってしまい、それがお子さまの負担になっている場合があります。保護者の期待や要求が高くて、お子さまはそれに応えようとしてかなり無理をしてしまうのです。上手にそのストレスを解消できる子もいれば、保護者に本音を言えず欲求不満がたまり、非行行動でそのストレスを解消しようとする子もいるのです。
ですから、お子さまの非行行動は何らかのお子さまからのSOSであるととらえ、原因を追求するとともに、家庭でのコミュニケーションが一方通行になっていないか振り返っていただきたいと思います。多くの保護者が良かれと思って取っている行動が、お子さまにとって負担になっている可能性もあります。
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プロフィール:村尾泰弘
立正大学社会福祉学部教授。家庭裁判所調査官として非行や離婚等の家庭問題にかかわった後、立正大学専任講師、助教授を経て、現職。主な著書に『非行臨床の理論と実践-被害者意識のパラドックス』(金子書房)、『Q&A少年非行を知るための基礎知識』(明石書店、編著)

※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。

【子育てあるある】「ママ だいじょうぶ?」 外出時のママに突き刺さった子どもの何気ない一言

外出時の服装に関して子どもに言われた一言が胸に突き刺さった――あるお母さんがTwitterに投稿した漫画が、育児経験のある人には強くうなづける内容です。作者は子どもとの日常漫画を描いているTwitterユーザー・メーテルさん。

 ある日、家族4人でお買い物にお掛けしたときのこと。お母さんをじーっと見つめていた長男。口を開くや、「ママ おきがえしてないけど だいじょうぶ?」と心配してきます。

 一応メーテルさんはTシャツとレギンスパンツを着替えていたのですが、長男くんの目には家でも外でも同じ格好に見えていたもよう。まるでおめかしを怠ったと指摘されかのような一言に、「あ…うん…ママ休みの日のお洋服、だいたいこんな感じなんだ」と複雑な表情を浮かべるメーテルさんなのでした。

 意外と子どもはしっかりお母さんの服装を観察している。そしてお母さんにはお母さんなりの事情があって同じような軽装になっていること、それでも子どものストレートな指摘にギクリとしてしまう――いろんな納得が詰まっている内容です。

 Twitterでは漫画に対し「私もTシャツ好きが高じて、先日娘に『母ちゃん、これはパジャマ?お洋服?』と囁かれました」「私はグレー系の服を好んで着ていたら『なんでママきたない色の服ばかり着てるの』と言われてショックを受けた事があります」など、子育てママから共感の声が寄せされていました。

 ちなみに、筆者は黒いTシャツが多いため、子どもに「ママ、同じ服しか持ってないの?」と言われたことがあります。家でも外でも、楽で汚れが目立たない服がいいんだもの。でも、よく見ると、ちょっときれいなTシャツを着てるんだよ。よそいきには。

幼児期のきょうだいげんか 言い争いは、冷静に見守るを基本姿勢に

きょうだいげんかが毎日のように絶えず、その対応に苦労しているという保護者のかたも多いと思います。けんかをするほど仲がよいともいいますが、毎日大騒ぎとなると、親も大変です。今回は、発達心理学・幼児教育の専門家である東京学芸大学の岩立京子先生に、保護者のきょうだいげんかへのかかわり方について教えていただきました。

きょうだいげんかは人間関係を築く術を学ぶ場

きょうだいの関係は、親子という縦の関係と、仲間という横の関係の中間にある「ナナメの関係」といえます。家族として身近にいて、年齢が近いため、親に対してよりも自己主張をしやすいのですが、お互いにまだ幼児であり、精神的に未熟ですから、相手のことを考えて自己調整ができません。ですから、けんかになりやすいのです。

しかし、保護者のかたにとって悩みのタネでも、きょうだいげんかにはよい面がたくさんあります。自己主張をし、ぶつかり合うことで、相手にも考えや立場があるのだと、子どもが気付くことです。お互いに主張していくなかで、相手の話を聞き、どのようにして折り合いを付け、そして仲直りをするのか。人間関係を築くために重要なことを、きょうだいげんかをしながら学んでいきます。幼稚園や保育園などでは遠慮しがちで何も言えなくても、きょうだいには何でも言えるという子もいます。家庭できょうだいを相手に自己主張をする経験を積み、いずれは外でも自己主張ができるようになる。きょうだいげんかはそういった練習の場になるのです。

幼いころはなんでもないことで言い争っていても、年齢が上がり、それぞれの認知・言語・自己調整力の発達にともなって、けんかの原因も仕方も変わっていきます。お互いの活動範囲が広がって、顔を合わせる機会が減れば、けんかは自然と収まっていきます。また、けんかを何度もしていくうちにお互いのことをよく知り、仲よくなっていくこともあります。そのうち、共同戦線を張って、親に対抗してくるようになるかもしれません。

けんかが起きてもまずは見守って

けんかが起きても、ただの言い争いであれば、何もせず、見守っていてください。そして、頃合いを見計らって、「おやつよ」「買い物に行くわよ」などと声をかけるのです。もし、食事中のけんかであれば、「食事がまずくなるから、あとにして」と冷静に言いましょう。お腹が減っていれば、食べ物につられて、けんかは中断され、食べ終わったあとはけんかをしていたことも忘れていると思います。
きょうだいげんかに親が介入しすぎると、「親が解決してくれる」「親がいなければ解決できない」と思ってしまい、親にすぐ言いつけるようになります。親も、口が達者なほうの主張をつい聞いてしまい、もう1人が不公平さを感じるようになります。けんかが大変なことだと思わせないためにも、おおらかに構えて、冷静な態度で対応していただけたらと思います。
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「お兄ちゃんだから我慢しなさい!」と言ってしまった時は……

きょうだいげんかへの対応でよくしてしまうのが、上の子に「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」と言って我慢をさせてしまうことではないでしょうか。また、上の子と比較して、下の子に「お兄ちゃんはできるのに」「お姉ちゃんはできるのに」と言ってしまいがちだと思います。保護者がこうした態度を続けると、子どもの中に不満がたまっていきます。その時には反抗されなかったとしても、将来的に親子の信頼関係を築けていないということが起こり得ます。また、小学生高学年になって夜尿をしたり、不登校気味になったりという不適応行動に表れたりすることもあるのです。

保護者のかたも、いらいらしたり、体調が悪かったりして、よくないとわかっていても、「お兄ちゃんなんだから、我慢しなさい!」とつい言ってしまうことがあるでしょう。それはしかたのないことです。私も2人の子どもが幼いころにけんかばかりをしていて、「もういい加減にして!」と怒鳴ってしまったこともあります。ただ、そればかりが続くと、子どもは抑圧されて、欲求が満たされず、ますますけんかが増える……と悪循環に陥ってしまいます。子どもは不満がたまってくれば、なにかしらのサインを出してきます。そのサインを捉えて、自分の態度を振り返り、よくないと思う点を改めて、調整していくことが重要なのです。

言い過ぎたと思ったら、「さっきは言い方が悪かったね、ごめんなさい。お母さんはこういうことを伝えたかったの」と、子どもに謝ることも大切です。保護者のそうした態度は、自分が悪いと思ったら友達に謝るという、お子さまの成長にもつながります。

「親が子どもに謝れば、権威が保たれない」と考えるかたもいるようですが、権威をふりかざして一方的に押さえつけるだけでは、権威の前では何も言えないような大人になってしまうことも考えられます。謝るべき時は謝る、おかしいと思ったら主張して議論する。そうしたモデルを示してほしいと思います。幼児期からそうした姿勢を続けていくと、小学生くらいになった時、親が理不尽なことを言ったら、「そんな言い方をしていいの?」と正論を言ってくるようになるでしょう。
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プロフィール 岩立京子
東京学芸大学総合教育科学系教授。心理学博士。専門は発達心理学、幼児教育。幼稚園教諭や保育士を養成するかたわら、保護者の保育相談なども行っている。著書は『子どものしつけがわかる本』(Como子育てBOOKS)など多数。

※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。

男の子が女湯に入れるのは何歳まで?銭湯でのルール&マナーとは

どんなに疲れて帰ってきても、お風呂に入れば一日の疲れも吹っ飛ぶ! というパパ、ママはいるのではないでしょうか。そんな背景もあってか、ファミリーで楽しめる温泉施設に行く機会もあるのでは? いわゆるスーパー銭湯ですね。スーパー銭湯はお風呂を楽しみながら過ごせる場所ですが、ある程度のマナーは必要です。どんなマナーが必要なのか考えていきましょう。

子どもの混浴は年齢制限がある!

入浴施設に行くとき、ママは息子を連れて行くこともあるでしょう。パパが一緒にいれば良いのですが、やむなく男の子を女湯に入れることもあるかもしれません。もし「ある」場合は、何歳頃まで一緒に入っていましたか?実は女湯に男の子を入れる場合やその逆の男湯に女の子を入れる場合、年齢制限があるのをご存知ですか。各都道府県で決められた条例で混浴できる年齢は決まっているのです。例えば、東京都では9歳まで混浴が可能なのだそう。

Q:銭湯での混浴は何歳まで?
A.男女の混浴については、各都道府県の条例により規定されています。東京都では「10歳以上の男女を混浴させないこと」となっています。引用:東京都公衆浴場業生活衛生同業組合「銭湯Q&A」

都道府県の中で最も規制が厳しいのが京都府です。なんと6歳までしか混浴は認められていません。このように各都道府県で違いがあるのは興味深いですね。さらにスーパー銭湯は、各施設によって決まりがある場合があるのでご注意くださいね。筆者が行くスーパー銭湯は、「9歳以下でも身長130㎝以上の子どもは混浴できない」という決まりがありますよ。

銭湯はマナーを守って気持ちよく利用しよう!

ところで、各家庭の内風呂がまだまだ少なかった時代、銭湯はマナーを教わる場所でもありました。「湯船に入る前はかけ湯をする」、「タオルを湯船に入れない」、「出るときはタオルで体を拭いてから」などなど。これらのマナーを親が教えるのはもちろん、銭湯で居合わせた他人が子どもに教えてくれることもありました。

ときには、銭湯やスーパー銭湯などで他人の子どもの振舞いに「ちょっと嫌だな」と思うこともあるかもしれません。あらゆる人が利用できる公衆浴場では、ママがしっかりと気配りをする必要があります。例えば他人に迷惑のかかるおもちゃで遊ばせない、子どもに大声を出させない、他人をジロジロ見ないなどです。

女湯に男の子を何歳まで入れるかは、もちろん条例を守ることが大前提です。まだ混浴ができる年齢の男の子を銭湯に入れる場合、マナーをわきまえれば必要以上に目くじらを立てられることもないでしょう。銭湯はきちんとルールとマナーを守れば、快適に楽しく過ごせる場所になるはずです。

【子育てあるある】あんなこともこんなこともある!? 子育て中のエピソード

子どもはいつも思いがけないことをしてくれますよね。その度に、がっかりしたり、叱ったり、疲れたり…でもあとから思い返すと楽しい思い出になっているということも多いのでは。子育て中に体験した“子育てあるある”について聞きました。

子どもがやりがちな“あるある”エピソード

 いつもは騒いでいる子どもが静かだなと思ったら、何かいけないことをしているということ、よくありますよね。
子どもがやってしまいがちな“あるある”エピソードを聞いてみると、ティッシュやトイレットペーパーでのいたずらは結構、体験者が多いようです。ひっぱり出したり、くるくる解いたりする行為は大人から見ると子どものいたずらですが、実は子どもの好奇心や関心のあらわれでもあるそう。とはいえ、もったいないし、あと片付けも大変ですよね。「困る!」と思ったら、ティッシュを子どもの手が届かない場所に置くなど、気をつけるしかなさそうですね。このほかにも子どもがやりがちな“あるある”エピソードはいろいろありました。

・静かだなと思って部屋を覗いてみると壁に落書きをしていた。
・鼻の穴に石を入れてとれなくなった。
・なんでもハサミで切ってしまう。
・9ヵ月の娘が紙を食べていた。
・寝たと思って抱っこから降ろしたら目を覚ました。
・ご飯を食べながら、コクリコクリと寝てしまう。
・湯船でうんちをしてしまった。
・何でも口の中に入れてしまう。
・セロハンテープをなくなってしまうまで、そこらじゅうに貼りまわる。
・ゴミ箱の捨てた生ごみをあさっていた。
・口紅を顔にぬっていた。
・下の子どもの顔にお絵かきをしていた。
・あらゆるものの匂いを嗅ぐ。匂いを嗅いでから行動に移す。
・トイレに行ってトイレの前で油断してもらした。
・脈絡なくやたらに「うんち」と言う。
・テレビをテビリと言ってしまう。
・携帯のパスワードをいつの間にか覚えて、勝手にゲームをしていた。

などなど。子育て経験者なら一度は経験していることばかりかもしれませんね。たぶん、どんなことでも、子どもの成長につながっていく大事なプロセス。危険なことがないように見守ってあげたいですね。


パパやママがやってしまった…子育て中の“あるある”エピソード

 子育て中はとても忙しいもの。子育てだけでなく、仕事や家事など、時間に追われ、「あ~やっちゃった」という経験もひとつやふたつではないのでは。 回答の中で多かったのは、「寝落ち」。子どもを寝かしながら自分も寝てしまったり、家事をしようと思ったが昼寝をしてしまうなど、パパやママがお疲れなことがよくわかりますね。そのほかの子育てにまつわる“あるある”エピソードもうかがってみました。

・抱っこ紐で抱っこをしていたら、子どもの靴が片方脱げて落としてしまっていたことに気づかず帰ってきてショックを受けた。
・洋服を表裏、反対に着て外出してしまった。
・子どもの離乳食を間違って食べてしまった。
・化粧をしなくなり、ヒールの高い靴を履かなくなり、女からお母さんに変身していく。
・外出の際、子どもの持ち物に気をとられ、自分の上着を忘れて寒い思いをした。
・目玉焼きを作ろうと思ったのに、殻を焼いて中身を捨ててしまった…。
・電子レンジで食べ物をあたためたのを忘れて翌日の朝あたりに発見した。
・授乳後、洋服がはだけたままだった。
・子どもを風呂に入れようと思って服を脱がせたが、お湯を入れ忘れていた。
・手抜きして夕飯をお茶づけにしたら、小学校の作文に書かれた。
・子どものいたずらでリモコンをカバンに入れて外出してしまった。
・子どもが見ているアニメにはまってしまった。

などなど。パパやママが慌しい生活を送っていることがよくわかるエピソードが多数ですね。パパ、ママが交代をしたり、たまにはほかの人も頼りながら、育児に励んでくださいね!
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祖父母がやってしまった…子育て“あるある”エピソード

・自分たちが使ったお箸を使って子どもに食事を与えてしまう。
・すぐにお金を渡す。
・チャイルドシートなしで車に乗せてしまう。
・嫌われたくないのか…子どもを叱らない。
・トレーナー等をズボンにインして着せる。
・アレルギーがあるのに関係なく食べさせようとする。
・無駄な厚着をさせる。
・勝手に子どもの髪の毛を切る。
・孫の名前がごっちゃごちゃ。
・乳酸菌飲料を無制限に与えてしまう。

など。お箸問題はわりと大事かもしれませんね。例えば、お箸からピロリ菌などが子どもにうつりやすいことなどをきちんと伝えて、気をつけてもらうように話し合っておく必要がありそう。世代も感覚も違うので、子どもを預ける際には、ルールを決めておくのが安心かもしれませんね。さまざまな子育て中の“あるある”エピソード、いかがでしたか。現在子育て中のパパやママがほかの家族のエピソードに共感することで、少しでも元気や子育ての自信につなげていけるといいですね。

「男の赤ちゃんに女の子の洋服を着せるのは虐待か」論争 「親のおもちゃ」との指摘も

男の子を育てる女性の投稿をめぐって、論争が巻き起こっている。女性は3人の男の子の母親。「女の子が欲しかった」という思いから、3人目の1歳になる子供に時々、女の子の洋服を着させて「かわいいねー」と楽しんでいるという。

幼稚園に通う頃には止めるつもりだというが、友人から「それは虐待だよ!」と言われたと投稿だ。

■「親のおもちゃ」「言いすぎ」

これに対して、女性の匿名掲示板『ガールズちゃんねる』では、1歳になる子供だけではなく、長男と次男が「お母さんは、本当は女の子が欲しかったんだ、と感じたらかわいそう」という意見も。

また、友人からお下がりを譲り受けるならまだしも、わざわざ購入していることにも批判的な声の一方、「虐待は言いすぎ」「自分で洋服の好き嫌いがわかるころにやめればいいのでは」といったアドバイスも見られた。

・虐待でしょ 親のおもちゃじゃん。 側から見ても微笑ましいなとは微塵も感じない

・ママは本当は女の子が欲しかったんだって知ったら傷つくよ 

・お兄ちゃんたちもいじめられる可能性もあるんじゃないの?

・3人とも男の子なら、わざわざ女の子用の洋服を買ってるってことだよね?  その神経が疑われる

・スカートを履かせてるならおかしいけど、かわいらしいデザインのTシャツとかならいいんじゃない?

・本当に小さいうちだけならいいんじゃない。 自分で洋服を選ぶ年齢(うちは2歳くらいだったかな)になる前には絶対やめたほうがいいと思うけど。

■両親から虐待を受けた経験は…

しらべぇ編集部が全国の20~60代の男女1,328名を対象に「両親から虐待を受けたことがあるか」の調査を実施したところ、全体でおよそ8人に1人が「ある」と回答。また、「虐待を受けた」と回答している人の特徴をまとめると、「親が嫌い」「再婚経験がある」「変態を自覚している」に当てはまる人ほど虐待を受けていた割合が増加することもわかった。

■キラキラネームも批判の的

キラキラネームも「子供がいじめられる」「虐待だ」と批判の対象になることが多い。ぺこ&りゅうちぇるが子供を授かった際に「リンク」と命名することを発表すると、「いじめられるのでは」と批判的な意見が多かったことが記憶に新しい。

りゅうちぇる自身、「本当に子どものことを考えているんだったら、もっと真面目な名前にしてください」と批判コメントが寄せられていることを明かしている。

「人の名前で人をいじめたりするような子どもにリンクはしないし、僕たちも人の見た目や名前で人を判断する子には絶対しない」との熱い想いを伝えていた。

子ども3人以上のママの子育てが、2人育児のママと違うのはどこ?

北関東のとある地方都市に住む筆者の周囲では、筆者を含め子ども3人を育てるママは少なくありません。それどころか子どもが4人、5人いるという人にも出会います。

彼女たちと話していて感じるのが、子ども2人までを育てるママと、3人以上を育てるママとの違い。2人までの子を育てるママとは「毎日いっぱいいっぱい」という話をよくするのですが、3人以上を育てるママからはそういった話をあまり聞きません。

なかには3児以上を抱えながら「仕事もして、小学校のPTAに、幼稚園の役員も」という強者も。どうしたらそこまでパワフルに動けるのか、子育てに対する考えを聞いてみました。
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「親に元気がないと家庭が回らない」

「何をするにも子ども優先」という価値観が根強く残る日本。特に1人目の育児中は、1日のほとんどを子どものために費やし、自分のことは二の次、三の次、いや一番最後…というママも少なくないのではないでしょうか。

とある4児のママ(仕事、中学校PTA、幼稚園役員兼務)は、「ママが元気じゃないと困るのは子どもたち。自分が倒れたら結局は一番困るのが子どもだから、自分を大切にしてる。倒れるまでいかなくても、私が疲れたり心に余裕がないだけで、子ども全員の精神状態も不安定になる」と言います。

ママとしては自分の時間を作ることにも、便利家電・スマホ・お惣菜や冷凍食品を使うことにも罪悪感を感じてしまいがち。彼女は「便利な物に頼るときの基準も自分。疲れているときは全部に頼って、何もしない。一番大切なのは自分の気持ちが安定していて、子ども全員の話を聞いてあげること。子どもたちも色んな悩みやストレスを抱えて帰ってくるからね」と決めているそう。

「普段は晩御飯も子どもの好きなメニューを作るけど、疲れたら自分や夫の食べたいものを作る。親に元気ないと、家庭は回らないよ」とも言っていたのも印象的でした。
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「無理しない、頑張らない」

登園渋りで大泣きする筆者の子に、「頑張らなくていいよ。もう十分頑張ってるもん。いっぱい泣いてもいいんだよ」と声をかけてくれたのは、3児のママ(仕事、小学校PTA、幼稚園役員兼務)。彼女の口癖は「無理しない、頑張らない」。

「無理して良いことってないからね。無理してもうまくいかないし、イライラするし、焦るし、ストレス溜まるし、夫婦げんかになるし(笑)、長くは続かないから。それは大人も子どもも同じ」と話します。子育てをしていると、自分だけでなく子どもにも「もっと頑張って!」と求めてしまいますよね。

彼女の言葉で思い出したのが、児童精神科医である佐々木正美先生の著書『子どもへのまなざし』(福音館書店)に書かれていた「子どもにかぎらず人間というのは、かならずよくなる方向に自然に向いているわけです。(中略)とくに元気ざかりの子どもなんかは、すべてのことがかならず、いいほうへ向かおうとしているのです。だから、じゃまをしなければ、みんないい子になって、個人差はありますが、子どもなりの素質と個性と能力で、みんな発達していくわけです」という言葉でした。

減点方式から加点方式へ

同じく仕事と幼稚園役員をしている筆者も、子どもが2人よりは3人の方が精神的に楽になりました。それは子どもが3人になり、減点方式から加点方式に変わったからでしょう。

子ども2人までは、「みんなが普通に子育てをしているのだから、全てを完璧にこなさないと」と日々自分を追い込んでいました。1日のスタートが100点で、「公園に行けなければ-10点、お惣菜を使った日は-10点、子どもを怒れば-30点」という減点方式。もちろん100点満点で終わる日などなく、自分を責めるのです。

子ども3人となってからは、「子ども3人を大人1人で見るなんて無理」と一気に肩の力が抜けました。多くを諦め、1日のスタートが0点となり、「ご飯が作れたから20点、折り紙の折り方を教えたから10点、今日は怒らなかったから30点」と加点方式に変わったのです。

減点から加点に変わったことで、義務感が減り、自分が自然体でいられることが増えたように思います。それまで自然体でなかったというのもおかしいのですが、それほど「完璧な母親にならないと」という考えは根強いものでした。
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大切なのは「無知の知」であること

上記の3つの考えは、「子どもが3人以上いるから許される考え」ではありません。皆それぞれ悩み、試行錯誤しながら行き着いた考え。「1人目のときからこうであれたら、もっと心にゆとりを持って子どもと向き合い、育児を楽しめたのに」と口にします。

アフリカでは「子どもを1人を育てるのには村中みんなの協力が必要だ」ということわざがあります。人間を育てることは、それほど大変なことなのです。一方、日本では「子育ては誰でも普通にやれること」「小さな子を育てるくらいママ1人でできる」という考えが強いように感じます。

ソクラテスの言葉に「無知の知」があります。「自分が無知であることを自覚しているだけ、わかったつもりでいる人よりは賢い」ということですが、これは子育てにおいても言えるでしょう。

1人目を育てる段階から「子どもを大人1人で育てることはできない」と自覚すると、視野が広がります。夫や祖父母、子育て支援センターの保育士やママ友など、他人に相談したり頼ることができるでしょう。自分も大切にでき、育児を楽しめる時間が増えます。些細なことで自分を責めることもなくなるでしょう。大人1人では育児できないのです。そのことを社会全体が理解するようになることを望みます。

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