知ってると楽しい『通】学! ■こども・家事育児
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夜の営みを子どもに見られた! 子どもにどう説明する?

夜の営みは、夫婦ならば当たり前にあることです。子どもが生まれてからは、夜の営みは「子どもが寝てから」になりますが、子どもは夜中に突然起きることがあります。夜の営みを子どもに見られたときには、どうやってその場をしのいだらいいのでしょうか。また、子どもはパパとママの昼とは違った一面を見て、どう思うのでしょうか。今回は、夜の営みを子どもに見られたときの対処方法や子どもの気持ちについてお話しします。

夜の営みを見た子どもはどう思う?

夜の営みを子どもに見られたときは、パパもママも動揺します。しかし昼間とは姿も様子も違うことに子どもはもっと動揺しているかもしれません。まずは、夜の営みを見てしまった子どもは「どう思うのか」を考えてみましょう。

パパがママをいじめていると思う

子どもが「どう思うのか」は、子どもの年齢や子どもに見られたときの状態によって変わります。3歳前の小さな子どもならば、服を着ていないことを変だとは思わないかもしれません。むしろ、普段は聞いたことがない声や体勢を見て「いじめられている」「攻撃されている」と思うでしょう。ママの声を苦しんでいる声だと思い、怖くて声が出せず立ちすくんでしまう子どももいます。

自分だけが仲間外れにされたと思う

幼稚園児になると仲間意識も芽生えてきます。パパとママがひとつのベッドに入っているところを見て「自分だけが仲間外れにされた」とショックを受けてしまう子どももいるかもしれません。子どもは「自分が家族の中心的な存在」と思っていることがあるため、自分の知らないところで、パパとママが想像を超えるスキンシップをしていることに驚いてしまいます。

パパとママに嫌悪感を持つ

小学生になれば、夜の営みが単なるスキンシップではないことに気がつく子どももいます。性的な意味や子づくりのことがわからなくても、なんとなく「いやらしいこと」と思ってしまうかもしれません。いつものパパとママが、急に男と女に見えてしまい嫌悪感を持つこともあります。特に小学校高学年になり、さまざまな知識を持っている子どもは、その後の親子関係にまで大きな影響を与えてしまうこともあるかもしれません。

夜の営みを子どもに見られたときの説明例

夜の営みを見た子どもは、年齢に関係なく大きなショックを受けます。親は、夜の営みを子どもに見せないようにしなくてはいけないですね。しかし、どんなに気をつけていても、100%見られないという保証はありません。ここからは、夜の営みを子どもに見られたときの説明例をあげて、少しでも子どもの心を傷つけない対処方法を紹介します。

「遊んでいたよ」と冗談で乗り切る

子どもが小さいうちは、できるだけ子どもの頭の中に「今見た光景」を残さないようにします。「パパと遊んでいたよ」や「お洋服着る前に寝ちゃったみたい」のように冗談で乗り切ってみましょう。親は、子どもに見られた恥ずかしさで、子どもを早く部屋から出したくなります。しかし、パパとママの反応によっては、夜の営みを見た事実よりも子どもを傷つけることもあるのです。パパとママが冷静に子どもを受け入れれば、子どもも「たいしたことではなかったのかな」と受け流すことができるでしょう。

「大好きだから抱っこしていたの」と言う

夜の営みを見た子どもがおびえているときには、すぐに恐怖を取り除くようにします。夜の営みを「攻撃」と思っている様子ならば「大好きだからぎゅっと抱っこしていたよ」と伝えてあげるといいでしょう。攻撃をしていたのではなく、愛情表現のひとつだとわかれば子どもは安心します。子どもが立ちすくんでいるようならば、子どももベッドに入れて抱きしめてあげましょう。子どもは、いつものスキンシップと結びつけることができて、頭の整理をしやすくなります。

冷静になってから年齢に応じた説明をする

夜の営みを子どもに見られたとき、子どもの年齢によってはごまかしや間接的な説明が通用しないかもしれません。特に、夜の営みの意味がわかる年齢になっている子どもにごまかしをしてしまうと「夜の営みは悪いこと」と言っているようなものです。小学校高学年以上の子どもに見られたときには、年齢に応じた説明をしてもいいのかもしれません。ただし、夜の営みを見られた直後は親も子どもも冷静ではないはずです。時間がたってお互いに冷静になってから話をしてください。

夜の営みを子どもに見られたあとに気をつけたいこと

夜の営みは、子どもに見せてはいけないことです。子どもに見られたパパとママは、子どもに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりますね。少しでも子どもへの影響を減らすためにできる「その後に気をつけたいこと」を三つお話しします。

パパとママが早く平常心に戻る

夜の営み中は、パパもママも気持ちが興奮して平常心ではありません。子どもは平常心ではないパパとママを見ることがめったにないため、それだけでも大きなショックを受けます。子どもに見られたことに気がついたら、できるだけ早く平常心に戻りましょう。
子どもが同じ屋根の下にいるときには、頭の片隅で「起きてくるかもしれない」と意識しておくことが大切です。意識していれば、わずかな音や声にもいち早く気がつき、行動できるのではないでしょうか。

子どもの疑問や不安を受け止める

夜の営みを見た子どもは、たくさんの疑問や不安を抱えます。しばらくしてから「あのときは何をしていたの」や「ママは苦しかったの?」と答えにくい質問をたくさん聞いてくるかもしれません。そんなときには逃げずに子どもの言葉を受け止めましょう。すべての質問に正直に答える必要はありませんが「そのことは忘れて」や「もう聞かないで」と子どもの疑問や不安を切り捨てるような言葉は言わない方がいいです。子どもは、疑問や不安をしっかりと受け止めてもらうことで、心を落ち着かせていきます。

二度と見られないように対策する

一度でも夜の営みを子どもに見られたら、二度と見られないように対策を考えましょう。場所や時間を変えるだけでなく、子どもが家にいないときを選んだりするなど「絶対に見られない方法」を考えます。子どもにショックを与えずに仲の良い夫婦でいるためにも、しっかりと夫婦で話し合い対策を考えましょう。

おわりに

子どもが生まれると、子どもに見られることが怖くて夜の営みが減る夫婦も多いかもしれません。しかし、夜の営みは夫婦の大切なスキンシップです。子どもに見られない対策を考えて、ずっと仲の良いパパとママでいたいですね。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

電車で赤ちゃんが泣き止まない時にできる六つの対策法

赤ちゃんを連れてバスや電車でお出掛けをするとき、ママが一番心配になってしまうのは、電車の中でぐずって泣かれたらどうしようということではないでしょうか。電車の狭い空間で赤ちゃんに泣かれてしまうと、周りの視線が気になり、ママが焦ったりイライラしたりすることで、余計に赤ちゃんが大泣きしてしまうという悪循環にもなりかねません。そのような時に困らないよう、ここでは電車の中で赤ちゃんがなかなか泣きやまない時の対処法をご紹介していきたいと思います。

赤ちゃんがなぜ泣いているかを考えましょう

赤ちゃんは泣くのが仕事とはよく言いますが、赤ちゃんにだって泣くのには何かしらの理由があります。どうして泣いているのかを考えてあげて、その理由によって対処法を変えていけば、赤ちゃんも泣きやんでくれるはずです。そこでまず、泣く原因となるものを考え、理解してあげるようにしましょう。

周りの環境の変化に驚いて泣いてしまう

赤ちゃんは、周囲の環境の変化をとても敏感に感じ取ります。ですので、電車の中で泣いてしまう理由のひとつとして、電車の見慣れない風景や音に驚いて泣いてしまうという原因が考えられます。人見知りはよく聞くと思いますが、赤ちゃんは場所見知りもします。やはり、自宅などの安心できる場所が一番好きということですね。ですので、赤ちゃんが安心できるように、ママがイライラしたり焦ったりせず、ゆっくりと目をみて「大丈夫だよ」と話しかけてあげるようにするとよいでしょう。

おなかがすいている、またはのどが渇いている

赤ちゃんは、泣くことでおなかがすいていたり、のどが渇いたりしているのをママに伝えようとしますので、泣く理由として、空腹や喉が渇いたという原因が考えられます。

電車の中が暑かったり寒かったりする

電車の中は外気温との差があり、大人でも冬は暖房で暑いと感じたり、夏は冷房で寒いと感じたりすることがありますよね。
赤ちゃんは、体温の調節がまだ上手にできないため、外気温の変化と一緒に体温も変化してしまいます。ですので、ママがよく注意して服装などを調整してあげることが必要です。

退屈している

電車に乗っている時間が長いとき、赤ちゃんは退屈してぐずり出すことがあります。車内の同じ風景をずっと見ていると飽きてしまうかもしれません。

眠いのに寝れない

電車の揺れは心地よく眠りを誘いますが、眠くなると寝ぐずりする赤ちゃんもいます。また乗り慣れない電車にのって、眠いのに興奮してしまって寝られず泣き出すことも。

赤ちゃんが電車の中で泣きやまない時は

赤ちゃんが泣く原因としては上に書いたような理由があげられますが、ここでは、泣きやまない時のための具体的な対処方法についてお伝えしていきたいと思います。電車に乗る前から、泣いたときのための準備をしておけば、赤ちゃんとのお出掛けを安心して楽しむことができますよ。

その1:おやつや飲み物などを用意しておく

おなかが空いていたり、のどが渇いていたりして泣いてしまうときのために、常におかしや飲み物を用意しておくとよいでしょう。しかしこの場合、公共の乗り物の中で飲食物をあげるという点で少し配慮が必要です。車内での飲食はマナー違反との意見もありますので、においが強いものは避け、おやつであれば小分けにして袋や保存容器に入れておき、ボロボロこぼさないよう一口で食べられるようにしておくとよいでしょう。

その2:絵本やおもちゃなどを用意しておく

お気に入りのおもちゃや絵本であやしてあげれば、泣いていた赤ちゃんも泣きやんで遊んでくれるかもしれません。抱っこひもやベビーカーにぶら下げておけるようなおもちゃや絵本があると、赤ちゃんが投げたり落としたりしても安心です。ただし、音がうるさいおもちゃは周りの迷惑になるので控えた方がよいですね。
また、ペットボトルやビニール袋など、赤ちゃんが普段あまり触らないものを持たせるのも効果的です。

その3:抱っこをして赤ちゃんを安心させてあげる

現在は、バスでも電車でも、ベビーカーのまま乗車してOKになっています。しかし、赤ちゃんはパパやママの顔が見えなくなると不安に感じてしまいますし、電車の環境や音に敏感に反応して泣き出してしまうことがあります。そうしたときには、ベビーカーから降ろして抱っこしてあげましょう。外の景色に興味を持ったり、抱っこに安心してそのまま寝てしまったりすることもあります。パパやママの変顔などにも笑ってくれるかもしれません。電車に乗るときは、抱っこひもがあると便利ですね。

その4:泣いても落ち着いて対応しましょう

赤ちゃんだから泣いてしまうのは当たり前ですよね。それは周囲の人も十分に理解していることではあると思いますが、いざ狭い車内で赤ちゃんが大きな声で泣き出し、いつまでも泣きやまなかったりすると、ママはどんどん焦ってしまいがち。しかし、まずはママが落ち着いて対応するように心掛けましょう。ママがイライラとして大きな声で「泣かないの!」などと言ってしまっては、周りの人も気分は良くないはずです。じっくりと赤ちゃんの顔や目を見て、落ち着いてあやすようにしてみると良いですよ。

その5:ここぞというときにスマホ

子どもにスマホを見せる「スマホ育児」は何かと批判されがちですが、こういう場合はスマホが強い味方に。幼児用のアプリやYouTubeでお気に入りの動画を探しておくとよいでしょう。その際、音は出さないように注意しましょうね。

その6:泣いたときには途中下車をして様子をみる

あやしてもなかなか泣きやんでくれない時には、一度電車から降りて、外の空気を吸わせてみるのもひとつの方法です。ママも赤ちゃんが泣きやんでくれないと周りの目が気になったり、焦ってイライラしたりしてしまいますよね。赤ちゃんは、ママのそうした気持ちを感じ取って余計に泣いてしまっているのかも知れません。外の空気を吸うことで、ママの気分転換にもなりますよ。

赤ちゃん連れで出かけるときの心がまえ

赤ちゃんと電車に乗るときに心がけておきたいことを考えてみました。

周囲の人に一声かける気配り

赤ちゃんが泣いてしまった時には、「騒がしくてすみません」の一言でも周りの人に声を掛けることが必要でしょう。間違っても、「赤ちゃんなんだから泣いて当たり前」のような態度はNGです。ちょっとした気遣いで周りの人たちに誠意が伝わるものです。一声掛けることで、周りの人も理解を示してくれて、中には赤ちゃんをあやしてくれる人もいるかもしれませんよ。

時間に余裕を持って出かける

電車で赤ちゃんが泣き止まず途中下車した場合は、予定していた時間に遅れてしまうこともあるでしょう。ママが焦ってイライラすることのないよう、赤ちゃん連れで電車に乗るときは、時間に余裕を持って出かけましょう。

おわりに

ママも、時には赤ちゃんを連れてお出掛けをし、どうしてもの用事で電車に乗らなければならない時がありますよね。しかし、電車は多くの人が利用する乗り物です。きちんとしたマナーを守りながら赤ちゃんとのお出掛けを楽しみたいものです。今回ご紹介した、電車で泣いてしまったときの対処法を参考にしていただき、安心してお出掛けができるとよいですね。

過保護な親が勘違いしている、「危険とリスク」の違い

私が9歳から13歳だったころ、裏庭に小川が流れている家に住んでいました。友人と、一緒に「小川歩き」をしたものです。

小川の土手で遊ぶ時もありました。水の中を歩き、川が本格的に深さを増し始めるすぐそばまで行く時もありました。水が首のあたりに達する場所まで来たら引き返して、また川を歩いて家に戻るのです。

ほとんどの人が、こうした子ども時代の思い出を持っています。

けれども、現在の基準から見てみれば、11歳の子ども2人を大人の監視なしで水辺で自由に遊ばせるのは、紛れもないネグレクトだと考える人もいるかもしれません。もちろん1990年代当時には、そんな風には考えられていませんでした。

では、なぜ今はネグレクトとされるのでしょうか?

危険とリスクの違い

現代の親は、子どもを守るだけでなく、子どもに危害が降りかからないよう積極的に手を出す傾向があります。俗にいう、過保護な親です。

けれど、マッチ箱を子どもに渡してそれで遊んでいいと言うことと、安全な火のおこし方を教えることは、別の話です。前者は危険な行為ですが、後者はリスクを伴う行為なのです。

危険な行為とは、不注意によって何らかの危害がもたらされる「かもしれない」だけではなく、危害がもたらされる結果に終わる「可能性が高い」ものです。

あえて危険を犯すのは、しばしば無謀です。あるいは、私の息子が教わっている武道の先生の言葉を借りれば、「愚かな行為」と言えるでしょう。

その先生は、「友だちにこう言いなさい。僕は崖から飛び降りない。なぜなら崖から飛び降りるのは愚かなことだから」と教えています。

あなたは、近所の道を横断するときはありますか? そういうときは、多少のリスクはつきものなので、横断する前に左右を見ますよね。

絶対安全とは言い切れませんが、道路を渡らなくてはならない場合もあるので、できるだけ安全に横断できるようにするわけです(でも、高速道路を渡ろうとするとしたら、それは愚かな行為ですよね)。

とっていいリスクといけないリスクを区別する

子どもの発達に関する専門家であるRebecca Weingartenさんは「Today’s Parent」の記事で、親はまず、自分たちが暮らす環境で子どもにとってリスクとなるものは何かについて考えたほうが良いと述べています。

土曜日の夜にニューヨーク市ブルックリンでリスクとして考えられるものは、ルイジアナ州の田舎町でリスクとして考えられるものと同じではありません。

「自分たちに合ったやり方を見つけなくてはいけません。それはほかのみんなと同じようなものではないでしょう――また同じであってはいけないのです」と、Weingartenさんは言います。

リスクを取ること(そして、時にはリスクがもたらす悪い結果を経験すること)は人生の一部ですし、そういうリスクは取って良いのです。

子どもに対して、そうしたことを教えるやり方を探しましょう。あなたにとっても子どもにとっても、多少のリスクを気楽に取れる分野を見つけてから、正しい判断の手本を示しましょう。

たとえば、よく切れるナイフで野菜を安全に切る方法を教えましょう。ケーキの種を熱いオーブンに入れるときは子どもにやらせましょう。木に登っている時は、頑丈な枝を探して試す方法を教えましょう。

「子どもたちのために」何かするのではなく、「子どもたちと一緒に」何かすることを重視しよう、というのがWeingartenさんの主張です。

多くの場合、親は「子どものために」何かしていることに気づきもしないものです。それは幼いころから始まります。

たとえば、平均台を渡る時に手をつないだり、子どもが失望しないように守ってあげたりするのです。

「子どもに自分だけで何かをやらせてみて、小さな叛逆をさせてあげましょう」と、Weingartenさんは述べています。「そのようにして子どもは、自分自身について学んでいくのです」

リスクと対処法をセットで教える

私は息子が2歳の時に、初めてメリーランド州の海岸に連れて行きました。海水がつま先に初めて触れた時、息子はとても夢中になっていました。

最初は、波がかろうじて息子に届くくらいの波打ち際に立って、私たち大人の手にしがみついていました。

けれどその後、年月が経つにつれて、手をつなぐことは少なくなり、海水に飛び込んで水しぶきを上げることが増えました。

息子と同じくらいの歳から同じ海岸で泳いでいた父親と祖父は、息子に波を観察する方法や、体を支えるにはこうすればいいとか、波に飛び込むにはああすればいいとかを教えています。

息子は波に打ち倒され、潜っては浮き上がり、口から海水を吐き出します。そして、そのたびに何かを学び、泳ぎを少しずつ自分のものにしていくのです。

息子がどれほど泳ぎが得意になろうと、海での泳ぎにはリスクがつきものです。けれど息子にとって、それは危険な行為ではなくなるでしょう。

育児疲れで追い詰められた経験は… 30代以下は妻だけでなく夫も苦悩

人の命を預かり、一人前に成長させる子育ては、人生の一大事だ。子供がいなかった頃とは、時間の使い方も優先順位も激変し、すべてが子供中心になることを、子育て経験者ならほとんどが体験しているだろう。

■拡がる「育児疲れ」

かつては、親族や親戚、地域社会などのコミュニティが子育ての支えになることもあったが、今日では孤立している家族も少なくなく、また共働き世帯が一般的になったことで、男女とも仕事と子育ての両立を求められるようになった。こうした状況でよく耳にするのが「育児疲れ」という言葉。時には、ストレスから子供の命が奪われる結果になるなど、痛ましい報道もしばしば見られる。実際、どれくらいの人が育児疲れに追い込まれているのだろうか。

■2割以上が追い詰められた経験あり

しらべぇ編集部が、全国20〜60代の子供がいる男女685名を対象に調査したところ、全体の22.0%が「育児に疲れて追い詰められたことがある」と回答した。男性は9.8%だが、女性はじつに32.4%が「追い詰められた経験あり」と回答。男性の子育てへの関与の薄さが伺えるとともに、母親の3人に1人が子育てによって追い詰められてしまう社会状況は、どう考えても異常だ。

不幸中の幸いで痛ましい事件に至らなかったとしても、その予備軍は膨大に存在すると見られる。

■子育て世代に変化の兆しも

苦悩した記憶が鮮明なためか、はたまた時代の変化か、育児疲れで追い詰められたと感じる人は、20〜40代に目立つ。もっとも多いのは30代女性で、51.7%と過半数に及んだ。男性は、30代を境にまったく状況が異なる。40代以上の男性は、子育てに積極的に関与して妻とともに悩んだ人が多くないのかもしれない。しかし、20〜30代では男性も女性同様、精神的に追い詰められていることがわかる。

■働き方で違いは…

女性の場合、共働きと専業主婦、どちらの場合もそれぞれ大変さがある。職場復帰をにらみながら「保活」に励み、仕事と育児の両立が求められるワーキングマザー。コミュニケーションの相手が限られ、孤立しがちな専業主婦。

そこで今回の調査結果を女性に絞って、働き方別に見てみると…
差は大きくないが、やや有職女性のほうが追い詰められた割合が高い。

国が少子化問題を社会課題として取り組むとしたら、何よりもまず苦悩している子育て世帯にきめ細やかな対策を行い、子育て中の人たちが大切にされる空気をつくらなければ、「子供をつくるのはリスク」と敬遠されることにもなりかねないだろう。

どうして自己嫌悪に?子どもを怒ることって悪いこと?

子どもにガミガミと怒ってしまい、後で自己嫌悪…。怒ることを制御できれば、育児のストレスはぐっと減るはず。そもそも、怒りの感情はどんな状況から生まれるの? アンガーマネジメント・アドバイザーの嶋津良智さんに聞いてみた。

「まず、怒るという感情自体は悪いことではありません。人は何か行動するとき、そこには必ず理由があります。同時に、人にはそれぞれ『価値観』『思い込み』『想定』『期待』という行動の基準、“枠”があり、相手がその枠の中に入らなかったりすると、自分の感情が乱されてイライラしたり怒ったりするのです」(嶋津良智さん 以下同)

行動に理由があるのは、親に限らず子どもにとっても同じこと。お風呂に入らない、テレビから離れない、「抱っこ、抱っこ」と泣き叫ぶ…。親を困らせる行動にも、子どもなりの理由があるそう。

「まずはなぜそうしたか、子どもに理由を聞きましょう。その上で、教育としてダメなことは教える必要があります。時には子どもに理解してもらうよう “叱る”ことも必要です」

とはいえ時間や心に余裕がないときもある。例えば、朝の通勤前に、ついつい焦って言い過ぎてしまう…。これって良くないですよね?

「時間的な制約がある場合、子どもにも急いでもらう必要があります。そういうときは、無理に理由を聞く余裕はありません。完璧を求めずに、ときには感情的になってしまっても仕方ないと思うゆるさも大切です」

●子どもを怒りすぎな場合は、怒りをコントロールする術を身につけて

とはいえ、親がイライラして怒ってばかりいると、当然子どもにも悪い影響がある。

「怒られ続けた子どもは、『何かしたら怒られる』というマインド設定がされるため、本能的に自己防衛をします。最大の自己防衛は、何もしないこと。自立を阻むことになります。また、子どもも怒られることに慣れていくため、何かしても『怒られれば済む』というマインド設定がされることも考えられます。すると、相手のためを思って何かを伝えようとしても、子どもに届かなくなってしまうこともあります」

嶋津さんによれば、そんな怒りをコントロールするのに「アンガーマネジメント」という考え方があるという。

「怒ることで相手をコントロールしようとすることは、暴力と同じ。自分都合の不要な怒りを減らし、正しい伝え方を身につけるためのプログラムが『アンガーマネジメント』です。例えば、怒りたくなったときは条件反射的に声を荒げるのではなく、いったん間を置くことで、冷静な判断ができるようになります。もしイライラするようなことが起きたら、頭の中で1・2・3と3つ数を数えてみるのもいいでしょう。そうするだけで、少し気持ちが落ち着き、相手の話を聞く姿勢を取りやすくなります」

怒ってばかりいるとママの心身にも良くない。上手にイライラをコントロールして、育児ストレスから解放されよう!

2位ネットを圧倒「子どもの塾への不安&不満」解消策、意外な1位は?

お子さんに学校以外の“学習の場”を与えるために、我が子を塾に通わせているご家庭は少なくありません。

しかし、「成績が思ったように上がらない」「自習・家庭学習のフォローがない」など、何かしらの不満や不安を感じてはいませんか?

この度、スーパーウェブの『かしこい塾の使い方』が301名に実施した調査によって、現在通っている塾に不満・不安を抱える家庭が6割以上にも達する実態が明らかになっています。

あなたも、お子さんを通わせている塾に大きな不満を抱いていらっしゃいませんか?

そこで今回は、教育行政に携わってきた筆者が同調査をもとに、塾への不安や不満を解消するためにやるべき行動のトップ4をご紹介していきます。

■4位:書籍で情報を得る

塾に不満や不安があるかたに対して「不満・不安を解消するための行動をしていますか?」と質問をしてみると、22%が選び4位になったのは「書籍で解決方法を調べる」でした。

周囲のママ友に相談しても納得いくアドバイスが得られない場合には、ウツウツとしちゃうママもいますよね。そんなときこそ、書籍を読みヒントを得るのが有効に働くことも。

およそ5人に1人のママは、書籍を読むことで悩みを解決しているようです。ちなみに、3位は23%が選び「特に行動していない、行動する予定はない」でした。

■2位:ネットで情報を得る

続いて、同ランキング2位には30%が選んだ「インターネットで解決方法を調べる」が選ばれています。

約3人に1人の親御さんは、インターネットを活用して解決方法を探っている様子。

転塾を検討しているママは、転塾後の影響の実態やその方法、近所で評判の塾調べなどにネットを大いに活用しているのかもしれません。

上手に検索すれば、かなりの情報量を無料で得ることができますものね。

■1位:塾の先生に相談する

そして、同ランキング1位には51%と過半数の親御さんが選んだ「通っている塾の先生に相談」が選ばれました!

先生との相性が悪いなど、不満や不安の張本人だったとしても、本人と話すことで不満解決への道が模索できることも。

「あの先生がイヤだから転塾させたい」と思っている親御さんほど、まずは先生本人と腹を割って話してみるのもいいかもしれません。

できることをやって、それでもダメなら転塾……という選択肢だってありますよね。

■学校に相談してみるのもひとつの方法

親御さんの中には学校と塾が別物であると捉えているひとも多いのですが、塾にまつわるお悩みは学校の先生に相談すると大きなヒントが得られることも。

お子さんの学習態度が塾と学校で大きく変わることも稀なので、不安や不満の原因を突き止めたいときにはお子さんをよく知る学校の先生が頼りになることもあるんです。

また、学校には塾に関する情報が様々なところから集まっているので、今抱えているお悩みを別の保護者も同様に抱えているケースも。

そんな情報も、学校に相談することで得られることがあるのです。

いかがですか?

「我が子のためにいい塾に通わせてあげたい!」というママは是非参考にしてみてください。

その「しつけ」は誰のため? 7歳の子を置き去りにした事件が他人事とは思えない理由

北海道七飯町で、7歳の男の子が親に「しつけ」として山林に置き去りにされ、その直後から行方不明になっている事件。

食料や携帯電話は持たず、軽装だという男児の安否が心配される。

「いうことをきかなかった」「車や人に石を投げた」との理由で「悪いことをするとこうだよ!」と置き去りにした……と報道されているのだが、「なんてひどいことを!」というリアクションがある一方、「わからなくもない」という反応もネット上では見られた。

他人事とは思えない、「置いていくよ!」の衝動

「いうこときかないなら置いてくよ!」

近年、育児において“言ってはいけないワード”のトップ10に入るだろうこのフレーズだが、長男がどうにもいうことをきいてくれないことが増えてきた3歳以降、言ってしまうことが増えている。

冷静に考えても、そんな無理強いをしているつもりはなく「車に轢かれたらいやだから手をつないでいてね」程度のことなのだが、ことごとく、いうことをきいてはもらえない。

そんな長男が2歳のころ、二人で近所のショッピングセンターにいった。
子どものフロアには乳児が遊べるエリアがあり、そこから離れたくないという長男が座り込み、泣き叫び、どうにもならなくなった。

「もう、置いてくよ」

そういって私は子どもを置いてどんどん進み、商品陳列棚に隠れて様子をうかがった。

誰かが子どもに声をかけたら事情を説明するのに出て行くため、そして、連れ去りから守るためである。

しばらくすると、母親は戻ってこないと認識した2歳児、さっさと遊びのエリアに戻ってブロックの続きをはじめたのである。

「えー……」

これは、あくまでも無事だった例である。このあとにショッピングセンターのトイレでの誘拐や、物騒な事件が続いたため、外で彼を一人置き去りにするのは危ないのだと認識し、気を遣っている。

言葉を正しく使いこなせずいらいらしている子ども自身と、子どもが何をしたくていらいらしているのかわからない親、そしてこちらのオーダーは一切聞き入れられない不満、こういう事態はたいてい私と二人のときに起こるという理不尽さ…

いろいろがミックスして、時折とんでもない怒りの暴発が起きる。

だからこそ、今回の置き去り事件、私は他人事とは思えないのだ。

このライターさんの他記事:子どもの足音が原因で殺人に…。尼崎の事件から、子どもの足音トラブルを考えた
しつけって、いったい、なんなんでしょうね……

「あの子はしつけがなってない!」なんて年配の方は叱るものだが、現代における「しつけ」とは、そもそもなんなのだろうか。

「怒る」と「叱る」と「しつけ」は混同されがちだ。

「しつけ」という言葉から連想されるのは、日常生活のマナーの基本的なところ、公共のルール、善悪の判断などだろうか。

「何歳だったらここまでできていればいい」が明確な指標となっていないのも、行き過ぎた“「しつけ」という名の虐待”になりがちな原因ではないだろうか。

「今すぐに矯正しなければ!」とあせる“まだ母歴6年目”の思い、「でも長い目で見たら些細なことじゃん?」という“もう母歴6年目”の思いが交差する。

ふわっとしたルールは属人性が高い。

子どものスペックに対して高望みをしていたり、親自身の基準がぶれていたら、何が正しいのかわからなくなる。

<<いったい、誰のためのしつけなのだろうか、子どものため?世間体?親自身?今しようとしているしつけは、どれ?それは、ほんとうにしつけなの?>>
しつけとは、小さい“約束”の積み重ねのような気もしてきている。

「廊下は走らない!」と何回注意しても、一度大怪我してからはじめて本人が知ることもあるのだ。

活動のフィールドが広くなるとともに「お約束」をひとつずつ増やしていって、長期的に成長を見守る必要があるのではないだろうか。

一度の失敗で叱責したり、すぐ結果を求めるような、会社的なやり方は、家庭に持ち込まないほうがいいのかもしれない。

「お母さんの仕事はね、あと20年くらいかけて、君たちをひとりで生きていける大人に育てることなんだからね」

ゆうべ子どもにそう言ったせりふを、改めてかみ締めるのだった。

○%が貯められない現実! 子どもの教育費についての本音

子どもを産んだら、独立するまで育てなければなりませんよね。それまでの間、衣食住のほかに教育も必要です。子どもの教育にかかるもろもろの費用は、みなさん貯めているのでしょうか? 既婚女性に聞いてみました。

Q.子どもの教育費は貯めていますか?

はい……49.65%

いいえ……50.3%

貯めている人と貯めていない人で半々に分かれました。若干「いいえ」と答えた人が多かったですね。それぞれの回答の理由を見ていきましょう。

■教育費を貯めている派の意見

●大学に入れてあげたい!

・「大学に行きたいのに、お金がないとか悲しいし、留学したくてもお金がないから行けないとか、そういうことで、子どもの夢だったり将来をサポートできないのは悲しいことだと思うから」(30歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)

・「大学に上がるときに多額のお金が必要と聞いたので準備している」(30歳/その他/その他)

・「将来『お金がないので、進学はあきらめて』といいたくない。好きな道に進ませてあげたいので」(33歳/その他/その他)

学歴社会といわれて久しいですよね。もし子どもが高校を卒業したあとの進路に大学を希望すれば、かなえてあげたいと思う両親は多いのではないでしょうか。家庭の事情で進学できないと気の毒ですね、

●保険で貯めている

・「学資保険には入っていないが、子どもの総合的な保険に入っていて、定期的に返戻金がある」(32歳/医療・福祉/専門職)

・「学資保険と、児童手当やお年玉は子ども名義の預金通帳に貯めている」(34歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)

・「これは絶対やっておいたほうがいいです。産まれたらすぐに。家は、生命保険のお祝い金型にしていました。予期せぬ進学でしたので、そこから授業料払っています。成人したときにお祝い金を全部あげようとおもったのですが、それもできなくなりましたね。授業料高すぎる・・・」(39歳/その他/クリエイティブ職)

学資保険は、前もって保険金をかけておくことで、必要なときに教育に関するお金を受け取れる保険のことです。いろいろな商品がありますので、比較検討するといいかも。

■教育費を貯めていない派の意見

●まずは住宅費!

・「住宅が先だから。教育費はあまりかけないつもり」(29歳/その他/その他)

・「教育費というわくではなく家の頭金のお金でためています」(29歳/医薬品・化粧品/秘書・アシスタント職)

・「まずは家を買いたいからそのため」(31歳/金融・証券/事務系専門職)

教育費を貯めていない人の中には、まずは家を買いたいという意見も。子どもがいないうち、小さいうちはそんなにお金のかからないもの、その分マイホーム貯蓄に回している家庭も多いのかもしれません。

●そんな余裕まだない……

・「毎月毎月が精一杯で貯金などの余裕がない」(39歳/医療・福祉/事務系専門職)

・「現状そこまで余裕がないのが現実です。」(38歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

・「そんな余裕も、ない。最低限、フリー貯蓄。」(32歳/その他/その他)

教育費の貯金は、正直少し家計に余裕がないとできません。家計に余裕のないうちは、仕方がないことかもしれませんね。

■まとめ

気にしている家庭の多い、子どもの教育費。教育費は時代によって変化があるうえに、急に子どもが増えるときもありますから、完全に備えられている人は少ないかもしれませんね。各家庭のやり方で、子どもの教育に向き合っていくほかなさそうです。

いつまで川の字で寝る?お子さまの自立を促すのは母親中心の川の字

お子さまは保護者のかたと一緒に寝ていますか? それとも家族別々ですか? 実は、幼少期の寝かた(就寝形態)は、お子さまの発達や親子関係に大きな影響を及ぼすそうです。1984(昭和59)年から20年余り、5,000件以上も日本の家族がどう寝ているか調査してきた、教育学博士の篠田有子先生にお話を伺いました。
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3~4歳までは添い寝OK!

日本では、古くから添い寝をする文化があり、現在も多くのご家庭で親子の添い寝が行われています。幼少期の添い寝というのは、親子の信頼関係を築くために、非常によい方法だといえます。皮膚接触はもちろん、寝息も聞こえ、匂いも嗅ぐことのできる距離ですから、全身のあらゆる感覚神経で親の愛情を感じ取り、安心感を得られるのです。親から愛されているという実感は、お子さまの感覚器官の発達を促し、知的能力を開花させるためにもとても大切です。また、「自分は親から愛されているんだ」という実感こそ、さまざまなことに関心を持って学ぼうという意欲につながりますし、成長してからどんな困難にあっても自分を信じて乗り越えていこう、生き抜こうとするパワーの源になります。

近年、欧米式に赤ちゃんのころから保護者とは別室で寝かせるかたもいるようですが、日本のご家庭で行う場合には、習慣も考え方も異なるため、保護者との接触不足が心配です。欧米の場合は、いくつになってもハグしたり、キスしたりして愛情表現をする習慣がありますが、年齢が上がるにつれスキンシップが徐々に減っていく日本では、愛情伝達が不足しがちだからです。乳幼児期にスキンシップが足りないと、精神的な落ち着きが育たず、反抗的になったり、なかなか自立できなかったりする心配もあります。3~4歳くらいまでは、ぜひ安心・信頼が育つ添い寝をおすすめしたいと思います。

お子さまの自立を促すのは母親中心の川の字

添い寝というとお子さま中心の川の字で寝られるかたが多いと思いますが、5,000件以上の家族の寝かたを調べたデータとその統計学的な分析から、お子さまの自立を考えた際におすすめなのは、母親中心の川の字です。では、両者を調査してわかった心の育ち方の傾向を見てみましょう。

1)母親中央型……母親中心の川の字
このタイプで寝ているお子さまは、母親の隣に寝て十分なスキンシップが得られ、安心や信頼の心が育ちます。一方、離れて寝る父親を母親とは違った存在として認識します。母親とは密着し、父親とは間接的に接触することで、依存と自立のバランスのとれた情緒的に安定したお子さまが育ちます。母親中央型の家族は、お子さまの自立を見守るやや厳しい父親と、父子の関係を演出する母親がいて、川の字で寝ている間も夫婦は離れず信頼関係が保たれるので、きょうだいが2人、3人と増えていくのにしたがって、またお子さまの成長に合わせて、ひとり寝やきょうだい寝へ移行するのもスムーズです。

2)子ども中央型……子ども中心の川の字
最近ますます増える傾向にあるのが子ども中央型です。育児に積極的に参加する「イクメン」が増えていることが影響しているのだと思います。このタイプの場合、お子さまは両親の隣に接して寝ますから、十二分にスキンシップを経験し、安心や信頼の心が育ちます。ただ、このご家族は父母ともに子どもとの一体感が強く過保護気味なので父性的なしつけが作用しにくく、お子さまは自己中心的になりがちです。ご両親は早目の子離れを心がけてください。

母親と子どもが添い寝をして。父親だけ別室に寝るというご家庭もあるかもしれませんが、この場合、お子さまは父性的な関わりを受けにくく、情緒は不安定で社会性も未熟な傾向があります。これらは、あくまで調査によって比較的多く見られた傾向ですが、お仕事やさまざまな背景からどちらかの親としか一緒に寝られないという場合は、就寝時以外に父親や母親(もしくはそうした役割を果たす親類や周囲の大人)との関わりを重視してあげたいですね。たとえば、夜勤が多いご家庭では、「お父さん(お母さん)はお仕事をいつもがんばっているよ」と伝える、そしてお休みの日にたっぷりと遊んであげるなどするとよいでしょう。

保育園に入れても仕事に行けない!? 知っておきたい「保育園あるある」

「保育園なんとか入れた」と一息つく間もなく、新生活の準備が始まります。

ところで私自身は保育園に通ったことがなく、保育園生活がどういうものか、見当もつきませんでした。「保育のプロがいて、子供のことは一切まかせて働ける、そんなところ?」というくらい。

しかし実際は、保育園は子供を完全に「おまかせ」するところではなく、保護者と「共に育てていく」パートナーなのです。

ぜひ知っておきたい「保育園あるある」。心の準備も万全に、余裕のあるスタートを切ってくださいね。
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「慣らし保育」という期間がある

晴れて4月から登園となっても、すぐにフルタイムで働けるようにはなりません。子供が保育園へスムーズに慣れていくため、短時間保育から徐々に時間を延ばしていくという「慣らし保育」期間があります(期間には個人差があります)。

我が子はなかなか慣れてくれず、結局一月程度はかかったでしょうか。担任の一人から「当分は登園2時間後に迎えに来て」と言われた時は泣きそうでした。

産後のボロボロな体に鞭打って園と家を往復した「慣らし保育」期間。出産直後の状況を少しでも助けてくれる存在が保育園のはず。「慣れるまでの辛抱」と子供と自分に言い聞かせましたが、生後2カ月の下の子を抱え、かなり辛いものがありました。.

その後も、まともに行けない日々が続く

子供はそれはそれは呆れるくらい熱を出し、嘔吐し、下痢をして登園できない日が続きます。朝は元気に登園してもすぐに呼び出しの電話が鳴ります。「りんご・手足口・溶連菌・RS」など今まで聞いたこともないような病気が次々登場。そして、たいてい親もかかってしまうのです! 

「赤ちゃんの風邪なんて」と軽く考えていましたが、子供の病気をもらうとなぜか大人の方が重症化してしまう…。胃腸炎など流行ると家族全員倒れることが多く、ママ同士の会話が武勇伝化します。

「うちも一家全員吐きまくってー。一晩中風呂場で布団洗ってた」

大きくなるにつれ病気の頻度も下がってきます。しかしまったくなくなることはありません。働くために保育園を利用しているのですが、本来の用途を全うするには少し時間がかかりそうです。

どの先生に言ったらいいの? どの先生に相談してもOK

学校と違い、自分が話しやすい先生に相談できるのは保育園のいいところ。クラス担任は複数います。もし一人の先生に相談しても解決しないことがあったら、遠慮せずに他の先生や園長先生にも打ち明けてみましょう。

私は最初、クラス主任は一人と勘違いしていたので相談しにくく悶々としたことがありました。園長先生も園児のことをよく把握しているはず。ぜひ気軽に話しかけてみましょう。
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今もたまに泣く我が子

慣らし保育も遠い昔、この春保育園生活4年目を迎える我が子。もはや保育園大満喫! と思いきや、今になっても嫌な時はしばしば泣きます。相当腕力もついてからの行き渋り抵抗は半端ではなく、産後も疲れていましたが4年後も疲れています。

保育園デビューした頃は「あんなお兄ちゃんになったら、いろいろ楽になるんだろうなー」とため息をつきながら年長組を眺めていました。しかし人間の成長には時間がかかるのです。親をそうそう楽にはしてくれません。

保育園でママとの別れを嫌がり泣き叫ぶ我が子を見ると、罪悪感に苛まれるママもいるかもしれません。かくいう私がそうでした。しかし、じゃあ家に二人っきりでいる方がいいかというと、私はそうは思いません。

保育園生活での豊かな交流(友達とのケンカも含め)、様々な経験(勉強・教養に限らず)は、子供の人生において無駄になることはないと思うからです。私は親として愛情を与える面では負けないつもりですが、保育園よりも豊かな経験を子供に与える自信はありません。

たくさんの先生に抱っこされ、臆せず甘えられる子供たちを見て、ちょっぴりうらやましくさえ思います。もちろん、信頼の置ける保育園であることは最低条件です。
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あなたが少しでも楽になるような準備を

ここまで読んで不安を感じてしまうようでしたら申し訳ありません。でもこれはあくまで一例。あなたのお子さんは保育園にもすぐに慣れ、病気知らずかもしれません。

育児と仕事の両立で苦しくなる前に、人や物に助けを求めてくださいね。自分だけでやろうとしないこと。新生活を少しでも楽にするための準備を進めましょう。

夫との家事分担、祖父母、行政サービス、食洗機、宅配、手抜きできるところはどこか……。工夫できる点はきっと見つかるはず。

なんとかなります。子供って強いなと感じる日も来ますから。

「学校に行きたくない」と言う子ども、どうすればいい?

私のコーチ仲間Aさんのお宅のお話です。ある時、小学5年生の娘さんが、急に「学校に行きたくない」と言い出しました。娘さんの友達の話によると、どうやら、学校で嫌がらせをされているようです。本人に穏やかにたずねてみたところ、自分に冷たくする子がいるので会いたくないとのことでした。学校であったことなど、自分からはあまり語ろうとしません。それでも、家にいる時は、わりと元気そうなので、安心していると、朝になって、「学校に行きたくない」と言い出すのです。
さて、こんな時、お子さんとどう接しますか?

子どもをそのまま受けとめて待つ

「どうして行かないの?」「いいから! 早く行きなさい!」「そんなことぐらいで負けていたらダメでしょう!」「いちいち気にしないで! もっと気楽に考えようよ」「お母さんから先生に話してあげようか?」などなど、つい叱咤(しった)激励や提案をしてしまいそうですが、Aさんは、さすがにプロのコーチです。こんなふうに話してくれました。

「子どもも子どもなりにたいへんなんだなー」と思います。大人だって、仕事に行きたくない日もありますよね。会いたくない人だっていますよね。「学校に行きたくない」と言う娘を見ていると、つい怒りたくもなりますけど、「子どももいろいろあるんだなー」と思って、その気持ちは否定しないで受けとめるようにしました。「そうか、行きたくないんだね」「イヤなんだね」って。

どうしようもなくて、何度か休ませたこともありました。学校に行かないことは責めないで、たくさん愛情のガソリンを注いであげようと思って、娘が大切な存在であることを伝えていました。怒りたくなっても、怒らずに客観的に見られるのは、コーチングのトレーニングのおかげだなと思います。

無理強いしないで、いつか話してくれる気持ちになるのを待ちました。あせらず、娘がその気になるのを待つ。「その気になる」って、「その期になる」ってことですよね。娘が自分で考え、解決する時期が必ず来る! それを信じて、今は待ってみようと思いました。子育てはまさに自分育て。忍耐の部分もありますよね。

子どもが自分で解決する力を奪わない

Aさんのお話は続きます。
たとえば、いじめの問題など、親が介入して解決したとしても、本当にこの子が解決したことにはならないと思います。自分で解決する前に、いつも親が助けていたら、親がいないと生きていけない子どもになってしまいます。子どもが自分の課題を自分で解決する機会を親が奪ってはいけないと思います。

その代わり、「私はいつもあなたの味方だよ」「話したいことがあったらいつでも聴くよ」と伝え続け、その姿勢を示していました。家や家族は、絶対に自分を信じて守ってくれる場所であると娘が感じられるようにしました。

Aさんのお話を聴いて、かつて、2人のお子さんが不登校だったというかたの言葉を思い出しました。
「『待つ』とは『何もしないこと』ではないんです。あなたが学校に行っても行かなくても、今までと変わらず、私はあなたを大切に思っているということを子どもに伝えることが大事なんです」。

さて、その後、Aさんの娘さんは、保健室登校を経て、6年生になり、今では元気に、皆と一緒に教室で勉強しています。行きたい中学校を見つけたようで、自分で「行きたい!」と思ったら、自発的に勉強にも取り組むようになりました。「学校に行きたくない」と言っていた時期は、Aさん自身もイライラしたり、やきもきしたりで、つらかったようですが、ふりかえってみると、ほんの一時のことでした。

どんな状況にあっても、自分のことを責めず否定せず、信じて愛してくれる存在があれば、子どもは自分の課題を自分で乗り越えられるし、その体験を通じて、解決力も育まれていくのではないかと思います。

(筆者:石川尚子)プロフィール
国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ。ビジネスコーチとして活躍するほか、高校生や大学生の就職カウンセリング・セミナーや小・中学生への講演なども。近著『子どもを伸ばす共育コーチング』では、高校での就職支援活動にかかわった中でのコーチングを紹介。

※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。

受験生を持つ親に「言ってはいけないひと言」集

 いよいよ決戦の時、である。受験生を抱えているかそうでないかで全く異なる心持ちになるこの季節、口から災いを生むことは避けたい。コラムニストの石原壮一郎氏が指摘する。

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 高校受験に大学受験、あるいは中学受験に小学校のお受験など、まさに受験シーズン真っ盛りです。当事者や家族にとっては極めて重大でデリケートな問題ですが、周囲にとってはそうでもありません。しょせん人ごとなので、受験生の親から「いやあ、第一志望を落っこっちゃってね」などと言われても、うっかり不用意な言葉を言いがち。

 しかし言われたほうは、我が家の受験は世界中の関心事であり大問題ぐらいに思っているので、不用意な言葉を一生根に持ちます。ひとつ間違えると、人間関係や出世に影響を及ぼしかねません。大人としてそんな迂闊な失敗をおかさないために、よその家の受験について、結果別の「言ってはいけないひと言」を押さえておきましょう。

●子どもが第一希望の学校に見事に合格した親に「言ってはいけないひと言」

 第一志望に合格したなら何を言っても大丈夫だろう、と思ったら大間違い。相手はそれなりに浮かれつつも、微妙な思いを抱いている可能性があります。

・危険度20%「トンビがタカを生んだとはこのことですね」

 おなじみのことわざですが、これは「平凡な親から優秀な子どもが生まれた」という意味。わかった上で冷やかすニュアンスで言ったとしても、とくに相手が上司でかつ器が小さいタイプだと、「俺をバカにしてるのか!」とヘソを曲げかねません。

・危険度50%「○○さんちのお子さん(△△さん)と同じ学校ですね」

 大学受験の場合、引き合いに出された側の学部が、自分の子どもが行く学部より偏差値が上でも下でも、相手は気分を害するでしょう。また、相手がその○○さんや△△さんのことを嫌っていたりすると、せっかくの喜びに水を差されたと感じそうです。

・危険度80%「うわー、それはラッキーでしたね」

 こっちとしては「実力を存分に発揮できて何より」という意味で言っているつもりでも、相手は「運じゃなくて実力だ!」と不愉快になるでしょう。万が一「いやあ、本当にラッキーだったよ」と鷹揚に受け止めてくれたとしたら、それはかなりラッキーです。

「家事はお金で解決できる」は本当か? 家事代行に潜む落とし穴


夫婦共働きでの家事分担をめぐる議論について、たびたび聞かれる「ケンカになるくらいなら家事は代行サービスに外注すればいい」「家事はお金で解決できる」という意見。筆者は常々、そういった論調に疑問を感じていました。

先日、実際に家事を外注したところ、やはりお金を払って家事代行を使ったところで家庭内の家事のすべてが解決されるわけではないことがわかりました。では、利用して実感した「家事は外注すればいい」に潜む落とし穴とは何でしょうか。
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外注できない細かい家事が多すぎる

「家事を外注する」というと、掃除や洗濯、買い出しや料理などをイメージするでしょう。しかし、24時間体制と言ってもいい家の中では、そういったわかりやすい家事よりも、名前も付けられないような細かい家事の方が圧倒的に多いもの。

トイレットペーパーやティッシュの交換、食後に食器を下げてテーブルを拭く、お茶の作り置き、ゴミ出し前のゴミのとりまとめ、加湿器の水の補充、玄関の靴を揃える、出しっぱなしにした物をしまう、飲みっぱなしのコップの片付け…。

こうした“名もなき家事”は数多く、積もり積もって毎日の負担になっています。そしてその負担の多くは、妻が担っているのが一般的。「これ、お願いします」と言えない毎日の名もなき家事に対して、利用時間が決まっている家事代行サービスにすべてカバーしてもらうというのは無理がありますよね。

なかなか拭えない罪悪感とどう戦うか

家事を自分でやらず、他人にお願いすることに対して、まだまだ付きまとうのが強い罪悪感。ここには、仕事や育児に忙しい30~40代の母親たちの世代の影響があります。厚生労働省によると、1980年には専業主婦家庭が1100万世帯と、共働き世帯よりも圧倒的なマジョリティでした。

そのため今の30~40代は、母親が家事をやるのは当たり前の光景でした。今、いくら時代が変化しているとは言っても、潜在的にはなんとなく「夫よりも妻が家事を」「家事は自分でやれる」といった意識が働き続けています。

これは、現代女性にとってはもはや呪いにさえなっていると感じられます。専業主婦であった母親がこなしていた「完璧な家事」のイメージ。毎日の料理はもちろん手作り、掃除の行き届いた部屋、家族全員分の洗濯物を畳んでいる姿。こうした原風景からか、「夫が自分の母親と比較してきて辛い」という女性も少なくありません。

家事代行サービスで夫婦の家事分担を解決しようと思うなら、女性だけでなく、男性も、このイメージから脱却することが絶対条件。脱却しなければ、「家事を他人にお願いする」罪悪感から抜けられないままとなってしまいます。

他人を家にあげるハードル

筆者宅の場合、筆者よりも夫の方が「他人を家にあげる」ということに対して強い拒否感を持っています。それは家事代行サービスだけでなく、諸々の工事業者、ベビーシッター、自分が会ったことのない筆者の友人にさえも、「素性をしっかり知らなければ家にあげたくない」という感覚です。

この「他人を家にあげること」は、家事代行サービスを頼む上で意外と大きなハードルとなります。家事をお願いするということは、台所やトイレ、お風呂、寝室など、家中をくまなく見られるということでもあるからです。

脱ぎっぱなしの下着や髪の毛の詰まったお風呂の排水溝、おしっこやうんちが飛び散ったトイレなど、見られたくないものまで見せてしまうのが、家事代行サービス。このハードルを乗り越えない限りは、「掃除をしてもらうために掃除する」といった本末転倒な現象も起こってしまうでしょう。

家事代行サービスは確かに、上手に使えば共働き世代の強い味方です。しかし、人によってはサービスを使ったからといって、家事にまつわるあらゆることが簡単に解決できるわけではありません。

家事において大事なことは、単にサービスや便利家電を駆使すればいいということではなく、完璧を求めず、やらなくてはいけないことがあったら、その時にできる誰かが行うということではないでしょうか。

VERY妻はこう変わった。夫の家事育児への意識は変わるのか?

「ママであること」を目いっぱい楽しむためのファッションやライフスタイルが詰まった女性誌の『VERY』。今、最新号の特集がSNSで話題になっています。

それは、「『きちんと家のことをやるなら働いてもいいよ』と将来息子がパートナーに言わないために今からできること」。

約50文字の中に、子育て中の夫婦がそれぞれ育ってきた家庭の環境や、家族の人間関係がギューッと凝縮されているような強烈なタイトルです。

『VERY』という雑誌に対しては、「経済力がある夫を持つ、オシャレ感度が高いセレブ主婦が読む雑誌」というイメージを抱いている方が多いかもしれません。

これまで、20年以上にわたって「良い母」「良い妻」のイメージを作ってきた『VERY』に何が……?  その歴史を振り返ると、世間で「正解」とされる育児観の変化が浮かび上がってきます。


90年代~2000年前半「シロガネーゼ」「アシャレーヌ」のセレブ全盛期

『VERY』は光文社から1995年に創刊。三浦りさ子さんや岡田美里さんといった人気モデルが看板モデルとなり、東京都白金発のセレブ妻「シロガネーゼ」や、兵庫県芦屋発の「アシャレーヌ」といった言葉を世に送り出します。

また、「公園デビュー」「幼稚園デビュー」のシチューションに合わせたファッションや「主婦だけどお嬢さんスタイル」などを提唱。

当時は人気のプロモデルが見せてくれる、ちょっと手に届かないけど「目の保養」と感じられる華やかな雑誌の世界が印象的です。
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2010年、「イケダン」登場!

そして、2005年ころから「園ママの“掟”」や「受験バカ一代」という連載が始まり、セレブママの生態を斜めから見る読み物が出没。

家事も育児もオシャレも楽しむ女性が模範……という表向きのメッセージを発しながらも、「“幸せ”は夫婦のオシャレに表れる」「記念日くらいキレイな妻だと感謝して」といった攻めた特集タイトルが目立ち始めます。

そして2010年2月号、「イケダンの隣に私がいる!」という大特集が組まれます。

「イケてるダンナ」を意味する「イケダン」という言葉に反応したのが、当時TBSの局アナで、昼の人気ラジオ番組のMCをつとめていた小島慶子さんでした。

小島さんは、生放送の番組中で妻の幸せを実現するための1つのツールのような「イケダン」や、「私の“キレイ”が家族の幸せ」という世界観を強烈に批判。育休中で、乳飲み子を昼寝させながら半分寝かけていた筆者がすっかり目覚めてしまうほどの熱量でした。

その後、『VERY』はその批判を無視することなく、小島さんを連載コラムの執筆者として起用することに。

このころから「『産婦人科医の主人は、私の産後うつに気づいてくれませんでした』 聞こえていますか?  産後うつという叫び」(2010年8月)や、「ママ友ワールドは地獄じゃない」(2011年9月)といった、「キラキラした『VERY』の世界」の影の部分も積極的に発信し始めます。

子育ての「光と影」のコントラストが印象的な2010年代

2010年代に入ると、子育て中にスカウトされた「タキマキ」こと滝沢眞規子さんや、クリス・ウェブ・佳子さんといった元一般人のモデルが活躍。

ファッションのコーディネートページにカジュアルな要素が増えるとともに、働くママのためのコーディネートも充実していきます。

また、子育て世代のライフスタイルの多様化にともない、誌面の内容にも変化が見られます。

 ・「子育てがつらい私はダメ母ですか?」(2013年2月)
 ・「『いい母』の定義なんて誰が決めた?」(2016年10月)
 ・「ママだからって、夕食をがんばりたくない宣言!」(2018年3月)
このように「時々、子育てが辛い」という感情に寄り添いつつ、家事や育児をパーフェクトにがんばらなくてもいいという特集が組まれるように。

2015年には世の中の「イケダン」に向けて、<忙しすぎて洗えなかった夕食のお皿をとがめたことはありませんか? (中略)「ありがとう」という前に、ストックの切れそうなトイレットペーパーを買ってこよう。言葉より、そろそろ態度で示そうよ> というメッセージを発信し、SNS上で話題となりました。

冒頭で紹介した2019年1月号の特集に至るまでには、こうした様々な「前振り」があったのです。

親世代から引き継いだ「夫は稼ぎ、妻は家事と育児をすべき」という価値観は、まだまだ子育て中の男女にまとわりつき、不況から就職氷河期をくぐりぬけた世代に、「幸せとは何か」という疑問を投げかけ続けています。

「“家事をしろ”と言う前に、男と同じだけ稼いでこい」と妻を見下す夫、「育児の大変さを知らないくせに」と夫を見下す妻。

そんな不毛な争いの原因の1つがそれぞれの育ってきた家庭環境にあるとしたら、その連鎖をVERY世代で断ち切ろうという気概が感じられます。

今回の『VERY』の特集は、現代の子育て世代が社会の「過渡期」に置かれていることを自覚しつつ、子どもたちの未来を見据えた示唆に富む特集だと言えるのではないでしょうか。

体罰はしつけにならない!子供への悪影響とは?

「しつけのためにやった」では済まされない!体罰の悪影響

ニュースになる度に多くの人の胸を痛める、親による子供の虐待事件。「しつけのためにやった」は親の言い訳であり、弱さの露呈です。ここでは、体罰がもたらす心理的な悪影響について書いていきます。

「体罰はしつけ」と考える親たちの思い込み

世の中には、「体罰はしつけになる」と思っている人たちがいます。

オーストラリアの大学の調査によれば、そのような発想の人は、

・しつけの一環としての体罰であれば子供に害はない
・たまに叩くくらいなら子供を傷つけることはない
・体罰こそ、子供が唯一理解できる教えだ

という身勝手な思い込みを持っていたり、

・体罰を使わないと、子供を甘やかすことになる
・体罰で子供に責任感を学ばせる
・子供は体罰により他者をリスペクトすることを学ぶ

と体罰が良い教えにつながると考えている人さえいることを指摘しています。

体罰の即効性が勘違いを起こす

「子供は痛い思いをすると学ぶ」と思い込んでいる人たちは、体罰をしたことで、子供が言うことを聞いた経験から、「やはり体罰は効くのだ」という思いを深めていきがちです。しかし、体罰によって、その子が親の言うことを聞くのは、体罰がイヤだからです。痛さから逃れたいからです。そこには、良い教えなど微塵もありません。

子供に教えるということは、

・新しいスキルを授けること
・新しい行動ややり方を伝えること

です。「やめろ!」「ダメだ!」と目の前の子供の行動を力で阻止するだけの体罰や言葉の暴力には、その力がないのです。

大人が子供に対し、力を加えたら、子供は言いなりになるしかありません。大人の力には到底かなわないのですから。しかし、自分が力で圧していることを忘れ、その状況だけを見て、「やっぱり体罰は効く」と勘違いしてしまう……。

体罰は、その瞬間だけ、子供の行動をコントロールできるがために、甚だしい勘違いを起こしがちですが、それはその瞬間だけ。そこには、新たなスキルも置き換えるべき行動も示されていないのですから、子供は、次も同じような行動を繰り返すケースがほとんどです。それに対し、その親は、「もっと痛くしないと分からないのだ」と体罰を強め、エスカレートや常用へと転じていくのです。

体罰は子供の心もボロボロにしてしまう

体罰は、子供たちの体を傷つけるだけでなく、心の中の「自己感」をも著しく破壊します。

そこには、

・親子間の絆である「アタッチメント」もない

・それゆえ、自分の存在を認められるだけの「自己肯定感」も育たない

・さらには、大きな人間に力で抑制されることで、自分を非力に感じ、「自己効力感」も失う……

私が”ポジティブ育児メソッド”の中で強く推奨している、子供の自己の土台部分の3つがどれも砕かれてしまうのです。その子がその子らしさを発揮できるよう、すくすくと自己を育めるよう、サポートするのが本来の親の役目なのに、子供の自己感を丸ごと握りつぶす体罰には、甚だ憤りを感じます。

親から体罰や言葉の暴力を受けて育った子は、二次的な影響として、自分自身も、強い力に頼る傾向があります。なぜなら、その子は、親がそうやって問題を解決してきたのを目の前で見てきたからです。

問題解決力というのは、日々の経験で習得していくものであり、小さいうちは、親からその術を学んでいきます。もし親が体罰を常用していたら、そこにあるメッセージは、「おまえも困ったら、力でねじ伏せればいいんだよ」。暴力しか知らなければ、いざというときに、すぐに手が出てしまうなど、問題を抱えるようになってしまうのです。

日本は体罰への対応が緩い

2018年現在、世界の53の国々が、子供への全ての体罰を禁止する声明を出しているのをご存知でしょうか? 今から約40年ほど前の1979年に北欧の国・スウェーデンが着手し、1983年にフィンランド、1987年のノルウェー、その後ヨーロッパ諸国へ、そして今では、大陸を超えてその動きが広がっています。

しかし、残念ながら、日本の名前はそこにはありません。「体罰はダメ!」とみんな言っていても、禁止している国々と比べたら、まだまだ緩いのです。

「ちょっと手を叩くくらいなら大丈夫」という気持ちは、しだいにエスカレートを引き起こします。

ちょっと叩いて言うことを聞かなかった

力を強めたら言うことを聞いた

しっかり強く叩かないと効果がないのだ

よし、もっと強めていかないとダメだ

という展開になるからです。だから、体罰は”いかなるもの”もNGです。「つい手が出そうに……」という方、力に頼らないしつけをぜひ学んでください。正しい知識が入り、心のからくりが分かると、自分のこともコントロールしやすくなるし、子供の心も理解しやすくなります。げんこつを握るのでなく、鉛筆を握って欲しい、そう切に願います。

わが子がいじめの被害者に……解決したと思ったら今度は私に嫌がらせしてきた!「いじめ」が起きたときに心得ておきたいこと

いじめがなくなってほしいと、多くの子ども達や親は願っていると思います。しかしいじめは、簡単にはなくなりません。
いじめが発覚し、加害者から被害者へ謝罪がありいじめは終わった……と思っていたら、おもわぬ形で再び問題が起きてしまったママさんから、ママスタBBSに相談が寄せられました。

『小学校低学年の息子が、同級生(Aくん)からいじめを受けたが、先生が対応してくれいじめは解決した。後日、Aくんのママと偶然に出会い、その場で謝罪があり、息子に「嫌なことがあったらハッキリ言ってね」と言葉をかけてきた。息子はいじめられたときのことを話し「もうしないで欲しい」と伝えた。その後、先生から「Aくんの親御さんから、お母様(私)から今回の件で脅かされて怖いと話がありました。どういうことでしょうか?」と連絡が来た。翌日、親しいママ友から「Aくんママが、あなたのことをすごく怖いと言っている」と心配して連絡をくれた』

どうやらAくんママは社交的でママ友が多いようですが、投稿者さんは控えめな性格で、ママ友も少ない様子。息子さんが小学校低学年ですから、この先もAくんやAくんママと関わらない訳にはいかないようです。事実に反することを吹聴するAくんママに、どのように対応したらいいのか、また、解決に向かって取り組んでくださった先生や、教えてくれたママ友にどう話したらいいのかわからないと悩んでいます。

いじめの加害者のママが今度は被害者のママへの嫌がらせ?

我が子がいじめを受けただけでも悩み、苦しくて辛い思いをしたのに。やっと解決し息子さんが元気に学校に通っているというのに。今度は親のほうから思いもよらぬ問題が持ち上がってきました。ママスタBBSには心配するコメントやアドバイスが寄せられれいます。『やっかいな人に、引っかかってしまいましたね。あなたがムキになって、その人に喰い下ったりしたら相手の思うツボ。放っておいてはどうでしょう?』

『Aくんママに直接言っちゃったのがマズかったね。これからは関わらないほうがいいと思うよ』

『私が出くわしたお母さんにそっくり。私は出会ったときに挨拶だけして「急いでますので、すみません」って去ったよ。でもすぐに「すごくツンケンしてて無理」とか「謝ろうとしたのに受け入れてくれず酷い」とか、周りの人に言いまわってました。どんな対応をしても、言う人は言うんだなって思います。『Aくんママは、自分の子に悪評がたつのが不安なんだよ。だから、あなたに問題があるように周りに吹聴して、周りから固めようとしているんだよ。先生と親しいママ友には、あらかじめ本当のことを話しておいたほうがいいと思う』


『黙ってないで。私なら学校の先生に真実の出来事を言う。1番怖い思いをしたのは、あなたの子なんだから』

相手がどんな人かによって、対応策はいろいろあると思いますが、誤魔化されてはいけない事実は、投稿者さんの息子さんがいじめを受けた被害者だということ。息子さんが、元気に学校生活を送るために、どうしたらいいのかを考えるのが大切ですよね。被害者と加害者、どちらのお子さんとも関わっている担任の先生に、正確な状況を把握してもらうことは必要不可欠。コメントにも多くあったように、先生に事実をお伝えするのが最優先ではないでしょうか。これまでいじめの解決に向けて、手を尽くしてくださった先生が「自分は間違った指導をしてしまったのでは?」と悩んでしまわれないようにしたいですよね。

親がそんな態度なら加害者の子が反省しないのでは?

いじめは、どうなったら“解決=もういじめは起きない”になるのでしょう。被害者なら、いじめを受ける前の日常生活が取り戻されること。心身の傷が癒えること。加害者なら、謝ったら終わり……でしょうか?先ほどのコメントの中には、Aくんが本当に反省していけるのかと心配する声も寄せられています。

『親がそんな態度なら、Aくんは反省して心を入れ替えられるかな? また被害に遭う子が出てくるのでは? 今はAくんママと仲良くしている人も、だんだんにあなたを誤解していたと気がつくと思います。低学年のうちは誤魔化せても、高学年になるにつれて、そういう子は要注意人物として周知の事実になっていきます』

『またすぐ被害者が出そうだね。卒業する頃には、AくんやAくんママがどんな人なのか、みんなに知れ渡るよ』

この投稿を読み、筆者も「Aくんがまた加害者になってしまうのでは?」と考えてしまいました。加害者が、また別の子をいじめるようになったら、加害者にとっていじめは解決していないと思うのです。「いじめられる子に問題がある」と言われることもありますが、本当にそうなのでしょうか?  加害者が、再びいじめをしない姿を見せること、その努力をすることで、初めていじめは解決に向かうと思うのです。

多くの子どもが被害者・加害者のどちらも経験している。もし加害者になったらママは……?

できれば我が子には、いじめの被害者にも加害者にもならないでほしい。親たちの願いとは裏腹に、ほとんどの子どもにとって、いじめは避けて通れない問題になっています。文部科学省のいじめ追跡調査2013ー2015によると、小4から中3の6年間に被害・加害とも9割の児童・生徒が経験していると報告されています。9割という数字に、筆者は驚きを通りこして恐怖を感じました。いつ我が子が被害者・加害者になる日が来てもおかしくないからです。もし我が子が被害者になったら、全力で我が子を守ると思います。でも、もし加害者になったら……。相手のお子さんに謝罪し、再びいじめを起こさせないよう子どもと一緒に努力するママになれるのでしょうか?

同じ年頃の子どもをもつママとして、両方の親の立場で、じっくりと考えたいトピックでした。

「勉強ができる母×息子」が最強の組み合わせ?その理由は

〈父親よりも母親の遺伝子が子供の学力に影響する〉。そんな新説が今、世の中のお母さんたちをザワつかせている。

「この先、『なんでできないの!』という叱り方は、天に唾する行為ってことですよね」(44才主婦)
「いくら子供のテストの点が悪くても『パパの子だからしょうがない』とは口が裂けても言えないってことなの?」(32才事務員)
「わが子の将来、終わったかも…」(39才会社員)

 あまりにショッキングな言説が世に出回るきっかけとなったのは、2018年3月に文科省が公表した報告書だ。

 この報告書は、全国の小学6年生、中学3年生延べ200万人に実施した「全国学力・学習状況調査」(通称・全国学力テスト、2017年度)と、「両親の学歴」「所得」「就業時間」などを尋ねた保護者12万人へのアンケートをもとに、家庭内のどの要因が子供の学力に影響するかを分析したもの。

 分析の結果、「父親の学歴」よりも「母親の学歴」の方が、子供の学力に影響することがわかった。

 これを受けて『週刊現代』(11月24日号)は、《わが子が勉強できないのは母親のせい、父親は関係ない》という記事で、母親の学歴どころか、「母から受け継いだ遺伝子が子供の学力を左右する」と主張した。

 にわかに湧き上がる「子供の学力は母親が決める説」は、果たして本当か──。

◆「勉強のできる母×息子」が最強の組み合わせ

 渦中の文科省の報告書で大きな注目を集めたのは、小6、中3ともに、それぞれが受験した4科目すべてにおいて、母親の学歴の高低にともなう正答率の差が、父親のそれより大きかったことだ。

 たとえば中3の数学Bでは、父親の最終学歴が「高等学校・高等専修学校」の子供の平均正答率は44.1%で、「大学」は56.5%。その差は12.4ポイントだった。

 だが母親が「高等学校・高等専修学校」卒だと正答率は43.3%。「大学」卒になると60.0%で。その差は16.7ポイントに拡大する。これらの結果から、母親の学歴が子供の学力に大きく影響するとの説が生まれた。

 そもそも、子供の学力は遺伝が大きく影響する。教育心理学者のアーサー・ジェンセン氏は1969年に「知能の7割は遺伝によって決まる」という内容の論文を発表している。

 また、最新の研究から、『日本人の9割が知らない遺伝の真実』(SB新書)の著者で、慶應義塾大学教授(行動遺伝学)の安藤寿康さんがこんな指摘をする。

「学力と遺伝の関係は昔から世界中で研究されており、信頼できるデータが得られています。それによると、知的な能力を示すIQ(知能指数)は、およそ50%が遺伝の影響を受けるとされます。残りの30%が家庭環境、20%が学校や友人など一人ひとりが有する独自の環境の影響を受けると考えられています」

成長曲線に関心持って 子供の「低身長」と「やせ」について聞く

子供の成長には個人差があるが、身長が伸びなかったり、体重が増えなかったり、逆に増えすぎたりする場合、「成長障害」と診断されることがある。子供の成長は、親にとって最も重大な心配事。そこで大阪赤十字病院小児科の野村安隆医師に、成長障害について聞いた。野村医師は、子供の成長の指標となる「成長曲線」に関心を持ってほしいと話す。

(聞き手 広瀬一雄)

■成長曲線に関心持って

 子供は、年齢に応じて発育していきます。たとえば体重が増えている場合は、単純な肥満である場合が多いですが、特に平均より著しく減っていたり、身長が低かったりする場合には、基礎疾患(病気)が原因の場合があります。

 成長の度合いを知るために、身長や体重を記入し、平均値からどのくらい離れているかが分かる「成長曲線」の記入を勧めています。母子手帳にも記載されていて、学校の養護教員もつけています。

 成長曲線で、平均からどのくらい離れているかを表す数値にはパーセンタイルやSD(標準偏差)を使い、正常の範囲を超えたり、傾きが異常だったりする場合、注意が必要です。

 やせている場合、たとえば甲状腺など内分泌の病気で多く消費してしまう、消化器の病気や栄養の吸収が悪い病気など、さまざまな原因が考えられます。

 検査を行うことになりますが、成長曲線から分かることもあります。神経性食思不振症、一般に摂食障害ともいわれますが、曲線で体重の伸びが悪くなった時期の生活状況を聞くと、ちょうど両親が不仲となった時期に一致し、家庭環境の問題が明らかとなったケースもありました。

 何らかの病気が隠れている場合、早くから治療した方がいいことは間違いありません。成長曲線、そして成長障害に関心を持ってほしいです。 

■病気が隠れている場合がある「低身長」

 身長についても、やはり平均値からどのくらい離れているかが分かる「成長曲線」をつけていると、正常な範囲からどのくらい、いつから外れているかがわかります。特に低身長の場合は、基礎疾患(病気)が原因の場合があり、注意が必要です。低身長が、腫瘍ができたためだったり、成長ホルモンや甲状腺の異常、染色体異常の「ターナー症候群」などが原因だったりします。

 身長の伸びが止まりかけているような大きい子供は別として、年間に4センチは身長が伸びていないと「伸びが悪い」といえます。

 小さな子供のうちは、食事が進まない。ミルクを飲まない。またアレルギーのために食事を一部除去している-などのケースがあり、栄養に問題がある場合もあります。

 また、成長ホルモンが出ていないことによって身長が低い場合があります。成長ホルモンは寝ている間に出るので、バランス良く食事して、寝る直前には食べずに、すこやかに寝るよう気をつけてもらうことが大切です。成長ホルモンが出ない低身長の場合、大阪赤十字病院では3、4日入院してもらい、検査を行い、治療することがあります。

 子供の成長に関しては、2、3歳までにどう栄養を取るか、が本当に大切です。そのころから食事や生活習慣に特に気をつけてほしいです。乳児期に体重が増えないと、低身長のリスクが高くなります。同時に、成長曲線をチェックすることも忘れずに行ってほしいです。 

多動症の子ども2人を一度に療育へ連れて行くのが大変……。ママを助けるアドバイスや支援・サービスとは

『多動症の子を2人連れて駐車場の車から施設まで遠いから行き来だけでしんどい』

ママスタBBSに5歳と2歳半になる男の子2人を持つママからあるお悩みが投稿されました。5歳のお子さんは多動症の診断を受け半年ほど前から投薬をしながら療育へ通っているそうです。2歳半のお子さんのほうはまだ小さいため診断は出ていませんがママである投稿者さんの目から見ても恐らく発達障害ではないかと感じているそうです。

『2人とも手も繋いでくれないし無理矢理掴むと癇癪を起こす。混雑してる駐車場を2人してダッシュ。しかも逆方向に走られると本当にきつい』発達障害があってもなくても、この年代のお子さん2人をママ1人で遠くまで通院させるのは骨が折れます。いつか事故が起こってしまわないか心配・不安にもなるでしょう。その「いつか」を心配するのではなく、何かできることははないものか、BBSのママたちの声に耳を傾けてみました。

多動症とは

ママたちの声を紹介する前に、今回登場した「多動症」について少しだけお話ししておきましょう。

多動症とは正式には「注意欠如・多動性障害」と呼ばれていて、「ADHD」の略称で紹介されていることもあります。自閉症やアスペルガー症候群などと同じ「発達障害」ではありますが、あくまでも生まれつきにある「特性」であって決して病気ではありません。多動症の多くは現時点の発達年齢に見合わない「多動」や「衝動性」「不注意」などが7歳ごろまでに現れるとされています。学童期のお子さんの3~7%に存在していて、統計的にみると女性より男性のほうが数倍多いと報告されています。

特徴としては「じっとしていられない」「しゃべりすぎる」「おとなしく遊ぶことが難しい」などがあげられます。一般的に多動症は成長とともに軽くなる傾向にあるそうですが、多動だけでなく発達障害には個人差が大きいため、一概に軽くなるかどうかについて言及することは難しいでしょう。参考:厚生労働省|メンタルヘルス こころの病気を知る 病名から知る「発達障害」

「立派なママ!」「今がしんどいピーク」……。ママたちからのエール

BBSに集まったママたちは同じ発達障害のお子さんをもつママもいらっしゃり、投稿者さんの辛さや苦しみに何とか寄り添おうとさまざまな意見や共感・励ましの声を寄せてくれました。『うちも長男がすごい多動激しくて、どこでも大声で泣き叫びの癇癪。頭がおかしくなりそうだったけどいま、小学4年生になってだいぶ落ち着いてきたよ。しんどいよね、大変だよね、でも、逃げださないで向き合うお母さんは本当に立派だよ』

『うちは3歳から5歳のころが一番キツかった。今8歳だけどすごく落ち着いてるし一緒に出掛けることも頼もしいくらいだよ』
『一番しんどい年齢だね。でも子どもは絶対成長するから大丈夫。今がピークであとは少しずつ楽になるから頑張って

1人で悩み苦しんでいる投稿者さんにこの声が届くことを願わずにはいられません。ワンオペ育児なる言葉が当たり前のように広まった今、投稿者さんのように一人で苦しんでいるママがどれほど多いことでしょう。励ましてくれる人がいれば、救われる気持ちもきっとあると信じたいですよね。

『それだけの症状出てる子ども2人はキツいな。付添い増やせない?』
『療育行くときだけでも誰か付き添いいないかな』

5歳と2歳半となると、発達障害があるなしに関わらずまだまだ聞き訳ない子どももいるでしょう。そのうえ衝動的に走り出してしまうなどの特性を考えると、出かける際は誰か付き添いをお願いできないかという意見には賛成です。発達障害の子どもの特性は千差万別で1人1人違います。理想だけを語れば1人の子どもに1人の大人が最低でも付き添えることがベストです。

『預かり保育とかある?』
『療育園とか行けないかな? とりあえず投稿者さんが1人になる時間が欲しいね』

投稿者さんの話によると、お子さんは2人とも療育に通っているのですが、上のお子さんと下のお子さんの療育の日は別の日になっているそうです。できれば片方のお子さんは預けて落ち着いて療育に行きたいと思っても、地域の一時保育は常に定員オーバーで成す術もなく……。発達障害があるとそれ相応の知識のある方に対応していただかないと、保育者の方もお子さんもさんもつらい思いをしてしまいかねませんので、受け入れ先を探すことも大変でしょう。ですが可能であれば一人は預けて、落ち着いてもう一人を療育へ連れて行けることが理想です。

ママを助ける行政や民間のサービスはあるのか?
『地域の社会福祉協議会とかに相談したら施設に連れていくときとかにボランティアを派遣してくれるかも』
『児童相談所に行こう! とにかく切羽詰まって無理だと泣きながらいえば何かしてくれるはず。お金があればシッターを呼ぼう。最悪どちらか施設とか何かしらしないとママが壊れるよ』

大変な状況は続くとどんどん視野が狭くなり、誰かに助けを求める気力すらなくなってしまうこともあります。しかしダメもとでもいいので思い切って誰かに助けてほしいと声をあげてほしいと筆者も考えました。

経済的負担やお住まいのエリアの行政の事情、民間のサービスの有無などでできること、やれること、やってもらえることは異なりますが、何かしら投稿者さんとお子さんを救うための手立てはどこかにあるかもしれません。行政にできることがなくても、そこから民間のサービスを紹介してもらえるケースもあります。2人のお子さんを連れて外出することも大変でしょうから、まずは電話で地域の保健センターや役所などに相談してみてはいかがでしょう?

使えるものは何でも使えばいい!

お子さんが通われている療育施設や医療施設にケースワーカーさんなどは在籍していませんか? もしいらっしゃれば、相談して療育の日は連携して駐車場の車までお迎えに来てもらったり、投稿者さんがママとお話しするときは預かってもらうなど、困っていることについて助けてほしいとお願いしてみてはいかがでしょうか。ずっと今の”しんどい”状態が続いていると人を頼ったりお願いすることもまた、しんどくなってしまうかもしれません。そうならないために支援をする人がいて、行政や民間に支援の輪が広がっています。それを「これでもか!」というぐらい利用してしまえばいいんです。

蓄積される疲労はカラダもココロも押しつぶしてしまいかねません。そうなってしまったら、お子さんは誰が守るのでしょう。行政や民間のサービスはお子さんを支援するだけのものではありません。お子さんを守るママ自身を支援するものでもあるのです。諦めず、何か協力してもらえることはないか探してみてください。あまりにもツライときはママスタBBSなどで同じ経験を持つママたちとお話をして気持ちを楽にするのもいいですね。少しでも投稿者さんの負担が軽くなる方法がみつかることを祈っています。

子供が不登校…ひきこもり回避は「共感と理解」がポイント

 子供が学校に行きたがらない。落ち込みがち。表情が暗くあまり笑わない――。子供の様子にちょっとした「陰り」が見えてきたら、どうすべきか?

「適応障害」といわれる状態がある。WHOの診療ガイドラインでは「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されている。

 心療内科・精神科の専門医療機関である「赤坂クリニック」の貝谷久宣理事長は次のように言う。

「適応障害は、病気と健康の“境目”にいる状態です。適応障害は大人に起こるものと考えられがちですが、子供にも見られます。子供の場合は“不安”が強く、大抵、赤ちゃんの頃からその傾向があります」

 貝谷理事長によれば、赤ちゃんの時に「すぐ泣く」「男の人に抱かれると怖がって泣く」「人見知りが極端に激しい」などがあると、人より不安が強い可能性が考えられる。

 一般的には、成長の過程で不安を乗り越える経験を繰り返し、“鍛錬”されていく。しかし、そうでないケースもある。

「保育園や幼稚園では、お母さんがいない新しい環境になかなか慣れない。小学校入学後は、学校に行くのを嫌がる。普通はすぐに忘れてしまうような失敗でも、大きなダメージを受けるようになる」

■ストレスがなくなれば6カ月以内に回復

 A君は小学5年の時、父親の転勤で地方都市から東京に転校。それまで住んでいたのは大人も子供も皆、顔見知りの地域で、おとなしい性格のA君にも友達がたくさんいた。

 しかし引っ越し先は進学に熱心な親が多く、クラスメートの大半は中学受験のために塾通い。周囲に同調せねばと、両親はA君に中学受験をさせようとしたが、通い出した塾で「今の成績では難しい」と言われた。

 腹痛や頭痛を訴えて学校や塾に行きたがらなくなったのは、小学校6年の夏休み明けだ。

 両親は「受験から逃げている」と叱ったが、A君はその都度黙り込み、次第に部屋に閉じこもりがちになった。

 貝谷理事長が言う。

「適応障害は引き金となったストレスがなくなれば、6カ月以内に回復します。しかしストレスがあるままでは、やがてうつ病や不安障害に移行する可能性があります」

 子供の適応障害では、大きな役割を果たすのが親だ。

「怒ったり、子供がやりたくないことを強要させるのは逆効果。『なぜやりたくないのか』に耳を傾け、本人が抱えている問題を知る。『どうすればできるのか』『どこまでならできるのか』など、解決法をともに探っていく。子供の気持ちに共感し、理解することが大事です」(貝谷理事長)

 A君のケースでは、小児の心療内科を親が受診。医師のアドバイスを受け、A君と繰り返し話をする中で、親の「みんなが中学受験をするのだから、我が子にもそれをさせることが親の務め」という気持ちと、「転校という大きな環境の変化に加え、中学受験もしなければならなくなったのが大きなストレス」というA君の気持ちに大きな乖離があることを、親が理解した。

 親が態度を改め、A君の自主性を重んじるようになるにつれて、A君は徐々に登校するようになり、クラスメートとも打ち解けていった。

「適応障害、つまり“病気とは言えない”状態の間に親が手を打つことが大事。早い段階で心療内科や精神科に相談するのも手です。小児も安全に使える不安を抑制する薬もあるので、場合によっては使うのもいい。事態が長引くと、本格的なひきこもりになる恐れがあります」

 ちょっとした変化も見逃してはいけない。
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