幸せ呼ぶ猫神の呟き
                 


週刊文春記者が見た! 危険すぎる中国産食品 #1漬物編

「週刊文春」誌上で展開した「中国猛毒食品」キャンペーンは、読者から大きな反響を呼びました。取材班の一人だった徳山大樹記者が近著 『怖い中国食品、不気味なアメリカ食品』 (奥野修司氏との共著、講談社文庫)で書ききれなかった「潜入取材」の内実を、衝撃的な写真とともに明かします。

◆◆◆

 まずは下の写真を見ていただきたい。トラックの荷台に積まれた緑色の物体は、ゴミじゃない。日本にも輸出される青菜の漬物だ。中国・四川省の漬物加工場に入ってきたこのトラックには、冷蔵設備はおろか、容器や袋などにも入れられず、荷台に直に置かれた漬物がうず高く積まれている。地面が濡れているのは、荷台から滴り落ちる青菜の汁のせいだ。

 あまりにも雑に扱われた青菜は、ここから6時間ほど離れた契約農家で一次加工され、二次加工を行う目的で運ばれてきたという。その後、再び野積みされ、輸出のために数時間かけて港まで運ぶと、加工場の警備員が説明してくれた。当時、四川省の気温は35度前後あったため、青菜からは鼻を突く異臭がたちこめていた。

 これは、2013年~2014年にかけて「週刊文春」で「中国猛毒食品シリーズ」の現地取材をしていた際、私が目撃したものだ。今回は、日本向けに輸出されていることを確認した中国食品の中で、実際に見たひどい中国産漬物をいくつかご紹介したい。

■加工場の中は「衛生面の問題から見せられない」

 潜入を試みたのは、漬物の一大産地・新繁の漬物加工場だ。四川省の省都・成都から車で1時間半ほどの場所にある。若い中国人運転手を手配して訪れた。

「当社は、青菜、ニンニク、しょうが、大根、ニンジンなどの漬物を作っています。常温で、16カ月持ちますよ。安全面に問題ありません。中国のCIQ(中国検査検疫局)の調査に合格していますから」

 事務所にいた国際市場部の担当女性は、愛想よく応対してくれた。日本との取引は中国のバイヤーが間に入り、「今回は青菜が何トン」など、必要に応じた量の漬物を納めるという。

「日本のどんな企業と取引しているか、バイヤーでないとわかりません。製品のパッキングの仕事は、日本企業とバイヤーで行います」

 新しい商談相手だと思ったのか、担当者は正直にこちらの質問に答えてくれた。

 ところが、加工場の中を視察したい旨を伝えると途端に笑顔が消え、「衛生面の問題から見せられない」と断られた。

 事務所から外へ出ると、隣接する加工場の扉が開いていたので“見学”させてもらうことにした。工場内は広く、敷地の中央に縦が約10m、横が約2m、深さ4m弱の発酵槽が2つあった。他にも小さな発酵槽がいくつかある。

 写真はニンニクやしょうがを塩につけて一次発酵させているものだが、見る限りどれがニンニクで、どれがしょうがなのか判然としなかった。しょうがは、中国産野菜の中で、最も輸入量が多い。貿易統計を見ると、2015年の中国産しょうがの輸入量は約2万トンだ。安価な回転寿司店や海鮮系の居酒屋などで、無料で提供される「ガリ」は、中国産しょうがで作られていると考えたほうがいいだろう。

 発酵槽の側で、初老の女性が2人働いていた。作業着は着ておらず、Tシャツにサンダル姿の女性もいた。聞くと、発酵させたニンニクの皮をむいて洗う作業をしているという。

 なんと、ニンニクは地べたに積まれ、汚れたプラスチック容器にスコップで入れられていた。

 別の発酵槽らしきものを覗くと、泥水のような茶色い液体に浸った多数の白い袋が見えた。どう見ても泥水にゴミ袋を放り投げたようにしか見えず、老女に尋ねてみた。

「おばさん、この槽はゴミ置き場なの?」

「ゴミじゃないよ! ニンジンを漬けているのよ! それは泥水じゃなくて塩水だよ。もう何年も取り替えていないからそんな色なのよ。このあたりの伝統の漬け方なの」

 老女はそう笑ったが、にわかに信じられなかった。写真だと一目瞭然だが、誰がこれを見てニンジンの漬物だとわかるだろうか。同行していた中国人運転手が「これはゴミだよ。いつもこんなものを食べさせられていたのか」と絶句していた。

 よく見ると、袋は工業製品が入っていた麻袋を使いまわしたものだ。泥水はわずかに赤味を帯びており、ニンジンの色素が溶け出していた。

 青菜やニンジンの漬物は、安価な飲食チェーン店では、無料の付け合せで出されることが多い。弁当チェーンやスーパーの弁当に入っている漬物も同様だ。国産と謳っていない限りは、そういった漬物の類は中国産の可能性が高いことを知っておいていただきたい。

■腐ったマッシュルームの塩漬けを、素手で隠そうとしたスタッフ

 次に紹介するのは、マッシュルームの塩漬けだ。

 新繁から60kmほど離れたエリアに日本と長く取引している漬物会社があった。もう12年以上、名古屋の会社と取引をしていると、営業担当の女性が丁寧に説明してくれた。プラスチックの甕に入ったマッシュルームの塩漬けを見せてもらったところ、腐って黒くなっていたのだ。

 女性は慌てて、素手で黒いマッシュルームをつかみ、隠そうとしていたものの、商品を素手でかき回す時点で、人の口に入るものだという意識が低いと言わざるを得ない。日本人が持つ衛生観念からすると、非常識だ。しかし、悪徳中国人業者にとっては、お金にさえなれば、品質などどうでもいいのである。

 話している間にも、女性は腐ったマッシュルームを隠そうとして必死だった。

 こうして、炎天下にさらされながら、中国産マッシュルームは黒く腐ってゆく。これが、日本の外食チェーンで、パスタなどの洋食に使われているのかと思うと、寒気がした。

 日本には、こうしたどうやって作られたのかわからない中国産食品が今も入っている。厚生労働省の「輸入食品監視統計」(2016年度)によれば、日本は中国から野菜の漬物を最も多く輸入している。届出された中国産野菜漬物の数量は、9万9323トンで、検疫所などで実際に検査された量は5301トン。全体の約5%しかない。このうち、違反件数が3件。違反数量は12トンだった。

 一見、違反が少ないようにも見えるが、スルーされた約9万4000トンの中にこれまで見てきたような危険な漬物が入っていてもおかしくはない。2位の韓国は輸入量が1万4132トンと、数が圧倒的に違う。韓国からの輸入総量より、検査されていない中国産漬物のほうが多いことに驚く。

 わずか5%の中国産漬物の安全しか保証されていないのが、もう何年も変わっていないこの国の現状だ。それは、別の中国産食品にも同じことが言える。次回は、イカや白身魚のフライなど海産物製品の実態についてご紹介したい。

子育てするのに「天国な街・地獄な街」ランキング ――ママ友関係が酷いのは? NPOがあると要注意?

タワマンが林立する再開発エリアに、メディアで話題の人気スポット……。憧れの街も実情は「ヤバかった」なんてことも。そこで、首都圏の「ヤバい街」を徹底調査。ジャンル別にランキング化して紹介していく!

◆共働き世帯も満足!? 子育て世代に優しい街は?

 待機児童問題が一向に解決されない中でも、「子育てがしやすい街」はある。

 地域の子育て支援事業に取り組む矢郷恵子氏によると、子育て世代にとって「地獄」な街がわかれば、自ずと「天国」な街は説明できるという。

「一つは環七のような幹線道路に面している場所。交通量の多い場所はベビーカーの移動が大変で、夜間も救急車の音がうるさくて落ち着いて子供を寝かせられません。2つ目は子育て支援NPOのような団体が近年立ち上がっている場所。そのような団体が生まれるということは、子育て支援がまだまだ不十分であることを示しています。3つ目は生活レベルの格差から生まれるママ同士の不毛なマウンティングがある場所。ママ同士の人間関係はストレスの要因になりますから」

 こうした要素を踏まえた結果、世田谷区の三軒茶屋が地獄な街1位(下記参照)となった。同エリアは、子育て支援のNPO活動が盛んな街として知られる。

「三軒茶屋は共働き子持ち世代には不向きです。保育園も病院も少なく、夜中に子供の体調が急に悪くなっても受け入れ先が見つからないことも」(不動産コンサルタントのA氏)

 さらに田園都市線は20年後には利用者が20%増加するという国交省の予測データもあり(※)、通勤ラッシュの過酷度は増しそうだ。

一方、天国な街1位に輝いたのは江東区の東陽町。

 3年前に豊洲から引っ越した男性に話を聞いた。

「木場公園やスーパーなど子育て環境が整っており物価も安く、豊洲のような不毛なマウンティングもありません。幼稚園にはミャンマー人や10代のママなどさまざまな人を見かけるので、世間体を気にせず過ごせています。大手町への東西線通勤もギリギリ耐えられますね」(33歳・大手町勤務)

 続く天国の街2位は北千住。

「駅前に400mで48台という日本一防犯カメラ密度の高い商店街があり、治安の悪いイメージは払拭。駅周辺のバリアフリー化も進んでいます」と、不動産コンサルタントの長嶋修氏も太鼓判を押す。今や、足立区だからと避けるのはもったいない!

<子育て世代に天国な街ランキング>

1位 東陽町

都心からほど近いうえ、大型スーパーがあり生活コストも抑えられる。外国人が住んでいたり住人は多様だが、そうした環境で子育てしたい人は満足できるはず

2位 北千住

「給食を改善して子供の肥満率を減らしたりと、子育てに力を入れている区の取り組みも評判がいい。足立区でも北千住とその周辺は雰囲気が違います」(長嶋氏)

3位 千歳烏山

待機児童などのイメージも強い世田谷だが、入居者同士のコミュニティに入りやすく、緑豊かで魅力的な新しい物件が多いことなどが要因になってランクイン

4位 流山

「人口の急増は確かに問題ですが、駅近の保育ステーションや送迎サービスを整えた環境はあまりなく、共働き世帯には相変わらずオススメです」(長嶋氏)

5位 座間市

自然豊かな環境が魅力。

有名建築家が小田急所有の古い団地を再生、子育て施設などが入るリノベ団地「ホシノタニ団地」も人気を博している

<子育て世代に地獄な街ランキング>

1位 三軒茶屋

在住歴2年の三軒茶屋住人は「茶沢通りは自転車が多く、道が狭くて小さな子供を一人で歩かせるのには危険を感じる」と証言。三宿通り、玉川通りも通る上、全体的に手狭

2位 豊洲

「子供同士がぶつかるとどっちが悪いか大人が検証する。どっちでもいいよ……」と元豊洲住人。ららぽーとで映画を観て、「フードストアあおき」で買い物するのが休日の定番

3位 代官山

「旦那は社長が前提。会社の内容や規模を知りたがるママが多い。直接質問されることもあれば、ネットで検索して会社名を調べる人も」(代官山在住歴5年の主婦)

4位 柏市郊外

昔のベッドタウンはどこも厳しいが柏の公示地価の下落率は全国1位。「駅近マンションはこの10年ほど上がり続けてますが、駅から離れるほど下落率が激しい」(長嶋氏)

5位 高円寺

中央線カルチャーを代表する街のひとつだが、道が狭くて死角が多く、風俗店も散見されるため、子育てママたちにしてみたら何かと心配な街

※国土交通省「東京都市圏における鉄道沿線の動向と東武伊勢崎線沿線地域の予測・分析」
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